« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

2015年5月31日 (日)

竹の家 Green Village 2

ブログの不調で、しばし写真がアップできませんでしたが

復旧したようす。

ではでは、改めまして「竹の家」続編です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

家って四角いのが当たり前だし、壁があるのも当たり前ですよね?

その辺の既成概念が外されているゆえアバンギャルドな印象さえあるのですが、

実際はどうなんでしょう。

こちらが前にアップできなかったお家の外観です。(ちなみに屋根瓦も竹♪)

Img_5397・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お次の物件は、敷地に入るとプールの手前にこんな建物が。

Img_5399プールサイドのくつろぎスペースのようです。

パーテーションのように並んでいる黒い竹材は天井から吊るされているだけなので

風がそよぐと互いに触れ合っていい音を奏でます。Img_5400

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その下は庭とプールを隔てたところにある

母屋入口のリビング。

最初のお家と比べて建物は小さいですが、入口のプールからアプローチされる敷地は

とても心地よさそう。Img_5405リビングにつながっているのはオープンキッチン。

Img_5417ダクトも、それでしたか。

細部にわたりよく仕上げられていて。(ただの建築オタクの私が言うのもなんですが…w)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リビング&ダイニングキッチンがある1階にはベッドルームがふたつ。

Img_5402こじんまりとしていて落ち着いた部屋の前は、竹林。

この部屋はよく眠れそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Img_5404_21階のもうひとつ別の方の寝室にあるツインのたんす。

カゴっぽさが本来の竹らしくていい感じ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その寝室の手前にあるパーテーション。

絵とか色彩の或るものが一切飾られていない。

Img_5408このアクセント、なかなか効いていますね。

細かい竹をなめらかに張り合わせたパーテーションに「編んだ竹」のトッピング。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

急こう配の屋根にらせん階段。

細部の創意工夫が実は素晴らしいのですが、案内の人が

「細部の撮影はNG」だっておっしゃるので。

Img_5411らせんの途中にある小さなリビングスペースがいい感じ。

Img_5410ソファのオレンジ色が好きです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2階にある寝室は屋根裏風で落ち着きます。

Img_5412

窓がこんな向きで。

Img_5413最初の物件は見晴らしも広々、壁の少ないつくりでしたが

こちらの物件の方が日本人好みかと。

カウチにもう一人寝れそうw

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2階の窓から見下ろす屋根はこんなです。

Img_5415様々な角度で支えながら、自由自在に。

最上階の3階からは、こちら。

Img_5416
スルドイ傾斜。(手前は一部修復中?)

屋根瓦も、もちろんアレです。

バリにはもともと伝統的に竹の屋根瓦がありますが、

そして急きょ余談ですが、

こちらは平成10年に某企画で取材させていただいたリンダ・ガーランドの竹の家。

Img_5442Img_5443(もう無くなっちゃいましたが、京都書院という出版社から発行していただいたバリの建築&インテリアの本。ちなみに単行本の編集の仕事ではこの本がいちばんわがままし放題でw。ありがたかったです。)

当時はこれで十分画期的でしたが、Green Villageと比較すると、まだ十分バリ伝統風。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後はこちら。2番目の物件を敷地の外から見た図。

Img_5419_2日本の竹の庭と比べたら、あちこち向いた感じがおおらかでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はぁ~、久しぶりにたくさん写真を撮ってしましました。

ご覧いただきまして、ありがとうございました!

