2008年10月27日 (月)

イブイブ、大掃除、天然藍草

Photo先々週末。夕方、デンパサールでいちばんお気に入りの市場へ。クンバサリ市場です。

朝~午前中よりもなぜか夕方の方が生鮮食品の質がいい(気のせい?)。

デンパサールの古い地域はバタビア風の町並みが残っていて、夕方になると赤いレンガの壁が夕日をたっぷり吸い込んでとても美しい色になる。バリの中の異国情緒。買ったものはマンゴー2キロ、17000ルピア。1週間分の青菜(鮮度の良いものは冷蔵庫で1週間くらいはぴんぴんしている)。最近はオーガニックマーケットではお米だけしか買わない。野菜はクンバサリのほうがなぜか生き生きして感じられるため。

先週からまたネットの調子が悪くて書いたのが1024日。以下は先週の出来事です。

Photo_2月曜日。

シンガポールから来ていた友人ドロシーとイブ・マンスリと3人で「エアロビ」へ!

イブがダイエットではじめたUBUD FITNESSのエアロビ、聞けば費用も案外安いんです。一生に一回くらいどんなものかやってみようかな、と。軽い気持ちで参加。

ま、エアロビですからヨガとは相当違ってますです。ヨガしかたしなみ(?)のないドロシーとわたしは、最初の10分からしてアゴだしました。見るは易し、1時間ずっとぴょんぴょんしながら結構早い動きについていくのって……

。ところが平均年齢は結構高い。我々オーバーフォーティーズなんて普通です。ええ。孫もいるようなバリ人のマッチョなイブイブたちがピンクやらシルバーやらのびちびちウエアで堂々と踊っていらっしゃる。すごいわ、これって。「見てみたい」なんて思っちゃだめですよ、見たい人は自分も踊るのです。それでもちろん、写真はありませんよ。私だってあご出しながら踊っていたんですから。外国人てば私らふたりだけでした。でも話が分かちあえる人がそこにいたってことは大事でした。

ところが無理無理やったのがたたって翌日、不整脈になっちゃった自分。こりゃいかん、ここ2年水泳もやってなくて体力が落ちている証拠だわ。ヨガとは違う身体機能をつかうのでこれは案外やっておいた方がいいかも。と、お試しのつもりが1ヶ月パスを買っちゃいました。来週も(たぶん)行くわよ~、エアロビ。

水曜日。

エイコさんがお世話になっている美容師さんがバリショップへお見えになる。

美容師さんは旗日も関係なく週1~2休のほか夏休みは取れて5日だけなんですって。お正月はもっと忙しいでしょ。大変なお仕事だと思います。本当に好きじゃないと続かないです、きっと。今回だって3泊だけのバリだったんです。楽しめたでしょうか? 

一緒にバタンワルでごはんして、おせっかいUBUDコース。まさこさんの石鹸を買いに行くと工房が大改装中。入れるのだろうか??? と思ったが、入れました。ショールームの一角だけは残されていて。切る前の石鹸の固まりって美しくどこかおいしそうです。

Photo_3木曜日。

昨日は、ペジェンの王室でお葬式がありその関係で終日停電とのこと。前の日に分かっていたらよかったんですけど……。ミシンの仕事ができないので、それじゃ急だけど「大掃除」しましょう、と提案する。壁、窓、窓枠は2年のあいだほとんど掃除してないので薄汚れていたし、そろそろ雨期を前に生地を日に当てておきたかったし、ちょうど良かったかも! 午前中と午後と半数ずつのスタッフが参加。しかしのべ89人だったから1日ですっかりきれいになりました。あとは天井の雨漏りや壁のウォータープルーフも雨期の前にやっておけるといいんですけど。

文句言ってたら、あっ、ペジェンのバティック工房から新しいバティックが届きました。今回はトゥバンコットンをつかってもらっています。染料がよく浸透してとてもいい色合い。これ、さっそく明日から裁断しますよー。

