2018年7月26日 (木)

フローレス・イカットを巡る旅 5



フローレス4日目。




起きたら、快晴。

部屋にいるのがもったいなくて、朝ご飯を買いに外へ出る。




相変わらず不毛地帯だけれども(笑)

幹線道路沿いを歩いて数分のところで出くわすは「ナシクニン屋」でした。




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ナシクニンとは、黄色いごはんのことで


バリでは学業の神(弁天さま)のお祭り日に合わせて各家庭でふるまわれる特別料理。




イカンアシン(塩漬けの小魚)がポイントで、大豆の炒ったもの、ココナッツのふりかけ、生のナスのスライス、などなどいくつかの決まったものが乗せられる。

そうそう、


どうやら魚王国のフローレスですからね、魚乗っけ黄色いごはんに納得!ww





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乗っているのは揚げ魚、味付けの濃い焼きそば、だけ。でしたけどね。

ここはシンプルでいいんです。やっと分かり始めたバリとの違い。w

常識が、違うのです。

テイクアウトして部屋でコーヒー淹れて海を眺めながらいただいたら、

満足度120%

ホテル朝食の10分の1以下の値段だし!

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そろそろ最終日。


いろいろあって、ホテルの車を半日チャーターすることに。

マウメレ近郊のシッカ人の織物探索です。

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D1:イカットなら、今日はたまたま週一の大市場の日だから、市場にも売りに来てるかもしれないですよ

D2:そうそう、山奥からたくさんの人たちが出てくる市場なんですよーー

親切なドライバーが提案して連れて行ってくれたのは、ワイパレ市場。

ええと、なぜかドライバーが二人いて、お客は私一人という、、組み合わせ。

(旅の同行人は、、やはり来ないw)




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乗り合いバスを待つ女性たち、皆、イカット!お見事!



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巻き方が粋。ただの筒状なのだけど。




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週一の大市場、イカットも確かに豊富にありましたが(素敵なものもありましたが)

どれも化学染料。上の写真の数点だけは、天然染料らしい。

エンデ風の茶系のものも多く扱われていました。

皆さんが着ている姿は本当にかっこいい。

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インドネシア有数のコーヒー産地で知られるフローレス。

山で採れたアラビカまたはロブスタ、混ぜこぜの豆は結構深炒りして売っている。

粉に挽いたものを買ってみましたら、炒り過ぎで香りは消えているけれど、味は良い。

100グラム85円!(きっと本当はもっと安いw)

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山道に迷いながら、到着しました。イカットの村。

これはすごい!

広場にぐるりと吊るされた、イカットコレクション。

そこにいるたくさんの村人のトラディション。

予約をすれば村人の踊りと音楽パフォーマンスを見ることもできる。

私はうまく連絡が取れなかったのでアポなしだったけど

ほかの観光客グループがいたため、一緒にいろいろ見ることができました。


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これは衣装なのか普段着なのか、ちょっと微妙ですが。w 

大勢でまとっている天然染めの伝統イカットは見事。

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上の写真の男性がリーダーのようで、

私がイカットに感嘆していると作業場を案内してくれました。

左の人のサロンが素晴らしい。

(スカートにしたい!!)w

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前日に見たのと同じ、わたの種取りからスタート。

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紡がれた糸を巻き取っている。足の使い方に注目!

この人の着こんで色があせたイカットも、美しい。

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竹の道具がいろいろ。

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染めの基本となるインディゴは、やはり小屋の中に。

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筒形のサロンは、この幅で織るものを2枚はぎ合せる。着ると絣が横縞になります。

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ノーアポだったにもかかわらず、手際よくおもてなしもいただきました。

黒米とヤシ砂糖の餅菓子と、ココナッツの入れ物に入っているのはトゥアック、ヤシ酒。

D2(2人目のドライバー)がこのトゥアックを飲んだら、急に大人しくなってしまいまして。(笑)

竹とヤシをふんだんに使う暮らしの器。

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他にもたくさんの写真がありますが、長くなるのでこの辺で。

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近くにもうひとつ、織物の村が。

こちらは訪問前にアポを入れられたのだけど、

作業見学に結構高い料金がかかるそうなので

逆に見学はキャンセルし

布だけを見せてもらいました。

山間の美しい集落。

車を降りると、晴れ渡る午後なのに風が冷たい。

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学校、まだ夏休み。男子たちのバレーボール、コートがちっちゃい。w

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下の写真。これは、物干しなんです! 売っているのではないの。w

一家の皆さんの私物です。

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D1(1人目のドライバー)の提案で、南端の海辺まで。

東西に細長いフローレス、南北に移動すれば、山を抜ければ、また海。

カトリックが多いフローレスですが、独特の風習がいろいろ。

この十字架は何だろう??

多くの家々の入り口には、マリア様が描かれたカラフルなタイルが使われた親族の墓がありました。

南の島の風習とMIXされたカトリック。

イカットの模様の中にも、何かカトリック的な意味が込められているのかどうか。


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こんな感じなんですよ。乗り合いバス、トラック。

道ですれ違う時は、全員と目が合っちゃいます。w

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海辺の一角でようやく見つけたワルン。もう夕方に近い時間に、ランチにありつく。

もちろん、魚!(しかない・笑)

付け合わせ、ここでも具なしの焼きそば。

スープ、もちろん魚のアラ!w

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マウメレへ戻る途中は、気の利くD1が来た道と違う道を行ってくれまして。

棕櫚の樹が、巨大なたんぽぽの綿毛のようにそびえるフローレス。

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どこまでも続く緑たわわの山なのです。

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ホテルに着くと鮮やかな夕日。前日よりもさらに美しい!

マウメレの海はやはり、南端と比べて穏やかで。吸い込まれます。

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今日見たイカットの縞模様みたいな、空!

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帰る日の朝は、日の出前に目が覚めた。

寝ているのがもったいない、と身体までもが反応しているみたいで。w

飛行機に乗るまでまだだいぶ時間があるので、

前日のルートを散歩。

あの大市場があった市場の場所まで行ってみる。

初日に散歩したエンデの市場もそうだったけれど、朝早くには、まだひと気はほとんどなくて

ぼちぼち開き始めたワルンが1軒、ようやくコーヒーにありつくシアワセ。w




蒸しパンみたいなのには、


おろしたココナッツとヤシ砂糖が入っている。

赤ポチが中華的。いつごろどこから伝わってきたものやら。あのナシクニンも。

浜辺で出会う流木のように、出会う、遠くから来たものの気配。




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コーヒータイムの後、早起き組の市場で開店していた糸商。

イカットづくりの皆さんが使っているのは、これかな。

パッケージはインドネシア語だけど、たぶんインド製?

孔雀マークの100%コットン。


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旅の最後に、この糸見れたのが面白いのでした。

さんざん見せてもらった手つむぎ、天然染めの工程も実は

こうして背後からやってくる安価な大量生産の波にさらされている。

それでも、まだ、これほどの自然とイカットを保っている。

と、言うことが分かって本当に良かったのでした。

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バイバイ、フローレス!

帰りも青空、ありがとう。


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2018年7月23日 (月)

フローレス・イカットを巡る旅 4

フローレス島、3日目。

朝も雨。標高1500m、あまりの寒さにありったけの衣類を着込む。(もちろんダウンも。)

エコロッジには家族連れやグループも何組か泊っていて、その中で一体何人がクリムトゥの湖面を見れたのだろう。

もしかしたらあなただけだったかも、とハンズ。

本当に。まさかの雨。

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シンプルな朝食をゆっくり目にいただき、やっと止んだ頃に出発。

途中の山にはカカオの植林がいっぱい。

相変わらずのヘアピンカーブを上ったり下ったり、2時間ほど走った頃、

海沿いの道に出たので(ちょうどお昼時だったし)

ビーチまで出てみようよ!

