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2010年10月27日 (水)

インドふたたび 3

今回もなが~いインドのご報告です。

きょうで最終回。もう月末。駆け足の10月。

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6日目。

デリーは実はまだ1日しか見ていないのです。最後の2日でまたずらっと回りたいところがいっぱい。後半デリーはともこさんはアーユルヴェーダのスパと博物館へ行くことになっていたのにも関わらず、結局最後まで私の強行スケジュールにお付き合いいただきました。

6日目の午前中はチャンドニーチョークへ。何度来てもパターンが見つからない、オールドでリーの迷宮、問屋街です。今回もまた以前と違った場所を拠点にリキシャに乗り換え侵入。しかしコモンウェルズのセキュリティ強化のため主だった入り口がほとんど塞がれていて大きく迂回して。

リキシャのおじちゃん(きっと我々よりも年下だろう)は、リキシャにしちゃきれいなピンクのワイシャツにジーンズ。途中で携帯が鳴ってしゃべりながら……、という辺りは、バリでチャナンをこしらえながらおばちゃんがHPでしゃべってるのとほぼ同じ光景の、ほのぼのした時Photo代の移ろいを感じます。

マイカーだって結構おしゃれ!

「生地とボタンとシルバーパーツを見たい」と告げると、まず連れて行かれたのが、小奇麗ないかにもコミッションで成り立っていそうなシルバー&ジュエリー店。値段ももちろん高かったけど、その割りに、面白い料金交渉。

「1個○○ルピー」「じゃ、○○ルピーにして」「いや、○○ルピーまでしか下げられない。シルバーの相場はぐっと高くなっている」「じゃ、いりません」、と帰ろうとすると、「ちょっと待った」

「何ですか?」「グラムで計算する」と、金持ちそうなその店員(店主か?)は料理用の小さいグラム計を持ってきて量り、「全部で○○ルピー」という。○○ルピーは、私が提示した値段よりずーっと安いのでした。「ま、それなら買うよ」、と、結局買う。思うに、たぶん彼は何かを間違えて私に公平な価格をばらしちゃんたんじゃないだろうか。「ちょっと黙り込んで、「それでOK」みたいな言い方だったし。Photo_2

リキシャのおじちゃんはその後、何だか最初の言い値よりずいぶん高いことを言い出すので、それじゃ、もう帰ろう、と。 ともこさんがその辺上手で、きっぱり最初の言い値を払ってさっさと解消。旅友の存在は大きいな。

チャンドニーチョークは相変わらず読めない場所です。でも、ここのみっちりした風情はインドの縮図のようにも思え、そうして、また次回も来たいなー、とどこかで思っちゃう不思議な場所でもあります。

ピンクのファサードは、ジュエリー屋の界隈。きっと観光客の多くがここに連れ込まれるようになっているんだろうな。でも、裏道のひっそりかわいいエリアなんです。

下町チャンドニーチョークを後にして、今度はデリーのおへそ、コンノートプレイスへ。

そしたら、どうでしょう!Photo_3

あの、煤けた時代がかった、サークル状の集合建築(?)が、何とぴっかぴか。

運転手さんが、コモンウェルズのために塗り替えた、と教えてくれる。それにしたって、笑っちゃうくらいきれいですよ。

写真の手前が真っ白で奥の方(左側)がまだ煤けた以前のまま、というのが分かるでしょうか? 奥のほうは塗るのが間に合わなかったか、予算がオーバーだったか、どちらかと推測。でも、これでビフォー&アフターの比較がばっちりよ。お疲れ様でした!

コモンウェルズをちゃんと知らないままだけど、その効果はしっかりと目に焼き付けておきましょう。

さて、実はここまでですでに10店はまわっています。いい加減にお昼かな。Photo_5

コンノートプレイスの近くにある「時間帯によっては行列のできるレストラン」とガイドブックにあるレストランへ行ってみると、本当に行列でした。南インド料理の専門店。20分待ち、と言われたけど、二人だったせいかわりとすぐ入れちゃう。

ナシチャンプルみたいな定食みたいなお盆のものを、ここでまた注文。写真がちょいとピンボケですみません。

南インドのごはんは、サンバルというトマトソースの辛くないスープみたいなものがおいしいのです。バリでサンバルというと「辛さトッピング用のチリソース」だけど、インドでは「全然辛くないトマトスープ」。覚えておかないと!

