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2013年11月30日 (土)

溝口恵子さんのアトリエ

toko manisでは、溝口恵子さんの「ハッピーカラーのフェルト」展がもうすぐ。

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東京出身で関西在住のMIZOさんとほぼ10年ぶりに会ったのは、Img_1684

マニス京都のオープニングパーティーでのこと。

かつて「工房からの風」でご一緒だったとき以来、ほとんどお目にかかっていなかったのだけど、

うふふ、マニスが京都に越したことでウレシイご縁が巡ってきました。

お住まいに近いMIZOさんのアトリエにお邪魔したのは今年の初夏。

自転車をお借りして(久しぶりだったのであたふたしながら((@_@)))

途中の景色をいろいろ案内していただきながら<(_ _)>

伺いました。
Img_1675
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わ~~ぉ!

そこは、MIZOさんのお城でした。

伊丹納税協会」という施設の右横にある独立した店舗スペースです。

元は納税協会の「喫茶部」だったという、昔懐かしい喫茶店のしつらえ。

広く大き目のカウンターとカウンター越しの流しが、

フェルトづくりにピッタリなのだそうです。Img_1678

たしかに!

流しの背後には、

かつてはグラスを並べていたであろう便利な棚が。

今じゃこんな風に使われております。

「立派なガス台とダクトもあるんだけど、使わないからクロスで覆って収納スペースなのよー」。

冷暖房もあるし、トイレももちろんあるし。

大きな作品を作るときはフロアで直接。Img_1681

機織り機や、カード機など結構大きな機材もあるんですよ。

路面の店舗スペースだと、

人が気さくに入って来て長居するってことはないのかな?

でも、「それは大丈夫!」、って

きっぱりと。

(優柔不断な私だったら制作が成立しなさそうな物件かも~。)

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MIZOさんのフェルト作品は、Img_1680

バッグのような自分使い&プレゼント向けの小物から、アート作品まで幅広い。

サイトの自己紹介には、

「紡績会社でウール、ニットの仕事に携わった後、

織り・フェルトの作品を作り始める。

近年はリバーシブルフェルトのバッグ、

装身具など、身につけられる作品を主に制作している。            

自分でものを作るとき、展示をするときは、Img_1679

明るい感じ、楽しくくつろぐ感じを思い浮かべています。

どこか、静かで明るい空気が伝わればと思っています。 」、と。

精神が込められた大型のインスタレーションもMIZOさんの一面かもしれないけれど、

やはり普段使いの

リラックスしたカラフルなバッグたちが好きです。

バッグだけじゃなくて、

こんな風な「パーツ」というか、小さきモノたちが、いつだって素晴らしい。

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そうそう。Img_1682_2

先日のブログでお話しをしたバリで楽しく作った「バッグ」は、

こちらです。

どこかから出てきたMIZOさんのストック。

あら、これ使わないのー? 売ってー、と即座に口に出てしまいますた(笑)。

コラボ的なこと、そういう訳で今回もアリマス。

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さーて、toko manisには、

MIZOさんの“明るい感じ、楽しくくつろぐ感じ”のフェルトたち。

どんな「ハッピー」が届きますことやら。

楽しみにお待ちしています!

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2013年11月25日 (月)

冬の服にリネンのネルを。

今年はウールの服を早くから作り始めていたというのに

冬の訪れが思ったよりずっと遅かったので

(予測が大外れ~!)

11月から仕掛かっている服はこれまた思い付きでリネンのネルです。

寒さのなかで、このもけもけっとしたリネン、

ちょっと着てみたくなりました。

はい、バリでではもちろん空想(妄想?)の世界ですが、

明日からしばしまた帰国の際に

思う存分着てみたいと思います!

