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2019年8月29日 (木)

6月から7月の。追記

ちょっと時間が経ってしまいましたが、

8月ももう終わりに近づいてきましたね。

夏休みももうそろそろ終わり、少しずつ秋へと近づいているでしょうか?

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こちらは東京滞在中に1日だけミュージアム巡りの日。

息子が選ぶはやはり科博(しかも常設展だけ!)。

私はココ。

塩田千春展at森美術館です。

皆さまももう行かれましたか?

「天気の子」は諦め(バリでもどうせ観られるからと!)

日曜日だったので、友人も誘って皆で見に行きました。

表題「魂がふるえる」、です。

Img_9003

展示の撮影OKで、インスタで情報が広まりつつあるそうで

チケット売り場へ行くと「40分待ち」との事でしたが、15分くらいで入れました。

上の赤い糸のインスタレーションは、感動的です。

糸をあやとりのように絡ませたもので、壁にはホチキスでひとつひとつが留められている。

ものすごい手仕事。

そして、この空間の持つ独特な気配。

「糸がやがて面から空間となり、作品は糸が視覚で追えなくなった時にはじめて完成する。

その時私はその向こう側が見え、真実に触れる事ができているという気がする」、と作者。

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さまざまな素材が使われていますが、

こちらは古い窓を重ねて丸く囲んだインスタレーション。

奥行が感じられる構成で、これまたシュール。

私もずっと暇人だったころ、ドアのインスタレーションの構想を作ったことがあり、

その時は「ドアというこちら側からでも向こう側からでも同じもの」の深い意味をひとり探索していましたが、

塩田さんの窓の作品を見て久しぶりにその素材の持つコアなもの、

問いかけ、リアリティに迫られてドキドキしました。


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黒い糸の部屋には、燃やされたピアノがあって痛々しかったけれど、

こちらのドレスの表現は美しかった。

下はドレスの上の方から泥と水が滴る展示の写真。

この辺りは尾関立子さんの版画世界にも共通するものを感じませんか?

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53階の窓を使ったインスタレーションもごく理解しやすい、なるほど、なものでした。

向こう側にちっちゃく見える風景と手前のミニチュアのおもちゃを並べたものと。
Img_9020

こんなにいい展覧会はなかなかない、と、一緒に行った友人はこの前もう一度行ったそうです。

「10月までやってるから、もう一回行ける!」って。

アートが分かるかどうかより、心をオープンにしていけば

お腹いっぱいになるような展示です。

塩田さんは京都精華大学の出身、その後ドイツでの活動が長いそうですが

舞台美術も多数手がけられており、パブリック性の高い芸術表現なので

今後もっと世界を広げられる方だろうなぁ、と。

私の陳腐な感想はとやかく、

まだの方は是非見に行ってください!

きっと、魂がふるえます!

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最終日、リハビリ病院へ駆け足で。

Img_9097

まだ当分入院中ですが、ご覧の通り元気です。

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成田行きのバスにぎりぎり駆け込んで、バリへ戻りました。

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