バリから着地した京都にて、5月
先週末、バリスタジオ1か月分の制作の服を一括発送して
繁忙期終了~~~。
一足お先にゆっくりモードの我々です。
といって、お休みはなく毎日こつこつお仕事、♡。
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5月の京都、早速懐かしい。(笑)
ゆっくり書いていきましょう。
(結果すんごく長いです!すみません~~)
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丸ひと月遡り。
帰国した翌日、5月20日はtokomanisお店番担当日でした。
オープンは12時でしたが、その前に来られたらしき方々数名。(笑)
それはたぶん、地下鉄駅からギャラリー啓さんへいく途中にマニスがあるからでしょう。
私といえば、tokoを開ける前に滑り込みましたよ♪
啓さんにて、年に一回の展覧会初日。オープン11時。
いつものごとく、ぎゅっとした店内。
出番を待っていた布たちと、遠方からこれにめがけていらしたたくさんの方々と。
なんてマニヤックでワクワクとした空気なんでしょ!
バリから着地した翌日に、さっそく刺激的!
今回の啓さんはちょっと、みやび??(意外!?)
いつも素敵な啓さんのブローシャーなんですが、毎度ご近所のご縁にておすそ分けいただいているものですから、展覧会に行く前に、ばしっと予習。
いつもの庶民的な染め織とは趣がちがう今回。
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江戸時代。
打敷きという、身分の高い人々が着られなくなった着物を解いて長方形にして
お寺に奉納する習慣があったそうです。
展示の多くはこの打敷きだったもののようです。
ハギレになってもなお品格があり麻自体の風合いがある。「江戸時代の麻の刺繍裂」。
日本に木綿が入ってくる前に、夏の快適な素材としてさかんにつくられていた大麻、苧麻の上布。
白地の布は京都に渡り、高度な職人技で華やかに染められ、刺繍されて、
(多分最高峰の)夏のおしゃれ着になっていたらしい。
それって、どれほど人々から憧れられ、もてはやされたことでしょう。
江戸後期って、逸脱した美学(と手法)がムキムキ民間の中で育っていた頃。
その頃につくられたものの多くは今も定番だったりする。
ビートルズだって50年越しで今の子供たちに響いているのだから、江戸の手仕事だって時代を超えて心にも響き渡る。(ちょっと喩が飛躍しますが!)
ええ、ですから、今回もガツンとしてやられた感いっぱいです。
啓さんによって毎回特集される日本の手仕事の断面には、いつも驚かされます。
これって、一種のパンクですねきっと。(笑)
(蛇足ですがタイヤのパンクじゃないですよ!)
なぜならば、ガクモンの領域と技術的な領域、オシャレの領域。
どれもが交差しているように思うから。はじけています!
ブローシャーの啓さんの最後の一言はことさら響きました。
「女性たちの、気の遠くなるような手技と忍耐によって生み出され、雪晒や天日干しによって晒された真っ白い布が京都に出荷された後、高度な職人技で華やかな染めと刺繍をほどこされてこのように素晴らしい染織品になった姿を、当の産地の彼女たちは決して目にしたり、纏うことなと無かったという事を記しておきたいと思います。」
夏のおしゃれ、今はもっと多様で自由ではありますが、
想像の中で、300年くらい前にピントを合わせてみると
此まこと、技を競い合う息遣いが聞こえてきそうで。
啓さん、毎回本当に素晴らしい!
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toko閉店後。
バリの友達が京都に上陸してライブコンサート。
鴨川沿いの会場にかけつけました。
まだバリから戻ったばかりなのに、音楽の中でバリにまた着地する。
オーボエ・智香さん&ピアノのゆりさん、パーカッションも加わってずっしり上質な音のシャワー。
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その翌日5月21日、日曜日。
「缶詰的仕事」なり。
バリでやり残した案件がたんまりあ~~~る~~~。
(ちなみに、素材説明書き)
あんまりにも暑くて、頭痛くなってきた頃に、布友(のsinduさん)が仕事場に来てくれて!
夕涼みとかこつけて、堺町画廊にこれまた滑り込み。
ブルキナファソのかごの展覧会。撤収作業中に見せてもらえて、大満足。
仕事はしたのか、終わったのか???
たぶんした、たぶん。
確か、最高気温35度とかの、めまいがするような日曜日でした。
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5月22日、月曜日。
帰国3日目、いつも御用達のゼスト御池にもまだいってないまま、時は過ぎる。
気を取り直ししっかり仕事のあとに、大阪、なんばへ。
大阪って片手で数えるくらいしかまだ行ったことないのですが(笑)、
「宇宙一おいしいお好み屋に行くんだけど、一緒に行きませんか~?」、ってメールが。
布友、金澤さんとてっちゃんが東京からわざわざ、お好み焼きを食べに大阪に行くというので、
それは行かねば!ネバネバネバ!
布友かつ「おいしいもの同盟」なんですよ、あとお茶会レギュラーメンバー、
その他いろいろ。(参加されたい方はいつでもどうぞ♡)
京都と大阪って、お隣なのに本当、別世界。
コーヒー好きの方、京都にお越しの際は是非一緒に行きましょう!
タクシーでしか行きつけない、
東山の中腹でした。
事務所の山本さんから、「タクシーもちょっといやがる坂道」、と聞いてましたが、
鹿ケ谷山荘。
グランピエさんの山荘であり、すてきなイベントが数々催されていたものの、毎回機会を逃していて、今回やっと訪れることができました。
バティックのイシスさん、20周年の展覧会の初日です。
あまりに素晴らしすぎて、撮るのを忘れました。
イシスさんのお仕事は、別格なんです。
切って服に仕立てることを忘れます。
私ごときが語るのもなんですが、バティックの中に、ひとつの最高峰が見えるようで。
友禅のように柔らかい色調で繊細な曲線や点だけで描かれているホーコーカイは、バティック技術と美学のひとつの頂点になっていますが、
イシスさんはそれをまたひとつ底上げしているように思う。
インドネシアが誇るバティックの頂点を、今の時代にさらに引き上げているのだから、これはほんとうにすごい事。
改めて感動しました。
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ご覧くださいまし。
鹿ケ谷山荘のカフェスペース。
ランチはこんなお弁当でした。
そして、山荘の奥座敷に鎮座していたのは、好日居の横山晴美さん!
もはや、お店に出向いてもなかなか入れなかったりするのに。
晴美さんの出張茶会@鹿ケ谷山荘、しかも、この日は金澤さんのお誕生日

布とお茶と、短い時間ながらもはや親戚のような金澤さん&てっちゃんと深い思い出ができました。てれまかしー!!
ちなみに
たまたま、これまたなかなか会えないユーゲさんが登場して、
面白いお茶会になりましたヨ。

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だけど、また続くんです(笑)