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2019年9月30日 (月)

9月のインド時間 3

5年ぶりのジャイプール。

朝から布選びに没頭していたら停電になってしまったので

後でまた来るね~、と外に出たら洪水でした!

いつもカラカラのサバンナ気候みたいなラジャスターン州でもこんなに。

どおりで、周辺が青々としているわけです。

シティパレスの近くのスカーフ屋へ行き、水が引くのを待っていたのだけど

後日インスタで、ほぼ同じ頃にマニスのお客様がシティパレスにいらしたようなことを知りました。(!)

同じ雨の中ですれ違っていたなんて。

何年か前に、デリーでちょっと暇な日曜日に服屋を見ていたら、そこにひょっこりKokariさんが現れた事がありますから、

アリアリですね。

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街路樹も青々としています!(笑)

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日暮れ前にまたその停電になった店へ行き

夜はいつものおとぎの国、ジャイプール風情に今更ながら痺れます。

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今回のジャイプールは、アノキ・カフェの近く。

以前までのお気に入り定宿の経営者が変わってしまったので、この際必要範囲を狭めてみました。

ジャイプールでの行動はほぼ100%車なので、歩いてオアシスに行けることは大事なポイント!

あまり意思の疎通が取れないタイプのホテルだったけれど、

ベッドの壁面がジャイプール・ブルー。

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何度も来ているから散歩は割愛、用事だけ済ませて

翌日、デリーへの出発前に少しだけ時間が取れそうだったので

ブロックプリントをに見学に行く。

今回は若干の手違いもあり、世界中のテーブルクロスを大がかりに生産しているような集落へ。

量産なのに手法は同じ。ただ部屋が広いだけ!

それに比例して価格も安いけれど、人が作るものの程よい不均一感があって

何やら安心感が生まれました。

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先ほどの「アノキ・カフェ」がインドで重要なオアシスな件。

脱スパイスのココナッツカレーとちゃんとしたコーヒーや

トマトソースのパスタや中身がしっかり食べ応えのあるサンドイッチなどが

この街での観光やお仕事の合間に食べられるのは、

かなり多くの人たちに貢献していると思われます。

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下の写真。バックミラーにタブレットが張り付いているのが分かりますか?

ジャイプールからデリーへの移動をネットタクシーで頼んだら

こんなヤンキーな車が来ちゃいましたよ。(笑!)

ドライバーはこれで長編ドラマを観ながらの運転。

長距離バスで映画っていうのは何度かあったけども、ドライバーが

映画見ながら運転っていうのはお初でした。

韓流ドラマみたいな、夢のような素敵なカップルに次々と降り注ぐ困難、そして決別、再会、という。

マサラムービーにもこんなのあるんだ!って新鮮ではありましたけれども、

おかげでえらく時間がかかりました。

ちなみに映画の後、すんごく飛ばしたので怖かったです。

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左上のマッチョ君がそのドライバー。

映画観終わると急に車止めてチャイを買いに出て行ってしまったが

私の分も買ってきてくれましたよ!

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6時間半もかかってデリーに到着。

とりあえず骨休め~~~。

コロニアル建築のホテルにて。

外気は37度、73%。これまでで一番厳しい暑さ。

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結局デリーでの3日間は夜でも33度という熱波にて、

あまり出ずっぱりにならず程々にホテルにこもって布整理でした。

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日曜日の夕方、ホテル近くの教会に人だかり。

クリスチャンの人々のお祭りで売られていたレイみたいな飾り。

白い花はジャスミン。

とてもいい香りが辺りに漂います。

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今回も布を集めながらいろいろな目にあいました(笑)けれども、

布はすでに安全に全部揃って、

少しづつ服に成田はじめています。

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インド時間、これにて完。

 

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2019年9月23日 (月)