Photo_4最後の写真はこの前バティック工房へいったときのもの。

Tさんいわく「このごろは日照り続きでペニダ島で栽培している藍が不足してて。最近はバリ島内の自然の藍を探している」んですって。これはカランガスム、クルンクン辺りで雑草のように生えていた藍。探すのに苦心しているとのことですが、まだバリに野生の藍が生えていたんだと知ってうれしい私。

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2008年4月16日 (水)

ボカシテラピー

ボカシ談その後。

先週末のこと。外出先で急に空き時間ができて「行くなら今だ」と直感。

けろちゃんに「次にバリに行きたい理由はコレ!」と言わしめたツワモノ。クリニック・ウサダオレスです。

ここは最近われわれの間で話題の“ボカシテラピー”が売りのスパなんです。ボカシオイルのさまざまな効き目は使い始めて実感。先日の蜂刺されはもとより、かゆみ止め、傷の消毒、ちょっと喉が痛いと感じ始めたとき数滴お湯に垂らして飲んだら直った、とか。ちっこいボトルがポケットに入っていたら怖いものナシ! バリに住んでいてこれまでボカシの存在を知らなかった私って……。そのオイルを製造する際に出るおがくず(?)が自然に発熱することを生かして、おがくず風呂(???)を発案したのがボカシオイルの製造者オレスさんらしいのです。ボカシのエネルギーを全身でいただけそうで何だかすごっく効き目ありそう!と期待。

その前日、日本へ送るボカシオイルを注文したところ早速営業マンがやってきて(はるばるデンパサールから)、オレスさんの健康に役立つ商品開発について熱く語られてしまい……。やんごとなきボカシに期待がますます膨らんでいたところ。期が熟したって感じです。

Photo

さぁさぁ、着きました。入り口です。かな~りローカルです。ひとりじゃ結構入りにくいが、けろちゃんからのすすめもあって今回は主人が同伴。私としては夫がそのおがくずに埋まったところの写真を撮ろうという算段、しかし現場できっぱり断られ、逆となりました。理由:見るからに暑そうでこれ以上汗をかきたくない、というもの。まぁ、確かにそうなんですお互いに。怖々、ではわたくしが実験台に。

ボカシオイルをつかったマッサージも受け、さぁこれに着替えて、とずる~っと長い上下を渡される。手先足先までフクロになっているボカシPhoto_2服。いよいよおがくずというかまるで土(!)の中へ埋まります。何となく縁起の悪いような気がしないでもない。顔だけ表に出してもらって15~30分。 土の中は50~60度。

周囲はけろちゃんから重々聞かされていたとはいえ、相当なオヤジ度。私たちの知るところでは健康ランド、ラドン温泉……みたいな状況かも。大粒の汗をハダカの胸元に光らせながら満足げなおっちゃんたちは「今日は25分までいった」とか言いながらカウチに寝そべっている。見るだけでむわわ~と暑い。なのに、「こっちで一緒に寛ぎましょう」なんておっしゃる……。

12分でギブアップした私は速攻シャワーを浴びおいとましましたが、もちろん再度再度吹き出るは汗。汗によるデトックス効果もあると思うが、裸足生活のバリでは思いのほか「冷え」が深刻で私も昨今はお灸にお世話になっている。いったん体の芯が暖まると肩こりも腰痛もウソのように消えます。岩盤浴もPhoto_3そうなのでしょうか?ボカシテラピーはだから女子の皆さんにもおすすめなのですが、う~む、この状況だとグループで行くか旦那さんと行くか何かしていただかないと。ちなみに石鹸とシャンプーと着替えを入れるビニール袋を持っていくと便利です。私も今度はちゃんと装備して行きますよ。

そうそう。冒頭で触れましたが、ボカシオイルを日本に送りました。今週開催のtokoで服をお買い上げの方に先着順でプレゼントいたします!

