プラナカンのまめたび 3
インターネットで楽々予約したものの、乗り場がきわめて分かりにくかったのです。
国境越えの長距離バス。
きょうももちろん、夜明け前からおはようさん。
荷造りもほぼオッケーだし、できるだけ早めに出てバス乗り場を探すことに。
息子もきょうは早く起きてくれて助かります。(…というか、叩き起こしまして。)(笑!)
大きな商業施設の界隈を朝のラッシュアワーに30分くらいさまよって
ようやくたどり着きました、バス乗り場。
よっしゃ、きょうはマレーシア!
きょうの書き込みは長いですよ!
一日が長かったから。(笑)
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シンガポールの国境で出国し、橋を渡る。
背後はコンクリートジャングル。
向こう側は、あら! 本物のジャングル?
川をはさんで対岸、マレーシアは緑がいっぱい!
橋を渡りきると、今度はマレーシアの入国手続き。
週明けの国境は、反対車線が大渋滞です。
バスはカラオケもローカルなBGMもなくて静かです。これは助かります!
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マレーシアに入ってしばらくすると、行けども行けどもパーム椰子なんです。
民家もほとんどなくて。
写真がここではありませんけれど帰り道に撮ったのを後日ご覧くださいね。
ほんとうに、パーム、パーム。パーム。
1時間くらいして、サービスエリアで30分の休憩です。
豪華コーチ型バスなんだけど、結構ネンキものなので。揺れがすでに体に乗り移る域にて、休憩助かる~。
サービスエリアは、フードコート&お土産中心のスーパーもなかなかコンビニエンス。
あっ、だけど。お金がない!
お土産売り場で聞いてみたら、奥の事務所で両替できるとのことで(そうだよね!)。
やっとありつく朝のコーヒー、2.5リンギット、約80円。
やはり、練乳入りでスプーンが刺さっている!(笑)
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バスに乗り込んでから4時間。着きました。マラッカ。午後1時。
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さっそくホテルからタクシー乗ってまずはお昼ごはん。
ネットで調べてまずはここに行こうと決めていた
ハイナンチキンライスの食堂へ。
いろいろ食べて、二人で600円くらい。
バスで4時間。何か、違う国に来た感いっぱい♡
チキンをゆでたスープで炊いた(と思われる)ごはんと、やわらかーいチキン。
シンガポールチキンライスとも呼ばれるこのセットごはんは、マラッカにその専門店多し。
ふわふわしたほんのり味付けされたごはんは、お代わり必須。
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食堂の場所から町の中心へ向かって歩いていく。
シンガポールよりまた更に暑いかも!!
緯度的にマラッカ辺りは緯度的に真夏期。
がらんとした商店街の軒下。
定休日なのか、シャッター街なのか。閉まっているお店ばかり。
私としてはある意味見慣れた光景です。
キオスクの雑誌もね♪
香辛料、乾物。インドの香りが漂う界隈がおもしろい。
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そのすぐ隣の通りは中国系。
旧漢字なので分かりやすい♪
そのまた更に隣の通りは、ジャワ系界隈でした。
そこは何となく朽ちた建物が多くて、何が何だかわからなかったので
小さな川にかかっていた橋を渡って旧市街の中心へ向かうと、
再び中国でした。
紙芝居を見ているような、パッチワークのような街。マラッカ。
夢の中に出てきそうな類のパラレルワールド。
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とてもとても静かな通り。昼下がり。
刃物屋さんの隣に、あれ?!
ちょうどコーヒー飲みたかった。
めくるめく文化が小さな通り越しに存在しています。
そしてとにかく静かなのです。
当然眠気も来ます。
若い店主のこのカフェでは、スプーンは刺さってこなかったし、アメリカーノに練乳は入っていませんでした。
向かいの閉まっている商店の二階のベランダには、惜しげもなくいろんな下着が干してある。
この場所、空気、時間。すべてがこのまま止まってほしいと思いました。
朽ちないで、何となく昔からの空気がそのまんまの。
夢に迷い込んだかのような場所でした。
いやいや、写真もあるんだからホントだよね? って、自問自答するくらい。
あぁ、そうそう。この感覚は懐かしい。
昔は定住生活が出来なくて、いつもさまよっていたから。
ノスタルジー。
時間は止まっていたのかもしれません。
どうぞ、どうぞ、そのままで。って願わずにいられませんでした。
レモネードを飲み干し、スマホでゲームにも飽きた息子が
軒下で伸びていた猫をなでなでしていて、
「そろそろ行くか!」
「うん!」
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長いです。一日。
まだ日は高い。
何時だ?
午後4時。
川沿いの中国エリアの船着き場前。
「雑貨商出入口」、という看板が、分かりやすい。
外国だけどそれが何なのか分かるのは、楽しい。
こちらは、マレー語でしょうか。
しかし、マレー語はインドネシア語ととても似ているのでこれまた楽しい。
「カンプン・パンタイ」は、「海辺の集落」。
海が近い、って分かる。
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もう一度橋を渡ってもと来た方へ。
レンガ色の建物が見え始めました。
レンガ色地区。オランダ入植時代の名残だそうです。
教会の前に小さな公園とミュージアムが。
「見よう♪」
「え~~、もう疲れたよ~」
「閉館時間まで1時間あるし!」
ミュージアムは、マラッカの歴史博物館。
ここにマラッカの最初の拠点が築かれた。内部は貴族の洋館そのもの。
展示は当時を解説する絵画が多い。」
昔のカフェは
こんな風だったのですね。
またも引きこまれそう~~~!
まだまだ歩くよ♪
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ジョンカー通りという旧市街のメインストリートは、思っていたよりもずっといい感じの通りでした。
今ではほとんどが観光客向けのお土産屋ばかりだけど、
たたずまいはこんな感じ。
プラナカン風?
間口は狭いけれど、中に入ると細長く広い店。
コロニアルでいてホンキの中国がたくさん。
かまぼこ型の窓が多い。さすがにばてばての同行人。スイカジュースを一気に飲み干し。
そんなわけで、まだまだ見るところいっぱいの旧市街から、
ホテルに帰りました。
自分一人だけだったら、どうなっていただろう。
まだ明日もあるから、あわてない、あわてない!
しばらくくつろいでから時計を見ると、午後7時半。
バルコニーに出てみると、まだ明るい。
バリでは6時すぎに暗くなるから、時差はないけど1時間分、西に来たって感じです。
「もうきょうはバテバテだし。食べなくていいよね?」
「え~~~! 食べたい!食べたい!」
9時ごろになってふたたび近所にそぞろ歩き、中華風火鍋のお店でさくっとごはん。
空芯菜炒め、なんておいしいのだろう。
これでスモールサイズ、150円。
さっそく帰りたくなくなる感じが、じわじわ。
バリでもしょっちゅう食べてるけど、
皮付きにんにくがごろごろ入っている空芯菜炒めに
ノックアウト、されました。
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続きます。
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