冬のインド 6 ジャイプールこぼれ話
冬のインド、ジャイプールのお話しの続きです。
今日はまた違った切り口で、少々語っちゃいます(笑)。
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古ぼけたものが新鮮に見えて
心地よい感じがするのは
自分の中ではここ10~5年くらいのことだと思います。
皆さまはいかがでしょう?
それより前からもアンティークが好きでしたが、
アンティークだから好きになった、というよりも、
物珍しさの方で惹かれていたように思うんです。
その前も古い街並みに惹かれはしたけれど、
ジャイプールに通い詰める理由のひとつは
古ぼけたものに囲まれる贅沢さ?
このところ、ピンクシティと呼ばれるジャイプール旧市街の改装がすすんでいて、
そうなると、かつて
いつまでもそこに漂っていたかった、ぎゅうっと締め付けられるような思いは
ちょっと変わってきて。
今では町の外側にあるアンベール城の界隈がツボです。
「いつ来てもそのまま」な領域。
いつ来てもそのまま。
訪れるたびに発展していく事に気がつくってことも、嬉しくないわけじゃないけれど
変わらない、って、何てしみじみ嬉しいことか。
今回も、ぎゅ~っと!(←わぉ!)
この種のうれしさでこみ上げる時って、いつも同じことが起きます。
それは、泣いてしまうってことです!
何でそう思うのかと考えてみたら、あぁ、それは、時代の移り変わりのせいかと。
昭和が一つの過去になりつつあるから。
10~30年くらい前まであったゴタゴタとした感じが、
「便利できれい」に一掃されてしまったから。
(それはすごくいいことでもあるんですけどねー。)
その頃の看板アートがフェイクでテーマパークみたいな快適空間に出現したから。
その他イロイロ、ずっとそのままできていた定番の、ゆっくりとした移り変わり。
何だか知らないうちに世界全体が均一化した方向に行ってませんか?
フェイクばかりがいっぱいだと、本当の骨とう品が(骨とう品のような街並みに取り巻かれることが)、
何て染み入る事なんでしょうか。
あぁ、それって、自分が歳とったってことと、イコールかいな。
……以上、語ってみました(笑)。
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アンベール城界隈には、不変のブランド、
ブリジットさんのブロックプリント工房があります。
同じ柄の定番プリントで、アイテムだけは少しずつ種類が増えるけれど、
あれこれ新作などと入れ替わったりしない。
いつもそこにある、これ。
今回は愛くるしいベビーシューズを買いました。
ブリジットさんのファンが世界中にいるのは、
DNAのように、知らないけどどこかで覚えている懐かしさ、みたいな
人たちがいるから。
これ、ちゃんとこのまま残って行けますように。
(またも語る・笑)
昨日、バリショップのスタッフが急に休む事なり、
代わりにまた自分が店番してました。そしたら、来ましたよ。
即効反応してしまうお客様が!
アメリカ人で布の研究家というお方。
店内の服を粗方試着し、サイズが合わなかったことからすごすごとお帰りになるかと思いきや、
ブリジットさんのアイテムに目が行くと、もう、止まらなくなりましたね。
このまま、止まらないで~、と、思いましたよ、
もちろん、ちゃんと帰着しましたけれども(笑)!
もう、この領域は国境がありません。
らぶ、ふぉーゆー。
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ジャイプール郊外、バグルー地区のスラジさんのところへも行きましたが
またまた語ってしまったので、また明日以降。
(なぜにこんなに語るもの?)
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