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2013年3月22日 (金)

ニュピ前後

おたふく風邪って忘れてましたが、結構大変な病気です。

人によりいろいろのようですが、今回うちの子供が発症したのが2月24日。

1週間してすっかり元気になった3月はじめ、今度はどうやら合併症の髄膜炎に。

40度を超える熱、病院に行かなければダメってネットの関連サイトには書いてあったけれど病院へ行くと「髄液検査、入院、点滴」なんですって。

しかし、おたふくにも髄膜炎にも効く薬って実はないらしく。

それで、今回もホメオパシーのレメディをトライ。Photo_15

熱はさいわい

24時間後に少しずつ下がってきて、

体力は数日かけてゆっくりと回復。

で、全治2週間。

この3月、ニュピとガルンガンという

ふたつのバリ行事があるため

学校はお休みだらけ。

プラスおたふく休暇2週間というわけで、

休みっぱなし!

写真のお絵かきは最初の1週間目に描いたもの、

「治ったら魚が食べたい」っていう。

ごはんとお箸がちっちゃく魚がおっきいのが爆!(笑)

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たまたまですが、Photo_16

ほんとうにたまたまなんですが、

ニュピの2日前、

Fさんが手巻き寿司やるからって

誘ってくれました。

その頃ちょうど食欲も戻りつつあったもので、

新鮮なサーモンとマグロ、

最高にうれしかったようで。

自分でマキマキするという食べ方も

相当ツボにはまったようで。

…こういう嬉しさって大人になっても覚えているものだろうか?

2日間くらい、「もっと食べたかったのにお腹が小さくなっちゃってて残念だったぁ」って

何度も嘆いてましたから。

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手巻き寿司の翌日はオゴオゴの日。

バリ歴の新年ニュピの前夜に繰り広げられるねぶた風のお祭り。

オゴオゴと呼ばれる鬼の張りぼてをおみこし状態で担ぎ、道々を練り歩くのです。

バリ人にとって1年で最もパワー全開、ときどきやりすぎ(笑)、

そして翌日ニュピは静寂そのものというメリハリが素晴らしい伝統行事。Photo_17

地域によってもいろいろのようだけど、

今年は主人の実家、パダンテガルのオゴオゴを見に行きました。

この辺りではUBUDのオゴオゴが一番豪華(お金持ちだから~)、と言われるけれど、

パダンテガルも相当なもの。

ある集落は30万円も集まった寄付を全部投じ、

1か月前から毎晩練習にいそしんだという力の入れよう。

(後日これが語り草に…)

午後4時を過ぎる頃、

バリ中の主だった交差点はPhoto_18

オゴオゴのために封鎖されるので、

通りには車もバイクもほとんどいない静まりよう。

お店の大半も閉店し。

そして、にわかにはじまるガムラン隊。

静かだったのは、

人々がすでにオゴオゴ待機で

結集していたからでした。

本来は男衆の力の見せ所、って気がするけれど

今じゃコドモタチのオゴオゴもPhoto_19

女子のオゴオゴも。

お揃いの真新しいTシャツ着て。

女の子もこれ担いで、大暴れって(笑)。

この張りぼて、全部手作りなのが

マニス的には好感度。

おどろおどろしいのはまぁ、別として(笑)。


Photo_20
気持ち悪さを競うかのような

オゴオゴは、

日本の節分の鬼のように

新年を迎える前に

邪気を持って行ってもらうための象徴。

それにしても

気持ち悪いですねぇ。(-_-)/~~~





家々の前には、新年を迎える前のPhoto_21

お供え物。

これだけは今でも

プラスチックになっていないのがいいです。

お家でこしらえる

門松みたいなものかしら?

ちょっと意味は違うんだけど。

さて。

夕やみ迫る頃、Photo_22

オゴオゴたちはひとつひとつ動き出しました。

今どきは

松明の演出や

おしゃれなイルミネーションもあって。

各集落ごとにパフォーマンスも凝っていて。

押すな押すなの大賑わい。

こんなお祭りがあるバリって

すばらしい。

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そして、バリ的にあけおめ。

静寂の日、ニュピはいろいろしてはいけないことがあるってご存知の方も多いかと。

①火を使ってはいけない。

よって、オゴオゴを見て戻ってからの深夜は翌日のおかずづくり。

②働いてはいけない。

それは、できます。1日くらいなら、マニスにも(笑)。

③外出してはいけない。

はい、いつも籠っているのでダイジョウブ。

④夜電気をつけてはいけない。

はい、だから、バレないように。Photo_24

外にあまり電気の光が漏れない部屋にこもって、

PCでDVDよ。

1年に1回のスナック菓子食べ放題。

こういう楽しいことをしてはいけないのが

実は5番目のおきてなんだけど、

多くの人が

こうして過ごしているんじゃないかと(笑)。

ニュピの夜は、空港も閉鎖ゆえ、飛行機も全便欠航になるほどきっちりしているのに、

街灯も一切点けてはいけない、というのに、

停電にはしないので。

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翌日。

ハレとケが終わり、ゆるゆると日常に戻る一日。Photo_25

お天気も良く、朝から行動。

家から車で30分ちょっとの、キンタマーニへ。

壮大なカルデラ湖が右手に見えます。

左のなだらかな山がキンタマーニという火山。

ここが地球の第一チャクラだという説もあるくらい、

土のちからというか、底辺の力が感じられるスポットでもあります。

まるで夏山のような気持ちいい風、雲が次々と流れていました。

犬の散歩もして、ショートトレッキングもして、

気持ちよ~く帰ってきましたら。

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………。

何と、今度は主人がおたふく発症!!!