そうこうするうちにほかにもいろいろ写真が溜まっているるるる~

というわけで、また近日中に♡


















| | コメント (0)

2015年5月27日 (水)

竹の家 Green Village 2

| | コメント (0)

2015年5月26日 (火)

竹の家 Green Village 1

ずっと昔、

一本の竹からなるフラクタルドームをつくってみたことがあります。

自分でこしらえる事は出来ず、当時の相棒が形作ってくれました。

アイディアは、1本の竹を天井から吊るし、割いて長く伸ばしていき、

ドーム状になるようにぐるぐる渦巻き模様のように、

竹の重さと縦方向に曲がれる力とのバランスを描く。

実際には、重さの方がはるかに勝って、あちこちテグスで引っ張りながらつくりました。

はて。竹って木材とはどれほど異なる事か。木ではなくて草の方に近いような?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後、バリに暮らすようになって

竹がココナッツと同じく生活のあらゆる面で創意工夫されている事を知り、ますます興味を持ちました。そうしてかれこれ何年経ちましたっけ(笑)。

忘れかけていた頃に、

竹について各方面から情報が入ってくるようになりました。

Green Villageという物件。

バリで大成功をおさめているらしいジュエリー企業オーナーのジョン・ハーディーさんたちのエコプロジェクトのようです。

ハーディーさんが一体何歳くらいでどんなお仕事をされているのかあんまり知らないのですが、(ひとまずそのジュエリー系製品は、新しくなったバリ国際空港のターミナルに出店されています。)

ググってみるとリゾート(ホテル)のような感じのもの。

見学はツアー形式になっていて、やはり世界的に話題に上るエコ教育の学校Green Schoolの見学(隣り合わせの立地)と、セットになっています。料金28~33ドル。

観光ツアーのようで何だかビミョウだな~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ともあれ、行ってみました。

結果的にたくさんの写真を撮ったので、2回に分けてご紹介しようと思います。

で、きょうの投稿、とくに、ローーーーーング。(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

入口を入ると、プールとカフェテリア。

Img_5371
こちらはカフェテリアスペース。

Img_5421
カウンターテーブルもパーテーションも屋根も、竹づくし。Img_5372

こんな風に、雨どいをつくっています。

傘の枝のように曲げられた素材がおもしろく。

Img_5373ラウンジでは、こちらの建築に携わる方々が間もなくランチ&WSだとか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここから先を拝見するのにはやはり料金がかかりました。

「ブログに掲載するための取材がしたい」、と申し出て、ツアーとは別に単独で13ドル1時間という条件で入ることが出来ました。

行き当たりばったりにも、ちゃんと料金設定があるようです。w

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、入らせてもらいました。

1泊1300㌦のおうち。w

Img_5376
Img_5378
私のI-phoneの写真じゃ、ね~。(>_<) でも、ま、お許し下され。

床も家具も、竹。

柱は自由にぐーーーーん、と、大きなアークの効いた屋根を持ち上げている。

すばらしい。

斬新さに見惚れます。

Img_5382

ポイントは床の安定感です。しつこく繰り返しますが(笑)、竹ですよ、全部、竹。

エントランスからアプローチされるリビングフロアは4層建ての3階部分です。

Img_5384こちらは最上階にあるオフィススペース。

テーブルの集成材のような素材も竹。

床にモザイクされているのは黒い素肌の竹。

(以下「竹」は省きますw)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして3階のメインデッキふたたび。

Img_5386
リビングと寝室を仕切る壁。

こちらのおうちには壁はほとんどないのだけれど、こちらはバナナペーパーを使った紙を竹を縦割りしたものにジョイントしてパーテーション。

縦割りの材をこんなにまっすぐにするのは、きっと至難の業?

Img_5387その壁の向こう側のベッドルーム。

窓がない、壁がない。

こんな開放的なベッドで寝る気分ってどのくらい素敵なんでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リビングの手前は開放的そのもののキッチンです。

天然素材に包まれた冷蔵庫。

たぶんオーダーメードのシステムキッチンのファシリティも

美しく竹集成材にてラッピングされている。

Img_5395壁が無いからダクト不要w

Img_5394_2
キッチンユニットの隣にある棚と、その隣の大きなカゴみたいなのはトイレだったかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは、建物の主なる重量を支えている柱の部分。

