最後の週は
クリスマスも終わっちゃいました。
そして、クリスマス前日に日本からバリへ移動して何だか肝心なところを外してしまった私たち。ぐだ~っと寝っ伏していた25日は、お隣のオーストラリア人のおうちから賑やかなパーティーの声で臨場感だけクリスマス。思い出して、ツリーだけは飾ってみたんだけど、ま、たまにはいっかー。こっちは暑いしねー。
日本は今頃お正月に向けてすっかり気分も変わっている頃ですよね。私たち、お正月くらいは何か(ふんいきだけでも)頑張ってみたいと思っています。しかしその前に、目下検品、あと2日で今年最後の服を日本へ送る算段です。
今回の帰国では、本当に1日も休むことなくいろいろなところへ行き、たくさんの方にお目にかかりました。皆さま、本当にお世話になりました。マニス日本部けろちゃん、きくよさん、エイコさん、短い期間にいろいろ予定を変更したり引っ掻き回したりしてお世話になりましたー。
たっぷりといい栄養をいただいたお陰で、思いのほか元気に復帰しています。
最後の週。
18日(土)は、お昼から蔵前のアノニマスタジオさんで開催のえみおわすさんの展覧会へ。
えみおわすさんの事は実は今回始めて知りました。でも、お伺いして作者の方とお話しできてとっても良かった! プエンテさんが谷さんに似ているなー、と思ったのと同じく、えみおわすさんは真木さんと似ているなー、と思いました。タイでつくっているらしい総手縫いの服やインド北部のヤクウールのニットなど、どれもいとおしいものばかり。
旅が原点で視点です。
えみおわすさん、いつか何かでご一緒できたらいいですね!
写真はアノニマスタジオさんで振舞われたランチのカレー。ほっくりした自然の味でした。
その後、友人のえりちゃんと待ち合わせして岩立さんのミュージアムへ。今期は格子と縞の特別展です。
今回もプレインカの時代の副葬品からびっくりするようなモダンな色彩&デザインのはぎれの展示がありました。紀元前の格子はマニスが今ときめいているクロマーのデザインと何ともおんなじ。
たまたまいらっしゃっていたインカ布に詳しい先生が岩立さんと盛り上がって、私たちも興味深いお話しをいろいろ伺うことが出来ました!
白黒格子はバリでは魔よけのシンボルだけど、場所によっては織物のふちに目の模様の縫い取りまたは刺繍を入れて魔よけとしたそうです。まだ見ていない方は必見ですよー。
19日(日)は科博へ。
写真はS君。科博地球館内にある体験コーナーで回転力による実験です。車輪の回る方向が左だと座っている回転椅子は左に自然と回り、右だと右に振れる、というもの。でも、前者はあまり椅子が回転しなくて後者はぐるぐる回る。その原理がどういうものなのか、ちゃんと確認しなかったけれど、私も自分でやってみて車輪の回転が磁石のような上下の反発の力もありしっかり持っていないと飛ばされてしまいそうな不思議な力だったのが印象的でした(科学オタクながら突っ込み甘し)。
今回はふと話が浮上した、とある染物屋さんへの訪問です。
四条烏丸からちょっと歩いたところにある、昔はここが染物通りみたいなところに1件だけ残る現役の染工所さん。かつて京都一水のいい場所だからと、この通りに染物屋さんが並んだのだそう。
写真はその通りです。
古いたたずまいが残るおうちもあるけれど、実は今ではほとんどがビルやらコインパーキングといったわびしい風情。
しかし。来年はこちらで天然染めをしていただいく服をいろいろ特集する予定です! 京都一の水で草木染料で染めるのですから。今からとっても楽しみです。
あらっ、また、ごはんの写真が(このところ多すぎますねー)。お昼は、おそばが付いた出汁巻き定食です。ふわふわの出汁巻きはやっぱ京都じゃないと。……というか、出汁巻き定食というものが京都以外であるのかどうか。
その後、地下鉄を乗り継ぎ、叡山鉄道という1両編成のかわいい電車に乗って一乗寺にある恵文社さんへ。
来年ではなく、再来年に、こちらでクロマニス&トコマニスのような集大成の展覧会をしていただくことになり、ご挨拶に。
それにしても叡山鉄道、ふんいきたっぷり。これに乗って行かなきゃいけないという恵文社さんも相当お茶目です。いやいや違う、店内は周囲を忘れるくらい洗練されております。そういう訳で、再来年が今から楽しみな年末です。
それでは皆さま、どうぞよいお年をお迎えください!
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