9月のインド時間 2

引き続きコルカタの巻。

2日目は朝から晩までどっぷりと布を見て過ごし、あっという間に日が暮れました。

天気がどうだったのかもよく分からないけれど、

帰りのタクシーに乗るころににわか雨。

私は安全で安心の車中だけど、ガラス越しの世界はたくましい。

止みかけたと同時に人々はまたそれぞれの行き先へ向かい、

それぞれの場所で商い、それぞれが触れ合っている。

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向こう側では、一台の車の中から凝視して勝手なインスピレーションに浸る人間がいるとは

露程も思わないだろうな。

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3日目の朝、インドが誇る技術のひとつピンタック・ソーイングを見に行く。

格子柄だとピッチがズレずにやりやすいだろうと思っていたが、

なかなかどうして時間がかかる。

AshaやHaatでたくさん見てきたのでこれまで着手しなかった領域です。

果たして価格が見合う服となるかどうか。

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普通に着る、素朴感があるピンタックの服が作りたいのですが。

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その日の午後、ちょいと待ち時間が発生したため

お仕事場に近いところにあるローカルの繊維製品市場みたいなところへ。

あぁ、ラックがたわんでいる~。笑

予想通り、密度と色彩が半端ありません。

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上下で買っても1000円しない。けれども、店の前にはお直し屋がいて

丈や幅をカスタマイズしている。

日本人も見習うべしと思う。

服は自分に合わせて調整することで、ぐっと似合うようになります。

それにしても、インドの繊維製品の量ときたら。バングラでも同じ事思ったけれど。

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繊維市場の中にはインド各州が経営しているエンポリウムもあるのだけど

行政がやっているお店はやる気がなく在庫も古くて残念な有様。

中でちょっと頑張っていたのはマディヤプラデーシュ州。

ウインドウにあった、このバスターと呼ばれる(カッチでも作られている)デザインのショールは非常に高くて

今まで一度も買えたためしがない。

今回も値段を聞いただけで引き下がりました。

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市場を出るときに前を歩いていた人のチェックonチェックがかっこよかった!

気づかれないように写真撮るべく、思わず後をついていってしまったわ。

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同じ日の夕暮れ時。

ホテルにこもるのまだ早いかと、グーグルマップのナビで

徒歩19分となっているカフェへ行ってゆっくりしようかなと思い立ち外に出たら、月。

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グーグルさんの指示では歩道橋を渡ることになってるので上がったんだけど

私以外の全員は信号もないのにこうして渡るのであった。

「みんなで渡れば」。

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その先は、大通りの歩道を行く。

すごく賑やかなナイトマーケットみたいなところをひたすら。

隙間なく露店がたち、これまた布製品が多くて目を奪われ

ちっとも前に進まない。

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そのうち、本当に市場みたいなところに出てしまう。

お供え物用なのか、美しすぎるフルーツの山。

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これが何屋なのかがまるで分からない。

全部が骨とう品みたいなお店は全部ヒンディー文字。

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ニューイヤーイブかと思うほどの賑やかな交差点を渡ると、、

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ガネーシャ様が。

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水野敬也の「夢をかなえるゾウ」という本を読んだことがありますか?

ガネーシャ三部作。

……を読んでしまうと、ガネーシャ様について特定のイメージが備わってしまう。

あれは確か関西弁をしゃべる。なぜかベーコンとかも食べる(ベジではない)。

このガネーシャ様はムンバイで特に盛んな「ガネーシャ祭」のために特別に設えられたもので

肌色にピンクの耳がイキイキとしている。あのガネーシャとは間違いなく別人格だと思う。

祈祷が終わると、お清めの人が集まってきたので私も一緒にお清めしてもらった。

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ラシュベハリ通り。奥の奥まで果てしなく布に埋まっていて恐れ入りました。

グーグルさんが19分という目的地まで1時間以上もかかって、

ほどほどにいい時間になってしまったので15分でサンドイッチを食べ

帰りはもう人だかりが引けていたので15分でホテルに着きましたとさ。

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次の日は国内線でジャイプールへの移動日。

またも雨。

渋滞が予想されるので大分早めにホテルから出発。

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空港の敷地内のスカイトレインか何かの高架線なんだけども。

どっちが先だったのかなぁ。線路か木か。

棕櫚の木がつっかえていますよぅ。

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チェックインはスムーズだったのに、搭乗口が再三変更になり、

ちょっとへばり気味でやっと乗り込んだ機内で事件が起きた。

以下、自分投稿のFBからコピペします。長くて申し訳ないです!