スパイラル状に4層立てになっているベース部分です。

こんなにも美しい。

Img_5381
メインの支柱のほか、たくさんの材が支えています。

Img_5389_2でもでも、こんな細い材だけで4層の大きなおうちを支えているなんて。

創意工夫のたまものですね。

Img_5393
一番下の階は、ランダムで美しい支柱のハーモニーとプライベートプール。

傘のもうちょっと右側のちょっと水色のがプールです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真のアップがこの後エラー続きゆえ

ここまで。

1泊1300㌦でも、こちらのお家を半年借り切っているお金持ちさんもいるそうな。

気持ちわかる、でも、すごい肝っ玉。ステキ。












| | コメント (0)

2015年5月23日 (土)

ふたたび、ごはんの巻。

ごはんの巻。

【その1】

バリでの友人、デニーさんが

先日お引越しをして新たなる「おうちカフェ」をスタート。

Img_5332どんなキッチンになったのか、覗きに行きました。

デニーさん、本当にきれい好き。そして、すっごくのびやかで楽しい人♡

Img_5328大家さんにネゴして、壁を抜いて、オープンキッチンに改造したのだそうで。

もとがどんなだったか、想像できず。(笑)

Img_5333この日のランチメニューは、ツナのナシゴレン、青菜のショウガ風スープ、ニンジンとはやとうりのゴマ油炒め、こんにゃくとサラック(スネークフルーツ)の和え物、キュウリのカレー風味サラダ。

普通の日本人の感覚よりもずっと薄味で、素材の味を生かしているデニーさんのお料理はUBUDの我々の間で大人気。

食のニューウェーブ、と申しておきましょうか。

スパイシーが基本のインドネシアでこの感覚は、新しい! 

すごいね、デニーさん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【その2】

デニーさんのランチにお土産に持って行きました。

バリのお菓子。

Img_5327鮮やかなグリーンは、パンダンという葉っぱの色素です。

茶色い方はヤシ砂糖。

天然素材による素朴なお菓子は、本当にシンプルで安価で素晴らしい。

いつも大好きです♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【その3】

上のお菓子を買ったお店は、

マニスのスタジオ御用達の「糸屋さん」がある同じ通り。

糸を買いに行くと、いつもプ~~~ンと、いい香りがしてくるのです。

Img_5320この日も、いい匂いにつられてそのお菓子屋さんに行ってみると、

焼きたてホカホカのカップケーキがいっぱい。

ああ、シアワセ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【その4】

最近、子供のごはんづくりから解放されて

(理由はまた後日♪)

自分のためのごはんに集中できるようになりました。

某日のランチは、

Img_5314
茄子とコリアンダーのカレー、赤米とあずきのごはん、ほうれんそう。

その下のは、作り置きおかずいろいろのごはんの編。

Img_5341おぼろ豆腐&長ネギ、豚ひき肉少々、ラー油、山椒の実を刻んだもの。

大根の酢&はちみつ漬け。

テンペのトマトソース和え。

ブロッコリーのニンジンドレッシング。赤米ごはんは上記と同じ。

Img_5326オムレツは具だくさん。ジャガイモとホウレンソウ、マッシュルーム、チーズ。

焦がしバターでこんがり風味。

手前味噌な写真&レシピでお恥ずかしいのですが、

忘備録としてUPさせていただきマス。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ついこの前までは

ワルンのナシ・チャンプル&豆と葉っぱばかり食べていましたが(笑)、

お料理って服づくりとどこかやはり通じている気がします。

どちらもシアワセいっぱいで嬉しい時間。

感謝、感謝。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、もって、少し太りましたかも♪









| | コメント (0)

2015年5月19日 (火)

カーディマニスの服、その他いろいろ。

さて、きょうは

1月に訪問した

インド中部のマディヤプラデーシュ州の

オーガニックコットンの工房から届いた布でできつつある服ほかを

ご紹介します。

(前回のブログでご紹介したウネウネ曲がるあのシリーズです。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Img_5291こちらは、縦糸が生成り、緯糸がグレーのシャンブレー風。

裁断して縫うには結構ギリギリの密度ですが、その分

分量のあるデザイン、「カシュクール・クート」、ふんわり気持ちよく仕上がりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タッサーシルクと手つむぎコットンのドビーです。

