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2019年2月 1日 (金)

バリの1月・2019

おっと、書きかけのブログがどこかに消えてしましました。

今日は長いのになぁ、、、。

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1月が終わりましたが、あと2日もすれば春節休暇。中国人ツアーでしばし大渋滞するのかもしれません。

UBUDは12月も1月、スピーでした。

スピーとは、寂しい、ガラガラ(に空いている)、暇~、みたいな意味のインドネシア語。

町へ出るたびに皆がスピー、スピー、と言うてはりました。(笑)

それなのにまだまだ続くホテル、リゾート建設。

若者の多くは観光業に就職するし。

ピーク時に合わせたキャパはもう無駄なんじゃないかなぁ。ねぇ。←と言い返したいのをグッと抑え。

マニススタジオは、休暇を除けば12月も1月も大忙しでした。

インドから戻って寝正月の後。

順調に服作りが進んでいます。

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服作りのお話の前にちょっと愚痴ります。

1月は、

まず子供の休み明け当日より、試験が始まる。

今回も長かったお休みであった。(合間に私は10日間ほどいなかったけれども。)

インターナショナルコースを取っているうちの子供は、中学3年間英語が苦手で成績もウロウロだったけれど

高校に上がってからは、さすがに自宅勉強しないとどうにもならなくなってきて

試験勉強もこの通り、学校からPDFで送られてきた過去問をプリントアウトすることから始まったのでした。が、

プリントの量が半端なく、そうか、じゃ、それだけはやってあげましょうと

インド前にして差し上げた。コピー用紙が半袋無くなりました。しかも両面印刷だよん。

それがですよ、ええ。

25冊のうち、2冊しかやらずに、寝正月したのは誰ですかね。

ホントは40冊ある。残りは自分でプリントすると言うのでデータをUSBに入れて預けてあったんですけどねー。

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こんなゆるさで進学できるのかいな。

しかも学校の方もなかなかユルイ。

なんと試験の日程(最終日)と、音楽授業の2泊3日のシンガポール・スタディーツアーが重なっているではないですかっ!

IGCSEというイギリス型共通試験だというのに、、、、

この成績次第で大学進学が決まるという重要な試験なんですよー。

ひとり揺れまくる私。

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仕切り直してマニスのお話し。

12月から

バティック作家YUKAさんとの仕事が進んできています。

何度か相談を重ね、

今回はオリジナルの版をデザインしてもらうところから。

近くで見ると葉っぱと茎の模様なのですが、少し離れてみると隙間があって、

全体にランダムな格子のような印象があります。

この夏は「トリコロール」をテーマにしていますから、

YUKAさんのバティックもその中に!

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2月初め、もうじき染めが上がってきます。楽しみです!

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いっぽう現在、

徳島で本藍染めをすすめていただいています。

11月帰国中最後に滑り込んだ徳島。

その少し前に偶然知り合った藍染師、佐々木睦子さんがこちらで染めを学ばれたというお話がきっかけでした。が、私は以前から徳島のこちらに一度来てみたいと思っていたので、機が熟したという感じです。

この歳になるまでインディゴ染と本藍染の違いをあまり理解していなかった私は、もう頭が下がりっぱなし。

本藍染の第一人者と言われる矢野藍秀さんのお仕事の美しさは、格別でした。

以下は徳島で撮影した写真です。

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まず驚いたのは、藍甕の周りがピカピカ。何て清潔に保たれていることでしょうか。

蓋をしてあるとそこに藍が建てられているとは思えないほどです。

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藍秀さんは大切な生き物と接しているように藍について語られる。

そして私のような客人がそばにいてもごく自然にお仕事なさる。

染められた色の美しさは、もう、比較できるものがありません。

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インディゴと、これほど違うものなのかという事にも驚きましたが、

本藍は洗っても色が落ちないという事、

また、インフルエンザに効くという板藍根は、藍の根っこですから

藍染は薬効もあるという。

この素晴らしい染めをマニスの服にお願いできるなんて、仕事冥利に尽きます。

白生地をブルーの糸で縫って、先日お送りしたところです。

こんな風にスナップもブルーの糸で留めて。

ご存知のように、縫い糸はポリエステルですから布と一緒に染まらないので、製品染めの場合はこのように染色に合わせた色の糸で縫うのです。

年末に試作が届きましたが、リネンガーゼは藍が乗ることでしっかり感が出て風合いが増します。

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綿、リネン。さまざまな白生地をブルーの糸で縫いました。

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本藍染の服は、2月22日から開催の東京「間コスミ」さんでのアトリエマニス春服展で

ご覧いただける予定になっています。

ジャパン・ブルー。

私は見れませんが、とっても楽しみです!