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すると、次第に晴れてきた。

おおおお、

ホワイトサンドだ!

透明なブルーの海!

長袖を脱いでビーサンをカバンから引っ張り出して

早速波打ち際まで掛けていくと、ザブンとやられて

マニスの水玉サックボトムがびちゃびちゃ!


(ひとりはしゃぐわたし)

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ハンズが、おーい、先にごはんを注文して、と叫ぶ。

出来てくるまで30分かかるから。って。w

(昨夜も1時間前の注文だったっけ。w)

あ、もしかして今から魚釣りに行くの?

ワルンのメニューには魚しかない。(笑)

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フローレスの海辺にはゴミが少なくて、人も少なくて。

ちょっとの間、今の時代の深刻な問題点を忘却できる。

昔、そんな場所を求めてミンダナオ島のエルニドという浜へ、マニラから3日がかりで行ったことあったっけ。

浜辺で遊んでから食堂に戻ると、ちょうど出来てきた焼き魚定食。

ココナッツもそこら辺から採ってきたのかな。

食後に出てきたパパイヤも。

食べ終わるころには、サックボトムも乾きました。w

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ビーチを後にして、再び山道を行くが、ヘアピンカーブはもうなくて

結構飛ばすことができた。

フローレスはトラックおろか車、バイクも圧倒的に少ない。

時々出会うのは庶民の乗り合いバス(=トラック)。荷台に屋根を付けただけもの。

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マウメレの町の手前で、シッカ人の集落にある織物工房に立ち寄る。

エンデとは違う言葉を話すシッカ人。

そこそこ観光客相手の場所のようで、入っていくと子供たちが歓迎の太鼓をたたいてくれたりする。

工房には、カパス(綿花)がたくさん積まれていました。

こちらの工房は、イカット材料のほぼ全てを集落全体で自給、

自生の森の中で栽培しているそうです。

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くるくる手でハンドルを回しながら、綿花の種取りを。

その横で、綿を膨らませるために棒でたたいている女性。

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足の指で糸巻を挟んで、糸をつむぐ。

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こうして時間と労力が費やされた糸を使う織物は、さすがに高価すぎて手が出ない。

糸づくりは続けられているものの、ほとんどの織物は輸入の綿糸らしい。

しかし、染めはほぼ全部天然染め。

インディゴの葉が軒下で発酵を待つ。

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絣の模様を描くのは、防染の糸括り。バリではすっと前からビニール紐ですが、

フローレスではロンタル(ヤシの葉)を割いたものを使っていました。

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エンデと同じく、シッカも“たて絣”。

たて糸を絣に染め分け、機にセットする。

エンデとの違いは絣の間に無地や浮き織を組み込む事。

こうして経糸に間隔をあけて、別の糸を入れてコンビネーションを描く。

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織るまでの工程に、何て手間がかかることか。

イカットという難しい織物が、こののんびりした島で盛んである事に、何度も驚く。

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同じフローレスでも地域により特徴が違うのが面白いですね。

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こちらの工房内には、シッカ人の伝統的な住居で宿泊できる設備も。

観音開きの扉がバリと同じ。

竹で編んだひし形模様の壁は、沿道の集落でもしばしば見かけました。

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ゲストハウスの隣には、伝統的なキッチンが。

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うーん、いい感じ♪

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マウメレの町には夕方到着。

1泊2日の道のり、ハンズは今から今日のうちにエンデまで帰るという。

復路に乗せて帰れる観光客がいればヨカッタのだけど。

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ありがとう、ハンズ!

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予約していたホテルには、今見てきたばかりのシッカ・イカットがふんだんに使われていた。

エンデに比べてさらにのんびりしたマウメレに、こんなリゾートホテルがあるなんて。


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部屋のバルコニーから、海が見える贅沢。

空いているので、プールサイドに寝転んで、これまで不自由だったwifiに接続。

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次第に染まりゆく、静かでなめらかな海原。

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フローレスの旅、満喫中。

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もう少し続きます。



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2018年7月20日 (金)

フローレス・イカットを巡る旅 3

フローレス、2日目の続きです。

海辺の産地は申し分なく素敵だったけれども、結果的に手ぶらだったので

駆け足でもうひとつの産地へ。

ボーサマサマと同じ地域にある別のソサエティーです。

こちらは堅く天然染め。

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やはりエンデ流イカットは草木染ならではの美しさだと思う。

背景の、自然の色との調和。

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竹を多用した織り道具に、天然染めの色彩はやはり抜群に美しい。

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下の写真の中央上が“天使の(ぼろバイクの)おっちゃん”です。w

私たちが到着した後まもなく、スラバヤの若い公務員(文化交流機関の職員さん)がやってきて、

一緒にイカットをお見立てする。

情報も乏しい山里でも、来る人は来るんですね。☺

イカットハンターの集いに主宰のおばちゃんが嬉しそう!

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イカット・サロンを床に広げてみると、あぁ、もう。素敵。

やはりそれなりに高価で、1枚だけ選ぶ。

同じ産地でも前日のボーサマサマとセンスが異なるのが面白い。

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さ、さ、そろそろタイムリミット。

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駆け足でホテルに戻り、15分で荷物をまとめ

チェックアウト!

そしてもうひとつの「どうにかしなきゃいけない」件なんですけども、

その後の交通手段、なんですけれども。(!)

とにかくチェックアウトしてから何とかしよう、と開き直る。

まぁ、最悪はえらく高いがホテルの車を使う算段で。

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そこへもう一人の天使、来たる。

フロントを出ると

先ほど別れたばかりのぼろバイクのおっちゃんが、ハァハァしながら戻ってきた。

車連れてきたから、これで行きなはれ。

え!早!(フローレスなのに!w)

私たちのその後のスケジュールは、フローレス中央部の山間にある国立公園、クリムトゥに行き、翌日そこから島の北部のマウメレまで行く。

1泊2日の遠距離。(その足がまだ見つかっていなかったのです、、)

結果からして、この成り行き任せがね、

素敵な展開になりました。

おっちゃん、ほんまに天使やわ。

はは、そうやねん。わし。

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おっちゃんが連れてきたるは、若手で親切なドライバー。

インドネシアの旅先ではいいドライバーに巡り合えることは極めて重要、と思う。

天使バトンタッチで、続く旅。

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何て長い一日。

幾重もの山を越え、くねくね道を上って下りて。

ヘアピンカーブがこうも続くとは!

エンデからクリムトゥへ向かう午後。

舗装されていたものの、道の険しさは半端なかった。

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午後3時、クリムトゥの麓にあるエコロッジに到着。

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クリムトゥ国立公園はカルデラ湖で知られるインドネシアきっての観光名所。

エンデからシッカ(マウメレ)への行程の途中にある。

日の出の時間に合わせ、朝4時に宿を出発して登るのが一般的とのことで

この界隈にはいくつかのバンガローがある。

案外早く着いたし、こんなに晴れてるし、他にやることもないし。w

(曇ると見えなくなるものらしいし)

それじゃ、今日のうちに行っちゃおうか、と。

ハンズが二度うなずく。

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車で宿から30分以上、またもひたすら上り坂。

さむ~~~い!

もう、窓開けてられない。

国立公園のゲートで、外国籍だけど居住者だというと

入場料金が10分の1になった。(!!)

