まめしんぶん2011春
昨年12月から4ヶ月ぶりの作品展がもうすぐです。
今回は制作期間が3ヶ月取れ、新しいパターンの服がいっぱい。DMでお送りしているサンドカラーや褐色のノマドな雰囲気の服たちのほか、カラフルで楽しいブロックプリントの服たち、ワーク風のリネンシリーズなどラインナップが豊富です。
きょうは作品展でお目見えする服を少しご紹介します。
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《カラフルなジャイプールプリント》
12月作品展の時に一部使い始めていたジャイプールプリント。今回はブロックプリントとスクリーンプリントを少しずつ取り混ぜて楽しく。
今ジャイプールはとてもおもしろいことになっていると思います。
インド中のトレンドがプリントに注目しているような印象もあって、新しい配色や柄づくりが勢いつけて盛り上がっているんです。かつてサリーやパンジャビの布選びに情熱的だったインドの女性たちが、最近はクルタにジーンズを履いたりしているせいか、5年か7年くらい前と比べたら、売っている布がどんどん変化しています。今回はそんなわけで、プリント好きの方にはオススメがたくさんです!
ブロックプリントのコハゼシャツ
昨年初夏より作り始めた、足袋の留め具「こはぜ」をフロントの留めにしたシンプルなトップ。薄手のブロックプリントを2枚重ねてブラウス感覚でジャケット風にはおれるタイプをたくさんつくりました。
サンガネールというブロックプリントの集散地でみつけたもの、ジャイプールのマーケットで買ったもの、デリーの専門店のもの。いろいろなタイプを組み合わせています。生地によって若干厚さや風合いが違うので、しっかり上がっているもの、ブラウス的にやわらかいもの、ナドナドいろいろあります。
伝統的ともいえそうな花柄、唐草模様や波柄でピンクが効いているものを選んで。このシャツは今回の新型。チャイナ風というより少数民族風の両サイドボタンづかい。一番上のボタンを左右外してかぶるように着るとカンタンです。
柄だらけだからボタンがどこにあるか、ちょっと探しちゃうかもしれませんね。ボタンはパイピングと合わせたくるみボタンです。カーネーションみたいな柄のがかわいくできています。ほかアザミのような花柄とざくろ柄。ざくろはスカートもあります。
ピンク系はコハゼもありますよ。こちらは、ちょっとアラベスクな感じの柄です。
ムガール帝国の建築物に出てくるような、ある種のルネッサンス的な完成されたアラビック柄。でも、プリント地にともなればそれなりにゆるさもあって。これはこれで素敵だなー、と思います。唐草模様の布団袋とどっちが先だったのかな、と思いつつ、今でもこんな柄がこんな色合いで売られているのがうれしいですね。
《ラジャスターンのジプシー風シリーズ》
バグルーで購入した褐色のシンプルなブロックプリントを中心に構成したシリーズ。
レンコンの断面のような柄、かざぐるまのような花柄、ストライプ、市松格子。選んだときにはちょっと地味すぎるかなー、と迷いながら。でも、服になればさすがの“ぬのぢから”。
カットソーやジャカードなどいろいろなタイプの布を取り混ぜています。
寄りの強い糸を混ぜることで少しリップル風の凹凸感があるリネン100%。試作だけの生地なのでよく似た茶と紺の2配色。地厚でヨレヨレの仕上がりが今の気分かも?
フリーシーズン活用できると思います。
かざぐるまのような花のプリント
ワンピース風にもコートのようにも着られるローブドレスと呼んでいるかたち。濃色ながらコントラストがはっきりしているプリントでつくるとそれなりに個性的です。レンコン柄をパイピングに使っています。
新型のパンツにこの柄がぴったり合いました。ツイストパンツと呼んでいるこのバルーン型のパンツは、サイドに接ぎがなく右パンツと左パンツで構成されています。中央に大きなタックを取ることで動きやすくサイズ調節もできるようになっています。
薄い生地なので重ね着にも。
このほか、レンコン柄のコハゼシャツやドレスもおもしろく仕上がっています!
ワーカーズリネンとマニス内で呼んでいる高密度でハリが強くちょっと着込んで洗ったような仕上がりのダークカラーのリネン布。素直なリネンながら砕けすぎずヘビーユースに耐えそうな安定感があるおすすめのシリーズです。ポケットやパイピングにバリの手織りチェックを使って。
ワーカーズリネンのスリムジャケット
今回の一押し、新型のジャケットです。
ドルマンスリーブにシャツ風に小さめのボタンをフロントに。袖はゆったりしているけれどボトムは回顧調。バックベンツを入れたタイトシルエットです。
※写真は別生地のものですがイメージは大体同じです。
オポジットパンツ
これまでの中でいちばん細身につくった新型パンツです。フロントのウエスト部分の見返しを表に出して、一見裏表逆に見えるような見えないような。
後ろウエストのタブとボタンの留め位置でウエストサイズの調節可能です。
ワーク風の生地とこのパンツのデザインはなかなかいい相性。ぜひお試しください。
プリーツスカート
05年につくったスカートのパターンを、ミドル丈でリバイバル。
四角い布を2枚、タックを縫いこむだけでできている大好きなスカート。実際にはプリーツ加工を入れていませんが、プリーツ風のディテールが楽しめます。
取り外し可能な雨よけヨークがポイントの、ビッグシルエットのパーカ。
後ろは4枚の布の角度により、ちょっと立体的なつくりです。
《ヘンプリネン》
コットンのようなやわらかさが特徴のヘンプとリネンのツイルを入荷。とてもおしゃれな布なのでいろいろ思案中。今回は2マークのみ取り急ぎ。
コートとして、ビッグシルエットのシャツとして、直線的ながら回顧調でもあるトップ。これまでヘンプ100%のものやチベッタンウールなど個性的な布を中心につくりましたが、今回もまた個性たっぷり。リネンのしわ感、ヘンプのソフト感が混ざり合った面白い表情のしっかりした生地です。
このほかインドパンツをつくっています。トーションレースをあしらってアンテークな雰囲気の仕上がりです。
《ピュアヘンプ》
昨年生成だけで使ったヘンプ100%のしっかりした平織り。濃い紺色に染めたものが加わりました。(写真のワンピースは生成です。)
かなりシンプルな3つの四角を組み合わせただけのかぶって着るワンピですが、コートのようにアウターに。またはオーバースカートのように着てみてください。中央のピンタックは別色の糸で縫ってアクセントにしています。
ピュアヘンプのやさしい着心地は、有害な電磁波を防ぐ役割があるともいわれています。
このほかスリムジャケット、パンツなどつくりました。
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今回はどちらかというと手仕事は少なめ。布の性質を生かしたシンプルな服がメインです。
わたくしは明日バリから出発です。モンキーギャラリーでお目にかかりましょう!
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