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2008年4月 5日 (土)

蜂談その2

Photo_2 写真は火曜日の朝見えた虹です。写真は一部ですが、この虹は足元から足元までくっきり。バリじゃ珍しいかも。

蜂談つづきます。

蜂刺されには救急病院へ、の日本。バリじゃオイルです(医者が不在だったせいもあったんですが)。昔話にある魔法の香油みたいねー。成分表を見比べるに、双方に共通しているものが3つありました。ひとつはココナッツオイル。それからカユプティとシトロネラです。シトロネラは私もエッセンシャルオイルを常備。水やアルコールで薄めたものを虫除けスプレーにしたり、アロマポットで炊いて蚊取り線香代わりにしたり。消臭効果もあり、揚げ物をした後に髪にシュシュッとするとよいのです。香油ながらかなり効き目があって気に入っております。

もひとつのカユプティですが。綴りはcajuputihとなっており、しかしバリ人いわくカユプティという白い木のこと。カランガスムにはいっぱい生えてるんだけどー、とワヤン。植物図鑑から探してもらうと黄色いアカシア系の花が咲くものらしい。

まきこちゃんとけろちゃんも巻き込む。カユプティってなあに? けろちゃんからファクスで「ユーカリです」とのご指摘。後、仕事そっちのけで半日論争(?)が。結果、けろちゃんがサイトで拾ってくれた情報でユーカリの一種であることが判明しました。ユーカリやティートゥリーに似た効き目があるそう。抗菌作用に優れていて香油として炊くと風邪の予防にもなるそうです。

蜂マークとボカシ。シトロネラとカユプティの混合オイルは蜂刺されにも効くが、どうも色々聞いているうちにどちらも万能薬であることが分かってきました。

ボカシの効き目で皆さんに一致しているのは、①虫刺され、かゆみ ②肩こり ③咳、胃腸の不調、下痢。③はオイルを数滴水に溶かして飲むそうです。とても効くそうです~。ボカシオイルの製造元がボカシの原料のおがくずに身体を埋めてデトックス、みたいな健康サロンをやっているそうで、これがけろちゃんのいちおしです(詳しくは体験者のけろちゃんからどうぞ)。私が知っているのはボカシオイルを使ったマッサージ。どちらも身体によさそうですなぁ。

ボカシ健康サロンは、相当ローカル色が強く女子は少ないそうです。ボカシって、どこかで聞いたなぁと思ったらEM4という液体があるけれど。トイレの掃除や堆肥づくりにつかうアレですね。EMのことをボカシとも言うのでしたっけ?ボカシオイルはカユプティやシトロネラをEM技術で抽出してできているということなのでしょうか? ……まだまだ調べないといけないことがいっぱいです。何かご存知の方、コメントにぜひ情報をお寄せ下さい。

蜂マークのミニャタウォンの方は、スラウェシに製造元があり漢文の解説によれば効き目は百発百中老若男女問わず(!)。漢文なので怪しいですが風邪、打撲、切り傷、やけど、歯痛、頭痛、背腰膝の痛み、虫刺され(?)。「咬傷毒傷」というのが蜂刺されにも効くってことでしょうか。……ちなみに蜂にはこちらの方が効いたと思われます。Photo_3

下の写真はクンバサリ市場で早朝に買ったすいれんです。きれいだナァ、と眺めるに翌日もう枯れちゃって残念。

今週は他にもいろいろ話題多し。明日も別のお題でアップする予定です~。

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2008年4月 4日 (金)

蜂談

Photo 先日、仕事場でコピーを取ろうと思って立ち上がったところ窓から出入りしていた蜂(室内のどこかに巣をつくっているもよう、コレよくあることなんです!)にぶつかってしまいました。

刺されたわけじゃないし大丈夫、と気をゆるめていたらさすがに蜂は蜂。当たったところが急にジンジンしはじめる。手足だったらそれでもまぁ気にしないけど首筋だったんです、それが。想像の中で毒が頭や心臓なんかに回っちゃっりしたら! と、すぐさま大慌て。氷で冷やしてクリニックへ。しかし医者不在!