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日も傾きかけ、誰もいない山道を

駐車場で車から下り、その先は一人で歩く。

(ちなみに風邪気味の同行人は来ないw)

あまりの静けさに、ドキドキ。

この地域は言い伝えによるといろいろ怖い話しもあって、

そんな場所に、ひと気のない時間帯に一人で入るって、ね。(・_・;)

成り行きだけども

あぁ、怖い!

整備された遊歩道を

まぶしく美しすぎる午後の光に吸い寄せられながら登っていく。

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そして現わる、しーんと静かなエメラルド色の水たまり。

そこまで行くと、人がいた。

ローカルの若者たちだった。

湖水に向けて小石をしきりに投げ込んでいる。

でもさ、石、消えるんだよね。

そんなことないでしょ、湖水までが遠すぎるから見えなくなるだけだよ。

いや、途中で消える。ほら、よく見てて!

うーん。

そういわれてみればそうかもしれないけど、、

この湖には生命体がおらず、時期によって水の色が黒から赤、ブルーのように変化するらしい。

神秘的な景観ゆえか、死者の行き先とか、いろいろ言い伝えがあるみたいで。

余計に怖くなるやんか!

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さらに登る。

午前中、布まみれだったエンデから

地球の不思議地帯に侵入しているクリムトゥの午後。

硫黄成分のせいか、途中から木はほとんどなくて地面に這う草だけの一帯。

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すでに雲の上。ここまできてしまったのだ、吸い寄せられるように。

あの小石、本当に消えちゃうのかな。

なーんて、反芻しながら到達した。ヤッホー、とラララ。

静かなクリムトゥの頂上には、カップ麺を売る一家がいて、

子供が泣き叫んでいるのだが、遠くまで反響しないのがまた怖い。w

何か大きな部屋の中にいるみたいな。

「一人じゃなくてよかった。」

背後にはもうひとつ、黒い湖が、低く垂れ込みつつある夕暮れ時の湿度に霞んでいた。

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パノラマ撮影もしてみました♪

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こんな超自然に向き合うとき、人によっては悟りが開いたりするのかもしれないが、

私はひとまず安全第一で、スタコラ、駐車場へ戻りました。

日が暮れる前に。

「あぁ、なんて冒険しちゃったのだろう。」

小さく感動。(実際には夕暮れ時の散歩にすぎないw)

駐車場で待っていたハンズは、別のドライバー(そういえば帰り道に何人かの観光客とすれ違って驚いた、今から登るの?って)とスマホ・ゲームにキャーキャー言いながら熱中しているので

屋台でコーヒー頼んで温まることに。

というか、しばらくそこにいて人に囲まれていたかったので。

ついでに屋台のおばちゃんが出してきたイカットを

スタッフへのお土産にまとめ買い。

ここでもイカット買う私って。ww

5時過ぎ、日没を迎え、

いよいよ本格的に冷え込むクリムトゥを後にしたのでした。

夢の中の出来事のようなクリムトゥの時間。

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エコロッジでの食事は、1時間前に注文する決まりになっていました。

風邪ちょっとこじらせているもよう。本格的に熱出しつつあるちひろ。

ジンジャーティー&ラーメンをすする。

その後朝まで、節々が痛くて眠れなかった。

しかも、何と、夜半から雨が降り出した。

それでも、4時には何台かの車が出発する音がした。

(雨の中でも見えたのだろうか、クレーター湖?)

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エコロッジでの朝食。

UKからはるばる一人で来ていた婦人がいて、

せっかくここまで来たけど雨になっちゃって行かなかったわ。いいのよ、これで。

縁がなかったのだわ、って。

ちひろも見れなかった、けど、

そうね。

なぜかしら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

続きます!




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フローレス・イカットを巡る旅 2

フローレス島、2日目。

朝7時。

朝食前に、まず散歩。

(同行人は当分起きないと思われ)

ホテルから町の中心部の方へひとまず歩き出す。

エンデはフローレスで一番大きな町らしいのだけど、

家や商店がぽつぽつ点在する程度で

バリから来た自分としては「何もない」印象。

15分くらい不毛な(=取り立てて印象的なものがない)だだっ広い道沿いを行くと、

やっと出くわした「何か」!

カラフルな扉が並ぶこの場所は、「市場」でしたが、

なんと、まだ開いていない!!(笑)

バリだと市場といえば朝しか開いていないというのに。

前日の、あの空港脇ののんびりした山の印象が反芻される。(笑笑)

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朝の散歩といえど、ひそかに目的もありました。

「布市場」。(それと、ここから先マウメレまでの交通手段。)

ぼちぼち店を開け始めた人に聞くと、

布があるのはもっと港寄りの中央市場で朝早くからやってるよ~、と。

でも、ここからはかなり遠いよ~、と。

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あっちの方よ~、と、教えてもらった方向は、やはり不毛地帯。

やがて

ここは絶対に引き返したくないな、と思うような坂道を下る。

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「ハロー、ママ、ホエアユーゴー?」、

とあるバイクのおっちゃんが、その“後戻りはなし”と決めたばかりの坂の下で声かけてきた。(笑)

おっちゃん、あたし、布市場に行きたいねん。(ちょいと疲れ顔で)

おー、それ、連れてったるわ、、5000ルピアでどお?(45円くらいかしら)


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このタイミングで現わる天使は、ぼろバイクのおっちゃん。

そして、結局本当に遠いところでした、布市場。(なのに5000ルピアってw)

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そして、確かに開店していた布市場。

観光客もたまには来るのか、ユーズドの草木染のサロンがあったりする。

右は新品。

左のユーズドの方がめっぽう、いい感じで半額なの。(誰が値段をつけているのか?)

試しに1枚買うことにして

店のおっちゃんから地域のイカット情報をあれこれ聞く。

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商売人にしちゃ無垢なお人柄に嬉しくなって、思わずツーショット撮っちゃいましたヨ。gemini

市場なのに。(笑)

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鳥のさえずりのような現地語で、イカット店のおっちゃんからバイクのおっちゃんに

地域情報を伝授してもらって、そのまま遠征することに。

(途中でホテルに寄ってチェックアウトは12時と確認。おっちゃん急げ!)

エンデの町を出て、海辺の道をひたすら東へ。

おっちゃんのヘルメット越しに両手伸ばして撮ってみた写真が1枚。


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WOW!!

青は空、そして、海。

白は雲と、波しぶき。

こういうの、何年ぶりだろう。

あっち側にはエンデの

のんびりした山が、ほら、やっぱりのんびりと。(もはや目印になってるw)

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すごいな、フローレスの自然。

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訪ねた村は、カトリック。

イカットありますか?

ほら、こんなんがあるよ~。

おばちゃんの後ろにマリア様。

こんなに風景に溶け込んでいながら

出てきたのは、化学染料染めでした。

おばちゃんが着ていると違和感ないのだけれども。……


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別の家に行って、「イカットありますか~?」

右の人のは、自作のもの。やはり化学染料染め。(売る気満々w)

左の人のは天然染め。だけど、きっと大事な私物を出してきたのでしょう。

私が買い付け人だと知ると困った顔になって。。

可哀そうなことをしちゃって、ごめんなさいでした。

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別の家。

柄も素敵だし一見いい感じだけれども、やはり化学染料。

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私の織ったのも見て~、と、わらわら人が集まってくる。

残念ながらどれも化学染料。

このエンデ風茶系のイカットにおいては、天然染めとの差が歴然としていて

触手が出ないまま。

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いや、化学染料でもいいんです。

不毛の町からさらに最果てのような装飾のない村の中で、ゆっくり無心に機を動かしている人々。

自分が着るものを、こんなに手間をかけてつくる暮らしを、どうか末永く続けてください。

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ファストファッション時代に入ってもう久しいけれど、

まだこんな暮らしぶりを目の当たりにできる、フローレス。

このまぶしさに、もう、クラクラ。w

スローファッションに一票!いや、千票!

