2007年10月15日 (月)

バトゥ・シカッ

Batu1_2 バリはこのところ曇りが多くて少しずつ雨期の兆し。雨の季節の前に今年こそやっておかないといけないのは「むき出し部分」。何たってもう2年越しですから、建物周囲の土がだんだんえぐれてきてしまって!重い腰を上げて、いざ、舗装です。

気乗りしない理由は、工事を発注すると施主が見張っていないといけないこと。あ、でも、これは日本でも増築などでおうちにいなければならないのと同じですね。

敷地内の駐車スペースや建物の周囲を舗装する場合、最近流行っているのがバトゥ・シカッ(石細工)です。セメントで固めるだけでは寂しいので、うちもその石細工を頼むことに。何でも、とてもきれいに仕上がるし安いとの噂。

Batu2 セメントを敷いた上に砂利を載せ、それを叩きながら平らに伸ばしていく方法です。普通にどこでもある方法かと思いきや、バリで最近流行っているのは“模様入り”。ピンクや白、水色の石をつかってかなりいろんな柄を描くのです。これ、バリ以外でもあるのでしょうか。分かりませんが、とってもバリっぽい技法だと思えます。門や建物の壁の装飾に複雑に凝るバリですから、これまでただセメントでカバーするだけでノーアイディアだった敷石は、バトゥ・シカッの登場でそれはそれは楽しくかわいい模様が増加中。

今回は歩行スペースの舗装とエントランス部分だけなので、模様はひとつだけお願いしました。歩行スペースも模様入りにしたくなっちゃうのですが、庭木や芝が入った後ではやや過剰な印象。せっかくの技術ではありますが、敷地内をすっきりまとめるにはプロムナードは無地、エントランスにワンポイントがいいようです。

Batu3 当日。模様担当のアーティストっぽい人がひとりと、監督者、あとは作業のひとが8人とぞろぞろやってきました。私がこの辺にこのくらいの巾で、と地面にラフを書いてあとはお任せ。そうしたら、早い事早い事! 人数が多いのは効率です。セメントをこねる人ひと、水平面を測って糸を張るひと、端からベースのセメントをざくざく置いていくひと。15mくらいの部分の基盤が数時間のうちにできあがりました。

一日それを乾燥させて、翌々日から石細工。クレープの種くらいのゆるいセメントを伸ばし、そこに砂利を敷いていく。どんどん出来ていくので見ているのも退屈なんかしません。もちろん、一緒にやらせてもらいました。模様の描き方は、まずエッジになる部分に色違いの砂利を並べます。面はざらざら~っと広げます。それを平らなもので叩く、叩く! かなりリズミカルな音。

仕上げはブラシとスポンジ。水を含ませたブラシでセメントの表面を削る。すると、沈んだ砂利の顔を出す。後、スポンジでさらにセメントを滑らかにふき取る。これがポイントなのです。カラフルな石でもただセメントに広げただけでは色が濁ってしまうけど、表面を磨いて余分なセメントを落とすとかなりきれいな仕上がりに。

どうです? マニスだからやっぱりワンポイントは「豆」になっちゃいました。が、職人さんたちは、「え、タマリンドかと思った」って。確かに、こんなに太っちょの豆、ありませんものね~。

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2007年10月 3日 (水)

この頃の傾向として

作品展vol.35が終わりました。たくさんのお客さまに来ていただいて、たいへん盛況だったもよう。バリ制作部にとっても何よりの励みとなりました。皆さま、誠に誠にありがとうございました。

インドネシアでの長期滞在ビザが取れたこともあって今回は私、思い切って帰国をしませんでした。作品展にお立会いすることが出来ず、皆さまには大変失礼をいたしました。おかげさまで服づくりの方にはかなり集中することができています。今週はすでに年末向けのものに仕掛かりはじめています(画期的スケジュール!)。次回12月の作品展では今回を上回る点数と内容を目指して、早速フル稼働中です。

