今年のインド 5
ジャイプールから再びデリーへ戻る日です。
相変わらず雨模様なので、“アンベール城から日の出を見る”たぐいのツアーはやめて
ちょっとだけ観光です。
まずは、ラクダさん。
ラジャスターンでは荷物の引き車を引っ張っていたりして
運転手さんと相談して
ジャイプールの沿道で乗せてもらえるところがあるのを思い出し。
ラクダさんってそういえば、背が高い。
乗るためには、壁にまず上ってそこからスライドするように。
ほぉ、ラクダさんがしゃがんでくれるよりも
こちらの方が初心者には安全ですね、きっと。
おかーさんも一緒に乗れば? って言われたけど、
私はモチロン(ぎっくり腰が)怖いから遠慮(!)。
もう一人はどこに乗ってどこを握っていたらいいのだろ。
鞍もついているようなんだけど、
馬に比べて何となく中途半端さを感じたりして。違う動物なんだから違うのは当たり前なんだけど。
ラクダさんはお世話の人に引かれて
車道の端をポコポコと歩き出しました。
「うわぁ、コワイ…」
「だいじょぶよー」(って、人の事だから言える)
ね、結構高いでしょ。見てるだけで十分コワイ。
「何か涼しいよー」
「何かどこつかまっていいんだかわかんない」
確かに手綱とか無いし。
「こぶにつかまっていれば大丈夫よー」
「こぶってこれでしょ、なんか動くからつかまれない」
カチコチになっておりまする。
しかも、
ラクダさんってば首が案外長いのです。
「はい?何か?」
みたいにくるっと。
「うわっ!!!」
目と目が合ってしまったらしく。
……良い体験をしました。
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ラクダさんの後は、ゾウにも乗れる算段が、何ともうまくいきませんでした。
アンベール城に登って行くためのゾウさんたちはランチタイムとのこと(ゾウなのか人間なのか、ランチタイム)。
仕方なく、車でそのまま上って行きました。
だんだら坂道を上がって、
アラベスク空間に入りました。
ラクダで十分満喫したせいか、
ゾウにはもうあまりこだわっていませんでしたね(笑)。
ただ、
アンベールの中でなるほどなハマり方。
それは、迷路探検。
見るべくは鏡の間とか、
イスラム様式のマハラジャの豪華な繁栄の跡なのだけど、
ムガール帝国の建築は、
その威厳に満ちた外観と比べ
意外なほど中は狭く仕切られている。
日本の歴史建築もそうだけど、
空間と装飾にかなりメリハリがある。
で、子供にとっては
それが探検ごっこの空間になってしまう。
「ハト!」、を見つけたタイミングでカメラを取り出していたし。
それにしても、
この緑。
いつも10月に来る時にはハゲハゲなものだから、
この砦の丘の緑が目にしみました。
探検ごっこで流れる汗、
緑の丘を眺めつつ、城塞の中になぜかちょうどいいタイミングでたどり着いたコーヒーショップで「アイス・ヒマラヤン」とかいうフラペチーノを飲み
しばし涼みました。
昨年、某ブロックプリントの工房が、井戸が枯れて水が出ないとぼやいていたのを思い出し
今年はいいブロックプリントができるかも! って、この緑を見て思う。
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つづく。
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