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こちら、おまけです。

もう、金賞ものですよね💛

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輪状のサロンの干し方=2本の竹竿に通して重しをつけるだけ。

ポリタンクには水が入っています。

アイロンはいらない!!

・・・・・・・・・・・・・

フローレス、続きます!



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2018年7月18日 (水)

フローレス・イカットを巡る旅 1

関西での地震に続いて、豪雨。

たくさんの被害に胸が痛みます。

そして

豪雨のあとの酷暑。

厳しい7月の日本を心配しながら

南半球のこちらは雨続きでダウン着こみながらの投稿です。

連日どれだけ暑かろうと、時間通りに動いていらっしゃるお仕事・お勤めの皆さま

どうかどうか体調を崩されませんように。

そうそう、こんな時にこそマニスの服を着てみてください。

もしかしたら、……いいことが起きるかもしれません。(^^♪

ちょっとだけ魔法をかけてありますからね。w


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こんな折ですが、きょうからしばし旅のご報告を投稿させていただきます。

7月3日から5日間、バリから空路で東へ2時間のところにあるフローレス島へ行ってきました。

初夏までの数か月、ずっとベンガルの薄手の布に没頭していたせいか

秋物に仕掛かる前に

がっちりしたイカットを見て頭を切り替えたくなりました。

ところが

こちらバリ島もなかなかに不安定です。

出発数日前にバリのアグン山が再び噴火して空港クローズ、

当日朝は地震! 

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ええと。身長、すでに相当ぬかれてますね。w

今やうちの家族親戚の中で一番背が高い。

中学終わって休暇中の子供(ちひろ)に頼んで、旅についてきてもらう。

荷物持ち( `ー´)ノ

布にも観光にもぜーんぜん興味ないし、

プラス

前日に風邪ひいて熱出しちゃってomg

不在中に屋根の防水工事を頼んじゃったから居場所もないし。w

ち:ま、ひとまず行くけどね(場合によっては途中で帰るってこと??)」

私:あ、そうか、空港ちゃんと開いているか分からないしね。

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火山灰は風向きであっちへ行き、

インドネシアの国内線、アイランドホッピング(2つの島、3か所経由便)のプロペラ機は時間通り。

ち:小さいな~~、揺れそうだな~~~~。(・_・;)

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心配をよそに、ジャンボ機並みに安定飛行。

青空澄み渡るフローレス島にスムーズに降り立つ。

私:ウシシ、着いてしまえばもうこっちのもの。

ち:でもさ、帰れなくなるってことはないの?

私:うーん。

ち:帰れなくなったらやだな~~~~。

私:そお?(今なら多少長めにいても仕事に支障ないのだけどw)

空港の脇、てっぺんが平らなちっちゃな山がのんびりとしている。w

何だか、外国に来たみたい。ww


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エンデという町です。

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すでに夕方でしたが、

空港から比較的近いところにある天然染めのイカット産地に直行!

早速、夢のような美しいイカットにまみれます。
ボーサマサマというソサエティです。

人々の言葉はポリネシア系を感じる、鳥のさえずりのような音。

サンスクリット系のバリ語とは明らかに違う。

インドネシア語でお話しができることが、とてもありがたい。
主宰のマリアさん、お名前からしてクリスチャンかな。でもこの村はムスリムでした。

噛みたばこで、女の人たちの口は皆赤い。

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こちらのイカットは全てたて絣。

グリンシンに似た茶系の配色がこの地域の特徴なのだそう。

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まもなく雨が降ってきて。。(空港ではあんなに晴れていたというのに!)

布はお家の手すりに移動。

こうやって見ると、あれもこれも買えばよかった、と思うものばかり。

まだ到着したばかりで比較できるものもなく、

目についた数枚のサロンを選ばせていただく。
写真はスレンダン(細幅)ですが、

ここのサロンはスレンダンを手縫いでしっかりとはぎ合せて輪にしたもの。


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お家の中には、フレームにセットされたたて糸が。

画家のキャンバスのようにも見えますね。

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こうして紐で括られた糸はグバンと呼ばれる赤茶色の染料に漬けられる。(下の写真)

インディゴやムンクドゥという木の皮も使われて、全体に濃淡のある茶系を描く。

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何度か染分けされて柄が整ったたて糸。しっかりと柄が見えますが、これはまだ織る前です。

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手間がかけられたたて糸に、よこ糸を織り込んでいく。

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糸はジャワから入ってくる輸入品の木綿糸のようだけど、

何本か撚り合わせて独特の厚さ、重さにしているようです。

・・・・・・・・・・・・・・・

ずっと昔、やはりイカットが見たくて訪れたことがあるヌサンテンガラ(インドネシア東部群島)、スンバ島でも、キャンバスのような地厚な織物が中心でした。
そのころにはまだラジャ(王家)があり、イカットは神聖な儀式のためのもの。

生命の樹かと思ったら、首狩りの首が木に吊るされた模様だったのには驚きました。
フローレス、エンデの模様は

ひし形が基本の抽象的なものが多い印象があります。

島、地域ごとに培われた独自性。

覗き始めたばかりのフローレス。

・・・・・・・・・・・・・・・・
続きます!








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2018年2月24日 (土)

バングラデシュへ 4

ちょいと日にちがあいてしまいましたが、

タンガイルの続きです。

(バングラデシュのジャムダニ織の産地です。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お天気の良い日でしたので、

じきに気温が上がってきました。

日向に干してあるのは竹に巻きつけたコットンジャムダニ。

そのそばで、

織りあがったサリーに糊付けして巻きつける作業をしているお父さんが。

残念ながら動画しか撮ってなくて(ここにはメモリーオーバーで載せられませんが)

「この道50年じゃ!」、と得意顔。

お母さんが傍らで黙々とお手伝いをしていて、

ベンガル人は本当に家族仲がよいなぁ、と。

この地域はヒンドゥー教の人も多く、

私がバリで嫁入りして以来ヒンドゥに改宗した事を

案内の人が村人たちに説明して回るので、どの家でも歓迎されるのでした。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・
道にはヤギと人しかいないので、(あとは、ときどきバイクか自転車)
家の敷地からはみ出して
長い経糸のセットをこんなふうにやっていました。面白い!こんなの初めて見ました!
巻き取り機を使わず、サリー10枚分の55メートル!!
思わず、走りたくなる?(笑)

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ゴールは道にはみ出してま~す。
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透き通るような織物・ジャムダニですが、経糸は2000本。
手作業で数えながら、竹でつくられた筬(おさ)に通していく。
ゴール側でテンションを緩めたり引き上げたりするのは、道具ではなく、人。
(綱引きみたいですか?)
この村では、UBININGという機関がジャムダニ織の保存、育成に携わっているそうで、そのため村全体がこのように織物を中心に成り立っているらしい。
 
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・
竹細工かと思ったら、筬をつくる職人さん。
しなやかな部分を細く削り、櫛の部分をつくっている。
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村全体に茂る竹が、織り機、綜絖、布の仕上げ、隅々まで利用されています。
動力に電気はほとんど使っていないところも素晴らしい。
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ベンガル地域は昔から薄い薄い織物を作り続けてきた産地ですが、
タンガイルでは
培われてきた技術が健在であること
村全体で複雑な技術を分業していること
織られた布が輸出向けや一部の富裕層向けではなく、
自国の一般庶民の晴れ着であること。
もう、素晴らしいの一言です。
この美しい工芸品のような竹細工は、織のための生きた道具に。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、
ジャムダニも素敵なんですが、家々の洗濯物がまた魅力的で。
これはコットンサリーでつくられたカンタ。敷物かしら、テーブルクロスかしら?
こういうのが暮らしの中で普通に使われている。

(思わず欲しくなります!)