「行列」がなるほど、と思えるくらいおいしく。しかも安かった。

その後も、私たち生地屋さん三昧にて、しかも、最後はとあるブレード屋Photo_6さんに私がはまってしまい、この日は何と終了9時近く。

サリーの生地耳にこってりした織り模様や刺繍がしてあるのの、古いものを売っているお店で、奥深くマニヤック。

すっごく高かったけど、買っちゃいましたよ。本当はもっと買いたかったなー、とひとりごと。

ともこさん、お付き合いありがとう。

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7日目。

インド最終日。なのに、これまた最後まで生地屋さん巡り。

我ながら回を重ねるたび、少しずつ掘り下げていく感があって、今回は祭日もアーユルヴェーダも博物館もお城もナシで、みっしり生地屋さん。生地がこんなにも好きだったなんて、と、自分でも驚くほど見飽きなかった。何かをはしょるでもなく、何かを諦めるでもなく、しっかりとインドという襞の内側へ少しずつ入り込んで行っているような、気がします。Photo_7

タイ、ラオス、カンボジア、台湾。これまでずいぶん行ったけど、このところのインド詣は、自分の変化でもあるし、インドがどんどん変化してきて見放せない感じもあり、手仕事と布が健全で活気があって、まだまだ見たことのないものが向こう側にたくさんありそうで、また行きたい、すぐにでも! これって、数年前の「2泊4日でさっさと帰る」とは間逆です。

夕方、国際宅急便の梱包に行き、その後は空港へゴー。

バイバイ、インドの空港にはカプチーノが飲めるスタバ式カフェ。なぜか、これもきっかり100ルピー残っていたのをこのカプチーノにきっかり払う。昔は空港内でごはんを食べるところもなくて泣かされたのに、もはや何の心配も要りませんねー。涙!Photo_8

待合ゲート内には私、個人的にかなり崇拝しているガンジーさんが。その前には、実は、糸車がありました。写真で切れてしまいましたが、これはカディの伝統を生んだのと同様に、ガンジーさんが今のインドの自由を勝ち取ったシンボルでもあるんです。

糸ですよ、糸。最後まで!  何と因果なことでしょう。

ありがとう、インドさん。ナマステ。

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2010年10月25日 (月)

インドふたたび 2

ナマステ。前回は長くなってしまったので途中で切り上げました。

つづきです。

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サンガネールの生地屋さんを後にして、エアコンの効いた広いお店ANOKHIへ。昨年は同店がつくったブロックプリントのミュージアムのことを書きましたが、ジャイプール市内にあるお店にはカフェもあり気になっていた次第。今回はカフェへも行っちゃいます。

メニューにはちゃんとしたコーヒーがあり、しかもオーガニック。チャイが市民権を得ている紅茶王国インドでは、コーヒーというと薄いネスカフェでさびしいのですが、こちらではたっぷりとポットで(たぶん紅茶用の!)、しっかり苦い。あー、飲みたかった、コーヒー!

まだショップでお買い物中のともこさんを待ちながら、デリにあった「ビーンバーガー」も頼んじゃう。昼もマックだったなぁ、なんて思いながらぱくつく。トマトソースがたっぷりジューシーで、思いのほか高得点。

「お待たせ~」とやってきたともこさんも、小腹がすいていたようで、デリ行っちゃう。

ともこさんは違うのにしたそう。

そうだよね、おいしいけど1日2回も食べることないよね。ところが、その注文がなかなか出てこない。もうコーヒーも飲んじゃったし、そろそろ行こうか、と立ちそうになったところに急に出てきた。私、思わず、え~っ!と大げさな表情をしちゃって、給仕の人をびっくりさせちゃった。

ナンに何か乗ったようなぺらりとしたもの。ともこさんが気を利かせて「みきさん先に食べてみて」という。Photo_4

「どう?」「……」「おいしい?」

「……これはねー。ちょっと待って、何ていうかなー」

「何?」

「ええと、うーん。八丁味噌」

「はっちょうみそ?」

「……というか、テンメンジャン」

「は?」

「……、に、何か濃いーいチーズ、という味です」

興味津々でともこさんも一口。「ほんとだー」

私たち、そこで、おしゃれなカフェなのも忘れて、ゲラゲラ大笑い。気がついたら結構食べちゃっていたので、すみません、写真なし。

このぺらりとしたもののメニュー名はオニオンのキャラメリゼにゴルゴンゾーラの何とか風。キャラメリゼ? どう譲っても八丁味噌よ、やっぱり。ビーンバーガーはジャイプールでこんなおしゃれなものが食べれるなんて、と、驚いたけど、キャラメリゼで納得。ちなみに小皿でついてきたディジョンマスタードドレッシングは酢味噌のような味で、これをつけて食べると中和される気がしました。……話が遠くてすみません。皆さんもしジャイプールへ行かれることがあったらお試しの上、請うご意見! 

