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2014年9月17日 (水)

帰国れぽ その2

京都は

函館ほどではないにしても、すっきり秋の気配。

京都事務所のまゆこさんが9月中旬で退職されるにあたり

後任の方に7月から引継ぎ研修にきていただいていたのですが、

8月下旬になってなんとなんと「キャンセル」という事態。

函館から京都に着いた翌日は急ぎ、そのまた代わりの方と面接し、事情をよく察していただけてこころよく引き受けていただけることになりました。

これもミラクルかも!

というわけで、まゆこさんは二人目の後任者に只今集中引継ぎちうです。

本当に、人に恵まれ、奇跡に恵まれ、続いている(もはや首の皮一枚で~)マニスです。

マニスの周りにはお客さま、お店の方、バリのスタッフ、すべて素晴らしい人しかいないし、素晴らしい人がこれまた素晴らしいエピソードを持って来てくださいます。

それこそ奇跡だと感じながら、ますますの奇跡に挑みます♡

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Img_3766面接の後、

バスに乗って事務所へ戻る途中。

そうだ、この辺でバスを降りたら近いかも、という素敵なひらめきが。

サボタージュです。

好日居。

場所は分かっていながら、なかなか行く機会がなく1年以上が過ぎていました。

「行っちゃう?」

噂には聞いていたものの、その素晴らしさすっかりツボです。

(翌日にもまた行っちゃいましたし!)

しつらえの美しさ、店主の晴美さんの自然体の姿勢。

ご来店の皆さま方もグループ客や観光客ではなく、ひとりひとりがちゃんと好日居さんを目指してきている。Img_3768

カウンターに居合わせたひとりひとりの皆さまと

日本の茶道の源流と利休の源流について語り合う(私の場合知識はほとんどゼロに近いのですが…)。

お茶にまつわる知識うんぬんもありつつ、同席者共通の認識が

「お茶を通した心の奥の対話」を目指している事が素晴らしく。

お茶のフシギはますます深まるばかり。

ほんわかありがたい気分で仕事に戻りました(=そのままほんわかと仕事!)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Img_3779_3

翌日は

夕刻。雷鳴が遠くに轟きながらも

一滴も降らずの好日居。

2日目は知り合いと訪れ、たまたま空いている時間帯。晴美さんが自らお茶入れを同席してくださいました。

そのままゆったりと閉店時間まで♡

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お茶ざんまいのこの頃。Img_3776

寺町通りの一保堂でも、

ほうじ茶のほかに季節限定の玉露の茎茶を。

バリに戻った翌日に早速封を開けました。

ついでに近くのお茶道具屋さんで玉露用の素焼きの急須も買ってみました。

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そうそう。

京都とバリで仲よくしていただいているKさんに連れて行っていただいた

京都の人気ごはんやさん、メメントモリ。Img_3770

一日20食限定のプレートのおいしさにびつくり。

ナシチャンプルのようなこのプレート、おかずの一つ一つがとても丁寧なお料理なのです。

こちらも1000円。

メメントモリって誰かさんの本のタイトルだけど、誰かさんの仕事に負けてませんな、こちら。堅気。

3日間の短い間に、ピンチはひとまず救われ、たくさん遊んで、よかったよかった。

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それでは、この後は

作品展に向けてバリで集中いたします。

日本部の引継ぎも急ピッチですすめてもらっています。

皆さまにはいろいろご心配をおかけして大変申し訳ありませんでした。

気持ちを入れ替えて、また頑張っていきます!

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帰国れぽ その1

今月1日から1週間、急用で帰国しました。

もとを正せば、同じ時期帰国の予定にしていたのだけれど

用事を来月にまとめることが出来そう? と思って

キャンセルにしていた矢先に別件でいろいろ…。

ややもピンチの気配があり決めてから2日でヒコーキに乗りました。

そういうことを、やろうと思えばできるんだってことを知る経験のひとつでもありました。

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いつものガルーダインドネシア航空、今回は羽田イン、関空アウト。

2日前にEMSを発送したばかりだったので

かばんガラガラ。Img_3745_2

いつもならMAXの50キロギリギリまで詰め込んでいるのですが、今回は6キロ!