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水辺で洗濯する主婦たち。
ピールと呼ばれる、大きな水たまり。
ここの水は土のせいなのか鉄分が多く、白いものを洗うのには向かないそう。
色のきれいなサリーを着る分には不便はないかもですね。

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道端には、
バングラデシュのサブカルというか、民間アートとしても評価されている
リキシャ・アート。
とにかく色彩があでやかで、夢いっぱい。
我々はこのまま歩いて、隣接の村へ向かいます。

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隣村も、窓越しにこれ。
パンチカード。

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こっちの経糸職人は、何とコンクリートブロックも利用!
腰で引っ張るためのクッションも装備!
しかも何か抱えている!! 何でしょう、これ??


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しばらく行くと、
こちらは経糸を染め分けしたものをやっていますね。
やはり道端で。
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小乗仏教のお坊さまのような方が。
何かの材料店でしょうか?

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小学校の近くのワルン!

吊るし方!
雨と水が多いから?

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店先にキッチンがあるワルン♪
バリと似ていてうれしくなる。
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冬でもこんなに茂っている竹。
家々の周囲を日差しから守っている。
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出発地点のゲストハウスに戻りました。
予約してあったランチが待っています!
広々とした厨房の中を見せてもらいました。
これ、大型のかまどでしょうか?

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バングラデシュの土壌は肥沃なのか、冬でも野菜が豊富でした。
3つの川がそそぐ世界一のデルタ地帯。
食材が豊富だからか、さまざまなおいしい食事をこれまで数日間いただいてきましたけれど、
ここは格別でした。
食材そのものを自立したシステムでつくっているタンガイル。
先ほどのUBININGがもうひとつ試みているのが「種の銀行」。
種子を無償で貸し、収穫後に種子を返却するシステムらしい。
タンガイルでは農業にもこだわりを持った無農薬によるベンガル固有種の栽培を推進しているそう。
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赤米のごはん、カリフラワー、ナス、キャベツ。
川魚のイリッシュのカレー、マトンのカレー。
ダール(豆のカレー)。
無農薬野菜が中心のランチ。


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うん。
朝あれほど食べたのに!
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バングラデシュはBRACをはじめ民間NGOが成功している例が比較的話題になっているけれど(マイクロクレジットのグラミン銀行はノーベル平和賞を受賞するくらいですから!)
タンガイルのUBININGは小規模の集落を伝統的な暮らしのままに活性化させている。
この素敵なランチとジャムダニ織のプロジェクトは同じ試みからスタートした2つの柱だったようです。
私はネットサーチしただけでしたが、
あの「風の旅行社」が、UBININGツアーを企画しているそうですよ。
http://www.kaze-travel.co.jp/bangladesh_kiji001.html
(本ブログの文章もこちらから一部情報を引用させていただきました。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダッカに戻る道すがら。
縫製工場がありました。
きっと無数にありますが、写真が撮れたのはここだけでした。
案内をしてくれた方が、
「この国は、女性たちが働く縫製工場によって経済が支えられているんですよ。この人たちのおかげなんです」、と言っていたのが心に残りました。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・
バングラデシュ、最終日。
ホテルのドアノブに引っかかっていた新聞によると、
大寒波による被害は深刻だったもよう。
50年ぶりの最低気温更新!
暖房がない国で2.6度、って。厳しい。
(ダッカのホテルも空調は冷房だけしかないから、あるったけ着込んでおります。)
そして、また充実の朝食。(苦笑)

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見納め。
ダッカの布市場。
あら、それは。タンガイルサリーではないですか?(笑)
マフラーのおじさんが物色中。
プレゼントかしら?
シアワセの断片、いただいた気分。

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街中心。川のように見えるけれど、グーグルマップには湖となっている。
しーんとした真っ黒の水、魚はきっといない。
たった6日間では見切れない国のひとつの断片。

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さ、バリに戻るよ!
空港へ向かう前に、お世話になった方々と。♪

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インドから、東西パキスタン時代。独立してからまだ47年。
若い国。ベンガルの国。
思いつきで来てみたけど、大好きになりました。
で、今年のマニスはベンガル特集からスタートします♡

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2018年2月 4日 (日)

バングラデシュへ 3

バングラデシュ4日目。

前日の晩、ふたたび国内機で戻ったダッカ。

翌日も早朝から遠出です。ここはちょっとがんばりどころ。

後半のダッカは、

ブティックホテルみたいな窓のないホテルでしたが、

朝食はバッチリ。しかも、時間通りの7時オープン。笑

これだけ食べれば、元気も出ます!

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ダッカも寒い。
新聞によると、どうやらこの寒波は深刻で
暖房が普及していないせいか健康被害が相次いでいるらしい。
ありきたりの服を着込んで、
タンガイルというジャムダニ織で有名な地域へと向かいます。
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走行距離は100キロちょっとなのですが、
道がこんな。
舗装してあるところもあるけれど、未舗装のところも多く、
乾燥でデコボコ、ほこりだらけ。
ノロノロ運転&クラクション鳴らしっぱなし。
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2時間以上走って、ようやく沿道に木が茂る集落へ入りました。
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日も高くなっているけれど、まだ息が白い。
ノルショッダ村というところにあるゲストハウスです。
ここを拠点に織物を見に行きます。
ここには宿泊しないけれど、スタッフの方が案内してくれることに。
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まずは、ムフフ。
ホカホカあったかいスイーツをいただく。グレインココナッツの蒸ケーキ。
テーブルクロスがカンタです。

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さぁ! 探索開始。
村の建材はなぜかブリキが多い。
どこからか甲高い機の音が響いています。


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最初に入った家では、職人がパンチカードを作っていました。
ということは、ジャカード織機ですね。
段ボールにハトメと木槌で、リズミカルに音を立てている。
新しい柄を増やすごとにこのパンチカードをつくる、
というか、
タンガイル・サリーは国内でホットな存在だけに
常に新柄をせっせと生み出しているみたいで。

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コンピューターの基盤か、デジタル音楽の譜面か、
モールス信号の符号か、と見まがう。
これでジャムダニを織っている。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・
こちらのお家では、
洗濯されたばかりのサリーがジャムダニでした。w
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カタンカタン、甲高い織機の音。
足踏み式でなかなか速度があります。タンガイルのジャムダニはシルクが中心で
1日に2mくらいは織れるらしい。

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緯糸、カラフル!
中国製シルクらしいです。

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巨大なオルゴールのような手織りジャカード機。
はじめて見ました。
動力はすべて人力です。
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足踏み部分は土間に掘り込んであります。

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経糸を操作するおもりがこんなにたくさん。
織り始める前までのセットがどれだけ大変な事か。
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タンガイル・サリーは、シルクが中心でカラフルなものが主流のよう。

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薄いピンクとグリーンの春らしいサリー、一枚買ってみました。


