まめしんぶん・2017秋冬2
きょうは京都大雨です。
昨日まで3日間マニス展開催だった熊本は、もう晴れているとの事。
こうしてみると、台風の合間に無事来ることができて本当に良かったです、私。
毎週台風、って寺町通りの皆さんがおっしゃるのでこの次の週末こそ
晴天に恵まれますように!
バリではアグン山の噴火警戒で
14万人もの人たちが1か月に及ぶ避難生活が続いていますが、
今日ご紹介するのは、その火山があるカランガスム県の布です。
バリの布産地カランガスムは長らく、
エンデック呼ばれる横絣(イカット)が多くつくられていましたが、
このところの好景気のせいか
高級なソンケットを婚礼で購入する人も増えているようで
カラフルでセンスの良い布に出会えるようになってきました。
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カランガスム・チェック
昨年から使っているいろいろな配色と柄が楽しい、カランガスムのチェック・サロン。
20年ほど前にロンボク島にこれとよく似た配色の格子がたくさんありましたが、
昔のものは上海木綿のようなもっと地厚な手紡ぎ風でした。
格子柄は白黒の大きなギンガムチェックが
バリでは儀式の時に「守護」的に使われますが、
このカランガスム・チェックと私が勝手に呼んでいるタイプのものは、
それとは違って
色の明るい線(縞)が細く入っているのが特徴です。
ローカルの皆さんはやはり祭事の腰巻によく使っています。
【プリミティブリネンハードクロスダーク&カランガスム産手織チェック】
今回は、まずこちらの「トラベルコート」のライニングに。
黒い硬いリネン生地に、ピッチの違う黒のチェックをいろいろ取り混ぜて。
【カランガスム産手織チェックコンビネーション】
「二重服」というかたちの袖を両面長袖にして、
袖口にいろいろな配色が見えるようにしました。
2枚の長袖が裾で縫い合わされているようなかたちで、
リバーシブルではありませんがひっくり返して逆面を着ることができます。
オレンジ系は細かいイカット柄とギンガムチェックのコンビです。
タイのマットミーシルクのような古風なタイプのイカット柄が新鮮です。
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ソンケットのスカート、再び
昨年同じスカートをつくりました。
今回は産地の織元を訪ね、ソンケットの複雑な技法に驚きながら
仕立てました。
【バリ・シドメン産シルクコットンソンケット&国産キュプラ】
今回のソンケットは、シルクコットン糸とのことで布のお値段がさらに高いので、
裏地を手元にあったキュプラにして昨年と同じ販売価格としました。
カランガスム県のシドメンという集落は、エンデックも盛んですが
ソンケットのメッカでもあります。
「イカットスカート」と呼んでいるこのスカートは、サイドの開きが編上げ式の紐使い。
紐の先にカラフルなクルミボタンを縫い付けています。
こげ茶色に赤、ピンクの紋織り柄がおしゃれ。
アンティーク調の落ち着いた赤茶色。
このほか、ティーグリーンのような色のものがあります。
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パーニュのシリーズ
マリなど西アフリカのサロン布、パーニュ(アフリカンバティック)。
日傘、バッグ地などで多用されていますので皆さまもご存じのはず。
真夏にピッタリな鮮やかな配色を、あえて冬物に取り込みました。
私は個人的に大好きで風呂敷やスカートなどいくつか持っているのですが、
布として今回やっと購入できたので、初マニス。
【シェットランドウールリネンツイル&オランダ産パーニュ(バティック)】
アフリカンバティックの産地がなぜオランダなのかは、
今回の素材説明に少し書きましたが、
実際は分からないままなのです。
どなたかご存知の方、ぜひ教えてください。
こちらの「マオジャケット」は、着てしまうと中が全く見えません。
脱いだ時、キラリとパーニュが光ります。(笑)
スカート、パンツもつくりました。
こんな風に上下で着たら、ウールの季節に楽しいと思うんです。
いかがでしょうか?
この「レイヤースカートショート」は、2配色ありますが、
こちらはパーツの一部に反転の配色(丸い輪がブルー)をつかっているのが
遠目からおもしろいデザインになりました。
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まめしんぶん、この後、もう1本投稿しますが、
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