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2010年12月28日 (火)

最後の週は

クリスマスも終わっちゃいました。

そして、クリスマス前日に日本からバリへ移動して何だか肝心なところを外してしまった私たち。ぐだ~っと寝っ伏していた25日は、お隣のオーストラリア人のおうちから賑やかなパーティーの声で臨場感だけクリスマス。思い出して、ツリーだけは飾ってみたんだけど、ま、たまにはいっかー。こっちは暑いしねー。

日本は今頃お正月に向けてすっかり気分も変わっている頃ですよね。私たち、お正月くらいは何か(ふんいきだけでも)頑張ってみたいと思っています。しかしその前に、目下検品、あと2日で今年最後の服を日本へ送る算段です。

今回の帰国では、本当に1日も休むことなくいろいろなところへ行き、たくさんの方にお目にかかりました。皆さま、本当にお世話になりました。マニス日本部けろちゃん、きくよさん、エイコさん、短い期間にいろいろ予定を変更したり引っ掻き回したりしてお世話になりましたー。

たっぷりといい栄養をいただいたお陰で、思いのほか元気に復帰しています。

最後の週。

18日(土)は、お昼から蔵前のアノニマスタジオさんで開催のえみおわすさんの展覧会へPhoto

えみおわすさんの事は実は今回始めて知りました。でも、お伺いして作者の方とお話しできてとっても良かった! プエンテさんが谷さんに似ているなー、と思ったのと同じく、えみおわすさんは真木さんと似ているなー、と思いました。タイでつくっているらしい総手縫いの服やインド北部のヤクウールのニットなど、どれもいとおしいものばかり。

旅が原点で視点です。

えみおわすさん、いつか何かでご一緒できたらいいですね!

写真はアノニマスタジオさんで振舞われたランチのカレー。ほっくりした自然の味でした。

その後、友人のえりちゃんと待ち合わせして岩立さんのミュージアムへ。今期は格子と縞の特別展です。Photo_2

今回もプレインカの時代の副葬品からびっくりするようなモダンな色彩&デザインのはぎれの展示がありました。紀元前の格子はマニスが今ときめいているクロマーのデザインと何ともおんなじ。

たまたまいらっしゃっていたインカ布に詳しい先生が岩立さんと盛り上がって、私たちも興味深いお話しをいろいろ伺うことが出来ました!

白黒格子はバリでは魔よけのシンボルだけど、場所によっては織物のふちに目の模様の縫い取りまたは刺繍を入れて魔よけとしたそうです。まだ見ていない方は必見ですよー。

19日(日)は科博へ。

今回はお友達とご一緒に。Photo_3

写真はS君。科博地球館内にある体験コーナーで回転力による実験です。車輪の回る方向が左だと座っている回転椅子は左に自然と回り、右だと右に振れる、というもの。でも、前者はあまり椅子が回転しなくて後者はぐるぐる回る。その原理がどういうものなのか、ちゃんと確認しなかったけれど、私も自分でやってみて車輪の回転が磁石のような上下の反発の力もありしっかり持っていないと飛ばされてしまいそうな不思議な力だったのが印象的でした(科学オタクながら突っ込み甘し)。

21日(火)は日帰りで京都へ。Photo_5

今回はふと話が浮上した、とある染物屋さんへの訪問です。 

四条烏丸からちょっと歩いたところにある、昔はここが染物通りみたいなところに1件だけ残る現役の染工所さん。かつて京都一水のいい場所だからと、この通りに染物屋さんが並んだのだそう。

写真はその通りです。

古いたたずまいが残るおうちもあるけれど、実は今ではほとんどがビルやらコインパーキングといったわびしい風情。Photo_4

しかし。来年はこちらで天然染めをしていただいく服をいろいろ特集する予定です! 京都一の水で草木染料で染めるのですから。今からとっても楽しみです。

あらっ、また、ごはんの写真が(このところ多すぎますねー)。お昼は、おそばが付いた出汁巻き定食です。ふわふわの出汁巻きはやっぱ京都じゃないと。……というか、出汁巻き定食というものが京都以外であるのかどうか。

その後、地下鉄を乗り継ぎ、叡山鉄道という1両編成のかわいい電車に乗って一乗寺にある恵文社さんへ。

来年ではなく、再来年に、こちらでクロマニス&トコマニスのような集大成の展覧会をしていただくことになり、ご挨拶に。Photo_6

それにしても叡山鉄道、ふんいきたっぷり。これに乗って行かなきゃいけないという恵文社さんも相当お茶目です。いやいや違う、店内は周囲を忘れるくらい洗練されております。そういう訳で、再来年が今から楽しみな年末です。

それでは皆さま、どうぞよいお年をお迎えください!