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マハトマ・ガンジーさんのトレードマーク、チャルカ。糸車。
この家のおじいさんが回していました。
緯糸の準備です。
村ではほぼ全体がジャムダニを織っているようですが、
このように細かく分業することでフクザツな工程を合理化。
ライン縫製みたいな合理化ですが、今もまだモーター(電力)は使わず
手仕事で営まれているようです。
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織物をやっているのは主に男性です。
これは大きなポイントなのですが、ここでは織物は女の人の副業ではありません。
女の人たちは台所で食事の準備をしていました。
沼で採れた魚の下ごしらえ。
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薪をくべています。
近隣は日よけのための木々が生い茂っているので、
その小枝を燃料に使っているようです。

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これは、食事のテーブル? 台所の中に。

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次々と用意されているおかず。
おいしそう!
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別のお宅へ。
こちらも色とりどりの洗濯物が冬の光の中で。


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こちらでは、織りあがった布の裏糸をカットしていました。
ジャカード織機で織る場合、同じジャムダニでも工程がずいぶんと違います。

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竹を使った道具がおもしろい。
ご夫婦なのか、向こう側とこちら側とで二人作業。

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村は、竹とヤギがたくさん。

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車はありません。バイクもほとんどいません。
静かな通りには、機の音だけが響きます。
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長くなるので、続きはまた次回に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2018年1月31日 (水)

バングラデシュへ 2

バングラデシュ2日目、

ダッカのホテルの朝食はカレーと中華でした。

結果からして、ダッカの中華率なぜか高い。

ただし、見た目はプレーンだけどカレーよりよほど辛いw

旅先では面倒なので夜は食べない、朝と昼にがっつり2食にしているので、

野菜たっぷりのブッフェが嬉しいです。……が、辛い!!

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お昼前までホテルの近くにあるサリーショップやクラフトショップを歩いて回り、
午後は車でアーロンというBRAC直営のデパートへ。
BRACはバングラデシュで最大規模のNGO。
ウィキによれば、
72年パキスタン独立後、当初は12人の職員しか持たない規模であったが、2008年現在年間予算規模535億円、職員数12万人を越える超巨大NGOに成長している。活動は農業開発・教育・保健・金融ビジネスなど多岐にわたる。

今やホテルも経営。
前日のガイドさんも、ネット情報でも、とにかく一番のおすすめだったので、たっぷり時間を取って楽しみに向かいました。しかし、
日曜日なのに、ものすごい渋滞にはまり、数キロ先の目的地まで1時間以上。
結果からして、徒歩で行けばよかった(←運転手に余計なストレスをかけずに済むし)。
それなのに。
アーロンにはサリーもクラフトも、買えるものがひとつもなかった。
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見た目はゴージャスなサリーが多いのだけど、ほとんどが機械、量産。
ノクシカタもありましたが、お土産風のポーチや壁掛け。
超巨大NGOになっている分、こう言っては何ですが、アメリカ流が感じられ。
うむ、来る場所を間違えたようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕刻前、ふたたび空港へ。
ジェソールというインド国境近くの都市まで国内機で行くのです。が、
ここでまた問題発生。
乗る予定の便の予約がカードでの支払いが完了していなかったらしく
キャンセルになっていた!!
ネット割引価格で購入していたと思っていたのに、なーんだ。

正規価格で購入しなおし。
若干空席があり予定の便に乗れたからヨカッタのですけれど、
もし満席だったらどうなっていたことでしょう。
いろいろダメな事が続いた2日目でしたが、

ジェソールに着いたら、万事オーライになりました。笑
・・・・・・・・・・・・・・
ジェソール。
こんなに小さな空港に着いたのは、マダガスカルの国内線以来かしら。
京都駅前の京阪バス乗り場みたいな感じです。笑笑
お迎えの車とお迎えの人が予定通りちゃんと来てくれて、予定通りの「ハッサン・ホテル」に泊まりました。
ハッサンはジェソールで唯一ネットサイトに出てくるホテルなのだけど
なぜかネット予約が出来なくて、

現地の人に直接取ってもらいました。
ダッカの人も、「寝る前にベッドをよく確認してね、南京虫がいるから!」、って。
一体どんなホテルなんだろうとワクワクしていました。
何しろ、ダッカのホテルの10分の1の価格!
予想に反して、普通のシンプルなお部屋でした。
南京虫も、いませんでした。w

・・・・・・・・・・・・・・・・
ただし、オマケはありました。
バングラデシュ、3日目。
・・・・・・・・・・・・・・・・
早朝5時半には大音量の目覚ましでたたき起こされました。
朝のアザーン。すぐ近くにムスクがあるのでした。
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部屋から見下ろすと、すごい霧。

8時に出発なので7時オープンの食堂に時間ピッタリに行ったら、
まだ何もできていない。笑
待ってる間の、ロビーは寒かった。
ありったけのものを着ていたのだけど、息が白い。
平均気温15-25°と聞いていたのだけど、10度以下かもしれない。

スタッフの人たちがこんな寒さの中で行水している!
設備的に暖房というものがないし、どうしたものか。
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待つこと30分、わーい! 朝ごはんようやく。
(アツアツのミルクティーが嬉しかった!)
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さ、さ、出発!
・・・・・・・・・・・・・・・

時間通りに来てくれた案内人アニスールさんとドライバー。

ジェソールの朝は、20年くらい前の中国かタイのようでした。
車は少なく、徒歩と自転車族、リキシャが多い。
ぼんやりとしか見えないせいか、すべてが印象画のように美しい!w

