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2015年3月23日 (月)

カランガスム1 草木染工房

ニュピ前の週末は、バリの北東部カランガスム方面へ

友人たちとグランドツアー。

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この地域には以前通うように行っていましたが、もう何年も訪れていませんでした。

途中、チャンディダサ・ビーチで小休憩。雨期の合間に、心洗われます。

小さなサンゴのかけらを拾いました。

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……そこから先の道のりでは、急な土砂降りに見舞われました。

おだやかな海を見晴らせど、侮れません、バリの雨期!

雨の中、さらに1時間ほど車を走らせた先に

今回のお目当て、草木染工房がありました。

海を見晴らす高台。入口では、中学生くらいの女の子たちが機織りをしていました。

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こちらは主に先染め、糸の段階で染めてから織る工房のようです。

こんな感じの織物です。

こちらの糸は手つむぎのようですが、その他のものは中国やインドからの輸入品らしい。

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このほか、ランランと呼ばれるパレンバン風の櫛形のつづれ織りがいろいろあり

Photo
こちらはインドネシア国内でちょいとブーム。ファッションショーも開かれたそう。

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私たちが入っていくと、その手つむぎはこれでやっているんだヨ、とばかり

どこからか現れたおばちゃんが、ゴソゴソ糸車を取り出してきました。(笑)

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なかなか雰囲気のある糸車。現行では自転車の車輪をリサイクルしたものが多いようだけれど、こちらはかなりプリミティブ。

綿はカパスと呼ばれる綿花です。

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ちょうどいいところに、見本のように生えている(笑)。

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敷地の奥にはもっとたくさん植わっているそうです。

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藍草はこの地域に今も自生していて、比較的簡単に建てられるようです。

Photo_2

デモンストレーション的に、糸を染めてみてくれました。

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糸の束を数分間、くるくると空気を含ませながら、染料に回しながら浸すだけで

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案外しっかり色が入っています。

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その下は、スチャン(スオウ)。

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お腹の調子が悪いときの漢方薬にもなるんだそう。

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ざくろの木もありまして、これもたぶん染料に。

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私は草木染についていまひとつ詳しくないのですが、

遠いところからのものではなく

身近にある植物をつかって染めるこのバリの奥地での取り組みは

応援したいところです。

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ただ、残念ながらお値段も相当お高くて、マニスではちょっと手が出ませんでした。

バリの中にこうした取り組みでしっかり運営をしているだけで

じゅうぶん拍手かな?

何しろもう、大層発展した観光地ですから~。

こちらの工房は、ガルーダインドネシア航空がスポンサーになって

染場の建物を拡張されたんだそうです。

ジョグジャの王室がやっているシルク織物工房もそうでしたっけ、

タイのロイヤルタイプロジェクトも。

すでに価格がそこまで、なんです。私たち作り手の材料にはならない。

でも、それでしっかり維持していただけるのだったら

それが一番ですよね。

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カランガスム、もうちょっと続く。








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