さて、きょうはちょっと珍しいことがありました。

夜になってからのことです。ごはんを済ませて後片付けをしていたときのこと。キッチンに急に何かがバタバタと飛び込んできたのです。うちのキッチンは、お隣の家との兼ね合いで窓をつくることができなかったため、通気口として天井から1メートルくらい壁が開いているのですが、そこからしょっちゅういろんなものが入ってきますの。

蚊とか羽虫などはまぁ、当たり前。バッタやカナブンやカブトムシも、まぁ、ありえます。が、きょう飛び込んできたのは、何と、ミミズク。

ミミズクって前に何かの雑誌で読んだことがあるのですが、高いところが好きらしい。あちこちぶつかって挙句、ドアの上に着陸してあのまんまるの超かわいい目をキョロキョロ。さっそく犬たちが大騒ぎ! 子供は、はじめて見るミミズクにおおはしゃぎ! Photo

騒ぎを聞きつけた夜警のアグン君が入ってきて、どうするのかな~と思いきや、何と素手でキャッチ! ブラボー! 鋭い爪で少々引っかかれながらも、いとも簡単に。もしや、ミミズクの乱入はバリでは当たり前??? 早速、「このミミズク飼おうよ~」と言い出す子供をなだめて連れ出していただく。ふぅ~~~~っ。

夜な夜なほーーーっほーーーっ、と鳴いているのは知っているけれど、まさかお目にかかれるとは。てっきり果物欲しさにコウモリが入ってきたんだと思ってひるみましたが……。

そういえばこのところいろいろなものに会いますの。先週は犬の散歩をしていたら電柱からスルスルっとサルが降りてきて、用心深く引き返しました。サルは犬と喧嘩になりやすいので。ええ。これは自然の摂理です(?)。桃太郎のお話のように彼らは仲良くはなりません、一般的に。モンキーフォレストというものがあるUBUD界隈ですから、サルはこの辺では「確かにいる」ものです。時々、人の家の屋根で昼寝してたりするのも目撃しますし。あ、ちなみにバロンダンスのサルじゃないですよ、本物のサル。

あと。数日前の晩に主人とバイクで家に戻る途中、道を横切るシマシマのものたちが。主人は「キツネだ!」と興奮しましたが、きっとタヌキ。しっぽだけがシマシマの大小3匹でしたから! これはね~、いくら山ん中のUBUDだってそうそう見ませんよ。

うわっ、今これを書いてる真上でトッケイ(ゲッコー)が大声で鳴き出しました。トッケイさんの場合、お願いですから、オトシモノをしないでお引き取りください。

今バリ時間で11:30ですが、ネット接続の関係で配信は明日になりますので悪しからずです。

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2007年8月23日 (木)

コピの赤ちゃん

Photo 先日犬のことを書きましたが、きょうも犬ですよ。この写真の黒い“何か”は赤ちゃん犬たちです。

ルビーちゃんがうちにやってきてしばらくして、ちびで黒いローカル犬のコピが赤ちゃんを産みました。コピもここに越してきてから生まれたコ。コピの母親ハニーは4匹の子を産んでまもなく死んでしまいました。そうそう、私と家事の女の子が交代で粉ミルクを哺乳瓶で飲ませるのに忙しかった。今度はその中で1匹だけ残ったコピの子供たちです。ええと、越してきたのは去年の2月でコピが生まれたのはその3,4ヶ月後だったから、このペースでいくとメス犬を飼っているうちは1年に1回生まれるのだろうか?

5匹が生まれたのは8月16日でかれこれ1週間になりますが、生まれたばかりの子犬は目がなかなか開きません。毎日少しずつ大きくなっているようには思うけれど。コピは出産後2日くらいは檻から出ず、誰かが近づくと警戒して激しく吠えていた。その後はだんだん行動範囲が広がりました(ちなみに敷地内で放し飼い、家の中、庭も自由に行き来可能)。

何かを探しているもようで、ベッドの下や部屋の四隅の床をがりがり引っかくのです。時には鉢植えの土、庭木の根元を前足でしきりに掘っている。食べ物を探しているのでしょうか? あるいは、檻の中だと落ち着かないから穴でも掘って引っ越そうとしているのか? 

