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2018年10月30日 (火)

ヨガ難民になったせいで&作品展情報

まめしんぶん連投の後ですが

バリのつれづれ日記を差し込みます。

ここで書かなければ、次回はまたバリに戻ってからになってしまいそうなので。(笑)

くわばらくわばら。

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田植えのような

乾季のはずの時期に雨曇りが多かった7,8月。

10月は逆転し、ほとんど降らず&季節柄気温急上昇。

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天井に上がって笠被って、スタッフが「田植え~田植え~」、と言いながら。

私も一緒に麦わら被って、田植え~、田植え~。

洗濯や干し物(=生地在庫)をここぞとばかりにやりました。

今年は雨が圧倒的に多く、ついに初めて、カビが落ちないものが発生。

残念ながらの布は、残念な部分を切り落として

パッチワークショールに。

下の写真は広げたサリーの真ん中の薄いグレーの部分がカビ模様

右の生地をはぎ合せて2枚のショールができました。

合わせて20枚出来たショールはバリショップで販売中です!

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こちらはカビてないけれど、半端な大きさだったのでついでに♪

ベンガルサリー、オリッサのブロケード織、ミラーワーク入りオーガンジーなどなど。

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ヨガ難民になったせいで 1

1年半ほど習っていたヨガの先生が、6月から事情が変わって教えられなくなり

私はヨガ難民になってしまいました。

仕方ないので、ひとまず犬の散歩から始まった近所歩き。

が長じて、

最近は探検コース。(朝から!)

こんな場所を見つけちゃいました。

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ベジ(天然湧き水の水浴び場)です。

渓谷の中腹にあって、

マニススタジオの麓にあるベジよりも見晴らしのいい場所にあります。

入り口にこんなものが!

鳥居と見まがう、

ねじ曲がった倒木を二本足で支えているようなもの。

ここをくぐって入るんですよ~。

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鞍馬山のような、不思議空間にドキドキ。

こういう場所に限って辺りに人がいなかったりするんですよね。

しかもですよ、

帰りの道の真ん中に10万ルピア札が落ちていた!!!

最近小銭ばかりよく拾う私ですが(目が悪いわりにw)

10万ルピアといえば今のレートで750円相当。

バリでは大金です。

私が拾ってしまったからには、然るべきところへ寄付させていただきますよ。(笑)

辺りにはやはり人がいませんでした。

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ヨガ難民になったせいで 2

別の日の場合は、こんなでした。

朝の散歩途中

道端に「JUAL KELAPA」(ココナッツ販売)の看板が。

入ってみると、これって、

槍!!!

後にうず高く積んであるのは、槍で突き刺して割った表皮と思われる。

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試しに一個買ってみることにしました。

ヤングココナッツはココナッツジュースですが、このカチカチの中身はというと、

さぁ、槍に一撃っ!(←これが見たかったので。)

が、肝心の写真がない。

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真っ白い中身の渋皮を取ってもらいます。

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電動モーターの道具で、おろしてもらう。

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持ち帰ってすぐに絞ってみました!

フレッシュ・ココナッツミルク!

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搾りかすも何かに使えそうだけども、繊維が固いので犬ご飯に回しました。

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こんなきれいなココナッツミルク、置いておくのはもったいない。

これは蒸しパンだ! と、そのまま勢いで作り始めたのですが、

米粉が合わなかったのか(レシピはクックパッドから引用したのですが)

まったく膨らまず、

出来上がったのは、ウイロウでした。(笑!)

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涼しい顔してスタッフに差し入れると、褒められました。

(確かにバリの餅菓子と似ているかも、、、)

繰り返しますが、作ろうとしていたのは、蒸しパンです。

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別の日に仕切り直し。

(作品展服の検品がもうすぐ始まるよー。

今度は蒸しパン用の容器も買ってきて、スペルト小麦で。

おっ、なんかいい感じに膨らんできました!

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ところが。

ベーキングソーダの量が多すぎたのか、モリンガ入れたせいか、🉂ガ~~~~い!

とても食べれない苦さで、

犬に上げてみたけれど、犬もそっぽ向いて食べてくれなかった。(;ω;)

惜しいっ!

