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2012年6月29日 (金)

追記

行ってきました。

20万人集まったって本当でしょうか?Photo_3

国会議事堂前の地上に出たら、何やら涙が溢れてしまった。

日本人ってやっぱりすごいな。すばらしい。

東京のさいごに、この時間を取ることができたこと。

神さまに感謝です。

明日に向けて、もう、ほぼカンペキです。

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引越し準備完了しました。

きょうまでの3日間。引越しのための作業に集中。

先ほど大体終了して、けろちゃんの仕事が終わりました。Photo



上の写真は昨日。

下はきょうの完了後です。

これで明日は搬出のみ!

東京でのさいごが近づいてきました。

その寂しさにも胸が一杯になってしまうけれど、けろちゃんの「卒業」には本当に本当に嬉しさと寂しさで一杯です。P1100354

この事務所には8年いましたけれど、私は実際にほとんどはバリにいたわけで、その間ずっとこことマニス日本部を守り続けてくれたけろちゃんでした。

アルバイト的な参加から入れると10年以上お世話になったけろちゃんです。

今から思うと私自身出産後の数年は何かと体調が悪かったし、バリスタジオと住まいの建設の間は、いつ潰れてもおかしくなかったのに、その辛いあいだもずっとずっとがんばってきてくれました。

私一人ではゼッタイに100%出来なかったアトリエマニス。しっかり支えてきてくれたけろちゃんに心からお礼を申しあげます。本当に、言葉では言い表せない深い深い感謝なのです。

思い出がたくさんすぎて、今は残念ながら書けません。

でも、本当にすばらしい出会いだったし、私を支えてくれながら(たくさんのガマンを重ねながら)、厳しい意見もしっかり言ってくれて何度も私を引っ張り上げてくれました。

パタンナーのきくよさんは、今後もマニスのパターンを続けてくれるようです。きくよさんは私が服作りをしようと思った最初に一緒に参加してくれた長い長いおつきあい。人生の先輩としても、これから先もよろしくお願いいたします。

けろちゃんの仕事をお手伝いいただいた松澤さんは、今後暫くの間京都への引継ぎをお手伝いいただくことになっています。松澤さんにもずいぶん長い間マニスを支えていただきました。

えいこさんはこれから暫く京都へ通っていただきながら、もしかしたらえいこさん自身が京都へ引っ越すことになるかも(将来的に)、という感じで引き続きお世話になります。Photo_2

これまでお世話になった日本部の皆さん、本当にありがとう。

ここまで服作りを続けてこられたことに、ありがとう。

それから、これまで私たちマニスの服をお買上げいただき、大切に着ていただいている皆さまに、心からありがとうございます。

昨日はマニス日本部一同&ゲストとして浅井恵子さんに来ていただいて「お別れ会」をしました。

浅井さんには、ブログでマニスのことをたびたびご紹介いただいたり、布の知識をいろいろ掘り下げていただいたり、2年前の夏に私を京都へ連れて行ってくださったり(そのことが今回の移転のきっかけにもつながっております)。マニスの発展にたくさんのきっかけやヒントを与えて下さいました。この場を借りてお礼申しあげます。

この後は、けろちゃん、きくよさんはじめ、アトリエマニスの新しい時代がはじまります。

本当に、そう思える素晴らしいパーティーでした。

ああ、何か、いろんなことがアタマをよぎりすぎてうまく書けません。

でも、明日ここから全部のものを京都へ向けて運び出します。

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《 お知らせ 1 》

アトリエマニス東京オフィスは7月からアトリエマニス日本事務所になります。

新しい住所は

〒604-0932

京都市中京区(寺町通二条下る)妙満寺前町454-3 呉羽ビル2階

TEL 075-211-6828

です。

現場の都合で7月16日までは内装工事のため電話、ファクス、メールがつながりませんのでよろしくお願いいたします

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《 お知らせ 2 》

京都での事務所オープンは7月17日(火)です。

設営までにしばらく時間がかかると思いますが、お問合せ等はそれ以降順次対応させていただきます。お急ぎの方はこちらのメアドまでお願いいたします。

       ↓

ateliermanis@hotmail.com

京都では事務所と同じ場所にプチ・ショップを併設します。詳しいお知らせはまた改めていたしますが7月28日(土)に小さなオープニングのイベントを計画中です。

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2012年6月26日 (火)