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Img_2326



生成色のは、フリーサイズの

ギャザーシュミゼ。

コートには薄すぎますが、

コートの中にも着られるたっぷりした中間着。









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Img_2341



その下のも、長め丈。

ロングチュニック。

写真のものはブルーがかったきれいなグレー。

パープルがかった茶系のものと2色つくりました。









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Img_2312_3







シックなブルーでは

フリーサイズのサックボトムを。

ドレープがきれいに出ています。








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このほか、Img_2347

11月末から12月の

各地でのマニス展では、

ラリーキルト・ジャケットの追加制作がお目見えします。

たくさんありそうで、やはり数十年前につくられたきりのラリーキルトなので、

この後どれだけ切ることができるかわかりませんが、

サリーのリユースで作られた敷物またはインテリア用刺し子布。

それをリユースしている服です。

機会があったらぜひご覧ください。

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この後のマニス展は、

●NISHINISHI(高松)

11月29日(金)-12月8日(日)

*toko                                 manisのDMの中で一部日時を11月30日~と表記したものがありますが、

11月29日~12月8日の誤りです。お詫びして訂正いたします。

私も29,30日にお立会いする予定です。

●PLAZA FRAU(東京・西荻窪)

WE LOVE MANIS ~special edition~
12月7日(土)~12月15日(日)

ほか。

上記の服はその他のマニスお取扱店にも順次お送りしていきます。

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2013年11月21日 (木)

雨期に、いろいろ。

ぐんじょういろ

日本からバリへ戻ったのち、1週間ほどはImg_2328

山間のマニススタジオの室内でも33度という酷暑。

そしてここ1週間ほどは連日の雨。

遅ればせながらやっと雨の季節到来です。

南半球のバリは今からどんどん日も長くなる。

雨上がりの夕方、群青色の夕やみの時間が長くなる。

真っ赤な夕焼けも好きだけど

この深いブルーに台地が呑み込まれていくさまを窓越しに見るのも好きです。

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簡易的なお寺にてImg_2318

この雨が降り出したばかりの頃、

近所の田んぼの一角に突然できた簡易的なお寺で

(竹と藁だけの有機素材、使用後に更地に戻るので)

村人100人のポトンギギ(バリヒンドゥの成人式)が行われました。

というか、行われたはずです。

見に行きたかったけれど、

気まぐれな雨によりすっかり見損ないましたから!Img_2323

このテンポラリーなお寺が作られ始めたのはかれこれ1か月以上前。

私たちは、そこに設置された拡声器で

連日バリ民謡やバリの寸劇を大音量で昼も夜も聞き通し。

はい、この際、夜中もです!

当然眠れません。

こりゃもう、眠らせないために、なのだ、きっと。

ええと、ちなみに、屋根にかぶさっているビニルクロスは、雨避けです(屋根なのに~~)。

さて

ポトンギギは私がバリ嫁になった10年ちょっと前は、各家で行うのが普通でした。Img_2317

それが今や100人合同です。

こうした儀式は、あまりお金をかけずに大仰にならずに、各家庭で出来る範囲で行う方が、本当はいいような気がするのだけど。

経済が発展すると、お金はかけるけど簡易的になる部分もありますね。

その途中でバリの皆さんが大きな忘れ物をしませんように。

とにかく、これで9月から合同葬儀、ガルンガンと続いた大きなお祭りが終了!

やっとフツウに日常が。

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ボーナスPhoto

この写真は9月か10月のものなのですが、

面白いのでピックアップ。

これ、パダンテガル村銀行に1年間積み立てしたボーナスなんです。

各個人別に簡易口座をつくってそこに毎月お金を入れていました。

やっと1年が経過したので取りに行くと

こんな感じで渡されました。

てっきり小切手かと思ったら、封筒にも入れずにコレ!!

輪ゴムで各個人別に包んでいる感じが、

お金持ち村のパダンテガルの立派な銀行の建物と相反して、バリっぽくておかしい!!

ナシブンコスみたいなボーナスになっちゃった!!

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久々のImg_2339


12月にtoko manisで開催のフェルトの溝口恵子さん展に向けて。

溝口さんから使わないままになっているというフェルトバッグの半製品を分けていただき、

久しぶりにバッグ、作っております。

それがもう、やりだしたら楽しくて!