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2010年12月19日 (日)

神楽坂へ

きょうのカテゴリーは「ごはんのこと」ではなく「まめたび」です。

金曜日は、ゆりなすのさとちゃんが今年一杯で神楽坂の仕事場をほかへ移すことになったというので、まだ一度も行っていなかったさとちゃんの神楽坂を訪問しました。Photo_8

地下鉄出口で待ち合わせ。

登場したさとちゃん、バリ以外ではまだ会っていなかったかも知れず冬の装いが新鮮です。

テラピストのさとちゃんはゆりなすという名称で独自のテラピーをしていますが、バリでは何度もお世話になりながら東京のゆりなすはまだ行ったことがありませんでした。

どんなところでやっているのかを覗かせてもらいながら、神楽坂案内をしてもらいました。

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まずは、ふろしき屋さん「やまとなでしこ」。 Photo_9

最近ちょっとカムバックなふろしきかな、と思いながら、専門店はやはり活気がありました。店内には結構なお客さんが。

それにしても、最近デザインされているふろしきはやっぱりかわいい。

思わず、買っちゃったのは写真右上の四角いものを包んでいるののデザインの色違い。風呂敷、いいですよね、今更ながら。どんどん使いたいと思います。

通りには、スーパーのほか食Photo_10材店がいろいろ。

中には、こんな惚れ惚れするおかず屋さん「万弥」も。

普通のおうちごはんのお惣菜ばかりで、見るからにがっつり食べれてしまいそうな大皿にて量り売り。

いいなー、神楽坂。

ランチはさとちゃんのお気にPhoto_11入りのインド料理屋さん「想いの木」。比較的新しいお店とのことですが、店内はいたってシンプル。ここにはいつものインド料理が出てくる場合のごってりした装飾は一切ありません。

天井は古い建物の梁をそのまま生かしているそうです。

ランチのお料理はインドのプレートとおんなじ。そして味も現地のものそのままの辛くなくてみっしり栄養を煮込んだカレーが中心です。

こんな洗練されたインド料理屋さんが神楽坂にあるなんて、ちょっとした驚きです。Photo

私の個人的な感想として、お料理がかなり現地流なことが内装よりもずっと圧巻。食べた後、やっぱり現地のカレーを食べたごとくしばらく満腹でしたし。食材をどろどろに煮込んでしまうことで凝縮しちゃっている栄養素ですからねー。

最寄の方にはおすすめの「インドランチ」です!

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ごはんの後もいろいろ観光。

神楽坂といえば有名なクレープ屋さん「ル・ブルターニュ」の本店がありますがPhoto_3、そのすぐお向かいは芸奴さんが登場しそうな古い小料理屋さん。

夕方にならないと開かないようで敷居をまたぐことができませんでしたが、こんなひっそりとしたたたずまいでこれといった看板もなくて、中は一体どんな風なんだろうと想像が膨らんでしまいます。

お次は、お茶と海苔の樂山さんへ。

樂山さんの海苔をちょっと前にいただきもので食べて、とてもおいしかったのでこの日はしっかり買い込みます。もみのり、おにぎり用などいろいろ。

Photo_2

こうしたお店が今も活気があるのって、幸福な気がする。

近くにはお香屋さんもあって、そこでお年玉用のぽち袋、買いました。

日本はやっぱりいいなぁ、日本人でよかったなぁ、と思いました。

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Photo_4午後茶。

車は絶対は入れなさそうな裏道をしばらく歩いて、さとちゃんチョイスのカフェへ。

いわゆる猫カフェ。お店の外側にも中にも、ゴージャスな猫さんがまったりと冬の午後を過ごしている。

中は10年ぐらい前までは裏原宿なんかにあったかもしれない雰囲気の隠れ家的な感覚。さらに驚くことに、店内は結構人がいる。そして次々入ってくる。猫カフェ、有名なのかも。猫はしかし、本当に象徴的に怠惰な雰囲気を醸し出しており。時間を忘れそうになるのでした。

