冬のインド 4 @マヘシュワル
今日の投稿は、ネット接続の関係か、下書きに書き足しをしたものがアップできないので
文字のコピーを貼りつけ作業しています(さすがにもう学習していますよ)。
それで、途中フォントやスペースが変なのですが、一旦これで入れてみます!
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マヘシュワルの続きは、
今回のハイライト。
オーガニックコットンによる手織り工房です。
手織りが盛んなマヘシュワル、織り手に不足はありません。
現在200人の方々が糸紡ぎから染色、縦糸と緯糸のセット、織り。
そして織りあがったものの洗い、検品、と広い敷地内で
黙々と作業を進めていました。
それでも毎年25人ずつ増えているんですって!
手仕事離れの時代に(インドでもバリでも職人不足の話題は尽きません…)、
夢のようなお仕事場でした。
糸紡ぎの部屋に入ると、壁に。
あ、これはマヘシュワルに手織りを普及させたラーニー女王様。
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糸紡ぎはグジャラート州から取り寄せた手動機械で。
冬だからいいけれど暑い季節はさぞかし大変なお仕事でしょう。
糸からつくるオーガニックコットンのカディです。
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縦糸にはトウモロコシのでんぷんを含ませて織りやすいようにハリを持たせているので
時々くっつかないように縦糸をほぐしている、とのこと。
バリでは米粉を使っているのですが、手織り布って
つくづく手間のかかる作業だな、と。
機はバリのと違って緋を、吊るしてある紐を引っ張り左右に飛ばしていました。
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でも糸が細いから。これで布地の何センチ分になるのかな。
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職人さんは主に女性、でもインドでは本来、織りは男性の仕事だったという説も。
この方は女性(分かりますよね)。
切れた緯糸を結びなおしまた織り進めていました。
工房内では何十という機がだんだんだん、だんだんだん。
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お休みしている機もきちんときれい。
そういえば、ここはゴミが散らかっていたりしなくて
古くて使われていないものが積まれたままになっていなくて。
見習わなきゃ!(笑)
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縦糸のテンションを調節するためでしょうか?
ぜひ詳しい方、教えてください。
担当の方に聞き忘れましたが、サドルバッグ、じゃなくて、サンドバッグ?
どの機にもテルテル坊主のおっきなものが(違うか)括られていて。
私はコレ、はじめて見ました。
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だんだんだん、だんだんだん、だんだんだん。
中央にぶら下がっている紐を下に引く。
緋が左右に飛ぶ。
パーカッションのリズムのようです。
織ってる人が楽器を奏でる(太鼓をたたく?)ように、テンポをつけているのが分かります。
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縦糸をセットしているところ。
この糸巻のフレームはバリと同じだと思います。
写真を撮ろうとしたら、ちょっとお水を一杯、って手を休めたおばちゃん。
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大きな大きな車輪がゆっくり回ります。
これ、縦糸ですよね?
この車輪もはじめて見ました。
子供が来たら真っ先に反応しそうな、公園とかにもありそうな(笑)。
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こちらは検品。
縁の部分の糸くずを整理。
オシャレな布です。大きさ的に服地用。
どこのブランドに行くのかな。
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こちらはアイロンを掛けながら糸の継ぎ目部分を検品中。
印象派の絵画のように、はっとする光景。
おっきい重たいアイロンが現役です(何だかうれしい)。
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こちらはタグの縫い付け(最終工程)。
奥の人はショール類、手前の人は服地向けのランニングクロス、と思われます。
ランニングクロスを畳むための台が面白い。
工房の屋上は
織りあがった布の干場でした。
冬だけどまばゆい日の光を浴びながら、布が気持ちよさそうに揺れている。
わ~~、すがすがしい!
正午のまっすぐな影が、たまらなーい。
この後、ベルが鳴ってランチタイムになり、染場の方は見られなかったのですが、
次回また是非に。
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ランチタイムの後は、製品を見せてもらいました。
サンプルから注文のための布選び。
(もうテンションあがりました!)
そしてつい昨日、マニスのための機が動き始めたというメールが入りました。
「織り上がり」の報告が待ち遠しい。
次回は、原料のオーガニックコットンの栽培についてもぜひリサーチしたい。
あぁ、何だか、服づくりという今の領域から
しばし昔にやっていた「取材」という仕事に戻ってしまったような一日でした。
どちらも、何となくつながっています。
いずれも人の心と大地ありき。
帰りの高速道路では、おっきな日没とその残光がどこまでもついてきて
今日が少しでも長く続きますように、ってお手伝いいただいているみたいに
思っちゃいました。
これは妄想ですね!(笑)
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冬のインド、もう少し続きます。
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