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5日目。

朝一からともこさんはアンベール城へ、わたしはブリジットさんのところへ。Photo_5

その後一気にデリーへ戻る。

途中ランチに立ち寄ったドライブインで、インド版ナシチャンプル、定食といった感じのベジ・ミールスを。

レンズ豆のカレーやトマトベースのカレー、ヨーグルトに野菜が入ったもの、生野菜など。

インドでのごはんは朝はプーリー(あげパン)とマサラオムレツ、昼はご覧のようなバランスよくボリュームばっちり。カレーはどこもあまり辛くないので辛いのが苦手な私は大助かりです。そんなわけで夜はわりと軽めで済みます。こんな質の高い食事があるから、朝から晩まで元気に頑張れます!

さて、デリーに到着すると予約していたと思ったディフェンス・コロニーという場所にあるレジデンシーが「入ってない」という。どうやら、メールで頼んだときに同系列の別物件の方になっていたもよう。いろいろごねて、結局希望DFに泊れることに。しかも、大幅割引。Photo_6

早速荷物を部屋に入れると、5日目にして、こんなに……。後半は荷物が増えていることからともこさんと別室にして正解。ちょうどこんなふうな物置スペースのある部屋というのもヨカッタ。レジデンシーというのは日本のペンションとかに少し似ているでしょうか、利便性というより環境のいい場所でゆっくり滞在できるアットホームな邸宅の宿。部屋はひとつずつおもむきが違う。

私の部屋は三角形の芝生の庭に面して3方が窓という明るい部屋。ヨーロッパの家庭的なホテルに似ています。古そうだけど、よく手入れがされていて気持ちいい。Defencec_2

デリーのホテルはこれまで「上か下しかない」と聞いていて、カロルバーグという中流繁華街にある「下」の方ばかりをツアー会社に頼んでいたけれど、今回はようやく「中」なタイプ、レジデンシーに行き当たる。だんだん回を重ねるうち、改善されていくインド旅。最初の頃はまだ市内の電力制限もあって夕方は電気がつかない(エアコンもお湯も)なんてこともありましたっけ。あぁ、何て進歩したことだろう。

昔公務員のための住宅地だったらしいDFは、静かで安全なエリア。ただし、広大なエリアに似たような家がたくさんで、番地表記を探しながらたどり着くのにちょっと苦労しました。

さて。一息つくとキッチンから何だかいい匂い。Defencec_3

おばちゃんに、夕食つくってもらえるのかな、と聞くと「これはマダムのためのだから。予約してもらわないとつくれない」とのことで、ケータリングをすすめられる。おばちゃんがこしらえているのは、トマトとガーリック、たまねぎなどを炒めて、そこにいろんな野菜が入るもの。インドなのに、カレーの匂いじゃない不思議いい匂い。

ケータリングかー。カロルバーグじゃ、サモサもテイクアウトくらいしか食べてなかった夕食。ますます進歩!

書いてあるメニューで分かるのはダール(レンズ豆)、アロー(ジャガイモ)くらいだったので、それを選んで電話する。インド人はインテリな人たちはインド人同士でも英語だから、こうして私ごときが電話しても通じるのがありがたいです。ジャガイモはグレービーか、と聞かれて、グレービーって何だっけ、スープかな、はい、じゃ、それで。40分後にお届けします。うわ、楽しみ!

そうしてきっちり40分後に届きました。Photo

ダイニングルームにおばちゃんがお皿などを並べてくれて、ゆっくり寛いでたらふく食べてしまいました。

こんなにフルで1日3食食べちゃうなんて、いいことだ。

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つづく。

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2010年10月21日 (木)

インドふたたび 1

きょうはさらに長いんです。

トイレットペーパーみたいにスクロールして、時間の許す限りご覧いただければ幸いです!

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シンガポールの空港は屋内に林があってびっくりしたけれど、デリーの空港はもっとびっくりでした。確かに、数年前と比べたら「一国の首都の空港としてこれでは発展に取り残される」と危惧したのか、途中からかなりの勢いで改装&拡張を続けていました。でもでも。今度はすごいよ。ここはほんとにデリー??? Photo_6

写真は、すみません。帰りのものですが、参考までに。

これでもう、断然成田に勝りましたね、デリー。

さて、今回はバリからのお友達ともこさんが全工程ご一緒です。歳も同じくらいで子供も同じ歳ってことで仲良しの私たち。どうぞどうぞ、よろしくお願いします!