今週はついに入院という騒ぎに!!!

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いやいや。

バリにいずっぱりの3カ月ですが

なかなかどうして忙しや~~~。



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2013年3月21日 (木)

2月のバリ

もう東京では桜が咲いちゃっているなんて驚きです。

明日皆さまへ発送する作品展のご案内状、4月11日からのjikonka TOKYOは、

桜満開の並木道を歩いて来ていただくことをネラッていたんですから!わぁ。

どんどん季節はハヤマキになっているのですね。わぁ、わぁ!

そして、その逆を行っている私は、

3月はもう20日というのに「2月のバリ」ってタイトルのブログアップです。

2月がちょっとだけ短い月だというのももはや理由になりませんね~。

しかも思っていた以上にいろんな事がありました。

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お天気雨Photo_2

2月は嵐の1か月でした。

突風ですだれと瓦が飛び、落ち、壊れました。

時折空と地上の相談が間に合わないみたいに、

夕日が射しているのに大雨とか(笑)。

すだれは建物の雨除けになるのですが、

飛ばないように結びつけるがいいか、

いっそ巻き上げた方がいいか、毎日忙しかった。

そうこうするうち、子供が急に熱出したと思ったら

両あごがみるみる腫れてきて。

1週間して治ったかと思ったら今度は髄膜炎。

合併症なのでした。

何かと落ち着かない春の嵐でした。

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鳥毛清喜さんのお家へ

なぜか、大雨大嵐の日に電話がかかってきました。

鳥毛清喜さんの親友の某織物作家さんからのとある件で、

清喜さんがまず会いましょう、って。

10年以上前に、一度行ったことがある海辺のPhoto

工房件ご自宅へ伺う事になりました。

清喜さんはガラス作家。

バリの高級ホテルの多くのエントランスを飾る作品の

多くは清喜さんのもの。

バリ在住の日本人の作家で第一人者だし、

うん、きっと何かの間違いだろうけれど

きっと春の嵐の仕業と思うけれど、

もちろん以前お目にかかった事はすっかりお忘れだし(笑)。

で、この写真は、清喜さんのテーマの一つである

「仏像」の手の型、ご自邸のリビングの前の庭に置かれているものです。

ガラス作品だから、型が必要。でも、その型が何でできているかと言えば、

発泡スチロールなんだそう。

「この前の嵐でさ、指先が折れちゃって中がバレるようになったよ」、ですって!

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刈り取る前に

刈り取る前に雨とか風でなぎ倒されてしまった稲は、出荷できないらしい。

それで、お天気が難しい間は、刈取りは「なぎ倒されていないところ」が優先順。

で、すでに、のところは、Photo_11

このように

そこからまた

新しい芽生えがはじまっているという訳。

3毛作のバリの田んぼ、

世界遺産に登録されたスバックという

とても高度な水利システムで成り立っているのだけど、

諦めも肝心なのでしょうか。

ちなみにバリでのお米の値段は25キロで約2000円です。

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柚木ミサトさんのトーク会

主にtwitterで知り合って仲良しになったPhoto_12

イラストレーターのミサトさんが

バリへ来ました。

きゅうりちゃんと呼ばれているマスコット的なアイコン、

ネットで見たことある人も多いかも?

あるいは震災後、放射線の影響を象徴した

「あかいつぶつぶの絵」を見たことがある人も?

ミサトさんはもともとバリ・リピーターとかでUBUDにお友達もいろいろ。

で、今回はcafe Angkasaにてトーク会をしてもらうことに。

写真左がミサトさん、真ん中は影武者の由美さん、右はsisiの尚美さん。Photo_13

あかつぶのほか、

原発事故後、ただしく放射線の知識を理解して暮らしていくためのハンドブック「放射線になんか、まけないぞ!」を出版されたエピソードを。

トーク後は今日本で劇場公開中の「おだやかな日常」を上映。

ミサトさんが橋渡しとなって海外ではおそらく初めての上映に。

東京で震災を体験した人にとっては

二度と思い出したくない場面が多い映画かもしれない、Photo_14

私も半分くらいしか見られなかった(途中退場!)けれど、

バリにいて震災について限られた情報でしか知らない人にとって

何かに気づくきっかけになっていたらいいなぁ。

最後に、ミサトさんからお守りのような鉤針編みのミニきゅうりちゃん、

「どれでも好きなの選んで~」って。

おたふく療養中のうちの子供に、もらいました。

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続きはまた近々。

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