Photo_5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あっという間に日が暮れて、これまた裏道で。

通りがかりの焼き鳥屋「バー・ルージュ」の看板が、周辺の風情にあまりにぴったりで感動。

今度は夜に来てみたい神楽坂。

その近くにある赤木神社は最近改装工事がやっと済んだとの事だけど、とても美しいたたずまい。

Photo_6

向こう側がガラス越しに見通せる本殿のデザインが画期的な現代的建築。そして脇に併設されているモダン&シンプルなカフェが神社の未来を明るくしている。

やー。もう。

こんなに栄えているなんて、知りませんでした神楽坂。

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最後の写真は神楽坂じゃなく神宮前。お引越ししたばかりのZAKKAさん。Zakka

木曜に行きました。

今度は地下じゃなく2階です。

まだ越したてほやほやなので、お忙しく。

いつかここのギャラリーでtoko manis展ができたらいいなー、と。

大好きな北出さん&吉村さんのところで。

   

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2010年12月18日 (土)

強食運その2

福島屋ワールドにすっかり魅了されながら、火曜日は白金の北里通りへの用事にて。

なぜかというより、そうと狙ってここでランチの時間です。Photo_7

たまたま入った中華お弁当屋さん「ロウホウトイバイテン」のお召し上がりコーナーは、大きいテーブルがひとつだけ。そこにグループでもお一人様でもまぜこぜに座る式。私は時間が無かったのでお弁当コーナーにあったリブ肉ごはんを頼みました。500円。

写真が切れかかっている手前左端がそれです。相変わらず写真がへたくそ! 申し訳ありません。

先客のマダム4人連れの皆さんは、車で大田区からいらっしゃったそう。何でも、わざわざやって来るに匹敵する安くて美味しい点心屋さんでもあるらしい。お弁当メニューとは別のせいろ蒸しの点心を、次から次へお箸でつまんでいらしてうらやましい。気さくな皆さんは、私にいろいろ「おすすめ」を教えてくださるが、時間が無いので、用事の後で夕食用にまたPhoto_8舞い戻りテイクアウト。

どうやら有名な中華料理屋さんの分店らしいです。厨房には中国人の点心を蒸し担当者が。

この日はそういうわけで昼と夜がロウホウトイバイテンさんのごはん。でも、子供が何気なく口に運んで「これおいしー」と、大喜び。やっぱりおいしいのだ、これ。500円お弁当さんと点心さん。

そうそう。かっちょいい、この看板ムスメのお姉さんも、名物なのかも。

食運の番外編として、以下。 Photo_2

北里通りを後にしてバス停へ走るも、20分に1本の都バスが行ったしまったばかり。

諦めて外苑西通りの裏道をテクテク。

初冬の裏通りは、紅葉もきれいで正解。

そういえば、昔からあったかも、な、昭和な空家も健在。Photo_7

どういう理由からか知らないけど朽ちてそのまま残っており、表通りとは相当対照的。

かつてはここ、ジョギングコースにしてたこともあったんだけど、こんな時間にひとりで歩くのは相当久しぶり。

食運だけじゃなく道運もいいんだろうか、今週は。

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水曜日。

マニス忘年会は、musuburiの長谷さん経由で予約していただいた西荻「のらぼう」さん。

のらぼうさんはおいしすぎていつも気がつくとろくな写真が残らない。

今回もメインの素晴らしいお料理がピンボケ。Photo_4

写真はさばのあぶり焼きお刺身と最後に食べきれず無念だったトン汁。

食材の吟味から始まって、うつわの美しさ、盛り合わせ方、食材の取り合わせ方が本当にいつも圧巻です。しかも手ごろなお値段で。

福島屋さんの食材にも圧倒されたけど、やっぱりのらぼうさんはセンスの上でも不動の地位ですね。Photo_5

混雑しているこの時期に無理無理押しかけました。

ええっと、来年もまた押しかけたいと思います!