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(まだやってるよー、とどこかから声が聞こえてきそう。)

(もうじき帰国だよー。

3度目の今回は、ココナッツミルクに卵を加えて、バイタミックスで攪拌してみた。

ベーキングソーダも少々。

残ったマンゴーも一緒に攪拌。

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おおおお、いいぞ、いいぞ、

これぞ蒸しパン。

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というわけで、やっとできました。

そうなんです。

油分のあるココナッツミルクはホイップできると気が付いた。

ヨガ難民になったせいで。

大した発見をしました。(笑)

この話しを美容院ですると、バリ人の発見は私をはるかに超えたものでした。

バリ人はなんと、「スプライトを使う」んですって!!!

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ヨガ難民になったせいで 3

別の日の朝の散歩は

隣村の葬儀場の裏に遺跡があると聞き、近所のEさんを誘って行ってみました。

小道を降りていくと、たまたま暦の中で何かの日らしく

お祈りに来ている一家が。

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岩壁に、古いレリーフがある。

どのくらい古いものなのか聞くと、クボイワ(ペジェンに昔いたという巨人)伝説の言い伝えがあるそうで、

ということは、1000年ほど前。

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巨人だから、岩肌を爪でひっかいてレリーフを作ったとか何とか。

緑の隙間に見え隠れする岩肌には、四角いレリーフがたくさん。

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下は横穴式の洞窟のようなレリーフ。

もしかしたら仏像などが置かれていたのかもしれません。

この地域に昔王朝が栄えていたころは仏教だったらしいので。

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この川は小さいけれど、渓谷は深い。

両岸の遺跡のせいか、空気は濃密でやおら鳥肌が立つ。

少し上流へ行くと、水脈でできた洞窟のような部分もあって、自分のいる位置が

地底のオアシスみたいに感じられる。

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川面に近い場所で、熱心に祈祷する人たち。

私たちが知りえないバリの領域。

何とも不思議な場所に迷い込んでしまったわ、と、今度は違う道から地上に上がったら、

ペジェンの古寺、プリセンジャガットに出ました。

プリセンジャガットは、海につながっていると言われる貴船神社のような言い伝えがある。

さっきの遺跡の水が、只者ならぬ水のように思えてきたりして、

妄想真っ最中!(笑)

これも、

「ヨガ難民になったせい」です。

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作品展情報

いよいよ、今週金曜日からの3日間。

今回は服も盛りだくさんですが、プチイベントもおすすめがたくさん。

どうぞお楽しみに♡

●ASKA MASUDAのウッドネックレス

ASKAさんは、先週からリニューアルした日本橋三越1階に常設コーナーができたばかりの気鋭バッグ作家。

バリ島の工房での手仕事をぎゅうっと凝縮したラグジュアリーバッグ作りは独特の世界で、毎年Dee's Hallさんで展覧会をされています。

ASKAさんがバッグの持ち手に使っている鎖状の木彫りパーツは、一体どのように彫るのか??? ありそうでない形なのです。

軽いから肩こり症の方でも大丈夫。

バッグ売り場では販売していないこの白檀の特製ネックレス、

ぜひこの機会にご覧ください!

●プチメイクレッスン

ヘアメイクアーティスト吾妻淳子さんにお越しいただき、

ナチュラルな魅力を引き出すワンポイントアイメイクのレッスンを。

11月3日(土) 12:00~

11月4日(日) 13:00~

おひとり15分、2000円です。

ご予約不要、当日受付け順となります。

DMに開催日を13日、14日と印刷してしまいましたが上記の間違いです。

大変申し訳ありませんが、どうぞお間違えのないようにお越しください。

●初日夕方5時より販売する羽田・穴守稲荷のフレンチデリ「プティ・コション」さんから

当日のメニューが来ました!

* オードブルセット        ¥1000
*キッシュ 2種      ¥500 
  ・サーモン&クリームチーズ ・ キッシュロレーヌ         
*サラダ 3種盛     ¥500 
  ・魚介のマリネ  ・ラタトゥイユ ・キャロットラペ
*アッシ パルマンティエ(肉入りグラタン)         ¥400
*豚肉のリエット  ラスク付き    ¥500
*和牛 ステーキ、ほほ肉のお弁当    ¥1000

会場でお召し上がりになる場合は閉場後の7時以降になります。

お持ち帰りになる方は袋などをお持ちいただけると助かります。

おいしいBIOワインとともに、ぜひお楽しみください!

また開催期間3日間を通して販売する焼き菓子もおすすめです。

フランス焼き菓子     ¥500
*  マドレーヌ.イチジクのパウンドケーキ.
ココナッツのメレンゲ.チョコレートのサブレ
*  ヘーゼルナッツのフィナンシェ.紅茶のパウンドケーキ.
ココナッツのサブレ.ゴマのサブレ

●BIOワインバー

真鶴のワインラバーズファクトリーさんから、今回は売り切れる前にキープしていただいたおすすめの赤を中心に、秋のセレクトが届きます。

内容はお楽しみに!