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バングラデシュはとにかく水辺が多い。川のようでいて沼や湖のようなところが多い。
この水辺もきっと。
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濃霧の中、車で1時間。
着きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・
アトリエマニスがノクシカタをお願いしているNGOのオフィスです。
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担当の方が、早速出来上がったノクシカタのピースを見せてくださいました。
制作者により、出来上がりもさまざま。
「地の目にまっすぐステッチするためには、地の目にゲージを通していないからでは?」
、と聞いてみると、不思議そうな顔をしているようなので、
針を使った地の目の通し方を説明してみた。
分かってもらえたかしら?
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生産管理の女性スタッフが、「こういうテクニックもできるんですよ」、と見せてくれたのは
チカン刺繍。
ブログだと動画が載せられませんが、無駄のない動きというか、
職人技に、感心させられました。
・・・・・・・・・・・・・・・
下は、打ち合わせの合間に出してくださったサプライズ。
豆乳のドーナッツとマンゴージュース。
素晴らしいおもてなし。
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実は、こちらではノクシカタのほかに
大豆を使ったお菓子を製造されていました。
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いただいた豆乳のドーナッツはこれでした!
・・・・・・・・・・・・・・・
「では、行ってきます!」
ノクシカタ作りは、近隣の村で行われています。
村を案内してもらいます。
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到着すると、村の広場にわらわらと。
仕掛り中の布を持って女性たちが集まってきました。
ヤギも、来ました。笑
村にはヤギがいっぱい。
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こちらが、マニスで注文中の無地のノクシカタ。
刺繍模様、色糸を使わず、地模様の刺し子だけ、というもの。
写真だと分かりにくいのですが、
生成の薄いコットンを2枚重ねて、同色の糸で刺し子しています。
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管理をしているオフィスの人が、生地にしわが入っているのを見つけて
生産者に注意をしています。
しわが入ると生地がずれていってしまうので、よく見てね、って。
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下の写真は、案内をしてくださったデプタさんが撮ってくれました。
私は、ぼこぼこに重ね着しまくっています!
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ノクシカタは一般的にこのように色糸で刺繍をします。
その背景の部分に後から刺し子をします。
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ベンガル風のモティーフ、矢車草の花、魚、馬に乗っている人、生命の樹。
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女性たちのサリーがカラフルで、見た目は寒そうに見えませんね。w
しかし、この日は摂氏5~7度だったそうです。
50年振りに最低気温を更新したそうです。
(日本には2週間後に大寒波が来ましたね!)
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車道で日向ぼっこするのは犬ではなく、ヤギ!
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移動して、別の村。
こちらではかなり若い女性たちが多く、中には若い男性生産者もいました。
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右側にいる男性、ノクシカタの生産者の一人なんですよ♡
(寒空の下、裸足!)
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オフィスに戻って、ランチ。
カリフラワー、エビ、いろいろ野菜、マトン、魚。
家庭料理でもてなしていただきました。
こうして、またも、ついつい食べ過ぎてしまう!
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午後。
もうひとつの村へ。
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こちらの村の生産者リーダーさんは、42歳、ノクシカタ歴27年。
、と言うので、聞いてみました。
ベンガルには嫁入りのときにお母さんが娘に持たせるノクシカタがあるそうだけど、
あなたはお母さんからもらったノクシカタを持っていますか?
すると、寝室の奥から、出してきてくれました。
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これです。
40年くらい前のものだそうです。
(実際には30年前かも知れません、計算すれば。)
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ムスリムの人たちは具象柄がご法度らしく、こうした抽象的な柄が多いそう。
色糸を組み合わせ、こんなにカラフルに描かれたノクシカタ。
もう、見た途端に欲しくなったのは言うまでもありません。
しかし、
「こんなに素晴らしいものは、誰にも売っちゃだめですよ!」、と、言いました。
(言われるまでもなく、分かっていらっしゃるとは思いますが。)
皆さん、うなずきながら笑っていました。
聞けば、ほかの女性たちも皆、お母さんが作ったノクシカタを持っているそう。
何て素晴らしい村なのだろう、
大きな木の木陰で、広々とした敷地の簡素な家で、暮らしている人たち。
この国がかつて貧困で知られていた事など、まったく外側の判断であり、
実はとても豊かなものをずっと持ち続けているのは、
もう明らかです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
この日のうちにダッカに戻るので、
大急ぎでオフィスに戻って、最後に縫製の仕事場を見せてもらいました。
ノクシカタをポーチなどに仕立てている部署です。
こちらは電動ですが、
なんとバタフライミシンの足踏み機も使っていました。
私たちが17年前にバリで一番最初に使ったミシン、中国製バタフライが、
こちらでは今も現役でした。
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JBCEAオフィスの皆さん、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします!
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ノクシカタの産地。いろいろな歴史の中で残ってきたベンガルの豊かさ。
ここから送られてくる無垢な刺し子布で、今年の服ができます。
もう、本当に、楽しみでなりません。♪

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2018年1月21日 (日)

バングラデシュへ 1

1年半ぶりのシンガポール航空。
機内の
オンデマンドでこれを4回も見ました。(あと2回は見たいと思っている!)
今、ネットサーチしてみたら日本では今月13日に公開されたばかりの映画でした。
「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

広告を否定し
スポンサーを持たない。
すべては自由なクリエイションのため。
「じっくりと味わえる服をつくりたい」
「持ち主と一緒に成長できる服だ」

最初から最後まで、本当に美しくて
完璧な映画。
足元にも及ばないけれど、
手仕事の布を求める旅に出かけるところです。

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フィルムの中で
刺繍デザインの担当者がインドのコルカタを訪れるシーンがありました。
あ、この場所。
たぶん今から行く場所、ベンガル!(国は違いますが)
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職人が男性です。
ココがアジアとインド流の違いかと。
素晴らしい映像、そうです、この、クラフトマンシップ。
布の中に込められていくもの。
この映画を久しぶりの一人旅、はじめての旅先
の前に見るなんて。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、着きました。
はじめてのバングラデシュ、ダッカ。
むかーし、ビーマンバングラデシュ便が日本に乗り入れていた頃は
ヨーロッパ行の格安航空券の御三家でもあったので、確か1回か2回はトランジットしたことが。
今回はここに着地!
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翌朝、結構寒いなか最初に出かける先は
案外、保守的。(笑)
旅行会社でした。
(平均気温15~25°という事でしたが、10度前後の朝でした。)
ホテルの人に行先を相談するとリキシャに乗るべきとのことで、
ホテル前で拾って価格交渉もしてもらいました。
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インドでもあんまり乗ったことがない。
ダッカでは今もたくさんの人が利用している。
少しばかりの英語は通じるので、これは便利!
ワクワクします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
旅行会社に最初に行ったのは、
ネットでさんざんサーチしても、ガイドブックをくまなく読んでみても
あまりパッとした情報がないからでした。
まぁ、地名くらいは出てきますけれど、様子がさっぱりわからない。
で、訪れた先で知り合ったガイドさんが
「ルポシ、今から行きません?」、って。
ダッカ郊外にある手織の村で、ネットにも出てきた地名ながら
普通は船で行く場所らしいので候補から外していました。
何やら一日がかりで大変そうだったので。
その村は車でも入れるから案内してくれるって。
もちろん、行きますとも!!

早速車に乗り込みました。
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ダッカ郊外。こんなプラゴミの山があちこちに。
歴史に残るような大洪水の原因はプラゴミだとして、ずいぶん前からレジ袋はじめプラ袋の使用を禁止しているバングラデシュ。らしいけれども。
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川辺のように見えるたくさんの水辺は大半が池、湖。
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これは川ですって。
大きなボートがあちこちに浮かんでおります。
川に沿って、とても細い道があり、
車がやっと通れる幅で。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジャムダニ織の工房に到着しました。
うわ~~~、すごい!
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縫い取り織りです。
ピアノの連弾のように、サリーの布幅に対し
二人の織手が並んで作業しています。
(結果的に、最初に会ったこちらのご夫婦の作品が今回の最高の収穫品となりまして。)
1枚のサリーにこの柄だと
二人で3か月もかかるのだそうです。

出来上がったら、コルカタに送られるとか。
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こちらは一人で、裾の柄だけを入れている。

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掘りごたつのように土間に足踏みを掘り込んだ織機。
この方は、米を糊として経糸に擦り込んでいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ルポシの集落を案内してもらいました。
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おびただしい洗濯物の、色彩がまず素晴らしくて。(笑)

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ジャムダニ工房のストックルーム。
これは草木染による作品です。買いました。すんごく高級品。

この柄の部分が、先ほどの写真の、
針で刺繍のようにさしている縫い取りによるものです。

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雪印も買いましたw

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集落の中で、静かに織物がすすんでいます。
(右のトタンの建物の中にも織り機が。)
車、ぎりぎりの幅です。
こんなに静かな集落が喧噪のダッカの中に。


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この国に来たのは、正解だとここで思いました。(笑)

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余談ですが、

ちょいと趣向が違う話題です。
グラミン・ユニクロっていうのがあるそうなので
帰り道に案内してもらいました。
あのグラミン銀行とユニクロが合弁し2010年に誕生した
ソーシャルビジネスモデルにて、
現在国内に7店舗、
現地御用達ショップ。
590タカのポリエステルボトム。
大体810円。安くないけど、人気らしい。
店内にはサロワカミューズという現地の女性たちが着る民族衣装のドレスがたくさん。

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この端と端をつなぐような試みは、もしかしたら、
このあとヤジロベーが傾くかもしれません。
好景気の一歩手前、とっても元気な国です。
かつてモスリンの産地だったベンガルで、モスリンはもうありません。
だけど、国の経済を支えるのは縫製業。
輸出が中心だと思いますが、街中にも
衣類はとても豊富、と見えました。
インドと共通するものと違っているものを小さな断片で気づき
比較しながら、探究するような旅でもあります。
客観的に見れば
ドリスヴァンノッテンの孤高の美とのギャップがすごいんですが、
絞り込みが大事ですよね。ここは、しっかりと絞ります。(笑)
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バングラデシュについて。
豊かな緑と水資源に恵まれた国で日本の国土の40%ほど。
1億5000万の人口は世界いちの人口密度。
1971年に東西パキスタン時代から独立。
アジア最貧国のひとつとされていた、そうです。
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ダッカの公共バスは今もこんな感じ。
現在空港と都心をつなぐモノレールの建設中。
こんなバス、もう世界でも少ないかな~、暑い季節にはどれだけ過酷なことでしょう。
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まめたび、この後をお楽しみに~~~

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2017年12月23日 (土)

杉本博司の江之浦測候所

皆さま

お元気にお過ごしですか?