仕事が終わって夜ご飯も済んだ後にひとりワクワク、作っております。

溝口さんのフェルト作品も楽しみで、あぁ、もう、12月が待ち遠しい!

せっかく夜静かに眠れるようになったというのに、目が冴えちゃって、ねぇ。

こまつた!

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でわでわ。週明けに帰国です。

すっかり冬になっている日本の寒さと、皆さまにまたお目にかかれることが楽しみです。

その前にまだまだやることたーーーくさん、頑張ります!

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2013年11月 6日 (水)

その後の。 その2

奈良へ

京都へ戻り仕事を早々に済ませたのち、

1日奈良へ。

ほんのりした期待は正倉院展。子供へは奈良公園の鹿と東大寺大仏殿、っていう設定でしたが、なんとかウマくいきました!

午前中は用事があってお昼頃京都を出発。

関西ではまだまだ交通網がちんぷんかんぷんなのでヤフーの路線もあんまり役に立ちません(汗)!

よって、いつも予定より時間がかかる。Photo_8

近鉄線は京都地下鉄烏丸線とつながっているのだけど、特急は京都駅地上から。

……ひとつひとつ学んでいるところです。

関西、外国のように難しく。

やっと着いた奈良駅で、まずはランチ。

バリの知り合いからすすめられた「メロウ・カフェ」へ。

バリの家具をサンタフェ風の空間に上手く取り込んだ素敵なカフェです。

オーナーの方がバリが好きな建築家の方だという。

しかし、これがバリではなく奈良にある意味がしかと感じられる。

バリの切り取り方は自在だけど、スバラシキ切り取り方で新鮮!

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奈良公園Photo_9

修学旅行シーズンでもあり、にぎわっていました。

早速、鹿せんべい。

買う手前から狙われていました。

で、追われました。(笑)

アッと言う間になくなりました。

150円。

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興福寺Photo_10

五重塔の大きさを一応記憶してもらえたら。

それと、できたら

「やくしにょらいぞう」と、

「せんしゅかんのんぞう」と

「あしゅらぞう」の記憶もよろしくです。

漢字があんまり分からないので

音で覚えるのって難しいと思うけど。

それにしても、

中学校の修学旅行と文化服装学院の

古美術研修以来の奈良。

何十年ぶりの。

自分でもよく覚えていたものです、

「あしゅらぞう」とか。

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東大寺Photo_11

正倉院展の入り口の列があんまりにもすごくて(2時半の時点で1時間待ち)、

諦めて東大寺。

……大きい。

今大人になって見てもやはり大きい!

この大仏殿のなかの大仏さまを中心に

正倉院の御物が集まったわけですが、

それにしても、やっぱり。

子供にとっても大仏さまの大きさだけは記憶できるんじゃないかしら、って。

その後、夕方になりもう一度奈良国立博物館の前を通りかかると

あれほどの列が消えていて。

正倉院展へ、滑り込み。

1300年も前の布や衣服はペルシャ風(私にとってはイスラムの風を浴びたインド風)そのままで、木製の器は今で言うところのカシミールのペーパーマッシュ。

その保存状態の素晴らしさには本当に圧巻。

そして1300年もの間、変わらなかったもの。生活の中で。

これから先も変わらず残るか否か。

残る方に一票!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Photo_15

京都の最後は

最終日。

今回は子連れ帰国にて何かと子供の好むところへ連れて行ったつもりが、

本人半泣きで(本当ですよ!)最後に希望するは、

ウナギ。

しょうがないなぁ。

近所の知り合いに聞いて行った河原町通り近くのウナギ屋さんは

千と千尋の神隠しに出てきそうな、ぼけーーっとしたお店でした。Photo_16

しかし、看板には、「日本一の鰻」。

専門店ゆえ、要するに並・上・特上しかないんだけど、

「どれにする?」って一応聞いたら

「特上」、ですって!!!

それって3600円よ!!!