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それでは、皆さま

今週末

神楽坂でお目にかかりましょう♪

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まめしんぶん 2018AW 3

3回目のまめしんぶんは、カラフルパート。

ノクシカタと共に今回特集している「ラジシャヒシルクとシルクカンタ」のシリーズです。

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ラジシャヒシルクとシルクカンタを中心に

シルクカンタの小さなピースが手に入ったので、

一部に使ってシルクシャンブレーを組みあわせたブラウスに。

小さな布だからこそひらめく、コンビネーション大好き♪

時間の取れる時期に自分で裁断するので、あまりたくさんは作れませんが

成り行きで思わぬイメージが生まれることがあって面白いのです。

ダッカ近郊で作られているカラーシルクに色糸ステッチのカンタは、

NGOショップで買いました。

ラジシャヒのシルクシャンブレーは、春夏にも使いましたが、カラーパレットのように色数が豊富で楽しい布。

養蚕から布までを一貫して行うベンガルの一大産地。

写真のブルー&グリーンは後見身頃もカンタです。

ライトグリーンのパイピングが一見地味なカンタを引き立てています。

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下の写真も同じシルクカンタとシルクシャンブレーの「ギャザードレス」です。

前の上下、後ろの上下が異なる配色なので、後ろ側はまた違う色なのです。

ピンク、ブルー、マスタード、エメラルドがあります。

写真はピンク。

セミフォーマルにベンガルシルクのドレス、いかがでしょう?

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下の写真の色、間違えて加工してしまって

セピアな感じになっていますが(笑)、

もっとベージュです。

いろいろ事情があって服地になれなかったシルクカンタを取り出して、

裏地を付け贅沢なショールを縫いました。

縁にタッセルも付けてみましたら、おや、素敵。w

訳アリ布のため、お値段もややお得(かな?)。

今回のおすすめのひとつ!

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ジプシーのスカートのようににぎやかな下のスカートは、

上のパープル部分の花模様が全部刺繍のシルクなのです。

下のピンクの市松模様はタッサーシルクにブロックプリント。

中にピンク色のリネンを入れてしっかりさせて、裾から覗かせたデザイン。

7種類の布で仕上げています。

ベンガルのカラーセンス、色の鮮やかさが生きています。

私としては、ピンクの市松格子の縁取りにコバルトブルーというセンスにやられます。(笑)

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カラフルなリバーシブル

ウールガーゼを洗って縮絨させ、2つの色を組み合わせ。

ノクシカタと合わせて着たり、ベーシックのウールにも映えるカラフル服。

このシンプルな「ホールドシャツ」は袖がやや細めですが、

アームホールは多少広いので動きやすいと思います。

この上にアウターが着やすいようにと(セーター代わりのブラウスとして)作りました。

写真のほか、表:ダークグリーンx中:赤と、表:ブルーx中:ライトブルーがあります。

2枚重ねのウールガーゼ、軽くて温かで、かわいい!(かな?w)

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バグループリントの服

ジャイプール近郊、バグルーで作られている天然染めの伝統的なブロックプリント。

今回のウール、赤のベーシックシリーズに合わせてこの「野アザミ」柄を。

こちらのパートは11月制作の分なので、

作品展ではこちらの「カッチオリジナル」というブラウスのみとなりますが、

久しぶりのブロックプリント、ちょっと新鮮です。

この朱赤のセンスに、ラジャスターン乾燥地帯のにおいを思い出したりします。

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まめしんぶん、以上です。

それでは、皆さま

作品展でお目にかかりましょう。



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2018年10月29日 (月)

まめしんぶん 2018AW 2

生成ノクシカタの服

DMの左側に印刷した今回メインの素材、生成地に生成糸のノクシカタです。

薄いコットンを2枚重ねた刺子です。

仕上げに水洗いしてしわしわにしているので分かりにくいかもしれませんが、

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裾、袖口、前端は見返し。縫い目はパイピングテープで薄く仕立て上げた「ホールドシャツ」です。