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コルカタからジャイプールへ。

雨のコルカタを早めに出た。

順調に空港に入っていたのだけども、ほら、インド国内線の事だから侮れない。前回のあの驚愕のジェットエアウェイズはもう姿を消している(事実上倒産?)とはいえ。

今回もゆる〜くやらかしてくれた。

搭乗時間に予定の21番ゲートへ行くと別の航空会社の地上係員が「ここのゲートじゃない」、と言う。案内板は相変わらず21番になっているので、空港内の別の係員に聞くと、「ジャイプール行きは21番で変更ないので少し待っててみて下さい」、と。ただし20〜30分の遅延だと。

出発時刻が迫って来た頃に、人々が別のフロアに移動し始めたので聞いてみるとゲートが変更になり23Fだと言う。慌てて23Fに行くと、誰もいないので聞いてみると23Eだと言う。23Eに行くと、ジャイプール行きは23Aだと言う。23Aに行くと、23Bだと言う!!

結局23Bの列に並んだ頃にやっと案内板が変更になり23Bとなった。

こんなんでよく皆んなちゃんと乗れるものだ、と感心しながら7Cの通路側席に着くとしばらくしてから7Aの窓側席のおっちゃんが入って来て着席するも束の間、大慌てで出て行ってしまった。

10分程経ってから機長が客席に出てきて「お急ぎのところすみません。只今荷物を探している乗客がいるためあと15分くらい遅くなる見込みです」、とクルーのマイクでアナウンス。

しばらくすると、係員が頭上荷物の確認に来た。一つずつ荷物を出して、これは誰のかと聞いて回る。すると、私の真上の荷物棚から一つだけ誰のでもない荷物が見つかったのだった!!

おっちゃんが顔面蒼白で戻って来た。
(その時、前の座席の人が目を丸くして私に目線を送ってきたよ!)

私もおっちゃんが荷物を入れたのに気づかなかったのが不思議だったので、実に奇妙な事が起きましたね、とおっちゃんを慰めた。おっちゃんは、ふぅ、とため息を吐き、靴を脱いで裸足になりお水を2回お代わりした。

おっちゃんは自分で荷物を頭上に入れたにもかかわらず、荷物を忘れて来たと瞬時に思い機内から出てターミナルに戻ってしまい、フライトを大幅に遅れさせたのだったが、案外すぐにその事も忘れていたようだった。

こんな理由で遅れたおかげで、私はジャイプールで行く予定だったベジタリアンカフェに5分差で間に合わず、今日は朝昼晩ともサンドイッチになった。😭

まてよ、昨日の夜もサンドイッチだったではないか!😱😱😱

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続く。

 

 

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2019年9月22日 (日)

9月のインド時間 1

いつもは時差が半端ない吾輩ブログが

バタバタと8月のうちに8月の事を書き留めていた理由は、

9月1日からの10日間にインドの旅があったからでした。

行く前に書かねば絶対に書きそびれそうでしたので。

昔から、インドには向いていない私のインド旅。

何度行っても毎度鍛えられます。免疫も大分ついてきたけれど

まだまだ初心者の域。

今回もいろいろ起きました~。(前回ほどではなかったけれど・笑)

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毎度おなじみシンガポール空港内のワンさん、コーヒーつきマレー風麵6.6ドル。

