ゴールデンウィーク終わりましたが、
皆様のお手元にご案内状届いていますか?
今月最後の週末に東京・神楽坂のフラスコさんで作品展を開催いたします。
今回は、1月に訪問したバングラデシュのジャムダニ織と薄手コットンが中心です。
夏にもっとも快適な素材の一つ、極薄コットン。
縫うのが難しいものもありスタッフが苦戦しましたが、
主だったものはほぼ完成。あとはバリエーションを豊富にするためにもう一息!
帰国まであと2週間弱ですが、いつもよりも早めの追い込みです。
なぜならば、今回の東京では作品展の翌週末にもうひとつスペシャルイベントを予定しています。
いつもマニスがお世話になっているパサールクマンマンさんとのコラボ展です!
作品展に並べる服とは趣向の違うものにしたいと、2つのイベント向けに準備をしてきました。
6月最初の週末、クママニス展では同じバングラデシュで入手したカラフルなコットンプリントサリーの服を中心にハルマニスの服を展示します。
ジャムダニの世界とはまた趣の違う、もうひとつのベンガルの顔です。
サリー文化の幅を感じます。
というわけで、2イベント、同じ服はほぼかぶりませんのでお楽しみに!
ぜひぜひ両方をご覧いただければと思います。
(詳細は来週以降の本ブログでご紹介していきます。)
以上、お知らせでした♡
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4月の件が、5月になりました。(!!)
まずはスタジオワークの事から。
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ジャムダニ織と向き合う4月でした。
名前をどう付けるか悩ましかったのですが、
わかりやすく「ジャムダニプレミアム」としてみました。
つまり、ジャムダニ織の中でもおそらく一番高級なたぐいのサリーなのです。
先端部分だけではなく、全体に丁寧な縫い取り織りが入っています。
これをバングラデシュで買うときに、悩んだのです。
服にするのに、切ってしまうのに、いいのか、って。
しかし、まぁ、これを見たら買わずに帰れない、というか。
(写真の奥から2番目が中でも最も高級なのですが、実はこれだけまだ切っていません。)
布として薄すぎるので、裏にリネンガーゼを。
それを染めてもらうところからはじまりました。
いつもなら一度洗ってから裁断しますが、この薄さですから!
縫って完成させてから洗うことに。
最初の状態は糊がかなり浸透していて、紙のようにパリパリなのです。
アイロンかけもスプレーを使わずに、歪みを整えて。
では、切ります!
……切りました!
何とかほぼ余すところなく切り、1枚のサリーから4着分に。
(これが3着分だとお値段がとても高くなってしまうのです。)
そして、縫いました!
やはり、抜群に美しいです。
そして洗いました。
洗うと織りが緩んで、やはりこれが限界という薄さなのでした。
何か高い山にでも登ったような気分。w
手織りなのにこの透明感。
作品展でご覧ください!
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話は変わって、別なる4月の件。
UBUDにあるバリ絵画コレクションで知られるネカミュージアム、
オーナーのネカさんの息子さん夫妻がつくったコマネカリゾート。
ネカ一家を詣でる4月でした。
このおいしそうなおやつは、コマネカ・ビスマのアフタヌーンティー。
久しぶりにいただきました。
バリの代表的なおやつです。
左のきみどり色のは、サグーというヤシのでんぷんでつくった伝統的なお菓子。
ヤシ砂糖、フレッシュココナッツを刻んだもの、などなどほぼヤシだけからできている。
デュランというお供え物を乗せる台の上に乗せて、カウチに寝そべっていただきました。(笑)
その1週間後は、
ネカ家のお母さまのご葬儀でした。
UBUDのメインストリートが閉鎖され、おそらく1000人を超える人々が参列。
ネカ夫人は、ミュージアムに大層貢献された方だったそうで、
UBUD王室からも何名かのゲストが来られていました。
火葬場に運ばれたおみこしにご遺体が乗っています。
ものすごく暑い日で、体感気温40度。
ご葬儀の集まりにはパサールクマンマンの金澤さんとてっちゃんとで伺いました。
皆で正装しておりますが、
私はスレンダン(ベルト)を前夜慌てて縫いまして。(笑)
2年前にワンピースを作った時の残り生地。
黒いクバヤも近所で出来合いのを調達。
コマネカ夫妻と記念写真撮ってもらいました。
私にとって、この写真は本当に思い出になりまする。
(写真は金澤さんがFBに投稿されたものです。)
こちらは、ご葬儀の3日後の同じコマネカのお宅です。
バリではお葬式や結婚式をするのに合わせて一家の子供たちの成人の儀式、ポトンギギをします。
ポトンは切る、ギギは歯。犬歯を削るのです。
こちらはハレの儀式なので、身内の皆さんは白いクバヤにハチマキです。
大がかりな二つの儀式、コマネカ夫人のマンスリは、この怒涛の期間にフィフティーズのバースデーだったそうです。
クリスマスからお正月が3日後みたいな感じのさなかに!
黄色いクバヤの3人が主役のコマネカのお嬢様たち。
(息子さんもいて全部で4人!)
ポトンギギでは通常もっとコテコテに着飾ることが多いように思うのですが、
3姉妹がお揃いで黄色の腰巻に、白いソンケットのスレンダン。
アートの一大コレクター一家でバリを代表するホテルチェーンの一家最大の行事の主役は、シンプルで上品な装い。
素敵でした。
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話し変わって、
たまにはお茶を。
4月のプチ一コマ。
ご近所のMさんがおじいさまの形見として持っていらっしゃるお茶道具。
備前焼の古いものだそうで、昔はお茶殻で磨かれていたそうです。
この大層趣のあるお道具で、いただきものの屋久島の緑茶を淹れさせていただきました。
お茶って、忙しい気持ちだと淹れられないものですね。
最近やっと切り替えができるようになりました。
お茶の日には間に合わなかったのですが、
大好物の蒸しケーキが手に入ったので、皆で分け分け。♪
マーラーカオのような食感で、パンダンというアロマのある葉で色付けされています。
写真がなぜかこれ以上入らないので、
「4月日記」はいったんこれで投稿します。
続きま~す!