インドふたたび 2
ナマステ。前回は長くなってしまったので途中で切り上げました。
つづきです。
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サンガネールの生地屋さんを後にして、エアコンの効いた広いお店ANOKHIへ。昨年は同店がつくったブロックプリントのミュージアムのことを書きましたが、ジャイプール市内にあるお店にはカフェもあり気になっていた次第。今回はカフェへも行っちゃいます。
メニューにはちゃんとしたコーヒーがあり、しかもオーガニック。チャイが市民権を得ている紅茶王国インドでは、コーヒーというと薄いネスカフェでさびしいのですが、こちらではたっぷりとポットで(たぶん紅茶用の!)、しっかり苦い。あー、飲みたかった、コーヒー!
まだショップでお買い物中のともこさんを待ちながら、デリにあった「ビーンバーガー」も頼んじゃう。昼もマックだったなぁ、なんて思いながらぱくつく。トマトソースがたっぷりジューシーで、思いのほか高得点。
「お待たせ~」とやってきたともこさんも、小腹がすいていたようで、デリ行っちゃう。
ともこさんは違うのにしたそう。
そうだよね、おいしいけど1日2回も食べることないよね。ところが、その注文がなかなか出てこない。もうコーヒーも飲んじゃったし、そろそろ行こうか、と立ちそうになったところに急に出てきた。私、思わず、え~っ!と大げさな表情をしちゃって、給仕の人をびっくりさせちゃった。
ナンに何か乗ったようなぺらりとしたもの。ともこさんが気を利かせて「みきさん先に食べてみて」という。
「どう?」「……」「おいしい?」
「……これはねー。ちょっと待って、何ていうかなー」
「何?」
「ええと、うーん。八丁味噌」
「はっちょうみそ?」
「……というか、テンメンジャン」
「は?」
「……、に、何か濃いーいチーズ、という味です」
興味津々でともこさんも一口。「ほんとだー」
私たち、そこで、おしゃれなカフェなのも忘れて、ゲラゲラ大笑い。気がついたら結構食べちゃっていたので、すみません、写真なし。
このぺらりとしたもののメニュー名はオニオンのキャラメリゼにゴルゴンゾーラの何とか風。キャラメリゼ? どう譲っても八丁味噌よ、やっぱり。ビーンバーガーはジャイプールでこんなおしゃれなものが食べれるなんて、と、驚いたけど、キャラメリゼで納得。ちなみに小皿でついてきたディジョンマスタードドレッシングは酢味噌のような味で、これをつけて食べると中和される気がしました。……話が遠くてすみません。皆さんもしジャイプールへ行かれることがあったらお試しの上、請うご意見!
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5日目。
朝一からともこさんはアンベール城へ、わたしはブリジットさんのところへ。
その後一気にデリーへ戻る。
途中ランチに立ち寄ったドライブインで、インド版ナシチャンプル、定食といった感じのベジ・ミールスを。
レンズ豆のカレーやトマトベースのカレー、ヨーグルトに野菜が入ったもの、生野菜など。
インドでのごはんは朝はプーリー(あげパン)とマサラオムレツ、昼はご覧のようなバランスよくボリュームばっちり。カレーはどこもあまり辛くないので辛いのが苦手な私は大助かりです。そんなわけで夜はわりと軽めで済みます。こんな質の高い食事があるから、朝から晩まで元気に頑張れます!
さて、デリーに到着すると予約していたと思ったディフェンス・コロニーという場所にあるレジデンシーが「入ってない」という。どうやら、メールで頼んだときに同系列の別物件の方になっていたもよう。いろいろごねて、結局希望DFに泊れることに。しかも、大幅割引。
早速荷物を部屋に入れると、5日目にして、こんなに……。後半は荷物が増えていることからともこさんと別室にして正解。ちょうどこんなふうな物置スペースのある部屋というのもヨカッタ。レジデンシーというのは日本のペンションとかに少し似ているでしょうか、利便性というより環境のいい場所でゆっくり滞在できるアットホームな邸宅の宿。部屋はひとつずつおもむきが違う。
私の部屋は三角形の芝生の庭に面して3方が窓という明るい部屋。ヨーロッパの家庭的なホテルに似ています。古そうだけど、よく手入れがされていて気持ちいい。
デリーのホテルはこれまで「上か下しかない」と聞いていて、カロルバーグという中流繁華街にある「下」の方ばかりをツアー会社に頼んでいたけれど、今回はようやく「中」なタイプ、レジデンシーに行き当たる。だんだん回を重ねるうち、改善されていくインド旅。最初の頃はまだ市内の電力制限もあって夕方は電気がつかない(エアコンもお湯も)なんてこともありましたっけ。あぁ、何て進歩したことだろう。
昔公務員のための住宅地だったらしいDFは、静かで安全なエリア。ただし、広大なエリアに似たような家がたくさんで、番地表記を探しながらたどり着くのにちょっと苦労しました。
おばちゃんに、夕食つくってもらえるのかな、と聞くと「これはマダムのためのだから。予約してもらわないとつくれない」とのことで、ケータリングをすすめられる。おばちゃんがこしらえているのは、トマトとガーリック、たまねぎなどを炒めて、そこにいろんな野菜が入るもの。インドなのに、カレーの匂いじゃない不思議いい匂い。
ケータリングかー。カロルバーグじゃ、サモサもテイクアウトくらいしか食べてなかった夕食。ますます進歩!
書いてあるメニューで分かるのはダール(レンズ豆)、アロー(ジャガイモ)くらいだったので、それを選んで電話する。インド人はインテリな人たちはインド人同士でも英語だから、こうして私ごときが電話しても通じるのがありがたいです。ジャガイモはグレービーか、と聞かれて、グレービーって何だっけ、スープかな、はい、じゃ、それで。40分後にお届けします。うわ、楽しみ!
ダイニングルームにおばちゃんがお皿などを並べてくれて、ゆっくり寛いでたらふく食べてしまいました。
こんなにフルで1日3食食べちゃうなんて、いいことだ。
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つづく。
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