ちょうどそこへヨガの先生のまきこちゃんからSMSが入ったので、返信に「今蜂にさされちゃった~」と入れるとバリでは博識の彼女からいろいろ処方が。まずは石灰で洗って毒を出すこと。尿をつける。それからボカシオイルを塗るといいんだって。 首から毒を抜く(!)のはちょっと難しそう。おしっこもちょっとね~。とにかくボカシというどこかで聞いたことのある名のオイルを買ってきてもらう。

その半時間後「ミニャタウォン(タウォン油)というのが蜂刺されにはいちばんいいらしい」ってまた新情報。即買い。中国系で分かり易い「蜂マーク」。見るからに効きそう。写真左。……そうしてこのふたつのオイルのおかげで事無きを得たわけなんです。

蜂刺され。東京オフィスの引越しの時、某運送屋さんの兄さんが刺されて近所の薬屋へ走ると「とにかく毒を出すように」と。兄さんが刺されたのはお腹。屋外にあった洗濯機を動かそうとした時に蜂の巣にぶつかってまともに刺されたの。結局引越し作業を中断し日赤医療センターへ引越しトラックで行ったのでしたよね。ええ、私たちの荷物を積んだまま! けろちゃん、きくよさん、覚えてる?

今日はまたまたお粗末な写真で恐縮です。

この話長いのでさすがに続きは明日です。

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2007年10月 6日 (土)

養護施設のこと

この頃『日本部通信』では親方と呼ばれているワタシですが、日本部の番長けろちゃんは11月にバリへ来るそうです(エイコさんは来週来来バリ、お待ちしております!)。番長の場合、仕事というよりバリにいるお友達とのおつきあいで日本並みに忙しい。ワタシはもはやバリ化しているので、仕事以外で忙しいのは子供と犬くらいですね、はい。

きょうは子供がひさ~しぶりに主人の実家に泊まりたい、と言い出して、夕方からなんて静かなこと! 大小とりまぜ5匹の犬たちも私だけしか居なくなったら急に静まり返っております。

Photo 先週の日曜日に、バリ日本人会女性部からのお誘いでバリにある養護施設を訪問してきました。私設の「エベンへザー養護施設」というところ。自宅に20名ちょっとの子供たちを引き取って、中学~高校まで面倒を見ているそうです。本当に親のいない子供もいるけれど、どちらかというと家庭の事情で引き取られた子供の方が多そう。 目に付いたのが、男の子が圧倒的に多いこと。女の子だと、子供でも子守や家事の働き手として引き取られやすいのかも、とメンバーの方が言いました。

インドネシアでは、アチェのように天災で家族を失った子供たちが多い地域もあり、格差が大きいとも聞きます。バリは爆弾テロ事件が2回起きましたがそれでも他と比べたら経済的にもかなり発展しているし、「贅沢」な土地。そのせいか公立の養護施設などまだまだ見当たらないのですって。

でも、貧困で恵まれない家庭から預けられた子供たちの立場はバリだってきっと同じでしょう。エベンへザーでは大所帯で楽しく生活が送られているようですが、家族や集落のようなコミュニティが基本のバリでは孤児はそれなりに特殊です。高校を出てその家から巣立っても、ぜひ伸び伸びとしなやかに生きていって欲しいナァと思います。とくに男の子たちは。 Photo_2

訪問の際、うちの主人と子供にも一緒に来てもらいました。日ごろ、ストリートチルドレンを見慣れている私たちは「あの子達は商売であれをやっているんだ」という事も耳にします。観光地でギブミーマネーですからね。本当はちゃんと家があるのに、って思われてしまう(もしかしたらそうなのかも知れないけど)。でも、本当に子供たちだけで生活している子達は「何か頂戴」なんてしぐさはしませんでした。どうぞ、とメンバーの方がお菓子を広げても初めは遠まきにじっと見ているだけ。うちの子供にとって、その辺の反応に感じたものがあったようです。

そういえばフォスタープランの里親制度でマニスからもエジプトのとある女の子に小額の学費援助をしています。両親の元で生活しており、学費だけです。でもでも。小学校に上がる頃から始めたのが、今や高校生。会ったこともない遠くの子なのでほとんど忘れがちですが時々手紙が来たりしています。アラビア文字から英語へ、英語から日本語へとていねいに翻訳されてくるのが実感として何ともありがたい気持ちになります。

願わくば、一人っ子の我が家に誰かひとり引き取って兄弟に! な~んて、夢見たいな事を何度か考えた事もありましたが、それこそ、夢になっております。何たって、子供は一人でも、いつの間にか犬だらけ。やっぱり、それなり忙しい!