バリは相変わらず雨降りばかりですが、

ありがたいことにアグン山噴火の方はずっと小康状態。

バリスタジオは先週末今年最後の服を送り出して

今週からは春の服に取り掛かりました。

師走ってバリにはあまりない感覚で、今どきが一番のんびりできる。

ついダラダラとしてしまいますが、

日本でのたび日記がもうちょっとありますので

追っかけ投稿いたします。

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写真家・現代美術家の杉本博司氏が私財を投じ

10年がかりでつくったという

「小田原文化財団・江之浦測候所」というところへ行きました。

長らくニューヨークを拠点に活躍され、六本木・森美術館や東京都写真美術館などの大掛かりな展覧会もあったので、杉浦氏の存在をご存知の方は多いかと思います。

私は直島アートプロジェクトの神社での作品を見て以来隠れファン。

それに、小田原といったら私の高校時代の庭(!)じゃありませんか。

江之浦測候所は穏やかな海原を見渡す広大な高台にありました。

ふつうにみかん山のままだとしても、

気持ちが救われるようなおだやかで温かな情景です。

杉浦氏もここに母なる海を感じていたそうです。

で、ここに何作ったの?? 測候所って何、何??
気になりすぎて、困るので。早速行ってみました。

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見学は完全事前予約制。

東京から京都へ移動の日にトランジット、なのです。

ネット予約、セブンイレブン発券、

自販機一個があるだけの無人駅から時間指定の送迎バス、

施設内は物販もカフェもなく、

見学する心構えがおのずと整います。

(ですから、ここをデートスポットに推している雑誌の記事はちょっと間違っているように思えます。)

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海原を見渡すとやおら自分も素材や風景の一部に溶け込み、無になります。

ちなみに幅広く収集されている「石」ですが、相当なこだわりを感じます。

(こちらは室町時代のものだったか?)

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根府川駅は無人駅でした。このバスに乗って行きます。

歩くと30~45分かかるそうです。

湘南ライナーで駅に降り立った人のほとんどが

このバスに乗ったような気がします。(笑)

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ぐいぐいと登って行く山、キラキラ輝く海にすっかり心奪われ、10分くらいで到着です。

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エントランス。
屋敷の門のような不思議な雰囲気。

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見学者はこの門をくぐらず、まずはメインの詰所で入場手続き。

詰所と言ってしまいましたが、待合棟です。縁取りのないガラス張り、地階への採光、無機質な素材に古い石。

江之浦測候所のものがたりを早速感じます。

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見学順路は自由。

待合棟の前にある「100mギャラリー」にまず目が行きます。

長さ100mの片面総ガラス張り。

こんなふうに海に向かって気持ちよく、まっすぐに伸びる。

この細長い空間を夏至の太陽がまっすぐに突き抜けるそうです。

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そのわきの階段を下りていきました。

何やら古い石塔や敷石。石だらけ。不思議~~。

後から調べて分かったのですが、杉本氏は一時骨董商だった時代があるそう。

おそらくその頃に集め始めたものなのでしょう。それにしても

石だけ見たらここは“石ミュージアム”ですね。

そういう印象があとに残らないのがまた不思議なんですけれども。

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「止め石」。ここから先に行かないでください、という敷地内のルール。

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その向こうにあった「茶室」には、自筆の書が。茶道にも長ける杉本氏。

すっと前に「たけしのアートビート」というNHK番組で、北野武が杉本氏のNYの事務所を訪問するのだけど、招かれるはその中にしつらえられた茶室でしたね。

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茶室に上がる手前には、直島の護王神社でも使われていた光学ガラス。

まるで氷のような涼しげなかたまり。

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茶室の海側の門になっているのは、

古墳時代の鳥居に倣い組み立てられたという石造鳥居。

春分、秋分の日の出の光が真っ直ぐに入るような位置に設置されているそうです。

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100mギャラリーは先端が突出していました!

人が立っているところはガラスのフェンスがあるけれど、一瞬そうとは分からず。

下をくぐるようにして、海を見晴らす舞台があるところへ。

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突出したところの下。

丸いのがゴロゴロ。

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これであの止め石をつくっているのでしょうか。

川の流れのように敷かれている丸石。

丸くなる過程について空想する、どれだけの時間がかかるのか。

きっととても長い時間。

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左の長いのは100mギャラリーの壁面です。

下のこの敷石は京都市電の軌道敷石だったものらしく。

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大きな一枚岩の真ん中の亀裂は自然に?

石が割れるって、これまたどのくらいの力がいるものだろう、と。

あぁ、何かちっぽけな私の前後左右に、悠久の時間みたいな感覚がぞわぞわと。

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光学ガラスでできた能舞台。清水寺のような懸け造り。

席からはガラスの舞台が水面に浮いているように見える、と、パンフレットにあるけれども。

その左わきの錆びた長いのが、私は一番心に残りました。

錆びた長いのの中は、シンプルなトンネル。

切り取られる海のまぶしさ。止め石。

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隧道。

このパースペクティブが杉本流かと。そして、ジェームス・タレルのような。

美しさとともに安心感を感じます。

隧道の真ん中には、井戸。

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光の井戸。上は、切り取られた空。

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冬至の日の出が70メートルの隧道を真っ直ぐに入り込み

この岩に当たるそうです!

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井戸の脇に鏡のある小部屋。
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隧道の上も美しい。思わず、止め石を見落として先までぐんぐん歩いて行った見学者がいました。
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たくさん写真を取りすぎました!(笑)

まだまだたくさんあるのですが、この辺にしておきます。

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某日、

病院の待合室にあった雑誌ディスカバリー・ジャパンのインタビューを書き写してきました。

「20世紀から21世紀にかけて


特に戦後の産業復興は人類の歴史を振り返っても


特異な現象だと言ってよいでしょう。


経済成長の中でより安定した豊かな生活を求める一方で


自然から多くを収奪してきたことに気づかなくなってしまった。


こうした人間の行動&思考のパターンが現代の闇を作り出している」


「人も建物も密集した都会に住んでいると、


広々とした場所で目的を持たず過ごす機会はほとんどないでしょう。


自分が好きな場所に腰を下ろし、空にトンビが舞うのを眺め、……、


環境の微細な変化を全身で感じ取る事で、


人が人でありこの世に存在している理由がおのずと見えてくるはずです」


ところで、

ウィキで杉本氏を検索すると、冒頭にこう書かれています。

「作品は厳密なコンセプトと哲学に基づき作られている。」

確かにそう、厳密なのです。

そして、意外と父性よりも母性を感じたりしました。

あぁ、それはきっと、この海のせいですね!

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今回は、見たものが壮大すぎて

何かうまくまとまりませんでした。

それでは皆さま、メリークリスマス!








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