フローレス・イカットを巡る旅 1
関西での地震に続いて、豪雨。
たくさんの被害に胸が痛みます。
そして
豪雨のあとの酷暑。
厳しい7月の日本を心配しながら
南半球のこちらは雨続きでダウン着こみながらの投稿です。
連日どれだけ暑かろうと、時間通りに動いていらっしゃるお仕事・お勤めの皆さま
どうかどうか体調を崩されませんように。
そうそう、こんな時にこそマニスの服を着てみてください。
もしかしたら、……いいことが起きるかもしれません。(^^♪
ちょっとだけ魔法をかけてありますからね。w
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こんな折ですが、きょうからしばし旅のご報告を投稿させていただきます。
7月3日から5日間、バリから空路で東へ2時間のところにあるフローレス島へ行ってきました。
初夏までの数か月、ずっとベンガルの薄手の布に没頭していたせいか
秋物に仕掛かる前に
がっちりしたイカットを見て頭を切り替えたくなりました。
ところが
こちらバリ島もなかなかに不安定です。
出発数日前にバリのアグン山が再び噴火して空港クローズ、
当日朝は地震!
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ええと。身長、すでに相当ぬかれてますね。w
今やうちの家族親戚の中で一番背が高い。
中学終わって休暇中の子供(ちひろ)に頼んで、旅についてきてもらう。
荷物持ち( `ー´)ノ
布にも観光にもぜーんぜん興味ないし、
プラス
前日に風邪ひいて熱出しちゃってomg
不在中に屋根の防水工事を頼んじゃったから居場所もないし。w
ち:ま、ひとまず行くけどね(場合によっては途中で帰るってこと??)」
私:あ、そうか、空港ちゃんと開いているか分からないしね。
火山灰は風向きであっちへ行き、
インドネシアの国内線、アイランドホッピング(2つの島、3か所経由便)のプロペラ機は時間通り。
ち:小さいな~~、揺れそうだな~~~~。(・_・;)
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心配をよそに、ジャンボ機並みに安定飛行。
青空澄み渡るフローレス島にスムーズに降り立つ。
私:ウシシ、着いてしまえばもうこっちのもの。
ち:でもさ、帰れなくなるってことはないの?
私:うーん。
ち:帰れなくなったらやだな~~~~。
私:そお?(今なら多少長めにいても仕事に支障ないのだけどw)
空港の脇、てっぺんが平らなちっちゃな山がのんびりとしている。w
何だか、外国に来たみたい。ww
人々の言葉はポリネシア系を感じる、鳥のさえずりのような音。
サンスクリット系のバリ語とは明らかに違う。
インドネシア語でお話しができることが、とてもありがたい。
噛みたばこで、女の人たちの口は皆赤い。

こちらのイカットは全てたて絣。
グリンシンに似た茶系の配色がこの地域の特徴なのだそう。

まもなく雨が降ってきて。。(空港ではあんなに晴れていたというのに!)
布はお家の手すりに移動。
こうやって見ると、あれもこれも買えばよかった、と思うものばかり。
まだ到着したばかりで比較できるものもなく、
目についた数枚のサロンを選ばせていただく。
ここのサロンはスレンダンを手縫いでしっかりとはぎ合せて輪にしたもの。

お家の中には、フレームにセットされたたて糸が。
画家のキャンバスのようにも見えますね。

こうして紐で括られた糸はグバンと呼ばれる赤茶色の染料に漬けられる。(下の写真)
インディゴやムンクドゥという木の皮も使われて、全体に濃淡のある茶系を描く。

何度か染分けされて柄が整ったたて糸。しっかりと柄が見えますが、これはまだ織る前です。

手間がかけられたたて糸に、よこ糸を織り込んでいく。

糸はジャワから入ってくる輸入品の木綿糸のようだけど、
何本か撚り合わせて独特の厚さ、重さにしているようです。
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ずっと昔、やはりイカットが見たくて訪れたことがあるヌサンテンガラ(インドネシア東部群島)、スンバ島でも、キャンバスのような地厚な織物が中心でした。
生命の樹かと思ったら、首狩りの首が木に吊るされた模様だったのには驚きました。
ひし形が基本の抽象的なものが多い印象があります。
島、地域ごとに培われた独自性。
覗き始めたばかりのフローレス。
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