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最後にまたまた番外編。

学校帰りはスーパーマリオをやりながらけろちゃんの近く(奥)にピッタリと座するうちの子供。

スーパーマリオ的に波長が合っているみたいで、このところ仲良し。Photo_6

合わない私のところにはあんまり来ないので、けろちゃんごめんね、おかげで事務所での仕事がはかどります。

それにしてもスーパーマリオ、バックミュージックやキャラクターのかわいさ、各ワールドの演出など、完成度の高さにはお見それします。

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も少し続く。

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2010年12月17日 (金)

食運強い今週のこと

今週は、何だか食べ物に恵まれた1週間。

バリにいると、湿気と暑さとで時々あまり食欲が沸かなかったりする。時には面倒くさくて、子供の分だけつくってナント自分は食べなかったりすることも。そのせいか、次第に痩せていく私。いかんなぁ。

でも、今回の日本ではしっかり太って行けそうです。

親戚から届いた無農薬のりんご、ル・レクチエという新潟の洋ナシ。日本の果物って本当においしい! と感激しながら、その他いろいろおいしいものを食べ続けることができた今週。カメラに入っていた写真を振り返ると、あらら。ずいぶん食べましたねー。

これはまたブログが長引きそうな予感。

まずは日曜日から。Photo

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函館のいとこが東京に遊びに来てくれて、最近はマクロビだというので、自然食に詳しいSORAのたみさん宅へ遊びに行くついでにちょっと電車を乗り足して青梅線羽村というところまでランチを食べに行く。うちの子供と母も一緒。東中神でたみさん10Bさんと合流。

羽村の駅を出て駅前通りというか、駅からまっすぐ伸びる道沿いにある福島屋というスーパー。ここは昨年「暮らしの手帳」でも紹介されたそうで、とにかく入ってびっくりのすごーーーく質の高いスーパーでした。

いまやどこにでもある(失礼!)成城石井、オーガニックだけど値段はやっぱり……なナチュラルハウスやクレヨンハウス。紀ノ国屋、ナショナルマーケット、その他いろんないいスーパーが周りにあるけれど福島屋さんはすごかった。

どの食材も比較的見たことなかったものが多く、産直であまり添加物が入っていなくて包装は簡素で分かりやすく、でも中身は手抜きが無い感じのする、いわゆる「どれも買いたくなる」ものばかり。しかも値段が手ごろ。タマゴは「昨日生みたて」が1ダースで313円。野菜は地野菜がいろいろ取り揃えられているんだけど、見るからに新しくそのまま塩だけで食Photo_2べたくなるようなものばかり。たみさんから「いいスーパー」って聞いてたけど、これはー。

そのような訳で、ランチの前にここでがっつり買い込んで(でも帰りのことを考えて野菜や魚はあきらめて・泣)我ながら驚きの大荷物となる。いや、もう、これは買って帰らないわけにはいかないからしょーがない。

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やっとスーパーを後にした我々は、同じ通りにある福島屋さん系列の箱売り八百屋を羨望の目で眺めつつ、その向こうにあったロールケーキのお店にまたも釘付け!

福島屋さんで扱う良質の素材をつかったシンプルなロールケーキ。これも、買わないわけには。(ご参考までに:後で食べてやっぱりびっくりのおいしさでした)

そうして、荷物がまたも増え、ついにいとこが片手を貸してくれることに。たみさんへのお土産は先に渡すことに!Photo_3

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やっとたどり着いたランチのお店。

これも、はい。福島屋さんの食材を使っているこだわりの和食屋さん「shikisai」です。

ブッフェ式に並んでいるのは蒸し野菜、サラダ、白和え、おから和え、煮豆、ふろふき大根など野菜だけのものがほとんど。ついつい取り過ぎちゃって、見てください、お皿に大盛の私。しかもこれを完食しちゃったんですから。Photo_4

ごはんは土鍋で炊かれた選りすぐりのお米。味噌汁と漬物などのちょっとした箸休めは別に出てくる。


最後はブッフェ内のぜんざい(これ、おいしかった!)のほかに、お土産として持って帰れそうなかたちで特製もなかがサービスされる。ここまで間食したつわものもいましたが、多くは皮にあんこを挟んで持って帰りました。コーヒーはもちろんオーガニックだし、お茶も香ばしくて素晴らしかった。どこにも手抜きがなくこんなに食べられて1200円なのです。 Photo_6

羽村にどうやって越して来ようか悩みます。

たみさん、連れて行ってくれてありがとう!