あいだを取って「上」にさせてもらったら

(-_-)/~~~

複雑なお顔。

隣席の外人さんたちだって「並」だったんだから、

分かるよねー? 分からないー?

しかも、ウナギが食べれない私は、Photo_17

二条通りのトラモントでパスタという

別別ディナー。

どう? この差?

分かるよねー???

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この後荷造りして

翌早朝出発でバリへ戻ったのでした。

今回も皆さま、大変お世話になりました!

また3週間後に帰国(子連れ)します~。

その前にたっぷり服を作っていきま~す。

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その後の。

米田さんのクッキー

今回のジコンカさん@東京では、米田さんにお目にかかれました。Photo

米田さん、高知、大阪と日めくりで移動されたのち(何とこの週は全国4会場でジコンカさん展だったんですって!)、

東京にお戻りのほっとしたひと時でした。

お話しを聞いているだけで目がまわりそうなのだけど、

午後。

階下から何だかいい匂いが。

「明日お客様が見えるから」。

何とクッキーを手作りしていらっしゃいました。

思いきり目を真ん丸にしていたせいか、

おすそ分けを

いただいちゃいました。

わたしもいつか、仕事の合間にクッキー焼いてみたい(夢)。

バター抜き、ナッツ入り。暖かな焼きたて、ほっこり。

米田さん、ステキ!

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ハゼ釣り

作品展終了後の翌日。Photo

子供の希望は、ハゼ釣り。

エイコさんの住まいからすぐ近くの運河で連日おじさんたちが釣っているのを見て、チャレンジ。

淡水と海水が混じる運河では、ハゼがたくさん釣れるもよう。

渋谷の釣り道具専門店で購入した竿に、「ちょい投げ」という仕掛けのハリと錘。

ハゼ用の餌は運河の近くのお店にて

ムカデのようなおどろおどろしいのを買いました。

……って言っても、用意だけではどうにも。Photo_3

おじさんたちを見習って竿を下ろすも、早速ハリが水底のゴミに引っかかる。

「あーーーー!!!」

平日の午後です。フツウの橋の上です。

が、どこかで人は見ていてくれる。

近くでやはり釣糸を垂れていたおじさんが助けてくれる。

そうこうするうちに、1匹かかる。

……これはもう、止まりませんな!

結局7匹も釣れまして(笑)。

それをたらいに入れておいたら、翌日は何と、2匹しかおりません。ほかは全部はぜちゃってました(泣)。

2匹だけをまた運河へ返しました。

ハゼは持って帰れないけれど、

日本の幸せな時間をポケットにしまっておみやげに。

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またもや科博
Photo_4

その翌日。京都へ戻る前に訪れたのは国立科学博物館(またも!)。

今回は特別展の「大恐竜展」を見に。

子供がそーいうものを好きなのは分かるが、

知らなかったのですが、

我母も、そーいうのが結構好きでした。

はい、本当に知りませんでした(笑)。

3世代で訪れた恐竜展、盛り上がった!(笑)

恐竜展も相当興奮したけれど、Photo_5

やはり科博は常設展がすごいと思う。

今回2年振りに見ましたが、何度見ても飽きません。

このダチョウの足とか!!!

なぜに爪が1本なの?

しかも時速40キロで2時間走り続けるという。

心の中で叫ぶ。「これはもう、恐竜の名残としか言いようがない!」

科博常設、Photo_6

もうひとつのお気に入りは

深海世界の展示。

モノクロのような写真は、

長い年月をかけて深海に積もったプランクトンの死骸。

ミクロの世界の化石です。

その形の不思議な事と言ったら。

プランクトンの死骸はゆっくりゆっくり

時間をかけて

改定の深いところに降り積もっていく。Photo_7

マリンスノーと呼ばれています。

その様子が映像で展示されていて、

もうただただ引き込まれてしまうのです。

宇宙空間のように静かな

深海の世界。

次回は江ノ島水族館でさらに追及したい!

……あ、子供よりも私が

ハマっているのはもうバレバレですね。(笑)



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今回の「まめたび」、もう少し続きます。

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