例によって配信は明日になります。

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2006年11月25日 (土)

お守りをつくってもらう

帰国前でただでさえ忙しい時期なのだけど、忙しさが忙しさを呼んでいろんなものが目白押し。今年はとくに新しい場所に越してきたことでいろんな用事が増えました。今まではUBUDの街なかでUBUD出身のうちの旦那さんの言うことに従っていればよかったのだけど、同じエリアとはいえ違う地区になった関係で、管轄の警察や役所からのいろんなチェックが入ったりして今まで知らなかったこと(本来は必要だけど、ま、いいかーとなっていたらしいこと)がこの年の瀬に向けていろいろと……。必要な登記簿やら会社形態、私自身の滞在許可やら、何やら。とにかく入り乱れる事が多いきょうこの頃だったのです。

それで、ある方から教えてもらった霊能者のところへ。周りの人から聞いたところによると、この師はブラックマジックについて第一人者であるらしく、かつていろんな超人的な技を披露したことでバリでは知らない人はいないという有名人。たまたま行き当たった師がこの方だったのですが、こちらは慣れないたくさんの事にほとほと力尽きていました。警察や役人からのプレッシャーのみならず、愛犬が2匹も突然死んでしまったり、その他いろいろ、いろいろ。子供やスタッフが安全でいられるように何かが必要だと思っていたのです。

師のところへお訪ねすると、まず私と主人の名前から割り出した数字から「この神様にお訪ねしなさい」とのことでマントラを唱えていただきました。その後、その神様からの訓示であみだくじのようなもので占いをして、私たちに必要なお守りをつくってもらうことに。こういうのって、あーやっぱり……。すごーく、高いのです。でも師は「これを信じられなければつくっても何も変わらないよ」って。迷いましたが、少ししてから自分にはこれは前向きに受け止められるように思ったのでそのお守りづくりをお願いすることに。

今週月曜日。新月の夜に、そのお守りを家に備える儀式をしてもらいました。師をお迎えに行って、そこでお守りとしてつくっていただいた金と銀と何やらの宝石とが混ざった固まりにマントラを唱え、それから家へ来ていただいて。固まりは、ひとつは敷地の入り口の地面に埋めて、ひとつは家の2階の神棚に。このお守りはブラックマジック(外からのネガティブなパワー)をブロックするものだと思うけれど、中に入っているものが本当にそういうものなのかどうかは分からない。その固まりに本当に高価な金属やら宝石やらが入っているかどうかは分からない。主人いわく「もうあの師のところにコンタクトしないように」。主人にとっては同じバリ人であってもいささかそれは高価過ぎて、「高価なつぼ」を買う行為みたく思えたらしい。

でも私にはたとえ中身がくず鉄でもいいんじゃないかと思えましたです。師が言ったように、それを信じるかどうかなのではないかと。分かりませんが、ともあれ、煙をモウモウと炊いてトランス状態の儀式もやってその固まりを埋めたのですが、その後心なしかスッキリした気持ちでいられます。こんな不思議なお守りははじめてだし何より自分で決めてつくっていただいたものだし。私は日本へ帰る日がもう間近。予定どおりの服を仕上げる為に皆それどころじゃなくて休日返上でバリバリ働いているのです。あーっ、もう、あとほんの2日です。それで、今思うのは「お守りがあってよかった」! きっと間に合いますよー。

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2006年11月12日 (日)

ココナッツさえあれば?