あー、やっぱり今週は書ききれません。

続きます。

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2010年12月11日 (土)

50回目の作品展終わりました。

これまで青山エリアに限定で、最近から代官山に会場を移したマニス作品展。2001年4月の初回からついに50回目を迎えて今回は目白の自由学園明日館での開催でした。

これまで三越さんの恵比寿、銀座は別として、こんな遠くに来ちゃったのはほんとうにはじめて。大丈夫かなー、という気もしましたが、夏のころにブログでご報告したように本当にマニスにぴったりのすてきな空間で。

……そして本番は、心配なんぞどこへやら、たくさんのお客さまに来ていただくことができました。

皆さま、本当ににありがとうございました!Photo

メールマガジンや会場でお配りした「ごあいさつ」にこれまでのマニスの回想録なども入れさせていただきましたが、やはりこうして10年で50回もの作品展を続けてこられたのも、マニスを着てくださる皆さまのおかげです。こんなふうにステキな会場に巡りあって、50回目を迎えることができて何てシアワセなことでしょう! そして、今回はいつもの2倍から3倍くらいたくさんの方に来て頂く事が出来ました。お陰さまで、売り切れ続出、最後はお買上げの服をお包みする紙袋がなくなってしまいました! こんなこと、あるんだ、とびっくりしながら。

本当に本当に、ありがとうございました。

そして私はバリにいながら日本でしっかりとマニスを管理運営してくれているマニス日本部のけろちゃん、きくよさん、えいこさんと困ったときに支えていただいているアルバイトの松澤さん、PC関係の相談役サン先生、ほか皆さまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そうそう、けろちゃんと悩みつつつくった「50回記念のおみやげ」も大好評でした。

おみやげをお入れしたカゴはバリの山奥のバンリという地方で昔からつくられているお寺へお供え物を持っていくときにつかう竹のカゴです。私はマニスをスタートした当初に残布を入れるために何個か買っていましたが、それがいまだにきれいに使えているので、ぜひこれにしたい、とバンリのカゴ屋さんをせかして特注サイズで3日で仕上げてもらいました! このカゴ、汚れたら洗剤で洗って乾かせばOKです。

もちろんカゴより中身が豪華だったんですけれど、わたしの写真はお粗末な写り方でしたので、内容の詳細は「布とお茶を巡る旅」、布茶さんのステキなブログをゼヒ皆さまご覧ください! 布茶さん、今回も詳しいご紹介をありがとうございます。京都、また行きましょうねー。

コーヒーカジタさんからはお花もいただきました。感激、涙。

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作品展を終えて早速、きょうはそわそわと外出。

楓さんで開催中の「冨沢恭子」さんのバッグ展へ。行ったら、きょうは暖かかったせいか、ドア開けてドアにカバンをかけている在廊中の冨沢さんが。「乾かしているんですぅ」って。やっぱり。会期中も作り続けていらっしゃる。だって、足りないんですもん。冨沢さん展、月曜Photo_2日まで。今回はまだの皆さん、お急ぎください。

そして、その後は三田線乗ってやっと行くことができたfudokiさんでの「プエンテ」さん展へ。私としては本当にこの1年か2年の間、帰国中でfudokiさんがオープンしていた機会も今回が初めてだし、プエンテさんのイベントも今回ようやく見ることが出来て感激です。

fudokiの浅野さんはずーっと昔にいろいろお世話になっていてそれっきりだったから、今回お目にかかることが出来て懐かしくて嬉しくてもう胸いっぱい。プエンテの落合さんには、6月に一度お目にかかって、とってもステキなものを作っていらっしゃるのにびっくりして、これはいつか何かのカタチでコラボしたいなー、と思案中。 Photo_3

fudokiさんの建物だって、ほら、このところクロマニスでマニスがすっかり仲良くしていただいている「クロマニョン」の中村夏実さんのご主人の設計だし、もう、嬉しいことだらけ。

会場ではOUTBOUNDさんとも遭遇できてご挨拶することができて、記念写真。

プエンテの落合さん、谷さんに似ているともっぱらの噂になっていますが、写真撮ってもやっぱり姉妹のように似ていらっしゃいます。撮影がうちの子供でまたピンの甘い写真にてごめんさい。