もうひとつ新しい癖があります。子供を置いて檻からお出かけするときに「子供が心配、でもお出かけしたい」という気持ちが彼女の中で振り子のようにゆれている。結果、檻から出たところでぐるぐる、ぐるぐるいつまでも同じところをまわっていたりするの。おいでおいでをすると、一瞬こっちへ走り出すんだけど、またまわりだしちゃう。

あと、食欲。ごはんを出してあげると数秒で食べつくす。気の毒になって時々決まった時間以外に差し入れをするのだけど、限りなく食べますね。ああ、でも私だって産後はよーく食べましたもん。自然なことでしょうか。しかし、水の飲み方は、です。あまりに慌てて飲むので鼻から出てきちゃう! まるで洗濯機の「むだ水」(ついこの前までつかっていたマニュアルの2層式は蛇口からの水が出すぎていると別のところから出てくる仕組みでした)。

がつ食いの母に似ているのはどのコか。まだ黒い以外に何の特徴もないので名前がつけられませんが、子供が「一匹はパンダにしよう」というので、じゃ、ほかは? こげパン、どらパン、パンケーキ、パンナコッタ、というのが候補に上っています。目が開いて歩き始める頃までに決めようと思います。

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2007年8月19日 (日)

ルビーちゃん

Ruby この前、誕生日でした。40歳を過ぎるとさすがに歳がまた増える事について嬉しくないもんです。それに、なぜか毎年この日はろくでもないことで過ぎる。子供が熱出したり、自分が寝込んだり、仕事で徹夜になっちゃったり。……ほんとうです。きっとカルマ、それか日ごろの行ないか?

ところが今年は久しぶりにプレゼントなんてものをもらいました。

犬です。

そういえばずっと前に、「引っ越して広い家になったらゴールデンでも飼いたいな」と言ってたことがありましたっけ。しかし、引っ越してきてから犬については凶運続き。前の住まいから連れてきた3匹のうち2匹が立て続けに死んでしまって以来、犬はしばらく増やさないでおこうと。……そのまま忘れていました。残るは1匹と、前の犬が産んだ子犬が4匹のうち1匹残った。

さて。誕生日にもらったことを忘れないように、新しいわんわんの名前は誕生石のルビーに(とりあえずは前向き)。しかしおそるおそる飼い始めた初日。あっ、やっぱりなぁ。昼夜問わず、鎖を外して! って、吠えっぱなし(バリでは放し飼いが基本だから他の2匹は自由行動なのです)。それから、ごはんを食べた後にものすご~くたくさんのうんちをする! これには全員でびっくり! かなりのおてんばでたまに鎖から放すと植木鉢4つとサンダル2足、子供のお気に入りのおもちゃいろいろがかじられオシャカに……、なんてことはまぁ、どこでもあることか。

そうこうするうち1週間が経った。いつものように朝からまた吠えっぱなしなので、庭番のアグンに頼んで散歩に連れて行ってもらった。すると、あらら、まもなく大怪我して帰ってきたんです。ほかのお散歩犬と喧嘩したんだって。お蔭様でルビーちゃん、以来少しは大人しくなった。

きょうは怪我から4日目。またお散歩へ行ってみると、なんてまぁ進歩したことでしょう。私の足にぐるぐる鎖を巻きつけたりしないし、パンツの裾を噛み千切ったりしないし、道路の真ん中で踏ん張ったりしなくなったし! これでやっと少し飼っていける自信がつきました。性格からして、ルビーではなくウランちゃんの方が合っていたかも。鉄腕アトムの妹の、ウランちゃん。

というわけで、プレゼントしてくれた主人にやっとありがとうが言えましたです。微妙だな~

犬について、もうひとつのお話しは次回。

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2007年5月16日 (水)

庭について、その後

P1010698 あれから何ヶ月かがたちました。

雨期になる前に手をつけ損なったうちの庭はいまだに芝生も敷石もないままです。ええ。何の努力もありません。しかしさすがに何かと成長が早い土地柄です。あの時ぽそぽそと淋しげに植えたヘリコニアは今では売れるほどたくさん茂っております。そして、ご覧下さい。いつの間にやら中央に大きな木まで生えてしまいました! 

