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2018年8月27日 (月)

フローレスの翌日。

もう8月も後半となりましたが、

まだまだ暑さが厳しいとのこと。
皆さま、残暑お見舞い申し上げます。
インドネシアではロンボク島の大型地震の余震がまだ続いておりますが
環太平洋どこでも今は揺れる時期のようで
どさくさ紛れというか、時折バリ近海沖震源地という揺れもあります。
火山(アグン山)の方はこんな時、噴煙が収まり静かなものです。
ご心配くださった皆さま、

この場を借りて、ありがとうございました。
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遡りますが、
7月のフローレスの旅の翌日は、
実家があるパダンテガルの集落での4年に一度の合同葬儀でした。
Img_4505
なかなかハードなスケジュールでしたが、朝からクバヤ着てサロン巻いて参列です。

集落には潤沢な観光収入があるため、
各家庭での負担は一般に比べかなりエコノミーみたいです。

(それでも、結構かかるものです!)
UBUD近隣の王室の方々も長時間に及びながら参列されて、

バリの中でも屈指の豪華な葬儀かもしれませぬ。
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きょうから3回にわたり、いつものように手前味噌で拙い文ではありますが
バリ伝統儀式系レポートいたします。
詳細はたくさんの方がほかにいろいろ書かれているので省かせていただき、
感想文のみ。
めくるめく行事に追われ、8月までがあっという間。
何をおいても儀式に抜かりないバリの一面を再確認するひと月でもありました。
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バリのお葬式は、亡くなられた方をお見送りするのにとても大がかりな儀式をするしきたりがあるので、
その費用と労力を軽減するために葬儀を合同でやるケースがこのところ増えています。
故人を一旦お墓に埋葬して、ご葬儀の時にはまた掘り起こしてお出ましいただき
迷うことなく天へ旅立たれるよう、お見送りするのです。
7月後半から8月は、
バリ全体でたくさんの合同葬儀がありました。
パダンテガルの埋葬&火葬場はモンキーフォレストという有名な観光地の中にあります。

おサルたちも木の上から見下ろしていたはず!
(この日はさすがに近寄ってくるおサルはいませんでした。)
Img_4486
赤い張りぼては、バデ。
一体ずつそれぞれが手作りです。
ずらーっと並ぶさまは、まさに出発、臨界を感じます。
時空を超えてはるか遠くまでの旅立ち。100人超えの。

ウチはおばあちゃんと義父のふたりを、ひとつのバデに乗せて。
上の写真は、高僧が聖水をかけて弔いのマントラを唱えているところ。

Img_4488
お見送りする親族が祈祷します。
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これ、日本のお盆のお神輿の感じに似ているかもしれません。
威勢よく、右に左に揺れながら火葬場へ担がれていきます。

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朝から夕方までこの密集度。(実際には儀式は深夜に及ぶほどらしく!)

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おばあちゃんとお義父さんが乗ったバデ。

ご遺体と遺品、供物などをバデの背中に家族で詰め込んで。

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この後、次々と着火され、
夕方、我らはキリのいいところで引き揚げさせたもらったのだけど
人々はその後散骨のために海辺まで。

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凝縮された空間と喧噪にクラクラしつつ
あくせく労働しないけれども何かしら潤いがあり、こんなにも盛大に時間と手間をかけてこしらえた供物を全部燃やし
祈る。

また、祈る。
バリという特殊な文化の中にいる。
この奇跡のような大がかりな祈りの中にいる自分が、これまた奇跡だな。
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翌日。

Img_4562
久しぶりに戻った仕事場が、
しみじみと見えてしまった。w
日常の一見空白のような「いつも」の時間の中には

実は相当、

積み重ねてきた奇跡があるのかも。(軌跡ではなくて!)

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ローカルなお話が次回も続いてまいります!

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