三田線乗り換えが神保町だったことから、たぶん15年ぶりくらいに神保町の書店街を散策して帰りました。そして、神保町近くの出版社でバイトしていた頃よくお世話になっていた食堂「キッチン南海」も健在。Photo_4

値段もきっとそのままで、クリームコロッケしょうが焼き定食700円。こんなすごいボリュームだったっけ? と、おののきながら、完食、満足。

店内はほぼ男子ばかりで、カウンター以外は相席当然。黙々とハラを満たしさっさと席を立つ“1名様”が多いのも前と変わらない。今じゃシュールでジブリの映像に出てきそうな「そのまんま」が嬉し楽しかった。

子供はビッグサイズのエビフライと格闘していましたので、私はそそくさ先に出て店の前で食べ終わるのを待ちました。

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あと10日余りの東京です。この先もぎっしり楽しく動く予定です!

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2010年12月 5日 (日)

まめしんぶん10冬 その2

昨日はガラガラでしたが、きょうはプレーンな服たちをご紹介します。

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ヤクウールPhoto_6

今年のヤクウールは、少しかすり調でふしのある、MIXタイプ。ヒマーチャル州の織屋さんに注文してもらって織ってもらいました。大人っぽい上品な光沢があり、とてもきれいな仕上がりです。

ちょうど織ってもらっている期間に洪水被害があったそうで、到着が遅れましたが何とか間に合いました。ヒマーチャルのヤクウールは、去年はインドの生地屋さんで直接買いましたが、ヘリンボーン織でトラッド向けの上品な仕上がりのものが多いかもしれません。

ヤクというと、いまやカシミアやパシュミナと並んでカラフルなショールがたくさん出回っていますが、本場のものはかなり高級素材で、実際に独特の風合いと存在感があります。

今回はこのロングチュニックがおすすめ。さくっと素直に縫い上がっています。1枚仕立てですが袖が細めなので上からもう1枚羽織れると思います。ほか、プレーンなパンツが2タイプあります。

ムガシルク Photo_7

長く眠らせていた染め地用の生成のムガシルクを引っ張り出して。とてもやわらかくしなやかな高級感ある布です。マルベリーシルクとよく似ていますが、触り心地が繊細で何とも贅沢。

たくさんの包みボタンとトーションレースをつかってフロントをびっしり埋めました。

パンツもつくっています。

アンティークブレードを使ってPhoto_8

デリーに古いサリーのふちどりブレード(ザリと呼ばれています)を切り取って売っているアンティーク屋さんがあり、そこで購入。サリーの生地の方は穴あきで消耗してしまっているけれど昔の高級サリーのブレードは手刺しゅうです! ピンクの甘さが微妙なかわいさ。掘り出し物(かな?)。

プリミシマ(ブロードのようなインドネシアの白生地)のパンツの裾にポイントとしてつけました。

上のシルクブラウスと同じかたちでプレーンなTOPもつくっています。

冬のクロマー服

前回から継続してつくっているグレイッシュな配色のクロマーです。こげ茶やチャコールの糸が微妙に入っていて奥深い色合いです。カンボジアのクロマーも、季節に沿っていろいろな着方ができるようになると楽しいですね。Photo_9

夏から同じアイディアで大小別々のピッチで織った同配色のクロマーを前後左右交互に使って。

今回は生成色のバリシャンブレーと二重につかったハーフ丈パンツを。

人気のコハゼジャケットのリピートも揃っています(おすすめです!)。

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今回の作品展は50回目のお祝いです。

しかし、前にもお知らせしましたが会場に若干の制限があり、お祝い展ながらとくにパーティーのような時間を設けていません。3日間の開催期間中ご都合のよい時間にお越し下さい。(あ、でも、1点しかない服もあるので是非お早めに、です。)

そして皆さまには、ちょっとステキなお祝いの品をご用意しています。内容をお知らせしたいところですが、思わず本当に(!!!)ステキなものが揃って、これはやはり当日のお楽しみとさせていただきます。……ちょっとだけお話しますと、マニスのお友達の今をときめくパティシエ3人の方に“スペシャル”をお願いしましたら、うわーっ、素晴らしいものが届きました!