Photo_20 さっき、隣の敷地でココナッツおじさんが実を取っていたので2つ3つもらってきました。ココナッツおじさんというのは、椰子の木に登って葉を刈り落としたり、多すぎる実を間引いたりするおじさんのこと。手入れを怠ると、地上5mのところから重たくて堅いモノがどさっと落ちてきて怪我することがあるから(本当に!)、うちでも数ヶ月に1回お願いします。でも、「収穫」があるから木登り代を払っても高くつかないのです。

若い実の中はジュース。そのままだとあまり味がしないので氷と砂糖とレモンを加えて、お昼ごはんの飲み物に。これ、かなり栄養があるらしい。少し熟れたものだとゼリー(ナタデココ)を内側から掬って食べる。たくさん取れたらお供え物用に近所の人たちにも分ける。若い葉を摘んだらそれも供え物に使える。きっとオラン・バリの皆さんはもっといろいろ活用していることでしょう。

この前バイクの駐輪場をつくる時に、スペースの関係であまり育ちがよくない椰子の木を2本ほど切り倒しました。暦のいい日を選んで(伐採もココおじさんの担当でした)。それからチェーンソーを持ってきてもらって切りそろえて、それが駐輪場の屋根の梁になった。根元はあまりに堅くて、シャベル仕事の人を呼んで何日かかかって取り除いてもらったのだけど、その土は庭土になった。葉は燃やして処分したけれど、あとはほとんどゴミが出ないのに感心しました。

椰子は暑い国だったらどこにでも生えていそうな木ですが、バリでは「これさえあれば」憂いなし。幹や実の殻は木工品に使う。薄く削ってもしっかり堅いので、器やカトラリーに。実には油分が多いから石鹸の材料にしたり、イカンバカール(魚のグリル)の時の燃料に。燃えやすく火力があるのでこれで焼いた魚はとてもおいしい。葉は編んで簡単な使い捨てのカゴとしていろいろ活躍。食べられるし、燃料になるし、家も建つし。……そういえば、犬が毒に当たって泡を吹いたときも庭係のおじさんが黄色い椰子の実を取ってきて、そのジュースを飲ませた。解毒作用もあるのかも。

サゴヤシ(サグー)という椰子はインドネシア一帯で昔その幹のデンプン質を主食にしていたそうです。私も一度メンタウィ諸島のジャングルツアーに参加したときに食べましたが、幹を叩いたものを布で越して、そこから取れたデンプンを椰子の細い葉に包んで、と大層手間のかかるわりにあまりにも少ししか取れないし、あまりおいしいとはいえないものでした(それだから今ではどこでもお米なのでしょう)。でもお米が伝わる前はどこでも、食べられるし、器にもなるし、燃料にもなるし、その葉で屋根にもしていたのかも。やはり、これさえあれば! 竹もいろいろ万能だけど、ココナッツはやはり恵みの木だなぁ。

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2006年10月 8日 (日)

ベジのこと

Photo_11_1前にもいちどお話ししていたかも知れませんが、家(バリの)は谷川に向かって建っていてその谷底に泉があります。“泉”のことはベジと呼ばれています。湧き水というよりもっと規模が大きくてゴアガジャやティルタウンプルといったバリの遺跡にあるような水浴場なのです。

昼間は洗濯、夕方は水浴びに村の人たちが集まるところ。ときどきハイキングの観光客も。そこにはお寺があって魚もいればナマズいるそうで。……というのも、わたしは上から見下ろしたことはあるけれど谷底までは行ったことがない。うちの子供は毎日のようにバケツやタオルを持って「ママ、ベジに行ってもいい?」と聞きにくる。そこで泳いだり魚を掬ったりして遊んでいるらしい。家事のお手伝いの子に付いていってもらって。

戻ってくるといつもはメダカみたいな小さい魚がバケツに入っている。「取れたよー」と見せに来る。ときどきオタマジャクシやカエルもいる。家の水槽に移して数を数える。ところが、きょうは違うものが入っていた。
「ママ、これ取ったの」、と見せに来る前にバケツからピヨピヨと声が聞こえてきて、何??? 黒いひよこ。子供によればそれがベジの水のところで泳いでいたんだって。何でひよこが一羽だけで水浴場で泳いでいたりするんだろ? ……全然解せない。本当にこれ、ニワトリのひよこ? セキュリティーのおじさんがそうだ、と大きくうなずく。
うちの3匹の犬たちもみな黒い子たちで加わったひよこも黒ちゃんで。黒が好きな訳ではないのだけれどたまたま集まってくるのは黒いもの。ベジっていったいどういうことになっているのだろう、わたしも今度行ってみなければ。

