まめしんぶん、3日目のきょうは
手仕事系&カラフル系の服たちをご紹介します。
「わたくしのクローゼット」、曖昧なテーマの今回ですが(笑)
思いつくまま引っ張り出した布、たまたま出会った素材など。
取り留めはありませんがなかなか良いものが揃いました。
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ブルーコットンのシリーズ
京都の生地屋さん“ノムラテーラー”で選んだブルー、グリーン系のプレーンコットンをいろいろ組み合わせたシリーズです。
ウールやリネンと合う少しスモーキーなバリエーション。
秋ですが、ブルー。今から春先まで着てください。
【国産ライトコーデュロイ&コットンリネンシーチングのマオジャケット】
シャツ向けのやわらかいコーデュロイとリネン混のカラーシーチングを組み合わせた定番ジャケット。4つの配色でつくりました。
コットンは重ねて使うと結構あたたかいのです。
パイピングにはやや厚手のワッシャーコットンを使いしっかりさせています。M,Lサイズ。

【国産ライトコーデュロイ&コットンリネンシーチングのループスカート】
ジャケットと同じ組み合わせの生地で、
ウエストはセパレート、裾で輪になった二重スカート。
表と中をねじって履くとバルーン風のシルエットに。フリーサイズ。

【コットンリネンシーチング&国産カラーワッシャーコットンの二重服】
こちらも裾が輪になっているデザイン。
薄手のリネン混シーチングを表面に、中の袖なしベスト部分と重ねて着るデザインです。
ひっくり返してベスト面を表にして着ることもできます。ポケットなし、M,Lサイズ。
手仕事布のシリーズ
【バリ・シドメン産ソンケットのイカットスカート】
バリ島東部の手織り産地シドメンで織られているソンケット。
こちらのバリ在住の方のブログに織りの工程が紹介されていますが、
腰機なので1着のサロンにするために中央で接いでいます。やはりインドのジャカードなどに比べ(織り糸が柔らかいせいもあると思いますが)なかなか大変そう。
今回は天然染風のアラムと呼ばれるタイプを集めて6枚のソンケットから8点のスカートができました。
配色のセンスがポイントです。あくまでもハレの日の衣装ですから、地味な配色の中にもあでやかさがあります。
裏面が弱いのでシルクの裏地を付け、カラフルなクルミボタンと紐使いをアクセントに。
【西ベンガル産ラリーキルトのフレアラップスカート】
ジャケット、パンツ、と作ってきたので今回はスカートに。
ヘムに別の柄のラリーキルトをあしらい、パイピングの配色を利かせてみました。
キルトの素朴さ、元布のサリーのプリント、さまざまな要素が詰まった1点ごとに異なるデザインをご覧ください。
ポケットをつけていますが裏面の世界も奇想天外なのでぜひお試しを。(笑)

【スマトラ・パレンバン産シルクジュンプタンのギャザーTOP】
写真の色はちょっと寂しげですが、ピンクがきれいなおしゃれな柄です。
ショール用の意匠織シルクに、絞り染。
パレンバンはもともとインドからの布の影響を強く受けていることから、
インドネシアの中でも最も布の種類が豊富な街だと思います。
中でもジュンプタン(絞り染)はカラフルなはっきりしたタイプが多くみられ、グジャラートの絞り染めターバンを連想してしまいます。(ターバンとは絞りの技法が違いますがカラフルな色の感覚が…)
スクエアシルエットのたっぷりしたブラウスをつくりました。1サイズのみ。
【バラナシ産ブロケードクロスのワーカーズドレス】
バラナシのサテン風の光沢があるブロケード織は、インドでは高級品のたぐいです。
素材自体フォーマル風であり久しく使っておりませんでしたが、
今回のものは1点だけ買い込んでいたもの。
新型のドレスを仕立てました。
裏地をつけたかったのですが布の軽やかさを尊重して一枚仕立て。
ライニングに滑りのよいものを着用してください。
【カッチ産手織ウールショールのドレス】
砂漠地方のかっちはに中と夜との寒暖の差から伝統的にウールのショールをまとうそうです。
今回のショールは天然色ではなくカラフルでとても完成度が高いもの。
デザイン的にも切って縫う域を超えているので、四角いまま服として着られるようにしました。
着方は、裾側にボタンがある方が後ろ。首にかけて布を左右のわきの下に回して、ウエストを紐縛りにします。
ボタンを留めず、そのままショールとしても。布好きの皆様はぜひご覧ください。
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以上、作品展vol.64で展示する服をざっくりご紹介しました。
それでは、皆さまJikonka TOKYOでお待ちしております~~
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