フローレス・イカットを巡る旅 2
フローレス島、2日目。
朝7時。
朝食前に、まず散歩。
(同行人は当分起きないと思われ)
ホテルから町の中心部の方へひとまず歩き出す。
エンデはフローレスで一番大きな町らしいのだけど、
家や商店がぽつぽつ点在する程度で
バリから来た自分としては「何もない」印象。
15分くらい不毛な(=取り立てて印象的なものがない)だだっ広い道沿いを行くと、
やっと出くわした「何か」!
カラフルな扉が並ぶこの場所は、「市場」でしたが、
なんと、まだ開いていない!!(笑)
バリだと市場といえば朝しか開いていないというのに。
前日の、あの空港脇ののんびりした山の印象が反芻される。(笑笑)
朝の散歩といえど、ひそかに目的もありました。
「布市場」。(それと、ここから先マウメレまでの交通手段。)
ぼちぼち店を開け始めた人に聞くと、
布があるのはもっと港寄りの中央市場で朝早くからやってるよ~、と。
でも、ここからはかなり遠いよ~、と。
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あっちの方よ~、と、教えてもらった方向は、やはり不毛地帯。
やがて
ここは絶対に引き返したくないな、と思うような坂道を下る。
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「ハロー、ママ、ホエアユーゴー?」、
とあるバイクのおっちゃんが、その“後戻りはなし”と決めたばかりの坂の下で声かけてきた。(笑)
おっちゃん、あたし、布市場に行きたいねん。(ちょいと疲れ顔で)
おー、それ、連れてったるわ、、5000ルピアでどお?(45円くらいかしら)
このタイミングで現わる天使は、ぼろバイクのおっちゃん。
そして、結局本当に遠いところでした、布市場。(なのに5000ルピアってw)
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そして、確かに開店していた布市場。
観光客もたまには来るのか、ユーズドの草木染のサロンがあったりする。
右は新品。
左のユーズドの方がめっぽう、いい感じで半額なの。(誰が値段をつけているのか?)
試しに1枚買うことにして
店のおっちゃんから地域のイカット情報をあれこれ聞く。
商売人にしちゃ無垢なお人柄に嬉しくなって、思わずツーショット撮っちゃいましたヨ。
市場なのに。(笑)
鳥のさえずりのような現地語で、イカット店のおっちゃんからバイクのおっちゃんに
地域情報を伝授してもらって、そのまま遠征することに。
(途中でホテルに寄ってチェックアウトは12時と確認。おっちゃん急げ!)
エンデの町を出て、海辺の道をひたすら東へ。
おっちゃんのヘルメット越しに両手伸ばして撮ってみた写真が1枚。
WOW!!
青は空、そして、海。
白は雲と、波しぶき。
こういうの、何年ぶりだろう。
あっち側にはエンデの
のんびりした山が、ほら、やっぱりのんびりと。(もはや目印になってるw)
訪ねた村は、カトリック。
イカットありますか?
ほら、こんなんがあるよ~。
おばちゃんの後ろにマリア様。
こんなに風景に溶け込んでいながら
出てきたのは、化学染料染めでした。
おばちゃんが着ていると違和感ないのだけれども。……
別の家に行って、「イカットありますか~?」
右の人のは、自作のもの。やはり化学染料染め。(売る気満々w)
左の人のは天然染め。だけど、きっと大事な私物を出してきたのでしょう。
私が買い付け人だと知ると困った顔になって。。
可哀そうなことをしちゃって、ごめんなさいでした。
別の家。
柄も素敵だし一見いい感じだけれども、やはり化学染料。
私の織ったのも見て~、と、わらわら人が集まってくる。
残念ながらどれも化学染料。
このエンデ風茶系のイカットにおいては、天然染めとの差が歴然としていて
触手が出ないまま。
いや、化学染料でもいいんです。
不毛の町からさらに最果てのような装飾のない村の中で、ゆっくり無心に機を動かしている人々。
自分が着るものを、こんなに手間をかけてつくる暮らしを、どうか末永く続けてください。
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ファストファッション時代に入ってもう久しいけれど、
まだこんな暮らしぶりを目の当たりにできる、フローレス。
このまぶしさに、もう、クラクラ。w
スローファッションに一票!いや、千票!
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こちら、おまけです。
もう、金賞ものですよね💛
輪状のサロンの干し方=2本の竹竿に通して重しをつけるだけ。
ポリタンクには水が入っています。
アイロンはいらない!!
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フローレス、続きます!
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