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2018年1月21日 (日)

バングラデシュへ 1

1年半ぶりのシンガポール航空。
機内の
オンデマンドでこれを4回も見ました。(あと2回は見たいと思っている!)
今、ネットサーチしてみたら日本では今月13日に公開されたばかりの映画でした。
「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

広告を否定し
スポンサーを持たない。
すべては自由なクリエイションのため。
「じっくりと味わえる服をつくりたい」
「持ち主と一緒に成長できる服だ」

最初から最後まで、本当に美しくて
完璧な映画。
足元にも及ばないけれど、
手仕事の布を求める旅に出かけるところです。

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フィルムの中で
刺繍デザインの担当者がインドのコルカタを訪れるシーンがありました。
あ、この場所。
たぶん今から行く場所、ベンガル!(国は違いますが)
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職人が男性です。
ココがアジアとインド流の違いかと。
素晴らしい映像、そうです、この、クラフトマンシップ。
布の中に込められていくもの。
この映画を久しぶりの一人旅、はじめての旅先
の前に見るなんて。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、着きました。
はじめてのバングラデシュ、ダッカ。
むかーし、ビーマンバングラデシュ便が日本に乗り入れていた頃は
ヨーロッパ行の格安航空券の御三家でもあったので、確か1回か2回はトランジットしたことが。
今回はここに着地!
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翌朝、結構寒いなか最初に出かける先は
案外、保守的。(笑)
旅行会社でした。
(平均気温15~25°という事でしたが、10度前後の朝でした。)
ホテルの人に行先を相談するとリキシャに乗るべきとのことで、
ホテル前で拾って価格交渉もしてもらいました。
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インドでもあんまり乗ったことがない。
ダッカでは今もたくさんの人が利用している。
少しばかりの英語は通じるので、これは便利!
ワクワクします。
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旅行会社に最初に行ったのは、
ネットでさんざんサーチしても、ガイドブックをくまなく読んでみても
あまりパッとした情報がないからでした。
まぁ、地名くらいは出てきますけれど、様子がさっぱりわからない。
で、訪れた先で知り合ったガイドさんが
「ルポシ、今から行きません?」、って。
ダッカ郊外にある手織の村で、ネットにも出てきた地名ながら
普通は船で行く場所らしいので候補から外していました。
何やら一日がかりで大変そうだったので。
その村は車でも入れるから案内してくれるって。
もちろん、行きますとも!!

早速車に乗り込みました。
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ダッカ郊外。こんなプラゴミの山があちこちに。
歴史に残るような大洪水の原因はプラゴミだとして、ずいぶん前からレジ袋はじめプラ袋の使用を禁止しているバングラデシュ。らしいけれども。
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川辺のように見えるたくさんの水辺は大半が池、湖。
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これは川ですって。
大きなボートがあちこちに浮かんでおります。
川に沿って、とても細い道があり、
車がやっと通れる幅で。
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ジャムダニ織の工房に到着しました。
うわ~~~、すごい!
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縫い取り織りです。
ピアノの連弾のように、サリーの布幅に対し
二人の織手が並んで作業しています。
(結果的に、最初に会ったこちらのご夫婦の作品が今回の最高の収穫品となりまして。)
1枚のサリーにこの柄だと
二人で3か月もかかるのだそうです。

出来上がったら、コルカタに送られるとか。
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こちらは一人で、裾の柄だけを入れている。

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掘りごたつのように土間に足踏みを掘り込んだ織機。
この方は、米を糊として経糸に擦り込んでいました。
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ルポシの集落を案内してもらいました。
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おびただしい洗濯物の、色彩がまず素晴らしくて。(笑)

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ジャムダニ工房のストックルーム。
これは草木染による作品です。買いました。すんごく高級品。

この柄の部分が、先ほどの写真の、
針で刺繍のようにさしている縫い取りによるものです。

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雪印も買いましたw

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集落の中で、静かに織物がすすんでいます。
(右のトタンの建物の中にも織り機が。)
車、ぎりぎりの幅です。
こんなに静かな集落が喧噪のダッカの中に。


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この国に来たのは、正解だとここで思いました。(笑)

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余談ですが、

ちょいと趣向が違う話題です。
グラミン・ユニクロっていうのがあるそうなので
帰り道に案内してもらいました。
あのグラミン銀行とユニクロが合弁し2010年に誕生した
ソーシャルビジネスモデルにて、
現在国内に7店舗、
現地御用達ショップ。
590タカのポリエステルボトム。
大体810円。安くないけど、人気らしい。
店内にはサロワカミューズという現地の女性たちが着る民族衣装のドレスがたくさん。

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この端と端をつなぐような試みは、もしかしたら、
このあとヤジロベーが傾くかもしれません。
好景気の一歩手前、とっても元気な国です。
かつてモスリンの産地だったベンガルで、モスリンはもうありません。
だけど、国の経済を支えるのは縫製業。
輸出が中心だと思いますが、街中にも
衣類はとても豊富、と見えました。
インドと共通するものと違っているものを小さな断片で気づき
比較しながら、探究するような旅でもあります。
客観的に見れば
ドリスヴァンノッテンの孤高の美とのギャップがすごいんですが、
絞り込みが大事ですよね。ここは、しっかりと絞ります。(笑)
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バングラデシュについて。
豊かな緑と水資源に恵まれた国で日本の国土の40%ほど。
1億5000万の人口は世界いちの人口密度。
1971年に東西パキスタン時代から独立。
アジア最貧国のひとつとされていた、そうです。
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ダッカの公共バスは今もこんな感じ。
現在空港と都心をつなぐモノレールの建設中。
こんなバス、もう世界でも少ないかな~、暑い季節にはどれだけ過酷なことでしょう。
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まめたび、この後をお楽しみに~~~

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