ペジェンの歴史巡り 1
バリスタジオがあり私が暮らしているペジェンという地域は
バリの神話と深いつながりがあります。
この場所に定住してからかれこれ10年弱。
直感で決めた借地はプタヌ川という清らかな渓流に面していて傾斜地です。
ここを整地することから始めメインの建物を建てて、何だかんだと住み始められるまでに1年あまり。
その後はこの川の音を聞きながら過ごしてきた10年弱ともいえるでしょう。
最近やっと少し余裕が出来て
この土地、ペジェンについて視野を広げ始めています。
ペジェンには「発掘された」遺跡が多く、その中には仏教の系統のものも多々あることが最近分かってきました。
あれ?
バリはアニミズムとヒンドゥのミックスだとばかり思っていました。
いつ頃どんなふうに仏教???
というわけで、そこに疑問を感じてしまった以上自分で動いて調べないと気が済まないんです。
あー、はじまっちゃいましたー!
なぜならば、日本のように歴史的物件や神話が整理されていない。
なかなかあっちの話しとこっちの話しが照合しない。
自分で動いて聞きまわる方がずっと早いのです。
1月最後の日曜日。
京都から来ているヨコベ夫妻を引っ張り込んで
遺跡巡りのツアーに出かけました。
、と言っても、本当に。その気になれば徒歩でも行ける場所ばかり。
ペジェン文化に詳しいアパ情報センターのワヤンさんにガイドしてもらう。
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まずはワヤンさんのレコメンドでサムアン・ティガ寺院へ。
ここは確か20年くらい前に取材で来たことがあったかもしれない。
それにしても立派なお寺。
11世紀、バリの中でずっと途絶えなかった宗教観の争いを調停するため
チャンディ・ブンタル(割れ門)から先は聖域。

そしてバリ信仰の源流はどうもこの辺りにあることが垣間見える。
門の左手にある大きな木。
この木の下に祀られているのは豚、象などの偶像。
すごく大きなパワーがあるな、と思っていたら!
こちらの木の向こう側には川と泉があり、奥の院というか更なる聖域のような場所でした。
吸い込まれそうになる生命体。
右と左でカジ取りしながら、真ん中はお金~。
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