上海&蘇州へ その3

2日目の夕方に入った上海市内。

ここにはワタシの弟が暮らしております。

海外駐在というか、会社員で単身赴任の弟は私と何かと違って優秀です。ちなみに家族は大阪でまもなく三番目が生まれます。……優秀です。ほんまに。

上海では大連への出張から戻ったばかりの我弟と、上海へ通ってこの道20年以上の江崎さんとに連れられて最強の(笑)2日間。

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Photo_17

ボタン屋にて

上海では見たいものがごまんとあるのですが、最上位はやはり生地とボタンでした。


短い時間の中で、じっくり見て回りました。

生地は「香雲紗」と呼ばれる泥染めのシルクを、市場街で買いました。中国人の皆さんの間で流行中とのことでプリント入りやいろんなものがありましたが、無地のいい感じのしわしわのを購入。

それからそれから、ボタンです。Photo_18

これが、インドさながら、なかなか見当たらない。

広~い繊維市場の中で最後にたった一軒だけあったボタン屋で、欲しかったボタンをみつけて(これは執念かも)、

「300個」、というと、店番の女の子が店主に電話で交渉。


江崎さんの通訳によれば、「私が何歳か当てたら希望額にしてもいいよ」とか言うので、ずばり当てて差し上げました。

いやー、やっぱり見た目もノリも16歳でしょー。もっと下かもー。

ピン止めの位置とかも!

価格が決まったら、人海戦術。Photo_19

周りのお店の人たちがわらわらと手伝いに参加。

何と中国女子に混ざって、我弟まで!  

あっという間に300個を数え終えました(笑)。

インドと比較して、ここは大いに違うのでした。だって、最強の二人と一緒ですからね~。一人だったらまず筆談でしたよ、ゼッタイに。

鑑賞者の撮った写真がボケボケですみません!

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ミャオ族のお店にて

田子坊(たこぼう)という界隈は、昔の原宿みたいなことに(たぶん)なっています。

若い世代が新しいタイプのおしゃれなお店を連ねている。レストランやCAFE、洋服屋さんや骨董品屋さん。いろんな楽しげなお店が密集しています。


にょきにょきと聳えるビルを向こう側に、古い建物と狭い通りをそのままに。

夕暮れ時。

ぶらぶら入り込むと、その中に、苗族のお店がありました。

手織りコットンのチェックが売られていたので購入しました。Photo_21

後からけろちゃんから聞いて知ったのですが、黄道婆(ファンタオバー)と呼ばれていた昔の布を再現したものらしく。上海木綿とか南京木綿、とも呼ばれるようです。

トリコロールカラーで可愛らしいチェックがいろとりどり。

ここも我弟が値切り交渉に活躍してくれて、店番の女子たちと和やかにいい感じでいい値段に(笑)。

2階には高価なコレクションをお持ちで、さすがに手が届かないお値段でしたがいいものを見せていただきました。

それはともかく、店番の苗族の女の子。Photo_22

このひと、


バリにいる誰かさんに似てませんか~? 

この写真だと分かりにくいかもですが。

うふふふふ。


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田子坊では、江崎さんに教えてもらったこのお店もふむふむでした。
Photo_23

「上海のヨーガンレール」といわれているそうです。

どうでしょうか?

ちょっとばかり買い物をしたせいか、特別に写真撮影OKいただきました。

「今だけ特別にOK]って、本当はダメってことでしたか?

ま、いっか。

ここはFIX PRICEにて値切り交渉不可。

上の写真は雑貨コーナー。お茶と茶器が中心です。2

下は衣類のコーナーの一角。

ここでブラウス買いました。品質はともあれ、ちょっとかわいい。

京都に行ったらお見せいたしますです。

台湾の温故知新を思い出しちゃう、応援したいお店。

ありがとうございました。

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中国藍印花布館Photo

准海中路という大通りからちょっと入ったところにある藍染のギャラリー。

細い路地に面した住宅は古い上海のままのつくりでした。

装飾は少なくて整然とした美しいたたずまい。

ヨーロッパの町並みのようでもあります。

静かな通りの突き当たりにある「中国藍印花布館」は、日本人の方が創設して受け継いだという藍の型染め布のミュージアムとミュージアムショップのようなところ。Photo_2

あいにくの雨でしたが、晴れていたら中庭には藍染の布が盛大に干されているそう。


かまぼこ型の入り口から中へ入ります。

こちらは撮影も値切りも(当然か?)不可。

さまざまな柄の型染めに迷いながらたっぷり時間を費やしました。

購入したのは一番下の写真です。

騎馬民族のような模様でちょっとアフリカンプリントのような。Photo_3

これ、マニスの秋服に使いますよ。

どうぞお楽しみに!

