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2015年12月16日 (水)

11月に遡り 作品展報告です。

ブログの更新が大変遅くなりました。
11月30日にバリに戻ってから早2週間。
東京&京都の作品展では、皆さま多数お越しいただいたことを
改めてお礼申し上げます!
いつもお仕事などの時間をお繰り合わせいただき
ほんとうにありがとうございます。
今さらですが、11月のバリ出発からの出来事をいろいろ遡って
つづってみたいと思います。
あ~~~、早くしないと今年が終わっちゃいますね!!
はい、今年のことは今年中に何とか(笑)!
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11月8日(日)の晩、帰国の予定でした。
が、ご存知の方も多いかもしれませんが、この1週間くらい前からバリ島の隣のロンボク島の火山が噴火して10月末の3日間、バリの空港は閉鎖。
3日したのち、空港はまたオープンしていたのであまり大きな不安を抱かずに空港へ向かうも、私の空港到着1時間ほど前にまた急きょ閉鎖
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掲示板にはキャンセルフライトの伝達。
出国ゲートの入り口では、荷物ごと押し返される観光客が係官に質問攻め!
観光客の皆さんにとっては、航空会社の補償もないまま、もう1日どこかに泊まらなくてはならないし。予定も狂うし、大変な迷惑だけども仕方ありませぬ。
相手は火山。
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入口は解放されていたので一応カウンターへ行ってみる。
ガルーダの職員は皆無。ほかの航空会社も。
一度荷物を預け入れした人たちが、荷物が戻されるのを待っている。
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これはね、もう逆らっても仕方ありません。
とにかく翌日の便に乗れるように、翌朝一番でガルーダのオフィスへ行くしかない。
(空港内オフィスでは事情が呑み込めない人たちで長蛇の列。…明け方近くまでだったのかも。)
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ぽっかりと、1日時間ができました。
その分、日本での時間は減るのだけれども、
この日までにと滑り込みセーフのいろいろのほか
最後までやりくりが出来なかった事に、手が届くんですよ。
朝一でとにかく振り替え便の手配をしにいき、
その後は
一旦延期にしていた友人とのランチ、そして
森さんのところへ訪問です。
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森喜久雄さんは、杞憂のアーティスト。
私はその生前にあまりご縁はなかったのだけど、パートナーの智香さんを通して、この人の芸術性と足跡に触れることになったのです。
ピカソのように多彩で多作で。
そして、作品以外のほとんどを何も残さなかった。
まだ、亡くなられて間もない。
若干整理されたばかりのアトリエのなかは、アーティストの圧倒的な世界観に包囲されたままでした。
バリには、才能豊かな人がたくさん暮らしている。
日本にいたらきっと知り合わないままだったかもしれないような
いろんな人たちと、
心地よい距離感でつながり、必要に応じて協力しあって生きている。
狭いけれども、濃い社会への参加は、私にとってはなかなか心地よくて刺激がいっぱいなのです。
あぁ、そうか。森さんのところへ呼ばれたのかな。
慌ただしい時間じゃない時間に。
このぽっかりとした午後は、森作品に触れるにふさわしい時間だった。
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家族に夕飯をつくって食べさせて、さぁ、そして、2回目の空港ですよ。
午後にはUBUDでも何度も飛行機の音が聞こえていたから
「あぁ、もう大丈夫」、って、のんきでしたか?
(心からヨユウを感じてたんですけれども・笑。)
なんんんんと、空港に着くや否や、
案内板には「フライトキャンセル」がぞろぞろ!!!!
2日続けて深夜空港へ送ってくれたうちの旦那さん、
さすがに固まった顔をしている。
額にあぶら汗。
(そこまで?)
「もしきょうも乗れなかったら、私はタクシーで帰るから、先に帰っていいよ」、と、いうと、
「そう?じゃ、あとで電話してね」、って。
(うわ、そう? やはり待っててくれませんね?? ま、分かるけど・笑。)
しかし、空港は閉鎖にはなっていないようだったので中に入って確かめると
ガルーダの関空行きは予定通りだとのとの事。
「ホント~???」
私の畳みかけるような質問にたじろぎながら、何度も確認を取りながら
答える職員たち。
同じガルーダでも成田行きは12時間遅れとの事。
機体が到着している便とまだの便で分かれているのかも。
だって、この掲示板だと、わっからな~~~い!!!
まだ表示が出ていない、というか、結果的に、出発直前にやっと表示されたのだけど(≧◇≦)
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お客がほかに誰もいないのが何とも怪しいカウンターで荷物を預け入れ、
これまた、だれ~~もいない出国ゲートで出国手続き。
「この便飛ぶの?」って、係員に聞かれ、「え???」
そんなの、私には分かりませんよっ。こっちが聞きたいぐらいっ。
中に入って搭乗口案内を探すも、どれもブラックアウト、いつもはにぎやかな搭乗口案内のアナウンスもなく、滑走路を滑る機体の音も、あぁ、ほとんど聞こえてきませんわよ。
このまま、朝まで空港から出られないかもしれないことも覚悟していなければ、って雰囲気です。
当然、ビールなんか飲んでくつろいだりもできません。
実際、もしもう一日出発が遅れようものなら、作品展の服の関係で成田行きにフライトを変える必要さえ出てきます。
その成田行きが遅延とあれば、もう何としても関空行きに飛んでもらわないと。
そんな不安の中、関空行きのガルーダだけ定刻通りにアナウンスが入る
おうよ、まさかの定刻通り。
👏👏👏👏👏
マジックか?
そして、1日遅れだからパッツパツ満席かと思いきや
がら~んと空いた中央席4つに横になって寝れてしまうという
何年振りの快適さ。
(前日は2時間しか寝られなかったから助かりましたわ~ん。)
何かもう
到着できて、ありがとうございました感がいつにも増し。
お空に向かって手を合わせちゃう!
大阪は、雨雲だし。(笑)
バリでは1か月以上見たことのない「雲」だったし!
(雨期到来が遅れて雨乞いの本格的な行事も行われるほどだったんです。)
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京都も、気温はあまり低くないけれども空低く。
ただいまっっ、京都!
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長かった。
けど、幸運だった。