透け感がある夏らしいインド生地。

Img_5343夏向けのコート風、たっぷりした分量のロング丈チュニックになりました。

「タイ・ロング」という形です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは前の前の回のブログ冒頭の「荷物」の中身です(笑)。

Img_5299キャンバス地にブルーのポータリー風ブロックプリントで

「ブルマーパンツ」を。

ガシッとした素材でさわやかなプリントが新鮮です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記同じく、こちらは白地のキャラコに同じ柄のプリント。

Img_5345軽やかなレイヤースカートをつくりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらはラジャスターン州バグルーのインディゴプリント。

2番目の写真と同じ形のロング丈。

Img_5351分かりづらいのですが、バラのつぼみ柄でしょうか。

ランダムさ加減が、いい感じのプリントです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

冒頭の「カシュクール・クート」、その他の生地にて。

こちらはカディコットンのチェック柄。

昨年も使いました♪

Img_5293同じく、その下は国産のリネンガーゼ。

盛夏にさわやかに着れそうです。

Img_5292
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後は、ちょっといい服。

Img_5297_2上質のタッサーシルクのオーガンジーと、極薄のシルクコットンの手織を重ね縫いした

「ポム・ショート」です。

ちょっとしたフォーマルにも着ていただけそうな

シンプルで無垢で上品な服になりましたよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記の服は5月下旬からのマニス展ほかでご覧ください♪

(もうすぐバリから送りま~す♪)










| | コメント (0)

2015年5月16日 (土)

マディヤプラデーシュのオーガニックコットン

日本経由で受け取ったインド布。

マディヤ・プラデーシュ州のオーガニックコットン。

1月にオーダーしたものが3月下旬に仕上がって

その後、インドネシアに直接送ってもらうと

その他のインドからの滞っている受け取り品と重なってしまうことから

日本で受け取って日本からバリへ、というお初のルートです。

Img_5273
それにしても、曲がっている~。

オーガニックコットンの手つむぎ、手織り。産直の。

素の布の素直な姿は、中央が縮んでいて縁が伸びているのはアタリマエ。

だけど

これで地の目を通すのか~。ここまでの歪みはチョット初めて。

Img_5272パターンを置いて垂直にすると

真ん中にたるみがいっぱいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

でも、あら不思議。

1_2
やはり縫い上げた後には、地の目に沿っている。

あんなに曲がって見えていたのに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらのガーゼ風の生成コットンは、織りのコンディションから

極薄のシルクコットンを裏につけて二重に仕立てましたが、

本当に素直な服になったのですw

これだから、

毎日の服づくりが面白くてたまりません!


| | コメント (0)

2015年5月 9日 (土)

バリ布の流行にハイタッチ

話しが再び遡りますが、

4月の帰国中に

1月末にインドから送った荷物の最後のものがやっと届いておりました。

送ったはずが、出荷元の方で荷物を梱包した際入れ忘れたものがあり、何度も何度も催促して、再度送ってもらって、

それがまたジャカルタの税関で3週間くらい留め置きになり。

留め置き料と通関手数料と、何だか全然わからぬ書類不備のペナルティとで

中身の5倍近くの金額を払った末。

ようこそ、届いてくださいました。

さぁ、今から、開けますぞよ! (右下はカッターナイフ・笑)

Img_5173

・・・・・・・・・・・・・・

やっとインドからの布が全部そろったので

先日、バリの布市場へ久しぶりに行きました。

布好きなマニスのお客さまが来られると、お決まりのツアーがあるのですが

この布市場まで行く時間は普段なかなか取れません。

某日、旦那さんに頼んでわがままツアーで行ってきました。

Img_5190久しぶりのバリのイカットにワクワク♪

一頃に比べたら価格もずっと上がっていてたくさんは買えないから、

ゆっくり吟味します。

バリの中にも流行があって、昨年はシブい色目の幾何学柄が多かったのですが

今年はまたカラフルがリバイバルしている模様。

こちらのものをチョイスして、

Photo

来週から仕掛かります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらの市場、クルンクン・パサールは

バリのセレモニーのためのその他のものがいろいろ。

お供え物を入れるかごも、今年はカラフル!