パワフルな布の無垢な表情を気軽に着ていただきたいと思い、

このシンプルなシャツをつくりました。

刺子の素材感、もっとアップだとこんな感じです。

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バングラデシュのコットン刺繍布「ノクシカタ」は

刺繍模様を色糸で刺し、背景を生地と同じ色糸で刺子してしっかりさせるもの。

刺子部分はクチと呼ばれ、目立たないようにとても小さな針目です。

クチだけで服地って、生産者の方にとってはあまり楽しくない仕事だったと思いますが

昨年から注文し、1月には産地を視察させてもらいました。

普段は小物用の小さなものを多く作っているようですが、

ノクシカタの伝統では着古した白地のサリーを重ねてベッドカバーのようなものをつくっていたようなので

服地のような大きなサイズでも作り上げられるのかもしれません。

無地のものを織る、刺す、という永久のような仕事を淡々と積み重ねるのは

もはや今の時代、とても希少。思わず掌を合わせたくなります。

ステッチ入り布ならいくらでもドビー織機で織れますし、

服の多くは使い捨て価格の時代です。

これほどの仕事をしてくださったジェッソール近郊の生産者の皆さん、

生産管理をしてくださった日本バングラデシュ文化交流会の皆さんに

心から感謝いたします。

生成ノクシカタの糸には少し光沢があり、

それに合わせシルクオーガンジーを使った3アイテム作りました。

下は、「フォイユドレス」と呼んでいるツーピース。

ノースリーブのノクシカタのドレスと、シルクオーガンジーを二重に使ったTOPを重ねています。

下の写真、布幅いっぱいで作ったのですが裾が少し短いので

後から裾丈をプラスしました。

その切り替え部分にもシルクオーガンジーを重ねています。

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こんな感じです。

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生成ノクシカタの3つめのアイテムは、

ループスカート。

ノクシカタをスカート丈分に裁断して、それを生地耳同士はぎ合せてから裁断。

こうすることで、裁ち落とし部分がうんと少なくなります。

表と中地が90度くらいツイストするのがちょうど良いようです。


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生成のノクシカタは一年通して着やすいやさしい服。

ぜひ着てみてください!



黒のノクシカタ

もうひとつのノクシカタは、黒地に赤糸でお願いしてみました。

下の服はDM右側写真に使ったものです。

「プルミエジャケット」というデザインで、

ワンピースのようなコートのような着方ができるロング丈にしました。

黒のノクシカタは生成より少し張りのある生地で、幅が狭く

裁断の仕方もまた変わります。

プルミエジャケットはノクシカタ1枚からぎりぎり1着分を取っています。

クチの裏面を表にして、赤い糸の光沢が全体に玉虫のような素材感に。

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アップだとこんな感じです。

美しいです!

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下は、表面を使い、着丈幅に生地耳をはぎ合せてつくった「シュミゼ・ストリング」です。

これもまた、素晴らしい布力(ぬのぢから)にうっとりです。

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写真が暗いですが、こんな感じの表情です。

点のような針目がまるでドビー織のように見えます!

この服は点数が少ないため、最後の1点は作品展後にお渡しとなるかもしれません。

皆さまにぜひご覧いただきたい手仕事ですので、ご了承ください。

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黒のノクシカタでは、このほかスカートも作っています。

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こちらはかれこれ12年ほど前のノクシカタ服地の残りです。

使われている布、糸が今とは違って素朴さがあります。

でも、針目の細かさは今も同じくらいでしょうか?

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下は今回の生産者と同じ地域で作られているポーチ。

柄と糸色を選ばせてもらって、参考までに少しだけ作ってもらいました。

この刺繍模様の背景に「クチ」があります。

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ノクシカタの素晴らしさ、とても書ききれませんので

皆さま、どうぞ作品展で直接酔いしれてください!w

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まめしんぶん、あと1回ありますよー。

引き続きご覧いただけますように。

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2018年10月28日 (日)

まめしんぶん 2018AW 1

いつものように出発時間直前まで検品と直しをやっていました。
今回こそは午後3時で仕事フィニッシュだから、と
前以て宣言していたのですが、やはりバリ気質だと

ギリギリに追い込み仕事になりますね。(笑)
でも、シャワーを浴びるくらいの時間はありました。

穏やかな日本の秋に着地して、

極上気分の週末です。♪
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では早速、まめ日記。

今回はDMのイメージがいつもと違うので、

皆さまからいろいろお声をいただいております。w
内容は、どうぞこのまめ日記と作品展でご確認ください。

1回目の今日は、
ベーシック服からご案内します。

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圧縮ウールの日常着

紳士服用アルパカ混のウールへリンボンを圧縮加工してもらったこの冬の素材。
アルパカの剛毛が入っていてやや硬さがあるので、エッジを切りっぱなしで縫いました。
こちらは、マニスの「ビッグパーカ」をアレンジしたブランケットコート。
先の企画展でいったん完売し、バリから届いたばかりの第2弾です。
freeサイズですが、小柄な方のためにSサイズもありますよ。

