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2011年4月20日 (水)

まめしんぶんtoko manis

雨だったり、暖かな陽だまりだったり。

忙しかったり、眠かったり。

何かと移ろう春ですね。

今週開催のtoko manis specialについて

きょうはフロム・マニスの内容も少しご紹介しましょう。

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皆さまのお手元にお届けしているハガキの写真のうち、ギャラリー啓さんのとアンタイディーさんのくるくるっと巻いた布。これを使って、今回のマニス服をつくりました。

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Photo一番上の写真のパンツの生地は比較的濃い色の生成リネン生地を選んで、ポケットだけシマシマ。 

シマシマは啓さんのお店で選ばせていただいた幅12センチほどのお布団の縁取りを解いたものです。壱岐対馬の手生みの大麻と手紡ぎ木綿。90年位前のものだと思う、と啓さん。

生地幅をそのまま使って単純なポケットとして使わせていただきました。

ルーペで見れば、確かに、木綿も入っていることが分かる

素朴だけど、繊細な縞。Photo_3

2番目の写真のポケットも啓さんのもの。奴さん(昔の消防隊)の服に使われていたものとか。

ペンシルストライプみたいな均一な縞柄は柿渋染めのような色です。ヘンプ100%の紺色の生地で元気なハーフ丈のパンツに。はっきりした縞が映えます。

こうして服の部分につくと、これが昔の手作りの布だなんてちょっとやそっとじゃ分からないかも、という印象。

なぜだかとてもしっくり来てしまう。今のキブンに。Photo_2

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3番目。

アンタイディーさんでお分けいただいたタイ少数民族の衣装(スカート?)を解いたものらしい手織のユーズドのヘンプ布。

着尺くらいの幅があり、これだけでも1着の服がつくれそうですが電卓片手に3着分に分割。

こちらをパンツの部分(下側)につかってトライバルなふんいきのパンツをつくりました。生地は紺色のヘンプ生地を選んで、100%ヘンプ。

こちらは今回のおススメです。


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Photo_4DMのマニス服は、

マニスの生地ストックから選んだインディゴ染めのエリ蚕とえみおわすさんからいただいたタイの手織をMIXしたコハゼ使いのミニジャケットです。

格子っぽい折柄の部分がえみおわすさんの生地。

これに、今回使ったインディゴ染めの花柄をトッピング。Photo_5

インディゴ染めの花柄は数年前にちょっとまとめて購入したジャイプールブロックプリントです

洗うたびに色落ちするし日焼けで退色もすると思いますが、今回のラインナップには実にピッタリ来るプリントなのです。

こんな風に、布同士が出会って響きあうのって本当におもしろいことだなぁ! 

日本の昔のはぎれとタイの少数民族の手織と、インディゴのブロックプリント。時代も産地も異なるけれど、なぜかどこか同調しているような気がするのです。

花柄のは、スカートほか、新型のブラウス、ロングチュニックをつくっています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 320rimg0577

昨年12月に視察した京都の昔ながらの染工所さんにお願いしていた、草木染による「製品染め」の服が出来上がりました。

今回はざくろで染めたダークなオリーブ色とメキシコ産のロッグウッドという染料のチャコールグレー。

京都で小野小町の昔から、もっともいい水源の水が流れていたことで染物屋さんが軒を連ねていた通りに、たった1軒残っているという染工所さんです。

320rimg0589当時は川が流れていたところには道が敷かれ平安の頃の面影はありませんが、「いい水が染め上げる色」にこだわって天然染めに力を入れていらっしゃるのです。

初回はマニス定番のフラットリネンクロスとインドネシア産プリミシマで40点あまりの服が染め上がってきました。若干のムラはあるものの、服を縫い上げてから染めるという方法でとってもおもむきある仕上がりです。

実は、このような工程はマニスでも初めてで、バリのスタジオからは染める色を想定して芯地とミシン糸を選び縫いました。

染める前は白生地に色つきの芯地が透けて見えるし、色糸の縫い目が際立つし、とても心配でした。

染め上がりは?320rimg0594

できれば是非直接ご覧いただきたいのですが、見事に調和していて、実のところちょっとした驚きなのです。

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このほか、竹墨染めによるリネンクロスの服もおすすめです。

こちらは染め上がった布を縫ってから洗うことで着慣れたふんいきに仕上げてみました。竹炭って墨汁みたいなものなのでしょうか、洗っている間に手が真っ黒になりました。力をかけるために足でもふみふみして洗いました。

お陰さまで(!)ワイルドな仕上がり。

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今回は2日間だけのtoko manisですが、

皆さまにステキなお気に入りが見つかりますように!

楽しみにお待ちしております。

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