Img_5192
何か、これ買わずに帰るの? 、と、後ろから視線感じたりして(笑)。

買いませんでしたけれど(笑)、

しっかり硬く編まれた手仕事のカゴ(従来の技術)に塗料でかわいく波ギザ模様は、

上の写真の右上にもある布とおんなじで、この先かな~り流行する兆し。

バリの近くのペニダ島出身と言われている波ギザ模様の透かし織りは、

目下バリの中で新着オシャレの代名詞かも。

(自分はそれほどピンとこないゆえ、詳しい写真が全然ありません。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マニスの定番生地「バリ手織シャンブレー」を織っていただいている

手織工房さんにもお立ち寄り。

波ギザ模様のニューウェーブに触発されてか、

こちらではダブルイカットのニューウェーブに取りかかっていました。

Img_5287_2
これは縦糸。

緯糸はどんな感じで入るのか。

4か月がかりでの作業になるのだそうで。

(ふつうのバリイカットは緯糸だけが絣なのです。)

バリの手織り工房が「新しいことをやってみよう」、「もっと難しいこともやってみよう」、と

本気を向けるのもこの10年以上で初めての事かも。

その位、隣の過疎の島からやってきたらしい「なぜかカラフルな波ギザ」は、新派なんですね。

現存の機屋さんたちをヤル気にさせている事に、まずは、ハイタッチ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本題とは関係ありませんが

先日これまた

うんと久しぶりに訪れたランの花の専門店。

Img_5289
たまたまですが、スモーキーな写真に共時性。

(自分の中で。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(^_^)/~





| | コメント (0)

2015年5月 8日 (金)

バリの定番ごはん

バリに戻って3週間。

しばらく雨続きだったのですが、今週は絶好のお天気が続いています。

「このお天気のうちに」、と、新作の服のための生地洗いで大忙し。

さいわい、先週から生地のアイロンかけを手伝ってくれる近所のお母さんが来てくれていて。

いろいろちょうどよく進んでおります。

さてきょうは、またも「ごはん」の巻。

バリの定食というか食堂ごはんの定番、ナシチャンプルと

サラスワティという弁天様のお祭りの日に各家庭でつくるナシクニンをご紹介します。

過去にも何度かご紹介していると思いますが、

このところ私の中でひそかにブーム再来。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらはUBUDエリアのアンドンという地域で有名なワルンです。

防水コーティングされた紙の上に、ごはんといろんなおかずがたっぷり。

辛いものが苦手な私はこちらのお店の「サンバル抜き」がちょうどよく。

Img_5029_2左のあげ餅みたいなのは、豚の脂身を揚げたもの。

バリの皆さんはカリカリと音を立てておいしそうに食べます(笑)。

私は、子供か主人のお皿にそ~っと移します(笑)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは、サヌールの老舗店カフェ・バトゥジンバールのベジタリアン・ナシチャンプル。

キャンドルライトの中で撮ったので、こんな写真ですが~。

お値段は軒並み上の写真の4倍ほど。でも、バリ料理のレシピを大きく曲げずに上手にアレンジしているので大好きです。

あぁ、いつか自分でもこういうものをつくりたい。、と

もう何年も前から夢に描いております(笑)。

真ん中のごはんは玄米です。うれしい、うれしい!

Img_5172

左下のキュウリのスライスに乗っているものは「サンバル」です。

ちょっとでも触れると激辛なので、注意して食べます(笑)。

右下の赤いのはゆで卵を揚げたものにトマトソース。見た目はサイケですが辛くありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは「バビ・グリン」、豚の丸焼き料理です。

ギャニャールのナイトマーケットの人気屋台。

左下にやはりカリカリした例のものが。

右のつやつやした平行四辺形は、何でしょう?分かりますか?