羽田から国内線で函館へ乗り継ぎ、函館から関空へ、というルートでした。

久しぶり♪の羽田で、トランジット、国内線の空港内にはすんごく癒されるごはん屋さんアリ。

「あさごはん」、「ひとはち」、「すりながし」、と3軒並んだごはん屋さんの真ん中、「あさごはん」さんの定食が素晴らし!

お出汁が自慢というだけあり、お汁は絶品。小鉢のおかずもそれぞれに個性ある仕立て方。

1000円だなんて、やさしいな。

来月の帰国の際また行きたし!

http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20140803/Cafeglobe_039842hitoshinaya.html

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9月に入ったばかりの函館は、もうすっかり秋でした。Img_3747

函館へまっしぐらに向かったのは、訳があります。

叔母が急病とのことで、すっ飛んで行ったのでした。

家族が皆、茫然としている時にいきなりバリから参上しました。

庭先にはすっかり色づいたリンゴがたわわと実っており、叔父が柄の長い専用のハサミを取り出して何個か切ってくれました。

リンゴは、昔懐かしい歯ごたえ。

叔母の一家となごみの時間を送る2日間、叔母の容体も好転して皆で安堵。

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合間に、Img_3746

はこだて工芸舎さんに行きました。

主宰者の堂前邦子さんに久しぶりにお目にかかると、

キラリン、首にきれいなものをぶら下げていらっしゃる。

「わ~~~い! ご褒美だ!」 って。邦子さん。(←こちらもいきなり参上したマニスバリ部に対して!)

何と、訪れた日の前日に参加した「北海道マラソン」で完走したんですって!!!

マラソン歴なし。初参加。練習時間も限られた中で、完走。

たくさんのプロやセミプロもいたはずの1万人以上のレースの中で、1000番台でゴールしたそう。

即座には状況が想像ができず、でも、それが奇跡のようなきらきらした体験だったことが伝わってきました。

時間内に完走した人だけがもらえるこちらのメダル、今年までの限定品だったそうで

「メダル欲しさに参加したの!」って。

うん、最初の動機はともかく、邦子さんの底力に圧巻!!!

ほんとうに邦子さん、素晴らしいお方です。改めて驚かされました。

いつも本当に明るく前向きながら、こんなチャレンジまでされているとは!

で、どうして、このメダルが欲しかったかというと

メダルデザインの作者、安田侃(やすだかん)さんのファンだったから、と。Img_3750


http://www.kan-yasuda.co.jp/

安田氏は北海道出身の現代彫刻家で、函館市内にいくつかその作品があるらしく。

たまたま叔母の入院先の病院にも、ありました。

メダルと同じ形のが。

「真ん中の穴から向こう側を除くとき、そこに見えるものは過去なのか未来なのか」、という安田氏の問いかけが、邦子さんの中で、北海道の中で、そして現在アートの中で、

人の心を揺さぶっているようなのです。

ん? 確かに。向こう側って。穴から見ると何やら特別な気がしてきます。

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その翌日、邦子さんとお待ち合わせして函館ドッグ方面のカフェ、「太刀川」というお店へ。

