北海道へ 2
考えてみれば、このブログは自分でも不思議なくらい服について何にも書いていないなぁ。
自分の日頃が朝から晩まで服づくりだから、そのほかに起きることばかり目が行くのかもしれません。うむ。
お盆休みももう終わり。
15日には「大きなオレンジ色の月が見えた!」 という報告があちこちから。
日本では暑さも戻ってきて、電力も足りるみたいだし、よかったよかった(違うかも?)。
話は違うけどこちらは「間に合った、夏休みの日記」という感じです。
しかし。あれれ~、あんまり夏っぽくありませんね。
お天気のせいもあるけれど、目的地ニセコは16度。
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「北海道 その2」は、ニセコへの旅。
函館から特急電車で長万部という駅まで。そこから1両ワンマンディーゼル電車に乗って行くのです。
ちょうどこの日、全国的に気温がドーンと下がった。それで、前日行ったばかりの大沼国定公園は、こんな。山も見えませーん。さぶ~い!
大沼を通り抜け、長万部までの海岸づたいの線路からは、夏にしては荒涼とした海辺がつづきます。ノルマンディー地方みたいだな。ノルマンディ。景色は荒れた感じだけど人はあたたかくしなやか。ここは2時間弱の特急電車。
ニセコにつくとこんな電車が待っていました。
「バスみたいだねー」。
今度は森の中をまた2時間近くのったりのったり走ります。北欧みたいだな。ノルウェーの森。ちょっと違うかしら?
車だったら2、3時間ですいすいのところ、私たち鉄郎鉄子。
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ホテル到着後、子供はさっそく露天風呂に「飛び込み」に行った。お風呂はバンザイ貸切状態。
館内、暖房が入っているようです。窓を開けたら、もうかなわん「さぶさ」。私は持ってきたありったけの服を着込みました。
出発当日(!)ネット予約したニセコアンヌプリノーザンリゾートというホテルです。
この辺りはスキー場だから、しつらえも全体的にノーザン。ネットには詳しく出ていなかったけれど、元ニッコーホテル改装後でまだ新しい。インテリアがおしゃれで意外(失礼)、聞けば設計とインテリアは沖縄にある某デザイン事務所さん。これも意外。IDEEではなかった。
上はライブラリー。北海道の自然に関する写真集がいろいろ。
下はラウンジです。大きなガラスから森が見える。ここの冬はどんなだろう。どのくらい寒くて、どのくらい真っ白なんだろう。自分の記憶には雪の光景と感触はもう遠く昔のこと。奥の奥の方から引っ張ってきて、目の前の景色に当てはめて「こんなかな」、と想像する。
函館からの1泊としてニセコを選んだのは、ここにはいろんなアクティビティがあることでした。
お風呂飛び込み後、ヒルトンホテルにあるアクティビティ施設PUREというところへ行きました。ツリートレッキング、サイクリング、凧揚げ、などなど閉場時間まで(もちろんやるのは子供だけ)。アンヌプリという山から雲が下りてきたり晴れたり。風は日本海側から来るのですって。山の向こうは日本海(一度も見たことない)。雨が降らなかったから助かりました。
晩御飯はブッフェだよ。
「パパも連れてくればよかったね~」、あら、そう?(笑)
ご飯のあと、私も貸切状態の露天風呂に飛び込みに行きました。
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ホテルまでお迎えに来てくれたガイドさんは関東出身の女性でした。
やっと晴れて、夏の北海道らしい風景に。
この湿地帯には、夏が短い北海道で今を争うようにたくさんの植物が花をつけているのです。
沼地なので水は溜まったままです。
ゆえに黒く光っている。
そこに小さな小さなたくさんの花が顔を出しています。その周りを無数のたくさんの種類のトンボたちが戯れている。圧倒的ないのちの競演です。やっぱり、すごい。
臨場感。
毛穴が反応しちゃうわたし。
子供はガイドさんからイロイロ教わりながら、珍しいものをみつけました。
モウセンゴケ。食虫植物です。
へー、わたしも実物ははじめて見ます。
小さなトンボがひっかかっていたので放してあげようと思ったら、かなりのネバネバ。ガムっぽい感じの。
バリの自然の中で暮らしている私たちにとって、このハイキングコースは相当なインパクト。もっと先まで行きたかったけど、お手頃なところで断念。
雪の重さを支えるための横広がりな枝振りは、したの方では滑り台みたいに下を向いている。
根がそこから伸びているみたいでもあるし、おじいさんの長いひげみたいでもある。
この木が冬の間、しずかに雪の中で佇んでいる風景がなぜか心象風景のひとつになっているのです。
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ありがとう、夏休み。
はこだて工芸舎さんへもお伺いして、お客様とおしゃべりできて楽しかったです。(写真が不手際にてご紹介できるものがありません、ごめんなさい!)
バリではもう秋服いろいろ制作中です!
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