Img_5196豚の血の腸詰で~す。

これももちろん旦那さんのお皿へ、ポイッ。

13年住んでいても、このお皿の半分くらいしか食べれるところがありませぬ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月2日はサラスワティのお祭りの日でした。

サラスワティは日本の弁天様、学業の神様です。

その翌日はナシクニンというターメリックで炊く黄色いごはんを各家庭でつくって、近所におすそ分けをするならわし。

Img_5271今回も来ました、スタッフのお家から!

早速朝ごはんにいただきました。

wikiによると、インドネシア全体にこのナシクニンがあり「ターメリックとココナッツミルク、こぶミカンの葉、レモングラス」が入るものが一般的のよう。日本のお赤飯のような存在、とか。

揚げた小魚と豆、ナマのナスのスライスはほぼ必ず乗ってきます。いわれは分かりませんが、とにかくこのごはんだけは辛くない!(笑) ナマナマしくない(笑)。

よって、ワタシも完食できるというわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタシ、平素のごはんはこれだから。

Img_5217


豆の煮たのに、葉っぱだけ。(笑)

パンもお米も最近あまりたくさん食べなくて、困ります。(>_<)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あぁ、でも。

ナシチャンプルはときどきガツンと食べますよ。

食べるとその先12時間くらい(時には24時間)向こうまで、ごはんは要らない。

……、なのだけど、この一皿に全部が乗っているごはんがどれだけ好きな事か!








| | コメント (0)

2015年5月 2日 (土)

ひと遡り 前橋へ

月曜日は、またもや雨でした。

東京駅から新幹線。所要1時間で高崎に。在来線に乗り換えて前橋へ。

Img_5147
前橋市は群馬県の県庁所在地なのに、新幹線駅ではないのはなぜに?

、、、と、ここでもまた余計な疑問が沸いてしまう。

調べてみたところによると、

群馬県においては商業の中心地が高崎、行政の中心は前橋、とのこと。

昔から街道筋で発展してきた高崎と、昔から何かと行政の中心地だった前橋。

ふたつの町はそれなりに競い合いながら今に至るそう。

一時期は行政の中心も高崎市に、という時期もあったそうですが

生糸産業の潤沢な資金によりまたもや前橋にカムバック。

何となくここにも渦巻くものが感じられ。

京都の散歩といい、バリのマニスは犬のような嗅覚で困ります(笑)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて今回、ご縁があってお伺いしたのはサンデールームさん。

産直の優れた野菜、選ばれた自然食品のお店&ギャラリー。

前橋駅から徒歩10分以内の便利な場所。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

到着すると、星野さんは

マニスのブラウスにエプロン姿で厨房に立っていました。

Img_5150
ね、すっごくいい笑顔!

ギャラリーは営業していない日だったようで、こちらでゆるりお話ししながら、お昼ご飯でも、って。

ところが。

出てくるものがすご~い。

Img_5148
春の芽吹きの天ぷら、うるうるトマトのサラダ……

何が始まるのだろう???

「まかないごはんのちょっとだけスペシャルってことで」、って、星野さん。

Img_5158
そして、お盆かと思ったトレーにこうして直接。

真ん中は「そば粉が残ってたから」、と、まんまるクレープ。

つくりおきのたくさんのお総菜もびっしり並んで、圧巻です。

そしてどのおかずもびっくりなレベル。

難しいレシピではなくて、ただひたすらおいしくなるように、創意工夫が凝らされています。

星野さんは三姉妹で日々「いい食材」を販売しながら、それをいかにおいしく食べれるかを厨房で研究していらっしゃるもよう。

この突っ込みがすべてへの姿勢かもしれません。

食べる事にここまでこだわっているサンデールームさんで、

6月にマニス展を開催していただくことになりました。

そうとなったら、バリから食材を持ち込んで???