Img_3751_2マニス服をいつもお買い上げくださっているお客様もご同席♡

私はお待ち合わせ時間にすっかり遅れて駆け付けたのですが、

そのお客様から意外なお話しを伺う事が出来ました。

以前から時々耳に入ってくるたぐいと言えばそれまでなのですが、

私的には、ミラクル系のエピソードと呼ばせていただいおります。

こちらのお客様が、函館のお祭りの日にマニス服上下を着てお子さんとお出かけされた時、たまたまそのお祭り会場がとある映画の撮影現場でもあったそう。

「エキストラで出演願えませんか?」、と依頼されて、それもたまたまお時間が許す日だったそうで。

その後、何時間にもわたる撮影に携わられた。

で、私がお目にかかった日の前日、その映画がモントリオール映画祭で最優秀監督賞を獲得。

「そこのみにて光り輝く」というタイトルの(吉永小百合さんの受賞作とは別の映画です)。

そしてそして。

予告編のyou tubeに、そのお客様がマニス服上下で出演されている場面がアップされているのだそう。

http://www.youtube.com/watch?v=r4b-qU4_Pl0

じわっと鳥肌が立ちました。

邦子さんのメダル獲得といい、こちらのお客様のご報告といい、

これはもうミラクル。

勝手にそう信じておりますです。

ちなみに、こうしたエピソードは何年か前から時折耳に入ってきます、そのたびに、ワクワク、皆さまの周りにもこんなミラクル起きているのでしょうか? いえいえ、たまたま、って思いますが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Img_3765ひゃっほ~、な、おもてなし。

函館3日目は別の親戚の家に突撃。

母のいとこに当たる叔父の家。

少し前に、聞くだけでも寿命が縮まりそうな大手術を受けて、無事生還。すっかり元気になったおじさまは、

「バリにもう一回行くまで死ねん!」、って。

そして、突撃したにも関わらずさほど驚かれもせずに、大層歓迎されたうえ、

こんな上等なおもてなしに心躍りつつ。

しみじみと記憶に重ねて参ります。

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2泊3日の函館濃ゆし。

ここに描ききれないミラクルもありましたし。

お次は京都!

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2014年9月14日 (日)

秋の服ご紹介

皆さま、きょうも充実の週末をお過ごしでしたか?

良いお天気が続いているバリでは、凧あげざんまいの週末が続いています。

あまりにも清々しい空なので、ビーチにでも繰り出したい気分でしたが、

時間も限られ次回(願わくば来週末!)ということに。

それまでお天気が続くことを願って!

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きょうは、服のご紹介を。

明日まで開催のSingoster LIVING(つくば市)のマニス展。

アンド、今月は昨日から明日までオープンのtoko manisにて展示中の

夏から秋の服をお知らせします。

今年は台風が少なく秋の訪れが早かったことから、

こちらの服は作品展よりも前にマニスの各お取り扱い店へお送りする予定です。Img_3593

来月11~13日にジコンカさんで展示する服は秋から冬に向けての服たち。

それまでの間はこちらの服たちが皆さまにお目にかかります。

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上の写真から。

カシミール産ホック刺しゅうシルクオーガンジー&ナチュラルウォッシュリネンのアンサンブル。

生成の上品なウール糸でホック刺しゅうが施されたあめ色のシルクオーガンジーと

いつものリネンを組み合わせたお出かけ服。

ウールと夏向けリネンの質感の両方を着られる季節もとても限られそうですが、

TOPとワンピは別々にすれば比較的通年着ることができるかもしれません。

天然色の色合いから上質の大人の服に仕上がりました。

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2番目の写真はImg_3590

コットン素材のブロケード。

生成ベースに白く浮き上がった草木柄。

バリの手織り生成生地を裏地に

二重に仕立て

通年着られるボタンゾロゾロ服に。

こちらのタイプの服、

ボタンを全部止めるのが大変ですから

いくつか飛ばし飛ばしかけていただくような着方が自然でしょうか。

秋だけでなくそれぞれの季節に

長~く着ていただけますように。

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3番目の写真はImg_3588

コットンジャカードサテンのツイストパンツ。

サテン織の生地のやわらかなハリ感が独特です。

サテンは摩擦には弱いので

こんな感じのふっくらしたシルエットのパンツに。

実は1番目からこちらまで、

フロムインドのインテリア向け生地です。

いずれもカーテン用?