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2006年9月12日 (火)

集団力

あっという間にまた日本へ帰る日が迫ってきました。ひと月に1~3回の荷物(EMS)を送る直前も慌しいけれどバリを空ける前はもう、ドタバタです。

この時期バリスタジオ内では皆、小走り。検品係からの質問が私のところへ。私からそれぞれの担当者へ。日本ではそれが普通だけれど、バリでは「走ったりするとみっともない」と思っているひともいる。どんなに急いでいてもそう見えないようにするべし、というのが美徳なのだって(物事を荒立てないようにという意味でもあるかも)。……とすると、うちは塀越しに覗き見可能ゆえ、さぞかしや笑われていることでしょう。

バリでは“コミュニティ”とか“伝統行事”が日常茶飯事で「みんなでいついつまでに○○をやる」という締め切り感覚もごく普通です。表向きにのんびり気ままに見えても、やるときにゃやるんです。わたしとしては「締め切りに強いバリ人」というふうに見える(そこがバリ人の良さ)。それでほとんど毎回納期はぴったり間に合う。最初から巻かないで、途中から皆で声掛け合って、そしてラストが強い。しかし、ひとりでは非常に無力で集団であってコミュニティであることが必須。

かなりアバウトな予定を組んでも最終的にはかなり帳尻が合う。これぞ集団力なり。

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2006年7月31日 (月)

ミーティング

デジカメのバッテリーの一部が都合によりチャージできなくてしばし写真なしの「まめ日記」です。日本にチャージャー用のプラグの一部を忘れてきてしまったため。

おとといバリのスタッフと久しぶりにミーティングをしました。私、“毎週何曜の会議”みたいなのがあまり好きではなくて……お決まりの形だけのになってしまうのが嫌で……、ときどき抜き打ち的に何人かを集めて話すのです。大抵話し合いたいことはいっぱい溜まっていて、それがわ~っと噴出して。

「近頃品質チェックで見つかるミスが増えている」「ミスではないにしてもあまりいい気持ちがしない仕上げ方もある」と遠慮もなく私は言う。するとわ~っとなる。バリ語で。私はバリ語は分からないので、どういうことを言い合っているのか分からないけれど。それで、まぁまぁ、まず何が原因か、とか聞きただしていく。でも「近頃疲れる」、とかそういう言い方しか出てこないので、「じゃ、天気が悪いから?仕事がきついから?」と聞くと「仕事はあまり原因じゃない、天気と家族のこと」とか。このところ乾期で気温が低く、天気の悪い時には風邪を引きやすい。スタッフの半分はバイクで片道40分もかかるところから来ているから、それじゃ当面仕事時間を30分短縮しよう、と提案すると皆納得。

裁断担当のニョマンはお父さんが目の病気を患っている。早く手術しなければいけないのに体調がすぐれないからと言うことでどんどん延期になっているって。自分には同じ経験がないから説得力に欠けるけど、「病気になったという思いだけでへこんでいることもあるかもしれないから、もっと周りの人が言葉をかけてあげたら前向きになるかも。そしたら体調も良くなるかも」って言ってみる。それが妙案だった訳ではないんだけれど、人に話すことで何か出口があったのかな、ニョマンはちょっとリラックス。

バリの人たちの良さは、このシンプルさ。日本ではなかなかこうはいきませんよね。気持ちが塞いでいると服の中にそれが残るような気がして、それはとても嫌なことだから、バリではこうしてときどき荒治療。(日本部へもときどき荒っぽくやってますけど……)。もちろん、感じの悪い仕上げだったら「お直し」してもらってますけど。

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