今年もインド 2
アーメダバードは織物の町、と聞きました。
これまで何度かインドへ出かけているけれど「織物の町」っていうのは、確かに未踏。
キャリコ・ミュージアムに何かヒントがあるかも、と、期待していたのですが、たくさんの待ち時間にあっという間の見学時間ですっかり機会を逃しました。
でも、その足で向かった場所にちゃんと天使は微笑みましたよ。
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ハンシバさん
ハンシバという会社。
インドやネパールなどの各地域にある昔ながらの手仕事、織物、工芸を、地域の女性たちに経済的に糧となるよう支援しているところです。刺繍や織物、編み物のような半加工品を各地にオーダーし、こちらで完品にしているようです。
デリーにその支店があって前から興味を持っていたのですが、本拠地はアーメダバードだと分かって早速(ノーアポで)お邪魔しちゃいました。
本社の職員100人以上、内部にサンプリングから製品の縫製、仕上げなどほとんどすべてのことができる設備を持っています。
休憩場所で雑談している女の子たちは、スリランカから来ている研修生だそうです。ここで洋裁を覚えるために期間限定で来ているのです。若くて希望あふれる女の子たち。この意欲をバリへも持ち帰らなきゃ!
ハンシバのオリジナル製品はマニスのバリショップでいろいろ扱っているのですが、今回ここでインドでのものづくりの現場を見ることができてとても参考になりました。
たくさんの技法があふれるインドで、これから先も続けていける生産的な手工芸を試みている。内勤スタッフのある人は「それでも前よりずっと手仕事の質は落ちていて各地のプロジェクトを支えるのはかなり大変」と言っていましたが、サンプル室では、すごい速さでホック刺繍を指すおばちゃんと女の子が床に数人座り込んで黙々と作業中。地域の現場でも新しい世代が新しい伝統を盛り上げてくれるのではないかしら。
直接かかわれることはあまりないかもしれないけれど、これからもどうぞよろしくお願いします、ハンシバの皆さん!
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実は、この会社(ハンシバさん)の場所を探すのに一苦労。
分かったのは唯一住所だけでしたので。
と、言ったって、私は車の中で待機するだけ。
動いてくださるは運転手さん。
途中で聞き歩いているときに「あの道を入ったところだよ」って教えてくれたのが、たまたまだけどミシン屋さん。
中古ミシンの調整をしてるアラブ系のおじさんたちの仕事っぷりに惚れ惚れ。
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ハンシバのスタッフの一人が、ボタンを買いたいという私を案内してくれることに。
教えてもらったそのお店は、小さいガラス瓶に入った混ぜ混ぜのボタンを12個でいくらいくら、みたいなところ。
面倒なので「これ全部でいくら?」と聞いてみたけれど、応じてもらえず。仕方なし店番の男の子と一緒に一個一個確認しながら数える。割れたのや、サイズの違うのやらがいっぱい混じっていて。こんな細かいことやってもらって申し訳ない。
店内は結構ぎゅう詰めで、汗!汗!
インドでずっと買いたかったけどまだ買ったことがなかった、ボタン。これまで中古品しか手に入ったことがなかったけれど、手仕事風のいびつさがすごく惹かれるのです。今回は新品よ、でもやはりボコボコにいびつな。
あぁ、いとおしい。
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アーメダバードの最終日。
ガイドブックに出ていたカッチ地方の専門店へ行ってみました。
夜型で朝は出の遅いワタシよりもインドってさらに出が遅いの。
10時すぎに行ってまだお掃除中のところに無理やり入り込む。それで、出てきたのお昼過ぎ。あまりに宝物がたくさんだったので、急きょこのお店からバリへFedexを一個送ってもらう手はずに。きゃー。
カッチの布は力強くて素朴。カットワーク、ミラーワークがお得意のようだけど、今回は赤い地染めのブロックプリントを購入。
カッチ風ブロックはウールにぴったりで、今やもう裁断して服に縫いあがっているという今。来週のtoko manis specialで登場するのです。
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またも続く。
あ~~~、書ききれるのかな、tokoの前に。
わたくし、実は今、終日プエンテさんのペルーからの半製品の組み立てに没頭中。
そうこうしているうちに、きょうはペルーでの地震。
大切なことをひとつひとつ慌てずにきちんとやっていきましょう。
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コメント
こんにちは。
今アーメダバードにいるのですが、
差し支えなければカッチの専門店の住所を
教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿: アーメダバード | 2012年3月16日 (金) 04時14分