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2023年4月18日 (火)

ジョグジャへ再び 2023.2

もう4月も半ばですが

2か月前のジョグジャ訪問の記録を残そうと思います。

1月の投稿でも触れましたが、

わたしたちは今年に入って以来生地の輸入が出来ないままの平行線をたどっています。

それがきっかけとなりインドネシア国内での布探しが再開しています。

昨年末にカパスの事を調べたくて訪れたジャワで

いつか使おうとモノの試しで注文した生地は

結果的に即、今春の服になりました。

まだ連携プレーがうまく取れていなくて

ほぼ納期も内容も間違えだらけで(笑)

2月にまた様子見がてら訪れたのでした。

空港のアートがなかなかなんですよ、

コロナ中に移転したジョグジャ新空港。

市内からめちゃ遠くて驚きの。(都心から成田よりも遠いかも、、)

はい、もう。この前来たばかりだけど

ただいま!ジョグジャ!

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ターミナルを出るとマリオボロ通りが再現されたショッピングエリアがあります。

あ、これ、ルリック。

こんな風に着ているんですね。

袖が裁ち出しなところがポイントですね、参考になる~

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今回もフライト遅延しましたが、

昼過ぎに何とか到着。

まみさんと再びお目にかかって、

せっかくだから空港から市内の間にあるバティック工房を一つ見ていこうか、と。

私はいつも前のめりだから、たとえ30分でも、遠路はるばるでも、

布をやっているところなら見たいヒト。

お訪ねした先に到着した途端豪雨となり結局2時間近くの滞在に。

見せていただいた自作は、こんなに手の込んだ作風でした。

写真がピンボケで申し訳ないですが、パカロンガン風の濃淡のある草木染で

シックな配色の中に描かれているクプクプバロンみたいな大きな蝶が華やか。

バティックの世界って腰巻サロンをキャンバスにした芸術表現でもあり

伝統、地域色を崩さない中に流行もあるような

本当にすばらしいジャワの産物。

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雨が上がったタイミングでまみさんの友人宅へ移動。

また豪雨となり宅配で夕食をオーダー。

地元の若い芸術家の作品を敷地内で経営しているレストランで展示したりしている夫妻で

こんな雨の夕暮れ時に突如訪ねて行っても普通のおしゃべりが延々と続く。

その豪雨の中、暗がりからまた別の訪問者が来るという、不思議空間。

(↑展覧会の打ち合わせに来た若者たちでした)

宅配は小雨になってから、忘れた頃にやっと来た~。

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ここからがまだ長かった一日でした。

宿に行ってからの試着大会、ね。

ジョグジャって日暮れと共に寝ちゃうバリと全然違う! 

夜が長い感覚はむしろインド的、かも。



翌日は、まみさんが高評価している

琉球藍を栽培し染料を製造しているshibirufatのイプンさんをお訪ねする。

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琉球藍はこの中部ジャワの山麓に適していて

現在では60ヘクタールを超える栽培地域を契約しているという。

農薬も肥料も不要。

異物があると色に差し障るそう。

自然派志向のバティック作家はじめ

バリ島の藍染工房もこちらの染料を御用達にされているらしい。

お訪ねすると、

自作の藍染料を使ってさまざまな作家からの注文品を染めていました。

アトリエマニスからの注文品も実はすでに入っているのですが

しばし難航中。

無地染め、もしかしたら一番難しいのです。

たまさかイスラム教の休暇が重なり今期の服に間に合うかどうか微妙ですが

頑張っていい色合いに仕上げてくださるといいです。

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糸染め、布染め、製品染め、いろんな注文を受けながら

イメージを膨らませるイプンさんです。

なかなか良い出会いでありました。




午後また豪雨にて

イプンさんのところで藍の畑を見せていただくのは断念して

帰り道。

マゲランの街にあるスタバに寄ってもらいました。

スタバって飲み物はたぶん共通なんだけどスイーツやサンドイッチは結構地域色。

バリ島よりも安くて豊富なショーケースに興味津々!

そういえば昨日土器さんのインスタにアメリカではサンドイットが29ドルで売られている写真が出ていたけども。

私のはこの後、ジョグジャ市内で予約していた宿泊先へ。

たどり着いたのまたも夜9時半。

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3日目の記録。

クラテン。

雨が迫っている中、山あいのバティック工房へ。

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まみさんとの旅が続いています。

お互い目的は異なれど布にはそこそこ深いので、

道中良い刺激を受けています。

着いたらまた豪雨。

車で行くのがギリギリな感じの細くくねった道の途中で、

集落の人たちが集まって

手描きチャンティンをやっていました。

たたずまいがただひたすら美しい。

やっている人たちはたたずまいなんて全然気にも留めてないでしょうけれど。

奥には薪で染料を作っている作業場があり、母屋の中では小さな子供たちが元気に遊んでしました。

最高に素敵な集落だったけれど残念ながら服地に向く布が見つけられず

手ぶらでした。

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本当にジャワはバティック王国。

丁寧で時間がかかる手描きバティックがまだまだ昔ながらの手法で行われていて

外国からの生地輸入を差し留めにされるのが

この人たちの糧を邪魔するからという理由なのは納得できます。

でも、染に使う布がね、鎖国状態なんです。いったいいつ開くんだろう、早く黒船来て欲しい。




クラテンからの帰路は夕焼けバンザイ。

ジョグジャ近郊にある面白い物件に連れて行ってもらいました。

名称不明ですみません。

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畑地の中に、こんなものを作った人がいる。

インドネシアの好景気ぶりがよく分かります。

おやじっぽくない若い感覚の物件が増えていくという事。

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1階はモールみたいな店舗や雑貨店。

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2回はカフェレストラン。

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自然派なコンセプトで敷地の奥には園芸店もありました。

まぁ、こうしたところでアルアルなんですが、

空間はクリエイティブでモダンなのだけど扱っている商品や食事のクオリティーが

全然かけ離れてしまっているのがバリ島でも見受けられるローカル資本の物件です。





4日目。

日曜日はどこもお休みなので、

まみさんと朝のウォーキング at ボロブドゥール。

珍しく良く晴れました!

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犬がいない(ジャワ島は犬が少ないかも)歩きは久しぶりです。(笑)

タピオカでチップスをつくっているイブのところをお訪ねして

お茶をご馳走になりました。

まみさんはごく自然に人のところにあちこち立ち寄る。

アポなしで朝とか夜とかでも訪ねて行って、おやつつまみながら

ゆっくりおしゃべりできるっていうのが

私には驚きです。

「ここまで来たら顔見ないと」って感じらしいのですが、

ゆったりしていてもちゃんと経済が回っている。

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タピオカ屋さんでゆっくりお茶した後、朝ご飯に立ち寄ったリゾートホテル。

このバティック柄のようなセメントタイルがジョグジャ近郊では大流行りしているようで

ジャワ風と言えば確かにそうなんだけど、南仏っぽさも感じます。

ソレイヤード風というか。

昔最初の家のキッチンを作った時に入れたセメントタイルと比べて

色やデザインが格段に進歩しています。

輸出もされていそうですね。

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4日間のジャワ。

クラテン、ボロブドゥールなどなどを端折って記録しました。

旅先から直接Facebookに投稿しています。


もう少し続きます!

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