ある日のこと。お隣の家へ遊びに行ったうちの子供が戻ってくるなり、「シンガポールの木」が欲しいというのです。聞くと、この木の実がおいしいらしい。しばらくして、またお隣へ行った子供がその実をいっぱいポケットに詰めて持って帰ってきました。一個ちょーだい、と味見。ほんのり甘くて酸っぱくて、どちらかというと子供にはあまり喜ばれなさそうな薄味なのですが、彼にとってはすっかりお気に入り。

庭の手入れ兼夜の見張り番のデワさんに聞くと、そんなのうちの山ならそこらじゅうに生えてるから、欲しいんだったら植えてあげるよ、という(デワさんは谷に面した使いでのない斜面の土地を持っている)。わー、楽しみだナァ。なんて、適当に言ったつもりだったのが、翌日。「植えたよー」とデワさんに呼ばれて庭へ出ると、え? どこ? なーんにも見えないけど?

「ここ、ここ」

「えっ、何? このちっこいの?」

見れば、人差し指くらいの情けない苗といいますか、発芽したての芽のようなのが、確かにある。

「これがシンガポールの木?」P1010546

「そうさー。1ヶ月もしたら1mくらいに育つ。半年もしたら立派な木になってるさー」

またまた、大仰な。そんな話はもちろん半分お愛想で受け流す。

デワさんはしかし翌日から、そのちっこい

を垣根で囲んで、大切に大切に見守る。2、3ヶ月の間は、そのちょびっとずつ大きくなる植物に同情する。何しろデワさんの植えた木だからナァ。デワさんって、私たちが帰国するたびにさびしそうにぽろりと泣いたりしちゃうおじさんです。期待通りに育たないとしてもいいのだよ、そんなに無理するな、って。子供もその頃にはすっかり「シンガポールの木」なんて忘れている。

ところがです。人の背丈くらいなってから後はあっという間に木になってしまった。とくに、雨期になってからの急成長は驚くばかり。いまや1階の天井よりも高くなってしまった。まるで、となりのトトロに出てくるどんぐりの木。誰かが魔法をかけて上へ上へと引っぱり上げているかのよう。目を見張るばかりの成長振りに、このままどこまで大きくなるのだか心配になってきてしまった。反面、もしかしてこの木さえあればあとは庭木は要らないかも? なんていう期待も。

だんだん乾期らしくなってきたこの頃。この後どんなふうに生長するのか気になります。

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2007年1月12日 (金)

みみずを飼いはじめる

Photo_29 スタッフ用キッチンができて以来、料理のボリュームが増えました。

それまではずっとうちのごはんだけだったのがのべ17人分のお昼を別につくるようになったので、生ゴミの量が倍以上に。少し前からどう処分すべきかあれこれ調べていたのですが、最近UBUDのPIZZA BAGUS(週末によく行くイタリアン)のテラススペースでオーガニック市場が開かれるようになって、そこで教わった堆肥づくりを早速やってみました。

みみずを飼う、という方法です。みみずが生ゴミを食べてくれていい土ができる。それをどんどん庭に加えていく。増えすぎないようにときどき魚のえさに与える、というもの。

うちの庭というか敷地は斜面を整地したまま相変わらず泥土がむき出し。だいぶ前のブログで(いつごろだったかナァ……)ぼやきましたが、何と今でもまったく変わっていませんの! 僅かに進歩したのは雨期でヘリコニアが成長したことくらい。もちろん芝生もまだ。いい土が増えればもっといろいろ育つことでしょう(何を植えるかが問題だけど)。魚はまだ飼っていないけど、そのうち池もつくってレレ(なまず)でも飼いましょう。虫マニア且つ釣りキチ(うちの子供)にもきっといい! これって、夢!

