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2014年11月26日 (水)

ウィジャヤさん。

思えばバリに執着するようになったのは

マデ・ウィジャヤという人の仕事がカッコ良かったせいでもあります。

ずぅーっと前、まだ物書きの端くれだった頃に

まだ時代的にも余裕があって

遊び半分で本を作れた頃に

バリの建築とモダンスタイルを文庫本サイズの本に編集したことがあります。

そんな本が作れた頃が今となっては懐かしいし

そんな本を作らせてくださった出版社と編集部に今更ながら頭が下がります。

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この話、以前にもふれたような気がするのでカンタンに書きますが、Img_4042

マデ・ウィジャヤさんというオーストラリア出身の遊び人の建築家の人がおりまして。

坂本龍一さんとかミックジャガーさまとかがバリにぞっこんだった頃に

恐らくやってきて、やがてバリ人に帰化したイケてる人。

この人のやっていることがあんまりにもカッコ良くて。びりびりびり、と来てしまったんです(笑)!

文化人類学者が学問として研究するようなスタイルとはまるで違って

只々

バリの奥地へ入り込み、独自のスケッチと写真で記録した住居の構造や風習の観察記。しかも自費出版(コピー機で印刷したものを製本したようなすごく手作り感いっぱいの)、

という「勝手ながら出版する研究者」を貫き、

アマンダリやフォーシーズンズの設計にも加わっていたという杞憂なアーティスト。Photo_4

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昨年、こちらのウィジャヤさんに設計を依頼されたという日本人の方のお家も見せていただいたのですが、

やはり一貫してました。

一目見て「ウィジャヤ」って分かるバリスタイル。(2番目と3番目の写真がその方の自邸)

ロケーションは、

よくぞここに! と、小心者の私にとっては

驚くばかりの山間で。

いやはや、ウィジャヤ建築Photo_5

ただお金があるから趣味で、という域ではありません。

施主の方のセンスも相当なものです。

何しろ、一番近いスーパーマーケットまで車で30分くらいはありますもの。

敷地内には湧水を引いた天然のプールもありました。

UBUDの町なかにもウィジャヤ建築が実はあります。でも、それは自身が立ち上げから関わっているレストラン。

オーダーできる人が限られていることは承前ですな。

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そのウィジャヤさんが今どうしているのかは知らないのですが、

ウィジャヤさんがノリノリだった頃につくられた宿泊施設に

久しぶりに行ったのが確か1年前。

以前の敷地とはちょいと飛び火したような場所、

別のヴィラの敷地をちょっとだけ跨いだ場所Img_4043_2に、

相変わらずヴァナキュラーでエスニックでパロディな新しいエントランスがありました。

今回またご縁があって訪れましたが、

あぁ、もう、これは作品のようだと思いました。

Villa Bebekという物件です。

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そうそう。

ウィジャヤさんを掲載した文庫本サイズの本が出来上がった時、

本人からファクスが送られて来て

「10冊注文するよ!」って。

あれは最高にウレシカッタ。

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