さ、早速お仕事再開♪
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バリからの荷物を開けて、服のアイロンかけとタグ付けは
岡田さんと今回から臨時で参加してもらっている山本さんが手際よく。
私はお客様へのギフトのラッピング。
これ、裁断の時に溜めていた布の耳です。
ラッピングなどに使えるかな、と。
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一日短くなったわりに時間はそれほどギリギリでもなく、
翌日の夕方は友達と会う時間まで作れたりする。
気持ちほっこり。幸せだなぁ。

ちなみに友達と入った事務所近所のカフェ、コチ。
本がたくさんあって、長居歓迎、全席喫煙という今どき珍しいユルさ加減。
この書棚のコレクションは松浦弥太郎さんが寄贈したものだとか。
ふむふむ、松浦さんらしい。

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翌日は岡田さんとインド料理ランチミーティングをして、歯医者にも行って、
遅い時間の新幹線で東京へ移動。
さぁ、いよいよ楽しみな作品展がはじまります。

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作品展当日の朝、ギャラリー「フラスコ」さんのオーナー、日野さんも
マニスの設営のお手伝いをしてくださる。
日野さん、すっごくいい方で癒されます。
作品展のスペシャルパーソン尾関さんは、ますます手際よく。
3人で、日本のモノづくりやアート界のこと、政治、経済のことなど
濃い~いお話を共有しながら、サクサクと準備。
そして、気持ちよく着々と当日指定便で届く荷物たちの中に
フロム真鶴、ワインラバーズファクトリーさんにお願いしたBIOワイン♪


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フラスコさんのステキなオープンキッチンをワインバーにしつらえる。

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ここでしばし前日の話しに戻っちゃいますが、

遅い時間の新幹線でうんと遅い時間に東京に着いたというのに、
これまた、流れで、
夜中にサンバルマタをつくる。
そんなに頑張らなくてもいいのだけど、うん、でも、せっかくだから、やろうか?、って。
バリから持ち帰っていた少々の食材のオイル漬けをこしらえました。
この急なひらめきによる案も京都に戻ってから手配して、グラスもその道に詳しい山本さんに教えられて百均で買って荷物に入れて。よくぞそれぞれが耳を揃えて(笑)間に合ったものです。

おいしいワインとバリの味覚のいろいろが勢ぞろい、我ながら、嬉しいっ!

服の設営も、はじめての会場にしてはサクサクと。
お昼のお弁当をゆっくり食べる時間もあったりして。
雨も降らないし(笑)、何か出来過ぎた設営です~。

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オープンすると、最初はゆるやかに、そして徐々に加速して
夕方にはビックリたくさんのお客さま。
私としたことが、慌てて、お買い上げのラッピングに素材説明を入れ忘れたり、いろいろミスもありまして、申し訳ございませんでした。
1年ぶりのマニス作品展でしたが、初日から3日間を通して
にぎやかに楽しい時間が流れました。
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かわいいお客様にサンキュ! いいなぁ、女の子!

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長野県から車で来てくださった方は、来年お世話になる小池千恵先生の人形博物館の学芸員さん。文化服装学院の恩師、五味先生とそのお仲間も集まってくださいました。

夜は暖かな照明で看板が照らし出される神楽坂の脇道です。

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3日間通った牛込神楽坂駅は、土壁のデザインで統一されていました。
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2日目はやや雨でしたが、思ったほど降らず、3日目のお昼には晴れてきました。
神楽坂はお祭りイベントの開催があり、にぎやかで。

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撤収には何と、3人の方々がお手伝いに来てくれました。

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体調悪かったみたいな金澤さん、忙しい中川越から来てくださり、本当にうれしかった。(涙!)

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珍しく、打ち上げなんかもやることが出来ました。
西日暮里にあるビーガンのイタリアン。
金澤さんが連れて行ってくれました。
ビーガンのイタリアン。想像が及びませんでしたが、
一部にチーズを使っているものがありますが、ほかは卵、ミルクを一切使わない。
それでも、ちゃんと(いえ、とっても)おいしいイタリアンであることに驚きます。
やさしい味が奥ゆかしい。
若いシェフが一人でやっている住宅地のお店は、私たちで貸し切りになっちゃった。
翌日は仙台まで出張という金澤さん、
ほんとうに感謝でした。


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ふいに遅れが生じても、全部きっと大丈夫だって思えるようになりました。
今回の出来事で。
濃縮された時間、たくさんの皆さまとお目に掛かれたこと。
ありがとうございました。
今回はその後もずっと同じような時間が流れました。
長々~、と書いてしまいましたが、
写真を整理しながら、1か月前の出来事が心の中でもう一度熟成することができたような。
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今週、バリから今年最後の荷物を発送します。
さぁ、もうひと頑張り行きますよ!

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