冬のインド 7 @バグルー
バグルーと言えば、これまで何度目かな。
インドに行く、イコール、バグルーにも行くんです。
ほぼ間違いなく。
スラジさんの工房です。
「このところはどうですか~?」、と、うかがうと
「そうそう、昨日、日本で出版されたばかりの本が届いたんだよ」、と。
あぁ、これ。知ってますよw
浅井さんがブログで紹介されていましたから!
この本の中に、スラジさんの工房の写真がいっぱい出ていました。
日本で買ってゆっくり見ようと思っていたのが、
なんとインドでご対面。w
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スラジさんは、もうとっても有名になられているので今更説明は省かせていただきますが、
2014年にナショナルアワードの工芸部門を受賞されたそうで、
もう、ますます昇華されている。
記憶を遡れば、チャールズ皇太子もここに来られたのでしたっけ?
とにかく、そういう方でありながら、とっても自然で質素で職人で。
お手伝いを頼もうと思えばいくらでも、だと思うのに
布を見せてくださる時にはいつもご本人が不自由な片手を気にもせず
いっぱい広げて見せてくださる。
手は大体いつも染料で染まっている。
だから、いつも会いたくなる。
そんな訪問者、少なくないと思いますよ、スラジさん。w
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工房は少し前に拡張して、かなり大きくなったのだそうです。
広々した建物の中で
ブロックの版押しをしている人は、この日たった一人でした。
独立記念日の前後、インドは結婚式シーズンとのことで、
ほとんどの職人さんが休暇中。
ジャイプール界隈でこの週末に1500件もの結婚式があった、というし
スラジさんたちも毎日3か所くらいの結婚式に顔を出しているんですって。
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インドのブロックプリントは、インドネシアの更紗とは違ってほとんどが版押し。
版は直接染料をつけて押していく、というものです。
でも、スラジさんたちのところを含めこの地域では、バティックと同じくロウで防染する染め方もところどころで行われています。
染料は天然のものが中心。
手間暇がかけられています。
足に車輪がついていて、腰で押すだけでなめらかに移動する染料を含ませたスタンプ台。
生地を広げている台は恐らくサリーの長さと同じくらい?
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ブロックプリントの大御所ブランド、アノーキーが出版している
図録の最新刊は、こちらのブロックの版の山が表紙になっていました。
それよりもずっと前から、この版の積まれているコーナーは
何度も何度も写真に収められてきたはず。
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先週は雨続きだったけれど、ようやく晴れた! って、
お庭で日向ぼっこするスラジさんの奥さんの前に広げられていたのは
新作のストライプ。
冬の光の中で元気よく泳ぐこいのぼりみたいに思えました!
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インドレポート、
途中脱線が多くて長くなりましたが
これにておしまい。
ぱちぱちぱち。
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おまけです。
インドの各州の名前がいろいろ出てきてもどこら辺にあるのか分からない、というお取扱店からのご希望があって簡単ですがインドマップを書き起しました。
これはマニスが生地を取り入れている州を中心に書いていて
実際にはもっといろいろな州があります。
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