まめしんぶん10冬 その1
マニス作品展、今回はエリアも目白に遠征。
重要文化財でFロイドライトが設計したアールデコ調木造建築にて、いつもとはちょっと違った雰囲気になる予定です。
きょうと明日は、今回の服たちをご紹介します。
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インドシルクをテーマに柄のものがいっぱいです。
コハゼジャケットのかたちでいろいろな布で。
ブロックプリントにランニングステッチで柄を出したタイプと、写真のように全面刺しゅうのタイプとがあります(刺しゅうタイプは2点のみ)。生地はタッサーシルク。裏地もシルクをつけています。
西ベンガル州はバングラディシュと並んでカンタワークが昔から盛ん。バングラディシュでは昔ながらのコットン素材でノクシカタと呼ばれる刺し子ワーク(マニスでも何年か前に生成や黒地でつくってもらっていました)。
今では、インド側の西ベンガル州のものはこのような生命の木の鳥のモティーフなどが刺し子風ランニングステッチを中心にいろいろな刺しゅうで描かれていて迫力があります。
ユーズドサリーのカンタ
カンタの原型は着古したサリーを何枚か重ねて刺し子をほどこしお包みなどの普段使いの布にリサイクルしたもの。
これはそんな本来のカンタワークを踏襲して今風にショールサイズでつくられたものから取りました。着古されたサリーの色合いや、裏表の組み合わせが何とも個性的です。昔どこかで見たことがあるようなヨーロッパ風な懐かしい柄もあって、おもしろい1着になりました。
こちらは中に断ち落としや使わないウール地を接ぎ合わせたものを挟んでわた入り風にしたもの。生地は表・裏ともジャイプールのブロックプリントです。
まだまだ全貌がつかめない、迷宮のようなジャイプール地域。思っているよりずっといろんなタイプのものがつくられているようです。中でも、今回いちばんお茶目な(!)ものにさっそくはさみを入れました。
昔からありそうな基本的なブロックの版で、色目は今っぽくカラフル。素朴でポップなバランスが絶妙です。こんなブロックならウールの季節にも! 5タイプ各2点。
中のウールが不均一なので厚いもの薄いものが若干あります。
パンツもあります
ウール入りコハゼと同様の生地でパンツも少しつくりました。生地が薄いので裏にはバリのたまちゃん生地(ドットです!)を。 モノトーンが多くなる季節の重ね着に、楽しく着れるといいなー、と思います。
きらきらパンツ
その下のピンクのきらきらは、ブロケード織。インド各地のいろいろな織地を置いている問屋さんでみつけたもの。帯地のようなうんと固いものもあれば、ウール混でソフトなものもあり。
さまざま。色もいろいろ。
ブロケード織は織の裏糸が引っかかりやすいので、キュプラをつけました。
シンプルなニットやダークな服に合わせて普段のちょっとしたお出かけに。
ご案内状の写真に掲載しているパンツです。この生地は実はアメリカ製。こんなに華やかにあたたかくインドを表現しているグラフィックに拍手です。インテリア用、カーテン生地のリネンなのですが、パンツに。
カディショップのタッサーシルクで
ハリのあるタッサーシルクのプリント地も今回のおすすめです。
写真は前回から登場のロングチュニックと呼んでいるかたち。
無地のシルクでもつくりましたが、こんな薄い配色のペイズリーにもぴったりでした。
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明日もご紹介します!
お楽しみに。
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