さて、そのつくり方。大きなごみバケツの底に穴を開けて水はけを良くし、涼しい場所に設置。牛の糞をよく乾燥させたものに腐ったバナナの幹などを混ぜてつくった土で飼う。みみずを。そんなもの、どこで手に入れたらいいか分からなかったので、堆肥をふやして売っている人に「みみず床」みたいなのを分けてもらいました。油、洗剤が混じった生ゴミや卵の殻、魚の骨みたいなもの以外の生ゴミのみ可。見たところがっつり期待できるくらいの密度でうにょうにょしていて、確かに相当気持ち悪いが興味津々。というか、こんな気持ち悪いもの久しぶりに見ました。微妙。みみずたちが1日分の生ゴミ全部をどのくらいの速さで平らげるのか、機会あれば後日またご報告します。

プラスチックと紙ごみは以前からABCsolutionという業者に頼んでいます。それ以外のものはドラム缶の中に溜めて2日おきに燃やすことに。あー、きょうは何だか気持ち悪いお話しですみません。

そうそう。1月に入って服の方もいろいろ出来てきています。寒いうちから着ていられる春の服です。もうあと少しで開催の愛知のギャラリー、アサンブラージュでのマニス展でお目見えします。

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2006年12月29日 (金)

虫取りのもの

Photo_24 ことの始まりは、虫キング。

先日の作品展の開催中、おばあちゃんのところで留守番していた子供に「おりこうにしていられたらデパートで虫かごと虫取り網を買ってきてあげる」と約束しました(銀座三越での作品展だったので)。そうしたら、もう初日の午後におばあちゃんを引っぱって「虫取りのもの買って!」とやってきた。約束としては“1週間いい子にしていられたら”だったんだけど、虫マニアとしては“虫取りのもの”と聞くとじっとしてられなかったのです。バリはもちろん虫だらけ。素手でもざくざく取れます。そのせいか、虫用のものって売っていないのですよ。今度日本へ行ったときに買おうね、ともいっていたから。

仕方なく、銀座のデパートの屋上を見てまわる。三越は犬用品だけ。松屋は熱帯魚がたくさん、虫用のものは飼育ケースと土があったけれどさすがにカゴや網はなかった(だって冬ですものね)。新宿の京王デパートに電話してみるとやはりカゴ、網は今の季節は置いてないとのこと。東急ハンズにも聞いてみようかと思ったけれど、そうだ。青山に志賀昆虫っていうのがあったっけ。聞くと、「ありますがあと30分で閉店ですよ」。そりゃ大変だ。子供の手を引いて銀座四丁目から直行。銀座線を降りて宮益坂を駆け上がる。

志賀昆虫って、建物が目立ちますよね。でも、中に入ったことはなかったです。というか、用がなくては入りにくい。だからこうして機会あって何が売られているか分かって嬉しいです。学者向けの採集用品と、蝶の標本など。昆虫は売ってなかったです。案外さっぱり。店のおじさんがカゴは子供向けのがあるけど網はプロ仕様のしかないって(あまり親切ではない言い方)。へぇ。インドネシアに住んでいてあっちでは買えないから来たことを言うと、オッとなってあれこれ説明してくださる。昆虫界ではインドネシアは格が高いらしい。虫キングの図鑑にも「生息地インドネシア」って結構多いし。で、ネットと竿が別売りで組み立て式の素敵な虫取り網は値段もそれなり。3歳の子供には贅沢すぎるけれど、じゃ、これがクリスマスプレゼントね、もう何も買わないよ。

ところで虫かごの方なんですけれど。

よく見るといまどき珍しいくらいキッチュなつくり。金網を張って紐をつけただけの。その両側面のブリキにすごくはっきりしたプリントが入っている。見るだけで虫をいっぱい取りたくなるような。子供はもう、すっごく気に入ってそれからというもの「早くバリへ帰ろう」と何日も何日も言い続けたです。

