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2018年7月23日 (月)

フローレス・イカットを巡る旅 4

フローレス島、3日目。

朝も雨。標高1500m、あまりの寒さにありったけの衣類を着込む。(もちろんダウンも。)

エコロッジには家族連れやグループも何組か泊っていて、その中で一体何人がクリムトゥの湖面を見れたのだろう。

もしかしたらあなただけだったかも、とハンズ。

本当に。まさかの雨。

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シンプルな朝食をゆっくり目にいただき、やっと止んだ頃に出発。

途中の山にはカカオの植林がいっぱい。

相変わらずのヘアピンカーブを上ったり下ったり、2時間ほど走った頃、

海沿いの道に出たので(ちょうどお昼時だったし)

ビーチまで出てみようよ!

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すると、次第に晴れてきた。

おおおお、

ホワイトサンドだ!

透明なブルーの海!

長袖を脱いでビーサンをカバンから引っ張り出して

早速波打ち際まで掛けていくと、ザブンとやられて

マニスの水玉サックボトムがびちゃびちゃ!


(ひとりはしゃぐわたし)

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ハンズが、おーい、先にごはんを注文して、と叫ぶ。

出来てくるまで30分かかるから。って。w

(昨夜も1時間前の注文だったっけ。w)

あ、もしかして今から魚釣りに行くの?

ワルンのメニューには魚しかない。(笑)

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フローレスの海辺にはゴミが少なくて、人も少なくて。

ちょっとの間、今の時代の深刻な問題点を忘却できる。

昔、そんな場所を求めてミンダナオ島のエルニドという浜へ、マニラから3日がかりで行ったことあったっけ。

浜辺で遊んでから食堂に戻ると、ちょうど出来てきた焼き魚定食。

ココナッツもそこら辺から採ってきたのかな。

食後に出てきたパパイヤも。

食べ終わるころには、サックボトムも乾きました。w

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ビーチを後にして、再び山道を行くが、ヘアピンカーブはもうなくて

結構飛ばすことができた。

フローレスはトラックおろか車、バイクも圧倒的に少ない。

時々出会うのは庶民の乗り合いバス(=トラック)。荷台に屋根を付けただけもの。

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マウメレの町の手前で、シッカ人の集落にある織物工房に立ち寄る。

エンデとは違う言葉を話すシッカ人。

そこそこ観光客相手の場所のようで、入っていくと子供たちが歓迎の太鼓をたたいてくれたりする。

工房には、カパス(綿花)がたくさん積まれていました。

こちらの工房は、イカット材料のほぼ全てを集落全体で自給、

自生の森の中で栽培しているそうです。

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くるくる手でハンドルを回しながら、綿花の種取りを。

その横で、綿を膨らませるために棒でたたいている女性。

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足の指で糸巻を挟んで、糸をつむぐ。

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こうして時間と労力が費やされた糸を使う織物は、さすがに高価すぎて手が出ない。

糸づくりは続けられているものの、ほとんどの織物は輸入の綿糸らしい。

しかし、染めはほぼ全部天然染め。

インディゴの葉が軒下で発酵を待つ。

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絣の模様を描くのは、防染の糸括り。バリではすっと前からビニール紐ですが、

フローレスではロンタル(ヤシの葉)を割いたものを使っていました。

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エンデと同じく、シッカも“たて絣”。

たて糸を絣に染め分け、機にセットする。

エンデとの違いは絣の間に無地や浮き織を組み込む事。

こうして経糸に間隔をあけて、別の糸を入れてコンビネーションを描く。

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織るまでの工程に、何て手間がかかることか。

イカットという難しい織物が、こののんびりした島で盛んである事に、何度も驚く。

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同じフローレスでも地域により特徴が違うのが面白いですね。

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こちらの工房内には、シッカ人の伝統的な住居で宿泊できる設備も。

観音開きの扉がバリと同じ。

竹で編んだひし形模様の壁は、沿道の集落でもしばしば見かけました。

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ゲストハウスの隣には、伝統的なキッチンが。

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うーん、いい感じ♪

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マウメレの町には夕方到着。

1泊2日の道のり、ハンズは今から今日のうちにエンデまで帰るという。

復路に乗せて帰れる観光客がいればヨカッタのだけど。

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ありがとう、ハンズ!

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予約していたホテルには、今見てきたばかりのシッカ・イカットがふんだんに使われていた。

エンデに比べてさらにのんびりしたマウメレに、こんなリゾートホテルがあるなんて。


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部屋のバルコニーから、海が見える贅沢。

空いているので、プールサイドに寝転んで、これまで不自由だったwifiに接続。

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次第に染まりゆく、静かでなめらかな海原。

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フローレスの旅、満喫中。

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もう少し続きます。



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