大きな服を大人っぽく着たい方におすすめです。
黒とグレーの2色があります。
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同じ圧縮ウールで、「空手パンツ」を切りっぱなしウール向けにマイナーチェンジ。

股部分にマチが入っていて動きやすい形。

ウエストゴム入り、前ファスナー開きにして履きやすくなりました。
左ひざ部分だけ別布をパッチワーク。
紐なしでも履けます!

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寒い日に履きたいオーバースカート風サロンを作りました。

四角いタブリエのような簡単な形ですが、

ループに紐を通してしっかり結ぶと着崩れず安定します。

ウールの巻きスカートは、冷え取りに重宝しますよ。

こちらはグレーのみ。
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ヒートテックが軽くて安いので、私も腰巻きとナイトウエアを使っていますが、
最近の話しではヒートテックに頼りすぎると皮膚の血流機能が低下して免疫力も落ちるそうで、代謝が落ち、ついでに脳の機能も、、、と。

ウールを上手に着て冬を過ごしていただけますように!



ベーシックシリーズからその他おすすめ3点
その1
赤い服を着てみませんか?
今回のベーシックは赤をキーにしています。

ワッシャーコットンキャンブリックの赤は、深みがありながら明るく、合わせやすい色。

ウールの季節、ダークな天然色の中でこの色が映えます。
赤って、あまり着たことがない方も多いかもしれませんが、

着るとエネルギーがアップすると言われ、実際に体温も上昇することがあるそうです。

リネンの赤はもう少し浅いピンクに近いタイプです。
この季節に、赤をちょっと試してみませんか?

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その2


ウールリネンのデニムです。

ナイロンなど少し化繊が入っていますが、重すぎずソフトなデニムは重宝すると思います。

春夏に作った「ベンガルパンツ」(下の写真)と、

ゆったりした「ブルマーパンツ」、2タイプのボトム。

黒いニットや白いシャツをシンプルに着て、アクセサリーをひとつだけ選んで身に着けるような

自然な着方をイメージしながら作りました。

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その3

薄手でソフトなトップグレーとダークブラウンのヴィエラ。

肌触りがなめらかで、ウールのちくちくが苦手な方でも着ていただきやすい生地です。

夏向けワンピの形=「カシュクールエテ」を重ね着用に。

ウールヴィエラの
リバーシブル縫いのチーパオ風「PAOシャツ」もおすすめです。

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まめしんぶん、明日も続きます!

こちらはおまけ。
トゥバンコットンの黒と生成を組み合わせたループスカートです。

出来立てにて2点しかまだありませんが、
手つむぎのトゥバンコットンはナチュラルタイプ以外でも

いろいろなシーンで着てみたいと思います。♪

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では、また明日も引き続きご覧くださいますように!

いつもこのブログページに来ていただき、ありがとうございます!

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2018年10月 8日 (月)

またもガベン

こちらの投稿、

写真だけ仮アップのまま

もうだいぶ前となってしまったので、手帳を確認したら

8月16日の事でした。

8月といえば

行事三昧の間、きっつぅぅーーーい歯槽膿漏が来ていて

クバヤサロンと歯医者の繰り返しというひと月だったような。

(↑バリの正装上下のことです。)

あぁ、こうして手帳をひもとくと連日なんだかんだやっていたことが分かります。(ほっ!)

地震もあった。(ロンボク島の)

余震なのか自分の眩暈なのか、揺れ続けました。

ヨカッタ、うかつにやり過ごしていたわけではなかった(フローレスの後、もうひとつのイカット産地へ行こうとしていたのに行けなかったので一体何をしていたんだ!と落ち込みそうになっていたのでした。)

余談ですが、歯槽膿漏の痛さはすごいものですね。なんと熱まで出ましたが

日本からお取り寄せした「ナスの黒焼き歯磨き」のおかげですっかり良くなりました。

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乾季のはずの8月ながら雨が多い。田んぼは蒼く空は低い。

気温が低い朝が多くて、家にいると冷えるのでスニーカー履いて犬の散歩。

(10月の現在は雨がほとんど降らない30度越えが続いています。)

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そうそう、お客様から預かったすごい紬を切りました。

スーツ作りました。

あまりにもビシッとした紬、裁断するのがさすがに手ごわかった。

裏地を付けないで、着心地を楽しめるようにしてみました。

デザインお任せだったのでちょっと心配だったのですが、とても気に入っていただけて。
ヨカッタです!