スタバだとカプチーノ1杯6ドルもするので私はいつもワンさんで長居です。

マレー流コーヒーは最初から砂糖入り。麵も甘いのでいろいろ足して中和する。

チャイの国に行ったら毎度甘いので、なんだか予行練習みたいだな。

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コルカタ行きの乗り継ぎは、いつも4時間待ち。

家から9時半に出て2時間半時差のあるところでホテルに入れるのが大体12時半。

日曜日の深夜だからと今回はちょっと甘えてホテルにお迎え頼んでみたが、

「なんだー。来てないじゃん。」

全然違うところで待機していたドライバーとやっとつながって、

やっぱりホテルに着いたの12時半でしたね。バリ時間の3時。

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それでも翌朝は8時にはもう目が覚めちゃうのもいつもの事。

今回はガリアハット通りの近くの小さなB&Bにしてみました。

朝食いただいて、早速近所を歩く。

開いている店はまだ少ない。

建築中のビルの前にテントのお店が人だかり。

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菜食主義者が多いから(生肉は不要なので)このプチ・スーパーでほぼ足りてしまうんだろうなぁ。

近代化と伝統が隅々まで混在する面白い町。

近くには学校や保育園もあり朝から採っても賑やか。

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お昼前に到着したお仕事場。

待ってました、まかないゴハン!

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この日のお昼はちょっとだけ特別なモノでした。

招いてくれた一家は菜食主義の中でもかなり厳格なタイプのジャイナ教で

瞑想期のこの時期は昔の習慣に乗っ取って、根菜を食べない。

また、日が暮れてから日が昇るまでは断食なのだという。

(昼食の後は早めの夕食を取るために午後4時には帰宅する。)

ランチメニューは、ジャガイモやニンジン抜きのベジでした。

上の写真の左下は、バナナの花とおろしたココナッツ、ひよこ豆を使ったもの。

バナナの花は鉄分豊富なのだという。バリにも確かあるけれど、はじめて食べた!

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オクラのカレー、コリアンダーが効いたレンズ豆のスープも絶品。

お仕事もしたけども、この日のランチは何よりも素敵だったなぁ💛

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夕方。ちょいと時間があったので

5年くらい前に一度行ったジャムダニのお店行ってみようかと思いたち、

WEBタクシーで。

小さな路地の入り口で大きな竹のゲートをくぐる。

1か月後のお祭りの準備が始まっているとのこと。

こうした大がかりな仮設建造物はバリでは見慣れているので

ふうん、と通り過ぎたけれど、

そうか、祭事のたびに作っては壊し燃やし、という風習はヒンドゥ的なものなのかも。

そして、ヒンドゥの東の果てと西の果てをいつも往復しているってことは、

私自身が知らずとヒンドゥ好きな証拠なのかも!!

結婚を機に自動的に改宗の儀式をして自分がヒンドゥー教になっているのは確かだけれども

今まで気づきもしなかった。

布探しの風に吹かれているだけかと思ったけれど、確かに小乗仏教のタイには着地しなかったし

仏教のチベットにもまだ行ったことがないし。

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お目当てのジャムダニショップは今は慈善団体の一部となっていて

クラフト関係が中心でした。

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さてと、そこから先の用事のために

もう一度WEBタクシー使いたかったのだけど

ネットが使えない環境で、ショップの人にすすめられ、仕方なくチャレンジ。

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初めましてのインドの地下鉄です。

トークンを買うのにこの行列。

行き先の駅名を伝えると、何とたったの5ルピー! 7~8円くらい??

やっす~~~い。

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つり革のない車内で捕まるところを見つけられずに揺られました。

私の場合、布を担いで移動するのはしんどいので

これまで車しか使ったことなかったので(タクシー代も100~200円と安いし)

新しい領域に踏み込めたような妙な満足感に浸ってしまった。

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夜でも携帯SIM買える、両替も出来る。

何でもアリのパークストリート界隈。

少し危ない気配は否めないけど、

道端では

チャパティ焼いてるし、きれいな女の人歩いてるし、

路上生活的な人もいるし、バーもあるし、高級サリーも売ってるし

英文古書も売っている。

皆それぞれが勝手に自由に商いをしているようでいながら

ひとつの世界になっている。

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帰りは、夜間料金でえらく高い黄色いタクシーにしました。

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続く。

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