まめしんぶん 11冬
12月も、もう1週間。
こちらのブログを更新する間もないまま11月が終わっちゃって、皆さま大変失礼しました。
日本は冬の寒さと聞いてこれからあと1日で帰国する私は毛穴がだんだん引き締まりつつあります(気持ち的に)。
来週は、今年最後の作品展が開かれます。
きょうはまだ最後の数点を縫い始めたところだったりして、いつもながらギリギリまでですなぁ。でも、これを背負って元気に日本へ向かいたいと思います。
それでは少し早いけれど、作品展の服を一部ご紹介しましょう!
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INDIAN WOOL
冬はフロムインドです。いや、もしかしてこのところ1年中がインドかも。インドの魔法がかかっちゃっているのかも!
ともあれ。 10月に行ったインドで今回はいろいろな毛織物が手に入りました。ヒマーチャル州、カシミール州のヤクやパシュミナ、カシミール織。ほか11月から継続しているインディゴシリーズにはノスタルジックなカッチ地方&バグルーのブロックプリントが新着。
あたたかに、楽しく冬を過ごしましょう!
ヤクウールのボヘムチュニック
ご案内状に入っているこちらの写真は比較的厚手の4枚のショールから3着取れたチュニックです。
トップとボトムの色が少しだけ違うワンピース風。
コートとしてアウターにも着やすいようにスカート部分にはキュプラを、防寒を考慮してトップには生成りシャンブレーを付 けています。しっかり暖かい冬の服です。
ヤクのシリーズは、このほかにもいろいろなアイテムができました。
ほかは写真があまり良くなくてここでは残念ながらご紹介できません。ぜひぜひ会場で直接お試しください。どれも1~数点ずつのミニコレクションです。
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2年前にショールの状態でご紹介したピュアパシュミナ。
すべすべした肌触りといい極薄のふんわりしたあたたかさといい、これを触ったらほかを着られなくなるかもしれません(笑)。
前は、とても裁断して縫うのは無理と思い込んでいたのですが、今回は行商人の人から比較的大きなサイズのものを何枚か買うことができたことをきっかけに切ってみることに。
ボタンのないフード付きのこんな服にしてみました。
ペイズリー風ブロックプリントの裏地をつけて大人っぽく。
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京都のざくろ染で
11月に琉球藍玉で染めてみたウール服。
今回は同じ染工所さんに春夏につかったざくろのカーキ色であたたかなアウターをお願いしました。
ツイストカラージャケットです。
生地は昨年生地をお湯で洗うことで縮絨させたあのウールガーゼ。
今回は裁断前にお湯で洗い、染色でまた揉まれてかなりしっかりフェルト化 しているもよう(実はわたしまだ出来上がりを見ていません)。
どれだけモコモコか、楽しみなフロム京都です。
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カシミール・ショール
カシミールの商人たちは本当に商売上手。
たまたま似た色2枚ずつ4枚という買い方だったので、四角いかたちに袖だけは同系色の別の人のをつけるような配置でつくってみました
仕立ててみると、意外にすっきりまとまった気がします。
不思議がいっぱいのカシミール。
そこでつくられるショールは2枚と同じ柄・色のものがないんだそうです。
余談ですが、カシミールのペイズリ ー柄はほんとうにマンゴーがもとなのかどうか。
わたし最近ペイズリーは勾玉と共通の出身じゃないかという気がしてきています。
では勾玉は何から来ているか? こんど調べておこう。
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ウールをサンドしたリバーシブル
バグルーの天然染めブロックプリントで赤とブルーグリーンの便利服ができました。
これ までのバグルーとはちょっと違う、やさしい雰囲気の花柄です。
表はブロック、裏面は同色系のシルク を選びました。
その間にウールの半端 な生地を挟み込んでブラウス感覚にはおれるTOPを。
かたちは「コハゼシャツ」と同じで小さ い襟付きの新パターンです。
中のウールがいろいろなので1点ずつ暑さや重さが異なります。
ちょっと厚手な綿入り風の感じもいいし、薄い仕上がりのもな かなかきれいに仕上がっています。
今回のおすすめのひとつです。
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こちらもバグルー
インドネシアにもあるこの模様。
真面目にいびつに並んでいるところがおもしろく。
そして、どこかソレイヤード風ですね?
こちらはインディ バリシャンブレーの紺色を裏面にしたリバーシブルTOPとインドパンツの上下をつくっています。
写真はインドパンツ。
生成色のセーターと着てみたい。赤いマフラーして。ピーコートと合わせて着てみたい。白い衿のシャツ着て。
……ほかにもいろいろ着てみたい。
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サリーから
久しぶりにサリーから服をつくりました。
サリーはサリーとして着た時を想定しているわけで、布として柄や向きがいろいろだから服にするには結構頭を使う。
今回のものはインドのデザイナーさんの作品だという。
一見素朴なインディゴ染の手つむぎと朱赤のザリ(縁取り)に、部分的に手刺繍が入っている関係で地の目がゆらゆら。むずかしー。
薄い生地に本当は1枚仕立てで風が通り透き通るような仕立てがふさわしいのだろうと思いながら、実用性を考えればここは裏付きに。
同色系のシルクを裏面につけてすべりの良いTOPにしました。
インディゴブルーでさわやかな色。通年着られそうなタイプです。
しかしながら、本当におしゃれなサリーなのです。
リバーシブルの理由
ベンガル人のおじさんから昨年も購入した「リサイクル・カンタ」。
着古したシルクサリーを2枚 重ねて刺し子風にランニングステッチで縫い合わせたもの。
もとのサリーがそれなりに古いことは柄からして分かります。昭和風というか、今のじゃないと一目でわかるのです。
でも、このカンタ自体も少し前の仕事なのかどうか。
ベンガル人のおじさんの話しだと結局古いのだか新しいのだかよく分からず。( このおじさん、でも、好き)。
まずは取り合わせが独特なのです。
写真はとあるピースでつくったもので上は表で下が裏。ほら。ぜんぜん違うでしょ?
関連性のない真逆な柄を組み合わせちゃっているもの多し。 というわけで、これはもうリバーシブルでした。
9点あります。まぜまぜ具合をお楽しみに。
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タータンチェック
最後にこちら。
普通の生地屋さんで何となく買っておいたウールガーゼのタータンチェック。
何に使うかな、と思いながら眠らせていたもの。
デリーのKirolという洋服屋さん(夢のようにかわいい)で売られていたプリント生地を裏に使ってモケモケのパンツになりました。
クリスマスだし。寒い季節だし。
楽しく元気にいきましょう。
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今回はここまで。
残るイロイロは是非会場でご覧ください。
See you soon !
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