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さて。

そろそろ引越しが迫ってまいりました。

西麻布の事務所からお別れするのは本当にさびしくて。

けろちゃんがきちんと用意してくれている引継ぎのための資料やデータ。

本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

さ、でも。そろそろ大きな荷物をまとめる時期に。

梅雨どきでうっとうしい毎日ですが、皆さまどうぞお元気でお過ごしください!

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2012年6月25日 (月)

上海&蘇州へ その2

蘇州でのお話、つづきです。


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工場にて


蘇州では、その郊外にある工場を案内していただきました。

こちらでマニスの服がつくれるかを交渉中。

これが今回訪問の目的です。

何しろバリで10年以上、独自に作り続けてきましたからほかの地域でしかも量産体制の工場で同じものが作れるかどうかは未知の領域。

バリでは緩やかながら次第に減っていくスタッフ、これは時代の流れなので仕方ないのですが、そうともなれば同じ品質の服をどこか別のところで作れないかとここ2,3年ずっと思っていたのです。そこにご提案いただいたのが今回の中国のお話しなのです。

ダメモトとはいえ、こちらでの会議はほんとうに白熱してしまいました。Photo_8


紹介者の江崎さんは中国語が堪能。

江崎さんがやり取りするのは蘇州の縫い物専門家集団。その先に工場のオーナーさんがいて、その先がパタンナーさん、そして縫い子さんたちなのです。

バリではワタシが直接縫い手とやりとりしているので、その間に何てたくさんの人たちが介在することか。でも、これが普通のOEMなのです。

まるで喧嘩しているみたいに(笑)見える(にしか見えない)会議。

しばらくすると、「何でも、出来のいい縫い手を二人くらいマニス専属に回してもらえるかもしれないって言ってる」、と、江崎さん。

前日の会議では「これはできない」が連発していたし、言葉がほとんど分からない私は、「こんな細かいのできるはずない!」と叱られているものだとばかり思っていました。

とにかく、詳しいことは一度マニスの服を作ってみた上で来月に、ってことに。

神さま、どうぞ中国とご縁がありますように!!!

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蘇州の野菜料理

蘇州でのおもてなしはこちらです。

菜食がおもな私には、比較的食べやすくてホッとしました(……じゃなくて、堪能できました)!

中国式に接待いただいたお料理の数々。Photo_16

それぞれに料理名がなくてごめんなさい。

食材は江崎さんに解説いただきましたが、間違えているものがあるかも!?

蘇州では川魚や野菜が豊富なお料理が中心らしく、香辛料があまり強くなくてさっぱりした和え物、炒め物が中心のよう。お値段も手ごろのようですが、メニューがなくて材料を指差して調理法を決める方式なので本当のところは分かりません。

私はあまり胃袋が大きくないのですが(たぶん)、菜っ葉ならがっつりいただけてしまう。Photo_10

というわけで、円卓に並んだたくさんの「はじめて」のおかずに大喜びしてしまいました。

一番上はゆりの花(金針菜)ときくらげの炒め物。

きくらげ、と聞くと条件反射で「クラゲ」の一種のように思ってしまうワタシ。違うよ、キノコ。でもこのきくらげは食感もキノコとは思えないくらいしっかりとして美味でした。


やわらかくてさっぱりした食べやすいおかずが続きます。

2番目。

くわいと煮卵の炒め物。

大ぶりのくわいがシャキシャキした食感で箸がすすみます。Photo_12

くわいは中国ではポピュラーなのでしょうか、別の料理屋さんでも出てきましたが芋のような筍のような癖のない食材ですね。今まであまり食べたことがありませんでした。

バリにはないかなー、あるのかなー。

3番目。

ヘチマと枝豆の炒め物。

淡いグリーン同士が見た目に美しい一皿です。Photo_13

このヘチマはバリにもありますよ。

下の写真、デンパサールのティアラ・デワタで先日撮ったものですが、このヘチマと同じです。

きゅうりくらいの太さでその倍くらい長いもの。

確かに、日本のヘチマとは違いますね。

ヤマモモといい、ヘチマといい、蘇州は結構北かと思いきや意外と南の風を感じます。

バリに戻ったら早速試してみたいと思います!