、、、とか、もう、早速いろいろ空想がふくらむふくらむ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というわけで、星野さんたちの手によるバリ風ごはんとマニス、という企画。

日程だけはとりあえず決まりましたが、後はこれから。

前橋のナゾはまた6月に探訪できそうだし、

楽しみ倍増です。



| | コメント (0)

ひと遡り 東京の日曜日

GWまっただ中ですが、まめ日記、きょうも遡ります。

Khadimanis展の翌日の、東京です。4月12日。

日曜日です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これまで作品展は金土日開催がほとんどだったので、東京で日曜日がフリー、ということがしばらくの間ありませんでした。

しかも、Khadimanis展開催中は寒さ逆流の3日間でしたので(皆さまご周知の通り)

日曜日アンドふたたび春らしいゆらゆらした空気に

久しぶりにゆるみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずは、11時開店のコカリさんの展覧会へ。

開店時間目がけて!

Img_5132

デリーでばったり、以来のハイタッチ!

吉野さんの独特の色彩センスで選び抜かれたステキな布がいっぱいです。

Img_5136

お昼頃になると、サモサ屋さんが登場。

ビール片手ゆるゆる~、っと、いい感じのサモサ屋さん♪

で、コカリさんのパンツとこちらのサモサがまずカバンに入りました。ウキウキ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お次は場所もテンションも変わって

明治神宮です。

バリでやや刺さってしまったものがあり、こちらで抜けるかな?、と。

西麻布時代から、何かとお世話になっている明治神宮のなかにある清正の井戸です。

Img_5138前にもブログに書いたことありましたからはしょりますが、菖蒲園のなかの一番奥にあります。

春の息吹がいっぱいの庭園には、それなりにたくさんの人出。

Img_5139
この都心にこの場所、へりの音以外は静寂そのもの。

新緑の息吹をいっぱい吸い込みながら。

Img_5141
何とも清らかな。この鉢の中から湧き上るお水に浄化の作用があるのです。

おっと、思わず鉢の中のお水に手を入れたら

「すみませんが、禁止されています」、と警備の方からすかさず突っ込まれました。

そうだったっけ?

なぜか自分の前には誰もいなかったので分からなかったのです。

そして自分の後は行列でした。

有名なパワースポットですからね、都心の原宿だし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明治神宮の境内にあるこの木も好きなのです。

久しぶりにごあいさつに。

Img_5145_2いやもう、春の光と緑の勢いとその他イロイロ、

めまいがするような時間でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

表参道の裏道をくねくね歩いて、これまた何となく導かれてしまったお店で

大人買いもし(ちなみにQuicoでDOSAです!)(正直!)、

夕方は長い人生でたぶん初めての

お一人様でのケーキ付きお茶。

Img_5146はい、もう充電ばっちり。

この後友人とひとしきり長話@居酒屋で、

翌日はまた新幹線乗って前橋です。



| | コメント (0)

ひと遡り 京都・朝の旅

京都から東京へ向かう当日。

何だかバリから続く仕事三昧にわれながら胸いっぱいになって(笑)、

朝から、さぼたーじゅ。

マジメに朝ごはん食べてお弁当作るの、やーめた! (おいおい…)

で、進々堂さんでモーニング。(東京行くっていうのにヨユウだねぇ)

Img_5094寺町通りの進々堂は、本当に人気がありますね。両隣は中国人のお客さま。

10年以上前に京都の「モーニング」に目覚めたときは、まだ新聞広げながらコーヒー、というご近所さんも多かったように思います。

今はスマホ(自分も)。

ふわふわのクロックムッシュに満足しながらも……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

……その後もまっすぐ仕事場へ行かないワタシです(笑)。

鴨川の桜でも見納めようと、東へ歩く。

そうなんです。鴨川に出てみたかった。(なぜに)

夷川通りの筋をひたすら行ってみました。(導かれるかのように・笑)

すると、突き当りにこんな場所が。Img_5096_2何やら立派な邸宅の前にありました。

明治維新の木戸孝允(きどたかよし)=桂小五郎のお屋敷跡でした。

こちらがそのお屋敷。

Img_5097こんな風に残されているのは、おそらくここが京都市の管理下だから。

敷地の中央には旅館かと思えるような「京都市職員厚生会・職員会館かもがわ」という施設がありました。

その「かもがわ」で、見学申請をして中を見せていただきました。

それにしてもこの鴨川に面する一等地、100mも下ったところにはリッツカールトンが出来たばかり。(リッツ、噂によるとオチャするだけで2000円くらいかかるんだそう!)

