4月の東京にて その2
毎日あたたかな東京で、午前中から出ずっぱり。
今週末にはまたバリへ発つのでポカポカ陽気をいいことに。
tokoの翌日からさっそく出かけたのはアースデーです。
アースデーのアースガーデン。毎回機会を逃していて初めて行きました。
場所はNHK前のけやき通りと中心とする代々木公園の一角です。
行くとさっそく、知った顔がたくさん。
えみおわすさん、プエンテさん。昔からの知り合いでカンホアの塩をつくっているたけしさん。面識はないのだけどそのほか知っているお店がたくさん。皆さんテントを借りての出展者さん。小倉さんというタイ北部で織物や服をつくっている方にも初めてお目にかかって、こんにちは。SORAのたみさんについて行ったので、これまで知らなかったオーガニック系の出展者の方々や来場者の方々にもお目にかかりました。
中央のステージでC.W.ニコルさんと田中優さんの講演会。
C.W.ニコルさんは
「今こうした大きなことが起きたのは、今が(ある意味)チャンス。今から新しい日本をつくろうよ!」
「静かに心を決めてみんなで政府に訴えかけましょう、no more anythig」
「電気の使用量は夏の31度を超える日の午後2時から3時までがピーク。その電気量に合わせて国内の発電は行われています。……だから、原発がないと電気が足りないというのはうそなんです」
「電気使用量のうち一般家庭で使われるのは9%、企業が91%です。しかし、電気代の仕組みは企業の場合使えば使うほど安くなる。だから企業が節電しないのが問題。企業が使うほど高くなるような仕組みにすれば、一番の省エネになります。節電ができれば原発がなくても大丈夫」
「一番効果的なのは海洋王国である日本の場合、海上での風力発電。原発に比べたらはるかにたくさんの人を雇用できるメリットもあります。波力発電もとても効果的です」
と、コメント。これは“エネルギーシフトパレード”に向けての言葉でした。
エネルギーシフトパレードとは、デモとは少し様子が違っていて「未来のために」ポジティブな意見を、という雰囲気が感じられます。デモは「反対意見」だけど拒絶ではなく意見を発信するためのパレードという印象。
通称エネパレ。
賛同者はすでに坂本龍一さん、加藤登紀子さん、飯田哲也さん、湯川れい子さんほか。
パレードは、放射能を吸収し土壌を浄化するはたらきがあるといわれている菜の花を一輪ずつ持って歩くグループ、プラカードを持って歩きたい人たちのグループ、楽器を鳴らしながら歩きたいグループなどそれぞれの趣向でグループ分けされて午後2時半頃からNHK前をスタート。
その後、公園通りを下って渋谷交差点へ。明治通りを左折して神宮前交差点。そこからまた代々木公園へぐるっと戻るというコース。
たくさんの警察官が「隊列を乱さないように進んでください!」とメガフォンで叫んでいましたが、中には楽しそうに見守っているお巡りさんもいて。
わたしもたみさんたちと一緒のグループ「楽器を鳴らしながら歩きたいグループ」に混ざって、隊列に混ざって歩きました。
気持ちのいい日曜日の午後のシブヤをこんな風に歩くことが出来ておもしろかった! このイベントを知らなかったら沿道で「いいなぁ!」と思って拍手を送る側だったと思うけど。たくさんの人たちが写真を取ったり手を振ってくれていて、この活動がこの先どんどん盛んになるといいなぁ!
ちなみにエネパレは5月10日に田中優さんとの勉強会、5月15日に2回目のパレードを開催する予定だそうです。
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月曜、火曜もそのまんま出ずっぱり。
火曜日は文化村の「フェルメールとオランダフランドル絵画展」へ。
フェルメールはポスターにある「地理学者」という絵1点だけみたいだったけど、250年位前のフランドル絵画というのはかなり久しぶりに見たので印象深かったです。
フェルメールは43歳まで生きなかったし作品点数が30数点しかないそうで、そのうちの1点が東京に来ただけでも話題なのかも。
ともかく、その当時の絵は驚くほど緻密で(再確認)、中でもピーテルステーフェンスという画家の「修道院のある森の風景」はどこに修道院があるんだか分からなかった。だって葉書よりも小さい古いゲームカードの裏に描いたというもの。森の絵の一角にぱっきりと光が当たっているのだけど、ルーペがないと修道院らしきものは見えないくらいに。
250年前の絵って写真やデータを取ることも出来なかったと思うのに、驚くほど細かいタッチで光がすごく繊細で、描かれたものも静物画や肖像画だけではなく俗っぽかったり、街や村の市政のさまざまな風景で、見ていると少し前のバリの西洋版みたいにも思えます。電気がまだなかった頃の暮らしでは、暗がりや森の中にやっぱり妖精みたいなものとかが潜んでいそうな雰囲気で。
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そろそろ荷造りを始めつつ、ゆるゆると春を楽しんでいます。