4番目。Photo_15

レンコンにもち米を詰めたもの。

飴のようにねっとり甘いデザートのようなこのお料理は、皆さんの好物のようでした。私もこれ、好きでした!

その奥に写っている川海老はお醤油をたらして食べる式。こちらも人気でした。

中華の世界は本当に広いのですね。

ふむふむ、ほかにもはじめましてなおかずがたくさん。

たらふく、ご馳走様でした。3日間分くらい食べた気分。

で、その後のホテルにあのヤマモモが待っていたのでした……。

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明日は上海へ。

続きます。

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上海&蘇州へ その1

マニス東京事務所移転前の慌しい週末、無理を言って上海と蘇州へ行かせてもらいました。

中国で以前から手仕事を中心に服作りをしているというグループに会うためです。

紹介者であり同行者は江崎正代さん。

最初のきょうは、蘇州のおはなしです。

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スイカなおもてなし

最初から脱線します。

いえ、最初から最後まで。これ無しには語れません。

6月の中国はスイカの季節なんだということ。一生忘れないでしょう。

初日。Photo

上海浦東空港に到着後、車で3時間近くかかって着いた蘇州のとある事務所。

お茶を出された背後でさくさくと何かを切る音。

「なんかスイカを切っているような気がする……」、と江崎さん。

まもなく出てきた、これで一皿一人分。

「これ全部食べないと話がはじまらないのよ」って。

まじ? 写真は、ええと、これで3切れはもう食べているんですけど。

渋滞に巻き込まれ遅れて到着した我々。早く話を始めないと日が暮れちゃう!ってことは、迷ってないで早く食べるべき。

お腹がたぷたぷしたままの会議なのです。Photo_2

何がともあれ、どこへ行っても、この赤いものが先に出てくるみたいなのです。

(帰りのヒコーキの中でさえも!)

翌日。蘇州刺しゅうの専門店へ伺ったとき。

今度は何と、洗面器!!! 

お店の人が「どうぞ」って手渡しで下さったのを、ついつい後ずさりしてしまったら、店主の王さんが「だめだよそんな出し方」って。ま、出し方もすごいけど、私はどちらかというとスイカそのものに後ずさりだったんです……。

そして、夜だってありましたねぇ。

今度はホテルにヤマモモのお土産が。

「部屋で食べてね」、って。Photo_3

あ、でも、これ、高知のお土産にいただいたことがあります。

見た目はベリー系ですが梅のような桃のような。すごくおいしいもの。

中国のは少し大粒。

「収穫期が1年の中でたった1週間しかなくて、摘んだ翌日にはもうお酒のような匂いがしてきてしまうので、その日のうちに食べること!」、って、そんなぁ~~~。

ちなみに最後に手土産もありまして、それは桃の箱詰めだったのですが(!)、それはさすがに持ち帰ることはできず、残念ながら本気で辞退でした。水蜜桃というすごく珍しい桃だったみたいです。はぁ、もうそれは気持ちが(お腹が)いっぱいで、写真すら撮れませんでした。


……当分のあいだ果物なしで生きられます。

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Photo_4

蘇州刺しゅうと綴れ織

最初から関係のない話ですみません。


ここから先が布のはなし。

蘇州2500年の歴史の中で今でも作り続けられているという両面刺しゅうと綴れ織。

その専門店を案内していただきました。

シルクの糸の撚りを解いて解いて、蜘蛛の巣のような光が当たらないと見えないくらい細い糸で刺していく。

これが蘇州に伝わる刺しゅうなのだそうです。Photo_5

紗のようなごく薄い生地に絵画を描くように。

しかも、これは裏表のない両面刺しゅう。

この高度な技術はおもに衝立に使われていたそう。

金魚のものは、今ではここまで細かいものを刺せる職人がいないというミュージアム級。

向こう側の壁が少し透けて見えるのがお分かりでしょうか?

