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2017年7月18日 (火)

京都にて・6月

いつもだらだらとした気まぐれブログにお付き合いいただき

ありがとうございます。

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6月1日京都に戻り、その後7日にバリへ戻るまでのあいだ、

ほとんど仕事場でごちゃごちゃやっていましたけれど

ちょっとだけ(ほんまかいな)、書いておきたいことがあるので

もう7月も後半になっちゃいましたが、続きを入れます。

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【たまごやさんのお母さん】

京都での私の日常。それは

時々、中川卵店のお弁当を仕事の合間に買いに行く事。

このところ、あのお母さんの姿がずっと見えないし、

昨年はしばらく休業もされていたので、周囲の心配事でもありました。

といって、それを取り立てて聞けるほどのご贔屓でもないので(私の方が)

どうされているのかな~、というあれこれを

フェースブックに投稿した翌日かその次の日のこと。

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たまたま、用事にて夕方出かけ、これまたバスの経路の関係で、いつもはこの時間ほとんど通らないのだけど、中川さんの前を通りかかる。

間もなく店じまいをしようかな、という感じのご主人がいらして、

店内に目を向けると、なんと!

お母さんが水場で洗い物をされている!

このお母さん、いったいお幾つなのかは不明なままですが、

いつも必ず立ち仕事、鉛筆で紙に暗算で売上メモ。

お弁当のおいしさも非常に大事なのですが、この方がいらっしゃることも相当大事なのです。

なぜか、もう、それはセットになっている。

「このごろお見かけしなくなって周りの方々も心配してましたよ」

「へぇ、もう歳ですから、店にでえへんでも、と」

わぉ!そうだったのか!

「お元気なところを一緒に撮らせてもらってもいいですか?」

「へぇ、へぇ、髪の毛がこんなでなぁ」

(髪の毛など私の方こそまったくあきまへんけど、)

ってことで、お母さんと一緒にジドリしましたw

よかった、もう、本当に勝手に心配をしていましたので!

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皆さま、そういうわけですので、これからも京都へお越しの際は、
中川さんのお弁当をお見逃しなく!
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【更紗徒然草】
6月4日、ピーカンの日曜日、京都文化会館別館。
天野春代さんという方のバティックコレクション「OHARU」へ。
1992年にはじめてバリ島を訪れて以来、30回以上通い詰め
集まられたというバティックとインドネシア各地の布の展覧会です。
展示は3日間と短い期間でしたが、
バリからケイコ・マンデラさんとその息子さんが来日され、
ケイコさんは自作の絵画を会場内で展示。
息子さんのグンデさんは、ソロでバリ舞踊を披露。
とても贅沢な催しだったのではないかと思います。
ケイコさんはバリの王家のひとつに嫁がれて、数々の書籍、雑誌、テレビ番組で紹介されている、バリ文化の伝道師のような方。
そのまっすぐな姿勢からいつも影響をいっぱいいただいています。
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旧日本銀行の京都支店だったという、重要文化財の中に入ると、
うるわしいバティックがたくさん。


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つれづれなるままに。
ひくらし、ぬのをながめて
よにうつりゆくよしなしごとを
しばしわするれば
あやしうこそ(?)ものぐるほしけれ。
(ちょっと間違っているかな?ごめんなさい!)

フライヤーのメッセージから。
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はらはら、と。良寛の書のように。
空間をいろどる、バティックたち。
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天野さん、素敵なお方でした。


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そして、トペン(面)の舞い、グンデさん。人垣をかき分けて写真撮りました!
バリの踊りを、晴天の初夏の京都で見れるなんて。
バリではしばしば近所で見ることができるトペン。
こうして改めて間近で見ると、本当に素晴らしくて、

一緒に行った布友も本気でしびれていました。(笑)
改めて、バリの文化とバティックが、ところ変われど、魔法のように人を虜にすることが分かりました。(笑)


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博物館の展示も大好きですが、こうした個人コレクションはもっと大好きです。
なんていうか、集められた布たちに、一定の喜びが感じられるような気がして。
こんな展示会が開催される日本という国も、ほんとうに素晴らしいなと思います。

(ほんとですよ!)

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【技を極める……ヴァンクリーフ&アーペル展】
こちら、京都国立近代美術館。

バリのトペンにしびれたまま、移動。(笑)

今度はバリからパリです!

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こちらはマニスの強力な助っ人、諸山朝子さんからいただいた招待券で拝観!

パリのヴァンドーム広場と言えば、ちょっと思い出深い。

イッセイさんがお店と事務所を構えていた場所です。
一角にはボザール(美術学校)もありました。
四角い広場を取り囲むのは、おもにグランサンク(5大宝飾店)と呼ばれる

ジュエリーの老舗(ジュエラー)。

そのひとつ、1900年頃から創業し、ハイジュエリーメゾンと称される、

ヴァンクリーフ&アーペルの初期から現在までの大がかりな展覧会です。

ジュエリーなど、まったくご縁のないわたしですが、

いやいや、
もしかしたら、日本の比較的多くの方にとってジュエリーの工芸的側面は

未知の領域かも知れません。

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この展覧会のタイトル「技を極める」は良いきっかけになっていると思いました。

ジュエリーって、イコール「いかほど」するかみたいに、金(ゴールド)と似た感覚で財産そのものだと思っている節がありました。が、


この展覧会の素晴らしかったことは、総額いかほどかは全く抜きなんです。
石の選定から研磨、加工、彫金、さまざまな、ルーペ越しの手仕事はその技術力に焦点を当てている。

その比較のために、日本国内の「技」として七宝、漆芸も交えての次世代的な構成も見事でした。

VC&A独自の「ミステリーセッティング」という技法、はなかでも神業的で。

展示品を見ているうちに、もう、クラクラしちゃって、。(笑)

まばゆい輝きは、これまた、工芸なんですね、人のわざ!

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この冒険的な展覧会が京都で、というのもツボ。8月6日までやっているようです。

願わくばもう一回行きたかった!


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【ATHIRAH】
ガルーダインドネシアの機内オンデマンドでみた映画。
以下、FBに私が投稿したもののコピペです。

50年前のスラウェシ島が舞台。

夫の迷いから家族の支えに不安を感じ、シルクを養蚕から美しいサロンに織り上げる副業をはじめる夫人。
ストーリーは一家の物語を静かに展開。映像としてもとても美しくて、布と家庭料理をふんだんに取り込んでいる。豊かではない時代ながら、時間と心はしっかりと豊か、という流れで心地よい。

スラウェシのシルクサロンは、20年ほど前に少し見た事があるきり。すっかり忘れていたけれど、
インドネシアでは他では見ない淡い色調の格子柄が印象的。
映画の中でも繰り返し出てくる。

なぜスラウェシでシルクが作られるようになったか、
あの柔らかなデザインはどこから来たのか。

バリに戻ったばかりだけど、また布探しの旅に出たくなってきました!


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調べたら、ユーチューブでもみれます!

インドネシア語が分からなくても、映像がおすすめです!

https://www.youtube.com/watch?v=DnuMzAvDXkI


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またしても長すぎる!

笑!


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