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京都・静原在住のピンホール写真家、鈴鹿芳康さんの写真展がマスのビダダリ・ギャラリーで開催されました。
室内のギャラリーには、和紙にプリントされた自然景観のピンホール写真。

鈴鹿さんはお茶の名手でもあるそうで、ふと、杉本博司さんを思い浮かべる。
 
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下の合掌の作品群は、天窓から光が差す円形のバレに展示されていて、圧巻でした。
日本、バリの高僧やキリスト教の宗教家の大写しの合掌が大パネルで8点余り。
天窓の下には、ジャワの古木から切り出されたという荘厳な柱。
ラッキーなことにビダダリのオーナー、日本語堪能なスディアナさんがいらして
ご案内いただきました。
日本の由緒あるお寺にも数々の作品を送られているビダダリギャラリーは今年大がかりなリニューアルをされ、ますます意欲的。

しかし、この合掌の写真に象徴されるように、祈りの心をとても大切にされています。

私は、この掌(てのひら)と掌にあるもの、その只者ではない空気について

想像を膨らませ見ていました。

祈るとき、なぜ手を合わせるのでしょう、って。
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以上、前置きが長くて恐縮です。

えっ、そうなんですよ。ご存知ですよね、まめ日記。(笑)
お時間のある方はぜひ、本題の「またもガベン」(以下)もお読みくださいませ。
・・・・・・・・・・・・・・
バリの儀式連載・3本目は、
住まいのあるペジェンのドゥクグリヤ村でのガベン(合同葬儀)のこと。

7月には実家のパダンテガルでのガベンがありました。
その時は、UBUD中心地の裕福な村なので大層豪華でしたが
ドゥクグリヤのご葬儀は、また格別でした。

クバヤサロンでスタンバイし、仕事場でそのまま裁断しながら合図を待つ私。
合図、というかLINEで来る実況報告from村人であるスタッフDedut。

「まだまだ」、というのが写真入りで2,3回来たのち、

「今、スタートしました!」     キタキタ!

門から出て1分足らずの村の通りに出てみると、おおお!

いつもノンビリ、ダラダラとした通りにびっしりと村人。

それも、いつもの顔ばかりながらいつもじゃない。
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向こうからガムラン隊とともに、バデ(牛のはりぼて)が次々とやってくる。

今年のバデは、4~5体。

(先日のパダンテガルでは数十体でした。)
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白いテントの前の黒い傘の人たちの手前、写真には写っていませんが、

埋められていたご遺体が掘り起こされ、一度村に帰ったものがお神輿で運ばれてきてバデ=牛の乗り物に移し替えられているところです。

テントのようなお隠れになる最後の屋根の向こう側には、カップ麺やらスナックを売る仮設のワルンがあったりして、
なかなか良く出来ています、全体。
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待つこと2時間。

着火されました。
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通りにあふれる人々。

煙がたちこめる。
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村人総出の合同葬儀。今回は11人のお見送り。

写真は極々絞り込みましたのでこれまでですが、

散骨にサヌールの海岸へ出向き数日にわたって後儀式を行いました。

(私は行きませんでしたが)
この丁寧さに、人の命の重さと見送る人の思いをしみじみ感じます。
バリでは牛の張りぼても層々たる供物も、業者任せや出来合いのものはなく
全てが手作りなんです。

その手間といったら、家族はもとより村全体が当番制で1か月前からの準備。
亡骸とともに全部を一気に燃やして、灰を海へ流すのみ。
残るものはありません。(たぶん)

墓地にも家にも。

肉体が旅立った後、土の中に眠らせて、数年ごとに合同でおこなう葬儀。
ご遺体の葬儀の方は、もっと簡単です。

その日のうちにパパっとやっちゃう。

バデに乗って魂がちゃんと魂のみなもとの国へ戻れるように、

そのための儀式がこれほど壮大なのです。

一人ずつやるのは大変すぎるから、こうして数年間に一度に共同でやるようになったようです。

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しばし忘れかけていた大切なことに
今こうして向き合えることに感謝!

そして、バリという土台に乗っかっていられることに
深く感謝。

・・・・・・・・・・・・・・
さぁ、もう10月。
作品展に向けて自分も濃厚になってきています。

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