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藍のついでと言っては何ですが、

先日バリの知人宅で青いお茶をいただきました。

蝶豆というお花のお茶です。

庭にたくさん咲いているのを摘んできて淹れてくださいました。

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タイではかなり流行っているようですが、美容に効果があるとか。

レモンを入れると化学変化が起きてパープルになるそうです。

ほんのりお花の香りがして、素敵なお茶でした💛

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某日。

前々から、一度お伺いすべくなかなか機会がなかった

バリ在住服飾デザイナー、吉田はつみさんの工房とご自宅へ。

はつみさんは、文化服装学院卒で私と大体同じ頃からバリで服作りをされている方。

日本での展覧会他、ジャカルタでショーを開催したりニューヨークのギャラリーで展覧会したり、

とてもパワフルな方なのです。

「服を縫うのは最後の本当にちょっとの作業。大半はこうしていろいろな素材を組み合わせて布を作ることに時間と手間がかかる」のだそう。

こちらはシルクオーガンジーを組み合わせて立体的な格子に加工された布。

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そう語りながらも、

「服を作るのは自分の中の半分なのよ。もう半分は料理!」

お料理が大好きなはつみさんのキッチンは、レストランの厨房のような規模と設備。

レギャンというビーチエリアの超一等地にあるバンガローを改造して、こんな手作りいっぱいの空間で暮らしながらお仕事している。


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バリの中で、こんな風にのびのびとモノづくり。

一人一人が個性的。

はつみさんのところは、息子さんもバリ在住でモノづくり。

いいなぁ、やっぱりここは。

横を見てない人がたくさんいて面白い!

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某日。

もともとバリにいたけどバンコクに移住し、休暇で戻ってきていた友と密談。

サヌールの大好きなカフェにて。

彼女は今や国際派の陶芸家でアメリカの美術館にも作品を収蔵されている。

NYのとあるギャラリーとライセンス契約をしていたけれど、疑問を感じて1、2年足らずで脱却したのだと言う。

その理由を聞いたら目からウロコでした。

「何かね、作品ができるとね。涙が出てくるのよ。」

そう言った途端、友は本当に泣いていた。

最初に会った時も、そんな感じで

自分で考えて作ってないでしょ、と問うと

「うん、イメージは全部どこかからやってくる」

(因みに、陶芸という手法を超えてあまりにも赤裸々な生命体のような作品なのです。)

売ることを捨てた彼女は、

何かのために作ることを、全部やめたのだった。

神さまから伝わってきたイメージを、まっすぐに。

美大卒じゃないので、美術界、ギャラリー界のレールに乗ることもないままやってきて

そしてやっぱり素に戻る。

今の時代に、こんな真っ直ぐな人はどれだけいることだろうか。

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あぁ、そういえば。サヌールビーチ、雨の合間に青く輝いていましたね。

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学校帰りの息子が途中やってきた。

この人も素なんですわ、かなーり。

そして、このぶっ飛んだ友と息子は誕生日が同じ。(笑)

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雨季真っ只中なのです、1月は。

そういう時期こそ、夕方の光が各段に素晴らしい。

景色も何にも見てない一日でも、一仕事終えて上を見上げると

時々

世界はむらさき色に染まっています。

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で、息子のバースデー。

正直言って当日の午前中にスタッフから教えてもらうまで忘れておった。hahaha。

そうは言っても、なかなかに多忙な予定がある一日。

用事を済ませてからダッシュしてみる。

(やればできる事を思い出す日。)

雨の中、ピザを注文し、バースデーケーキを買い、スナック&ドリンクを両手いっぱい買い込む日。

昼すぎにインビテーションをしたにも関わらず、

今年もスタッフとその子供たちに集まってもらって賑やかな日!

バリ人は用意した椅子には座らず、こうして部屋の隅の床に落ち着くんですよ。

ピュアですね。

で、高1になっても、プレゼントよりこうしたお祝いを喜ぶ男子もまた!(笑)

毎年、「こんな子供っぽいのはもうやめてよね」、って言われるんじゃないかと思いながらサプライズしているんだけども、今のところ毎年嬉しそう。

プレゼントねだられることもない。お祝いしてもらえると単純にうれしいのだと思う。

個性に拍手(ここ大事)。

「友達は〇〇だからオレも〇〇」、みたいな言い方されたら、ガーンです。

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バンコクの友にもメッセージ送りましたら、速攻お返事が来ましたよっ。

「素」の人、バンザイ!

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1月もそろそろ終わりに近づいた某日。

春の新作が揃ってきたので、UBUD村在住カメラマンのBUNさんに撮影をお願いしました。

これまで晴天の確率は20%くらいかな、という毎日だったのに、

この日に限って朝から乾季のような晴天。

しかも、撮影が終わったとたんに雨という。。

BUNさんの晴天確率はすごい。私の雨率をはるかに超える。(笑)

(撮影は室内なんだけど)(笑)

それよりも、

いまどきふんわりした写真撮りが主流な中で

対象にぐんぐん近寄って暴き出すような写真を撮るBUNさんのスタイル。

マニスの服をより固有種に近づけて下さいます。

今回のモデルは旧友Kさん。センスの良さがピカッと乗っかって、面白い写真が出来てきました。

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2月1日から急遽始まる、今年初のマニス展は

つくば市のシンゴスターリビングさん。

オーナーの伊藤さんからのリクエストで久しぶりにスタジオ内を撮影しました。

いつもの場所のいつも顔見合わせてる同士の写真って一番少ないから

良い機会になりました。

だけど、スタッフ女子たちに寄りの写真をボスがいきなり撮るのはこちらも恥ずかしいから、遠巻きに。

シンゴスターリビングさんはこんな写真をオシャレに使って

DM作ってくださいましたよ。

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2月も駆け抜ける予定!

1月より3日短いけれど、濃くイキイキとまいります。

長い投稿お読みくださりありがとうございました!



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