で、バリに着いた翌朝。彼はもう、こんなに(写真)たくさんの虫を取ってきてしまいました。まだ網の方は組み立てていなかったので素手で、です。ざくざく、でしょう?雨期もあってそれこそ毎日履いて捨ててます。 Photo_25

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2006年12月23日 (土)

ロボちゃんとクリスマス

Photo_23 ぶわわ~っと毛穴が開くような感じと、停電かと思うくらいの夜の暗さ。

成田からバリへの航空便はたいてい夜の到着なのですが、バリに戻るたびに何度も経験しているのに毎回そのことにびっくりする。毛穴と暗さ。毛穴の問題については先日ご報告したばかりなので省略しますが(ちなみに急に閉じて痒くなるものは急に開いたとき“チクチク”するように思う)、……夜の明るさについては、とくに12月って都心はクリスマスのイルミネーションで競い合っているみたいで平時よりもテンションが高いですよね? それに比べてバリって……。街なかでは懐中電灯なしで歩けるようになったのは確かだけど。

なんてことをぶつぶつ言いながら、うちに着いて電気を付けると白い建物のせいか目がホッとする。でもそうそう、クリスマスツリー出さなくちゃ。ヒンドゥやイスラムの宗教色が強いからバリのクリスマス時期はあまり賑やかにならない。せめて家の中で中国製のチカチカ安っぽい電灯を巻きつけたツリーを飾って“らしく”するのだ。あと数日ではあっても! 日本にいると周りがすごく「クリスマス、クリスマス」でちょっとうんざりすることがある。ラジオもお店も11月ごろからずーっとで。家ではま、いいか、何にもしなくてもって思っちゃうのに。

さて、プラスチックでできたモミの木を出してきて、家具がまだあまりない居間のテレビの横に置いてみると(コンセントの関係で)、あら、その上にはバリの神棚。すごい取り合わせになっちゃいました。翌日、子供が「(日本の保育園でともだちがつくってたのと同じ)ロボットをつくりたいよー」というので空き箱やらダンボールやらを探し出してガムテでぺたぺた貼りあわせ。ロボちゃんができました。まだ材料不足で未完成なんだけどおもむろにツリーの前に立たせておくと、ツリーがやたら映える。テレビじゃなくて神棚じゃなくてツリーをしっかり見ているロボちゃんがいると、今はクリスマスなんだ! というキブンがすっごくしてきます。雨期で羽虫がぶんぶん飛び回るし、晴れると思い切り暑いのだけど。それでもよし。

それでは皆さんよいクリスマスを!

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2006年11月 4日 (土)

大工さんは大事

Photo_17 私たち一家とマニスバリ制作部は、昨年4月に10アールの土地を20年契約で借りて本棟の2階建てを建てました。今年2月にそれがようやく出来て。1階がスタジオで2階が住まいの、……という辺りは前にもお話ししましたけど、現在、その外側にバイクの駐輪場やポス(警備のおじさんの家)や、スタッフ用のダイニングキッチンなど小さいものをいろいろ建てているところなのです。庭づくりが手付かずなのは、こうした建物がみんな建て終ってからじゃないとイメージできないというのもひとつの言い訳。

でもまぁ、引っ越してきてかれこれ半年以上。本棟の着工からは1年半。やっと建物関係に区切りがつきそうでホッとしているところ。だって、もう、忙しいのです~。建物をやっている間というのは。

バリでも最近は気の効いた設計事務所が増えつつあるけれど、今うちでは地元の大工さんに直接依頼。なぜかというと、本棟をつくっているときに依頼した近所の設計士が途中で仕事放棄。工事が2ヶ月くらい止まってしまったということがあったから。こちらの設計士は施主から全費用を預かり、最初に決めた言い値で比較的勝手に建てる。施主は腕組みをして時々自分の好みを何か言うくらいのものらしい。あとはお任せであるらしい……。そんなことでは、いかん、いかん。私だって最初はある程度お任せしていたけれど、出来上がってくるうちに壁が斜めだったり波打っていたりする工事に細かく目を光らせるようになった。あげく、「この窓開かなくてもいいか?」みたいなことになって。いやー、窓というのは開けたいからつけたいのよ、って。