このほか、コットン地にウールのホック刺しゅうのラップスカートや

ビハール州の生成のリネン素材で

暑さと涼しさの合間の服をいろいろつくっています。

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こちらは、Img_3805

そのビハール産リネン。

出来上がったばかりゆえ、

上記イベントには間に合いませんが、

今年のコートの第一弾。

薄手のビハール産リネンを2重に使った

「トラベルコート」と呼んでいる

バスローブのような

ゆったりしたシルエットのコートです。

同じ形でミリタリー風ヘビーリネン、ヒマーチャル産ウール素材等で

10月に向けてどしどし制作中。

天然素材系がお好きな方も、手仕事系がお好きな方も。

どうぞお楽しみに!

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この後の晩秋シリーズもフロムインド。

とっても美しいカンタのシリーズが作品展に向けて只今仕込み仕掛かり中です。

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本日のフロム・キッチン

最近はほんとうにご飯ネタが多くて恐縮です。

きょうは、念願だった自家製「トマトケチャップ」の巻。

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少し前にお気に入りの焼き肉のたれ(高知のブランドのもの)の原材料を見ながら、自家製「焼肉のたれ」をつくったのがきっかけです。

案外、自分でつくれるんだ、というひらめきのようなものが(笑)。Img_3679

これであとケチャップさえあれば、

スーパーからの加工品の類はほとんどいらなくなるかも!と、息巻いておりました。

トマトソースやとんかつソースは自家製を作っている方が周りにもいらっしゃるのですが、

ケチャップはついぞお目にかかったことがなくて。

ケチャップが自家製になれば、オムレツだって、ポテトフライだって、安心してじゃんじゃん食べれるじゃないですか!

今回つくってみたのは、ネットからレシピを引用していろいろ手前味噌な配分を加えたもの。

それが、思っていたよりずっとおいしく出来ました。Img_3680

材料は、トマト1・5キロ、タマネギ小1個、ニンニク3~4かけ(バリのニンニクは小粒なので10かけ以上入れました)。

トマトを湯剥きして、ブレンダーにタマネギ、ニンニクとともに入れて滑らかになるまで撹拌。

お鍋に移して、砂糖1/2カップ、塩18グラム、ホワイトペッパー小さじ1を加えて煮詰めます。

砂糖は遠慮なく大目に入れた方がトマトケチャップらしい味になるようです。

バリのトマトは色が薄く、堅いので、

最初はこんな薄いピンク色。

灰汁がたくさん出てくるのを、何度も掬いながら煮詰めます。Img_3681

1時間もするとこんな色に。

ソースが重くなり次第にお鍋から飛び散りだした頃を見計らって火を止めます。

最後においしいお酢50ccをまわしがけ。

トマトの酸味を更に引き出す魔法のよう。

それまで、トマトソースの甘いもの、と言った味だったものが

一気にトマトケチャップらしく仕上がります。

種もそのまま入っているし、トマト風のざらざら感は最後まで残りますが(売っているトマトケチャップのような滑らかさにはなりませんでしたが)、

味はまこと素晴らしい。

真鶴の蛸の枕のともみさんによれば、1週間くらいかけてじっくり煮詰めるともっと熟成されるそうです。Img_3682

以上の材料で、ジャムの空き瓶3本分くらいの量になりました。

味を濃くして、煮沸消毒した瓶に保存すると長期保存できるようです。

日本の夏の旬のトマトで1年分作り置きするのがおすすめらしいです。

うちは、なんだかんだ言って

ケチャップ大好きな人たちで占められている為、早くも売り切れそう。

ちょうど、

おいしい桃太郎トマトをたくさん購入できたので(バリで桃太郎トマトを栽培している方がいるんです!)、早速またつくります。

皆さまも是非お試しくださいね!

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つづく~

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2014年9月13日 (土)

秋の気配とその前のいろいろ

皆さま、

お元気でお過ごしですか?