河原町通のホテルオークラも、その前進「京都ホテル」は、長州藩が所有していた土地らしい。

ということは、木戸氏の頃、維新の時代には長州藩がこの一等地をかなり広く所有していたのかもしれませんね?

このところ何かと目につく萩、長州藩。

まんまと導かれてしまいました(笑)!

そういえば、京都市役所もずいぶん立派な建物だけど、昔は何だったところだろう?

京都人の知り合いによれば、昔はお寺だったそう。

(ははぁ、本能寺と隣り合わせでお寺でしたか。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

近所探訪にやおら満足し、鴨川縁の桜吹雪も満喫して

重役出勤の満足さといったら。

ははは、これで東京の一仕事もこなせるわ♪

何だか、きゅうにおばさんになったようで(いやいやとっくにですけれど!)、

ビミョウな春の朝でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみにひょうたん窓の庵ですが(上の写真)、

中は何とぎっしり

ダルマだらけ。Img_5098_2
もう、酔っちゃうくらい。

何で今ここでだるまさん???

ま、続きはまた次回探究することにします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でね、ほら、お昼ごろに出社して。じゃれおさんと、あたふた。

新幹線に乗ったの、結局夜~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「まめたび」、でした(笑)。

もひとつ、おまけです。

某日の出町商店街のなかの、サイケデリックな果物屋さん。

Img_5081ラビリンス~。

| | コメント (0)

2015年5月 1日 (金)

ひと月前を遡りランチの編。

日本の皆さま、4月中には大変お世話になりました。

ネットとネットソフトの調子が合わせて不調、

フロムバリからその後のブログアップがすっかり遅れております。

そしてもうGWですね?!

バリに戻って2週間弱の私も、かれこれ次の季節の服づくりに没頭中。

……、ですが、しばし遡って日本でのいろいろを出来るところまでアップしていきたいと思います。

その前に一言だけ。ネパールの皆さんにハグハグ。希望を持っていただけますよう。世界の隅っこからお祈りしたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう1月前のことになります。

(何てこった!)

こちらの写真は4月はじめに帰国して最初のごはん。

京都マニス階下のシナモさんでのおひとりさまランチ。

前日バリ出発前のごはんが物足りなかったことから、到着後はがっつり行こう!

Img_5076


はい。普段はあまり食べない肉だからこそ、ガッツ入ります(笑)。

Img_5077

シナモさんのランチはピザかパスタのほか、こちらのハンバーグが選べます。

私はなぜかいつもエナジー補給のハンバーグ、

というか、このハンバーグがなかなかおいしいからリピーター。

モリモリの前菜とおっきなバゲットトーストとこちらのメインとコーヒーで1200円。

GW京都の皆さま、機会がありましたらぜひお試しください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Img_5092


こちらは、二条城近くのごはん屋さんでのランチ。

湯豆腐セットについて来た右下のおばんざい、赤いこんにゃくに注目です。

本能寺のオリジナルレシピだというこの赤いこんにゃくは、鉄分を配合することで赤くなっているんだそうで。

派手好きの秀吉さんのためにお寺がこしらえたという由来、とお店の談。

本能寺がもともとあったのが二条城近く。その跡がどこら辺だったのか今ははっきりしないらしい。

気になって調べてみると、石碑だけが残っている模様。堀川通御池界隈。

で、現在の本能寺は鳩居堂さんの向かいのあのお寺ですね。

何かと奥深い京都マニス界隈です。

| | コメント (0)

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »