バングラデシュへ 3
バングラデシュ4日目。
前日の晩、ふたたび国内機で戻ったダッカ。
翌日も早朝から遠出です。ここはちょっとがんばりどころ。
後半のダッカは、
ブティックホテルみたいな窓のないホテルでしたが、
朝食はバッチリ。しかも、時間通りの7時オープン。笑
これだけ食べれば、元気も出ます!
ダッカも寒い。
新聞によると、どうやらこの寒波は深刻で
暖房が普及していないせいか健康被害が相次いでいるらしい。
ありきたりの服を着込んで、
タンガイルというジャムダニ織で有名な地域へと向かいます。
走行距離は100キロちょっとなのですが、
道がこんな。
舗装してあるところもあるけれど、未舗装のところも多く、
乾燥でデコボコ、ほこりだらけ。
ノロノロ運転&クラクション鳴らしっぱなし。
2時間以上走って、ようやく沿道に木が茂る集落へ入りました。
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日も高くなっているけれど、まだ息が白い。
ノルショッダ村というところにあるゲストハウスです。
ここを拠点に織物を見に行きます。
ここには宿泊しないけれど、スタッフの方が案内してくれることに。
まずは、ムフフ。
ホカホカあったかいスイーツをいただく。グレインココナッツの蒸ケーキ。
テーブルクロスがカンタです。
さぁ! 探索開始。
村の建材はなぜかブリキが多い。
どこからか甲高い機の音が響いています。
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最初に入った家では、職人がパンチカードを作っていました。
ということは、ジャカード織機ですね。
段ボールにハトメと木槌で、リズミカルに音を立てている。
新しい柄を増やすごとにこのパンチカードをつくる、
というか、
タンガイル・サリーは国内でホットな存在だけに
常に新柄をせっせと生み出しているみたいで。
コンピューターの基盤か、デジタル音楽の譜面か、
モールス信号の符号か、と見まがう。
これでジャムダニを織っている。
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こちらのお家では、
洗濯されたばかりのサリーがジャムダニでした。w
カタンカタン、甲高い織機の音。
足踏み式でなかなか速度があります。タンガイルのジャムダニはシルクが中心で
1日に2mくらいは織れるらしい。
緯糸、カラフル!
中国製シルクらしいです。
巨大なオルゴールのような手織りジャカード機。
はじめて見ました。
動力はすべて人力です。
足踏み部分は土間に掘り込んであります。
経糸を操作するおもりがこんなにたくさん。
織り始める前までのセットがどれだけ大変な事か。
タンガイル・サリーは、シルクが中心でカラフルなものが主流のよう。
薄いピンクとグリーンの春らしいサリー、一枚買ってみました。
マハトマ・ガンジーさんのトレードマーク、チャルカ。糸車。
この家のおじいさんが回していました。
緯糸の準備です。
村ではほぼ全体がジャムダニを織っているようですが、
このように細かく分業することでフクザツな工程を合理化。
ライン縫製みたいな合理化ですが、今もまだモーター(電力)は使わず
手仕事で営まれているようです。
織物をやっているのは主に男性です。
これは大きなポイントなのですが、ここでは織物は女の人の副業ではありません。
女の人たちは台所で食事の準備をしていました。
沼で採れた魚の下ごしらえ。
薪をくべています。
近隣は日よけのための木々が生い茂っているので、
その小枝を燃料に使っているようです。
これは、食事のテーブル? 台所の中に。
次々と用意されているおかず。
おいしそう!
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別のお宅へ。
こちらも色とりどりの洗濯物が冬の光の中で。
こちらでは、織りあがった布の裏糸をカットしていました。
ジャカード織機で織る場合、同じジャムダニでも工程がずいぶんと違います。
竹を使った道具がおもしろい。
ご夫婦なのか、向こう側とこちら側とで二人作業。
村は、竹とヤギがたくさん。
車はありません。バイクもほとんどいません。
静かな通りには、機の音だけが響きます。
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