半透明な生地に半透明な刺しゅう。


淡い紗の生地のなかに本当に金魚がゆらゆらと泳いでいるかのような、すばらしい表現力です(ガラスの反射が残念な写真です……)。

その下の木立のような絵は現在の比較的一般的なレベルとか。Photo_6

それでもゴッホよりは細かいです、刺しゅうですから。

これらは工芸、つまり誰々さんの作品ということではなく作り続けられているところもびっくりです。

蘇州にはもひとつすごい技術があって、それが綴れ織です。

刺しゅうの描写力に負けないくらい緻密です。

蘇州綴織でつくられた帯が日本で一時期流行していたそうで、下が当時つくられたもの。

今ではここまで織れる職人がいないのだとか。Photo_7

カシミール織のアンティークレベルです。細かいアラビック柄の中に濃淡があります。

黙って見せられたら、これが中国のものとは思わなかったかもしれません。写真が小さくてごめんなさいです。

こちらは裏はケバケバなので、織りあがった後に丁寧に糸の余りをカットするのだそうです。



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蘇州では、あの有名なお庭もお寺も見ることなくスイカと刺しゅうと会議だけ。

いえいえ。ちゃんと中国流のもひとつのおもてなしがありましたよ。

続きはまた明日!

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2012年6月20日 (水)

台風

皆さまお元気ですか?

5月下旬に開催のDEES HALLさんでの「クロマニス展」ではたくさんの方々にお越しいただきほんとうにありがとうございました。

私はしばしバリでの仕事をして昨日また帰国。

来週から引越し作業です。

いよいよです。

でも、その前に明日からちょっとだけ中国へ。

きょうは台風でたいへんでしたね。

私は生地屋さんめぐりの一日でしたが、傘がオチョコになりながらも早めに帰宅。

皆さまがどうぞご無事でありましたように。

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2012年6月 1日 (金)

バリへ戻りました。

今入れたばかりのブログが全部消えてしまいました。

時々あることだけど、ショック!!!

もう一回書き直します。

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31日で「クロマニス vol.2」@DEE'S HALL終了しました。

私は30日まででお暇して、その晩のヒコーキでバリへ。

期間中来てくださった皆さま、大変ありがとうございました。

中には2回以上来てくださった方も。

私が長々とお手紙を書いたのを心配くださり、けろちゃん立ち合いの最後のマニスだということで来てくださった方々も多く、また私たちの日本部事務所を京都へ移転するということでご心配いただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

けろちゃんの「これから」については、まだ未定のよう。

今はまだマニスの仕事で精いっぱい忙しくしてくれています。マニスを去ってから、次の計画にとりかかるそうです。そういうわけで、私も、けろちゃんからの次なる報告を楽しみに待ちます。きっとマニスを超えて素敵な未来を羽ばたいてくれることでしょう。

乞うご期待!

というか、私はただただ、期待ちゅう。

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京都の不動産屋さんからは先程連絡が入りまして、希望していた物件の審査が通ったとのこと。

場所は、京都市内中心部。寺町通に面したビルの2階です。

ビルの向かいにはボタン屋さんと生地屋さん。ビルの並びには付属屋さん。同じビルの同フロアは古着屋さん。

詳しい住所などはまたお知らせいたします。

ともかく、決まってよかった~~~。

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30日のDEE'S  HALLはコーヒーカジタさんの出張喫茶。

梶田智美さんがバリへ来たのは2年前。

たった2日間の忙しいバリで、ぎゅうっと吸収された事を表現されたのだと思います。

http://ateliermanis.air-nifty.com/blog/2011/03/post-5b28.html

3月。「バリの食材を送ってほしい」と電話をいただいて、あれこれ送らせていただきました。

バニラビーンズ。ヤシ砂糖のかたまり。香辛料。ブラックライスの粉。タマリンドのペースト。などなど。

どんな風になるのか、とっても楽しみでした。

メニュー&レシピをメールでいただいてからはますます楽しみに。

しかし、実際のパフォーマンスは思っていたことをはるかに超えていました。

コーヒー豆もバリ産のものを調達くださって、1日限定バリ豆ブレンドをつくってくださいました。その名は「クロマニス」。

びっくりして、嬉しくて。

マニスの新しい出発に向けて、応援してくさったのかも、と思います。

夢見心地のまま、その晩にバリへ発ちました。

写真が間に合わず、申し訳ありません。

「けろ企画」ブログ

http://kerokikaku.exblog.jp/15951438/

ほか、「布とお茶を巡る旅」ブログ

http://nunocha.exblog.jp/18038329/

に先にアップされていますので、ぜひそちらもご覧ください。

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