ええと、これも数に限りがありまして、そういう訳でやはり、お早めに……。終了の際はご容赦いただけますよう……。

それから、会場の明日館は一般見学者は入館料がかかりますので、敷地入り口で「マニスの作品展」をご覧になる旨をお伝え下さい。ご案内状をお持ちいただかなくても一声掛けていただければ大丈夫とのことです。敷地内には明日館と講堂のふたつの建物がありますが、敷地に入って正面の建物が明日館です。入ってすぐ右のRm1925という部屋です。

それでは、皆さまのお越しをお待ちしております!

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2010年12月 4日 (土)

まめしんぶん10冬 その1

マニス作品展、今回はエリアも目白に遠征。

重要文化財でFロイドライトが設計したアールデコ調木造建築にて、いつもとはちょっと違った雰囲気になる予定です。

きょうと明日は、今回の服たちをご紹介します。

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インドシルクをテーマに柄のものがいっぱいです。

コハゼジャケットのかたちでいろいろな布で。

カンタワークPhoto

ブロックプリントにランニングステッチで柄を出したタイプと、写真のように全面刺しゅうのタイプとがあります(刺しゅうタイプは2点のみ)。生地はタッサーシルク。裏地もシルクをつけています。

西ベンガル州はバングラディシュと並んでカンタワークが昔から盛ん。バングラディシュでは昔ながらのコットン素材でノクシカタと呼ばれる刺し子ワーク(マニスでも何年か前に生成や黒地でつくってもらっていました)。

今では、インド側の西ベンガル州のものはこのような生命の木の鳥のモティーフなどが刺し子風ランニングステッチを中心にいろいろな刺しゅうで描かれていて迫力があります。 

Photo_2

ユーズドサリーのカンタ

カンタの原型は着古したサリーを何枚か重ねて刺し子をほどこしお包みなどの普段使いの布にリサイクルしたもの。

これはそんな本来のカンタワークを踏襲して今風にショールサイズでつくられたものから取りました。着古されたサリーの色合いや、裏表の組み合わせが何とも個性的です。昔どこかで見たことがあるようなヨーロッパ風な懐かしい柄もあって、おもしろい1着になりました。 

もひとつコハゼPhoto_3

こちらは中に断ち落としや使わないウール地を接ぎ合わせたものを挟んでわた入り風にしたもの。生地は表・裏ともジャイプールのブロックプリントです。

まだまだ全貌がつかめない、迷宮のようなジャイプール地域。思っているよりずっといろんなタイプのものがつくられているようです。中でも、今回いちばんお茶目な(!)ものにさっそくはさみを入れました。

昔からありそうな基本的なブロックの版で、色目は今っぽくカラフル。素朴でポップなバランスが絶妙です。こんなブロックならウールの季節にも! 5タイプ各2点。Photo_4

中のウールが不均一なので厚いもの薄いものが若干あります。

パンツもあります

ウール入りコハゼと同様の生地でパンツも少しつくりました。生地が薄いので裏にはバリのたまちゃん生地(ドットです!)を。 モノトーンが多くなる季節の重ね着に、楽しく着れるといいなー、と思います。 

  

きらきらパンツ 

Photo_5

その下のピンクのきらきらは、ブロケード織。インド各地のいろいろな織地を置いている問屋さんでみつけたもの。帯地のようなうんと固いものもあれば、ウール混でソフトなものもあり。

さまざま。色もいろいろ。

ブロケード織は織の裏糸が引っかかりやすいので、キュプラをつけました。

シンプルなニットやダークな服に合わせて普段のちょっとしたお出かけに。 

インドではないけれどPhoto_11

ご案内状の写真に掲載しているパンツです。この生地は実はアメリカ製。こんなに華やかにあたたかくインドを表現しているグラフィックに拍手です。インテリア用、カーテン生地のリネンなのですが、パンツに。

  

 

  

 

Photo_10

カディショップのタッサーシルクで

ハリのあるタッサーシルクのプリント地も今回のおすすめです。

写真は前回から登場のロングチュニックと呼んでいるかたち。

無地のシルクでもつくりましたが、こんな薄い配色のペイズリーにもぴったりでした。

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明日もご紹介します!

お楽しみに。

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