何だか、もうすっかり秋の気配ですね。

もうちょっとタイムリーにブログを更新出来たらいいなぁ、と、思いつつ

今回もまるっと(!)ひと月空いてしまいました。

いつも読んでくださっている皆さま、ほんとうにごめんなさいでした。

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今月初めの1週間、急用で帰国しました。

9月のはじめというのに虫の鳴き声という京都に

バリ制作部代表としては大慌て。

去年までは「残暑」って長かった気がしていたもので、今年も8月までは夏から秋に向けての服をつくっていたもので。

あらら、こりゃ、早速ウール服に取りかからねば!

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まずは、遡って8月下旬のバリからご報告です。

またも弾丸ブログになりそうですが、以下、お時間のあります時にご覧ください。

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アトリエマニスのホームページが、もうだいぶ前からそのまんま。

それって、かれこれ8年前の。

うちの子供が3歳の時に越してきたペジェンのスタジオの写真がそのまんま。

子供の成長とともに(早11歳!)、時折は気にしてきたのです。Img_3608

でもって、いい加減タイムリミットを感じ、昨年からゆるゆると準備を仕掛けておりました。

そしてこの度、やっとご縁あって弊社の小さな小さなものづくりに対して、自然な撮影をお願いできるカメラマンのジョセフさんに、ご縁をいただきました。

ジョセフさんは現在UBUD在住で、今のお仕事はファイバーアーティスト。

写真家としてはこれまで数々の作家さんの撮影をはじめ、雑誌「コンフォルト」等でも長く写真のお仕事をされてきた方。

友人のプッシュをもらって、晴れてマニスバリスタジオとショップの撮影が実現しました。

8月末某日。

撮影スタート。Img_3616_3

……私だったら絶対にそこまで近寄れない、というギリギリの距離に迫ります。

おぉ、

よくそこまで近寄られてスタッフ皆平素を装うものです!

シャーロックホームズ風の方は、

ジョセフさんの強靭アシスタントさん。

見ているこちらの方がドキドキするような!

……こちらの写真、今年の年末から来年にかけてサイト更新をいたします折まで、どうぞお楽しみに!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Img_3730_3

ファイバーアーティスト、との言い方が正しいかどうか不明ですが、

ジョセフさんの現在のお仕事は写真ではなくものづくり。

その作品を展示するギャラリーが、8月末にUBUBにオープンしました。

正式には11月以降のオープンとのことですが、

一足早く見せていただけたのでお知らせします。

場所は、UBUDの郊外、ANDONG地区。

やや時代がかった吹き抜け2階建ての窓の少ない建物です。

こちらは、

2階から入口付近を見下ろしたもの。

いわゆる、和紙のような紙のようなパーテーションが天井から吊るされています。

左下のまあるい黒っぽいものは、Img_3721

壺のようなかたちの

やはり

植物繊維からなるオブジェ。

お次の写真の左側のもけもけした四角いものは、やはり植物繊維によるパーテーションです。

奥の壺たちも、。

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ジョセフさんをお訪ねするときは

いつも台湾式を基本にしたImg_3734

お茶がふるまわれます。

逆光で見えにくい写真で恐縮ですが

この日は水出しの冷茶。

敷物のように使われているのも

布ではなくて紙です。

右下の四角い木のトレーにあるのは

焼きたてのスコーン。

茶人ジョセフさんの背後にある

破れた網のようなパーテーションは、

バリの祠の屋根に使われる棕櫚の繊維を芯にした紙細工。立てられているのではなく、

天井から吊るされているのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Img_3737

こんな空間でお茶をふるまっていただくと、

日常ではなかなか話題にならないような深い話で盛り上がります。

外は幹線道路、フツウにバリの時間が音として流れます。

しかし、この空間の中では一切が忘却される。

ジョゼフさんは日本在住歴20年余りということもあって日本語がとても堪能で

国を越え文化を越え、今の時代に大切な事が何か、という話題に集中される。

それは日本を軸に考えていることは確かだけれども、

世界共通の文化感というか、これまでとこれからの極めてするどい視点でもあるのでした。

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和について、

日本の外側から語る機会に恵まれて。

マニスのHP更新をどうぞお楽しみに!

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つづく。


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