作品展からアトリエマニス布ツアー2回目 その1
作品展から早、ひと月。
バリ島に戻ってから3週間が経ちます。
6月初めは雨続きで晴れると犬も散歩したがらない暑さでしたが
数日前からぐっと冷え込んで、晴れても洗濯物がパリっと乾かないくらい。
先週南半球のこちらは冬至でした。
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私は無印良品の大判の赤いスケジュール帳を毎年使っているのですが
5月は全ページに余白が無くなるくらい書き込みがあり、
さらに書ききれなかったいろいろも多く、我ながらハラハラします。
記憶域では、
人の名前、顔、固有名詞、地名、外国語の単語が生まれつき極めてメモリーキャパが乏しく
いつも試験の時には苦労していましたが
予定を忘れないでいる方の記憶域もだんだん自信が無くなってきました。
6月になり冬至も過ぎてやっと体調もアタマも戻ってきたようなこの頃です。
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本日は、5月22日に京都を出発する前日から遡って書こうと思います。
いつも駄文にお付き合いくださり
ありがとうございます。
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アトリエマニス京都事務所がある界隈には
ご存知の方も多いかと思いますが
ついつい寄り道してしまうお店が多くて困ります。
時間を気にしていないと目的地に辿り着かないこともしばしば。
なので自由時間はいつも東京へ荷物を送り出した後なんです。
今回は椹木さんのお店、Kitさんに久しぶりに行ってみようと寺町通を北上し
まずは菜の花さん(なかなか営業時間に通らず初めて入った!)にお立ち寄り。
そこで伺うにどうやらKitさんは二条城の方に引っ越されたらしい。
オープン当初は河原町通、そこから確か数年後御所の脇に移転、今回は3か所目でしょうか。
3つの空間はどれもかなり異なっており、
椹木さんの移ろいというかジプシー的旅的側面が感じられます。
オシャレとかに多分興味がなくて、モノの面白さにしか響いていない人のお店です。
今回は下の写真でちょうど光が当たっているホウロウのお弁当箱を買いました。
こんなものに出会えるのもKitさんの楽しさです。
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京都を後にして東京へ向かう日は
暑い一日でした。
京都から大坂経由で2時間弱、奈良県境の山の手前は
単線電車の無人駅。
銀座にバスで10分のところに住んでいた母が
今はこの里山のようなところの施設にいることは
半ばびっくりだけど(本人は外へ出たことがなく認識していない)
都心にいた時とは違った元気を取り戻している事には更にびっくりです。
1年前は魂が抜けかけて一人でトイレに行けなかった母がスタスタ歩いている。
これ以上安心できる事もそうそう他にはないでしょう。
20分しか面会時間がないので(面会できるだけマシですね)
大量のオヤツをお届けし、ゲラゲラ笑って退散。
無人駅からの新大阪駅、夕方の激混み新幹線で東京へ!
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昔文化服装学院に通っていた頃とはもちろん大分様変わりしているけれど
新宿ってその土台に残っている感覚はなんとなく同じ。
今回から、
3月に新宿区の学生マンションに引っ越した息子のところに滞在です。
タワマンとコリアン&アジア食、歌舞伎町、住宅地の戸山地区の4つの色が
マンションがある大久保2丁目交差点でクロスオーバーしてる。
エキゾチックでもあり都心ならではの都市計画も入り、昔からの住人も多い。
東新宿駅っていう新し目の駅が最寄りです。
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翌日5月23日はフラスコさんで設営です。
今回も育子さん、麻子さん、希久代さん
精鋭のサポートをいただいてサクサクと仕事が進みました。
78回目の作品展です。
何という回数でしょうか。
確か98年か99年が1回目です。
(しかし今期でリタイアしたドリス・ヴァン・ノッテンは129回コレクションを開催したそうです!)
年の初めから「カラー」を着てください、としつこく繰り返し
そして、実際にきれいな色の服が好評です。
今作品展では総まとめ的に色たっぷり。
黒白の服を危うく作り忘れそうになるくらいでしたが
3日間のお買い上げの内容もcolorsが殆どでした。
お越しくださった皆さま、大変ありがとうございました!
今期は旅先で見つけた1枚の布からのものはあまりなくて
これまで出会って来た素材の中から繰り返し来ていただきたいと思うものを
オーダーメイドしています。
上の写真のシルクオーガンジーシャンブレーだけは、昨年ジャカルタで買い占めた
少し前のストック。今ではもう織られていないかもしれません。
手前のピンク色のプリントは一見手描きのようなタッチのスクリーンプリント。
赤、ブルーの服たちはバリショップでも好評で
ジャカルタの常連の方々初め各国の方々にお買い上げいただいています。
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今回の作品展で
お買い上げの方にプレゼントした
バティックチャップの布バッグです。
写真が不鮮明ですが、
どれが一番人気だったかわかりますか?
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ハギレコーナーは試着室の横に設置。
お店やさんごっこみたいに
テーブル越しにお会計係として座っているのが楽しかったです。
ハギレは不均一な形が多数あり、汚れが入っているものありましたが
価格は処分価格ではなく通常価格にさせていただきました。
売上金総額は55000円となり
ブミキタというバリ島の清掃ボランティアに2万円寄贈しました。
残りはまた別の機会に、なるべく有効に使われるよう考慮させていただきます。
お買い上げくださいまして大変ありがとうございました。
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作品展が終わった後、
私にとっては年2回のインプットの旅。
4日間都内をたっぷり動き回りました。
月曜日はヘンリ・マティス展最終日。激混み&ほぼ日本人。
火曜日は午後から表参道、銀座へ。
中国語が多すぎるし目立ちすぎる。
そのことでひとつ、問題があったのでフェースブックに愚痴りを投稿。
しかしそのインバウンドでかつてのブランドが元気になっている事を目撃するのは
刺激的でもありました。
バリへ戻る前日は麻布台ヒルズのミュージアムへ。
エプソンが出資しているチームラボのデジタル体験型アートは
今や世界で指折りの高評価らしい。
絵画、立体をアートし鑑賞するという枠から外へ飛び出した「ボーダーレス」ミュージアム。
チームラボの猪子寿之さんは、ユーチューブの番組で自身はダビンチを超えたと言っていた、
好みは分かれると思いますが、100年前の画家も数百年前の彫刻家も
もし現代に生きていたらどうなんだろう。
問題は、表現者が新しい提案や素晴らしい美術表現をしたときに人々がどれくらい面白がれるか。
美術ってそこに立ち戻っても良いような気もする。
分かる人しか分からないもがあってもいいけど。
「ボーダーレス」はインバウンド意識なのか少し和っぽさ強めが気になりましたけど、
技術とアートの融合という点ではエネルギッシュで私自身も高評価でありました。
うん、それにしてもマティスとのオーディエンスの差。
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絶対に見逃してはならないのはこれでした、しづり。
絶対間に合わなそうな時間だったけれど、滑り込みました。
もう観られている方も多いかと思いますし
内容に触れるとこれまた長くなるので割愛しますが
いやもう、素晴らしかったです。
リンクがうまく貼れないので「倭文しづり。旅するカジの木」で検索してみてください。
上映中にスマホにたくさんメモを取りました。
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バリ島に戻って
3日後。
アトリエマニスの布ツアーに出発です。
1時間半遅れで到着したジョグジャ空港で
運転手さんが待っていてくれました!
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続きは次回。
今回もお読みくださいまして
ありがとうございました。
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