大工さんに直接依頼するという方法は、その辺の行き違い(?)がない分ラクです。が。その分もうちょっと忙しくなる。乏しい知識で機能面を含め設計しないと。相手が理解できる程度に図面を描いて渡すこと。セメントやブロック、窓枠やドアの注文から屋根材、タイル、ドアノブ、シンクや蛇口の買い付けなどもこっちの仕事。とくに水周りが加わるキッチンは細かくて、図面も複雑(((涙))))。大工さんの数が多く仕事のピッチが速いとその分てんてこまいになるから、この付属建物については大工さんはひとり、そのお手伝いの人ひとりにしてもらうことに。

この方法、結果的には結構いい。毎日大工さんが敷地内に来てくれているということが。だって、「ミキさん、蛇口が取れちゃった」、とか、「あそこの壁が崩れ落ちているけど」、という建って間もない建物には笑えない事態の時しかり、乾期になって縮んでゆがんでしまった木のドア(当然、鍵がかからなくなる)やら、もう、日常茶飯事に起きるいろんなことを、すぐに呼んで直してもらえるんですもの。

建物について、もう大分いろんなことを学びましたけれど、やってくれる人がいなかったら。ずるずると長期に渡り小さなものを建ててくれた大工さんがこの先いなくなるのはかなり困る。といって、もう建てるものもないのがもっと困りもの……。写真は2階の住まいにつくったキッチンです。

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2006年10月21日 (土)

白いペンキ

Photo_7 ずっと前から白いペンキを重宝しています。

マニスをはじめる少し前。段ボール箱やプラスチックの空き瓶、拾ってきたものたちを同じペンキで塗りつぶすことに没頭しました。塗れば「高原レタス」も「○○の事務機器」がまっさらになって形だけが残る。この方法がすごく気に入って、あげく布にもペンキ。半端なサイズのシーチングを地の目に沿って割いてから、糊を抜くのにお湯で洗って、干したままのでこぼこの表面に白ペンキを塗る。それをキャンバス代わりにどうでもいい絵を描く。……これがしかし、かれこれ10年もたった今でも飽きずに身の回りに残っているのです。写真の絵は以前六本木の事務所兼住まいでキッチンの小窓の目隠しというかカーテン代わりにしていたもの。お料理をする目の前にかかっているものだからと思いつきの訓示を書き込んだけれど、飽きずにいるのはその材質感。落書きではあれ汚れたらまた洗って使えてしまうし! 折りたたんで仕舞い込んであったのを先日バリへ持ってきて殺風景なキッチンの壁に。何もないより少しはいいですね?

この前の日曜日に、久しぶりにまた塗りました。今回塗ったのは今のバリの家で数えきれないほどありそうなアタ製のバスケット。ラタンよりも細く強いアタはひと頃すごく流行って、バリではランドリーかご、ティッシュケースからはがきホルダー、事務用ケース、どんな形でも出回っていた。私にとってはバリで無印良品の代わりの存在でした。ところが新しい家に越してからはどうも色褪せて見えて(実際に日に焼けて褪せる)……。そうだ、そうだ、これにペンキを塗ったらどうかしら? 初日に塗ったの8個。今のところ、アタには薄く伸ばす塗り方よりしっかり白く塗ったほうがいいように思います。

チークの家具にもこれがいいかも。前の住まいのとき必要に迫られてオーダーメイドしたチーク家具も今のインテリアには材質感が合わないから。でも家具に取りかかったら、塗るのが大仕事というだけじゃなく、塗ったあと、そこにまた何を落書きするかで悩みそう(そしてきっと徹夜でやってしまうたくなる……)。我ながらコワイです、白ペンキの存在は。

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