まめしんぶん 14秋冬 その1
西ベンガル特集が続いております。
皆さまのお手元には、もう、vol.61のはがきが届いている頃でしょうか?
ちらちら予告もしてきましたが、
今回の秋冬服も、西ベンガル特集。
春のガムチャ、夏のジャムダニに続いて
今回は「カンタ」です。
折しも、岩立広子さんが日本民芸館で「カンタと刺し子」展に70点ものカンタを出品されているとのことで、
この秋はカンタの風が吹きそうです♪
http://mingeikan.or.jp/events/special/pdf/pamphlet_201409.pdf
岩立さんの(まだ拝見していないのですがきっと息をのむほど素晴らしい)コレクションには足元にも及びませんが、
今年5月にコルカタ拠点に訪問した西ベンガルほかで出会ったサリーとショール、シルク生地のものが中心です。
コルカタからカンタの街へ行く途中はひたすら田園風景でした。
アジアを感じるインドでした。
水田ではなく陸米かもしれません。
連れて行ってくれた人に聞いてもその辺よく分かりませんでした(時速100キロを飛ばす車からは目を凝らしてもあまり明確には分かりませんでした)。
カンタがそんな風土の中で作られているのだと思うと、日本とバリともつながりが感じられて、よりいとおしく。
少数民族の刺しゅう、東北の刺し子。
いろいろな断片に手仕事のいしずえも感じながら、カンタの世界に飛び込みます。
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イントロダクションが長くてすみません(笑)。
ではでは、
マニスのカンタ服をご紹介します。
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まずは刺しゅうカンタから。
長さが5m以上のサリーのピースとしてつくられている刺しゅうカンタは、頭の部分はびしっと刺しゅうで埋め尽くされており、面積の半分は斜めに次第に無地へとフェードアウトされている。
サリーだから、そういう柄の配置なんです。内側に巻く方は無地、外側に向かってだんだん刺しゅう。
この配置を服にするにはどうしたものか。
考えがまとまらないまま何カ月も過ぎてしまって、結局アドリブ的に裁断することにしました。
刺しゅうが全面に入っているピースも魅力的ながら、
無地部分に斜めに何となくエンプティな柄が入っているピースも
仕上がってみるとそれなりに味わいが。
どれもリバーシブル仕立て。
3番目の写真は
フラクタル風の柄のは、
水色の部分は全部刺しゅうです。
これでもか!ってくらいに、とても綿密に差し込まれている色糸。
作った人がどんな人だったのかを空想しながら、えいっとハサミを入れました。
シルクの柔らかさとこの色彩が
素晴らしいマッチングで惚れ惚れ。
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グリーンのものは一番上の写真と同じく
斜め柄を袖に配分したもの。
サリーとして着るのも相当インパクトがありそうですが、
服として仕立てると、
またもや新しい気配があります。
こちらは何となくカウボーイシャツ風。
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ではでは、
「まめしんぶん」、この後も続きます~。
【お知らせ】
真鶴の蛸の枕さんでのプチマニス、
詳細が決まりました。
当日はこちらには掲載されていない
楽しいサプライズがいろいろありそうです。
お近くの方、
お時間のある方、
是非お越しください。
一番下のがフェースブックにアップされている蛸の枕さんのインフォメーションです。
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