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2011年4月22日 (金)

manis antique marcket

きょうはtoko1日目。P1080236

午後1時のオープン前から、続々とお客様が。

3月の作品展初日での震災。

その後、ご家族と連絡が取れなくなってタクシーで夜遅くに帰宅された方。

最寄り駅へ歩かれたけれど電車が止まっていることからさらに一駅、一駅と歩かれて、結局池袋芸術劇場で一夜を明かされた方。

2時間近く待ってバスに乗ったものの渋滞に巻き込まれてしまわれた方。P1080237

ひと月前の地震の日のマニス展に来てくださった方々が、「こうして無事に帰りました!」と話しに来てくださいました。

たまたま、かも知れませんが、やはり私が選んで決めた日程であり場所であり、そのことに深く反省しながらも、こんな風にきょう「無事に帰りました!」と、報告に来てくださった皆さま。本当に頭が下がります。

メールでは「もし一人だったら心細かったかもしれないけれどマニスさんの会場で皆さんと一緒だったことがとても心強かったです」、とお寄せくださった方もいてかえって励ましていただいたり。

皆さまのお心遣い、本当に言葉にならないくらいありがたく受け止めております。P1080239

バリで暮らしている私が日本のお客様からこんな風に励ましていただくなんて、これからはさらに自分に出来ることをどんなに小さなことでもいいからやっていきたいな、と、思いました。

皆さま、本当にありがとうございました。


toko manis specialの会場は、こんな風にスタート。

暖かさでいっぱいでした。P1080240

京都のギャラリー啓さんからはお電話で「私たちはみんな糸つながりですから、友情出演のつもりで応援してますよー」って励まされ。

ぽかぽか陽気のなか、わいわい楽しい一日がゆったりと過ぎました。

内心やっぱり「もしまた大きな地震があったら」という心配が離れませんでしたが、昨夜も揺れ、今夜も揺れたけれど、大丈夫だったことにも地球さんにも感謝、感謝。

会場には、「これはどこのものでいつのものだろう???」的なレイアウトがいっぱいです。P1080242

古いものと新しいものが混ざっておりますが、どれも新鮮でわくわくします。

昨日私はたまたま時間があったので世田谷美術館で開催中の白洲正子展を見てきましたが、白洲正子さんがたいせつにずっと追い続けてきたものが「日本人って何だろう?」「日本人の神様ってどこにいるんだろう?」みたいなことだったかもしれないな、と、思いました。

今回集まっている啓さんのアンティーク布、それと同じようにいとおしくなる谷さんの布の共通点は、山里で名もない人たちが生活の為につくったもの、ということになるかも知れません。…ってことはこの前も書きましたが、暮らしの中で、心の中で、自然を愛で毎日に感謝したり悩んだりしながら作られてきた必要品の素の美しさは今とっても響きます。 P1080244

白洲正子さんの展覧会は木像や曼荼羅や掛け軸の絵だったりするのだけど、今ここで私たちがお預かりしている布たちのような小さな断片にもあるかもしれないな、と思います。暮らしの為に、たんたんと作られてきたものの美しさ、です。そういうたぐいの祈りがある暮らしの断片かな?って。

ヨーロッパ、アジア、アフリカと世界の織物を集めてひとつひとつ異なるデザインのバッグをつくっていらっしゃるアンタイディーさんのお仕事も加わって、布たちがひとつの空間の中で楽しそうにおしゃべりしあっているような気もして、楽しいです。

明日は雨の予報ですので是非お気をつけていらしてください。

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