今回のデリーは着いたその日からコモンウェルズ杯開催。

コモンウェルズって何だっけ? 銀行? テニスの試合? どうやら、陸上や球技でかなりの種目があるみたい。2週間の開催で、TVや新聞で刻々と順位や勝敗が報道される。インド人が金を獲った日には、もう! 泊ったホテルには「息子が出場するので2日がかりでトリニダードトバゴから来た」なんて興奮気味の男性がいたりして臨場感だけはたっぷりと。

そうか、そういうわけで空港も。

数年前の写真がないのが残念! 1-10何番ゲートが同じ待合室だった頃!

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2日目。

さー。

アスリートを横目に私たちは着いた翌朝からもう生地屋さんですよ。Photo_7

いつものカディのお店はヒンドゥ祝日の翌日とあって開店前はちょっとした行列です。もちろん我々も並ぶのです。入り口のところで「ウェルカム・トゥ・インディア!」とおでこにしるしをつけられる。コモンウェルズ・フィーバーなカディのお店は今年も割引セール中で、今回は、ええと、何を買ったかはひみつです。

写真はお世話になるドライバーさんと。かっこいいし、タフだし、外さないし。遅くまでになっても朝が早くても「これが役目だから」って。かっこいい。うん、バリにはいないタイプだな。

初日はお昼ご飯の後、生地屋さん巡りから脱線して急遽ガイドブックに出ていたかわいい服屋さん巡りに没頭してしまった。好景気のせいか、人気店のせいか、どのお店もインドのマダムたちがわんわんと試着と品定めに余念がなく盛り上がっています。インド人は、布を見ればしかりだけど本当におしゃれ好き。

Photo_8とくに、柄とか手仕事などのクオリティにうるさいようにお見受けする(縫製とかは今のところ除外視かな?)。 言葉が分からないから何ともだけど。

私たちもつられて、あれもこれも、と、買い込んじゃう。こんな服いままで着た事なかったな~、なんて。通称インド服と呼ばれるらしいチュニックやパンジャビ風の大きくスリットの入ったロング丈のドレスは、このごろいいデザインのものが増えてきて(前はサリーと仕立て様パンジャビ布が多く服ってものが少なかったように思う)、買えるものが増えてしまって悩ましい。値段もね、H&MやらZARAやらにばかりお世話になっている私でも、これだったら買えちゃうから困る!  うん、たまには。戦利品をベッドに並べ、ともこさんとニンマリの夜。

バリでも日本でも、こんな大人買い(?)できませんからねー。

翌日からジャイプールへ向かいます。元気いっぱい、食欲もいっぱい(シンガポールから相変わらず)。新しい服もいっぱいあるし!

実は出発の前日まで咳が止まらなくて困っていたところ、ゆりなすのセッションを受けたら翌日ほぼ完治、という特急病み上がりの私。結果オーライ、というわけで。

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3日目。

また来られてうれしい、ジャイプール。Photo_9

夕方からはピンクシティの目抜き通りに面するサリーや布を並べる市場へ。きらきらまばゆいラジャスターン産のサリーやショールがどっさりです。どうしてこんなにどの店も同じようなキラキラを並べていて成り立つのだろう、と心配になるくらいの。

それにも増して、どっさりなのがお客さんたち。

こちらも品定めに真剣なおばちゃんたちでぎゅうづめのお店です。

市場の中は車は入れないので、我々はドライバーさんと別れて歩いてまわります。Photo_10 平日の夜だけど、観光客も多いのかも。大層な賑わい。これは去年とおんなじ。ジャイプール、ピンクシティのまばゆいな夜。

ほんとうに。こんな市場が世界にあるなんて、マハラジャ文化はやっぱりすごい。

しかしその後、私たちはしっかり生地屋さんで生地選びもするのでした。時間帯が何ていうか、遅いのです。市場街だけじゃなく、7時なんかに店が閉まらない。朝早くからデリーを出てきたのに夜は8時まで生地選び。長~い一日です。

前日のデリーでも、実は「初日からこんなに買っちゃって、最後はどうなるんだろう?」と思うくらい買えたので、2日目にしてまたどっさり増えてうれしいやら心配になるやら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・Photo_11

4日目です。

まだまだ続くインドの旅です。

「インディアンブルー」の藍染めブロックプリントをつくっていただいたバグルーの工房へ。去年は息子さんだけしかいなかったけど、今年は師匠のおじさんもいました。

すべてを天然染めでおこなうこの工房は、布好きな日本人の間ではもう知られた存在です。でも、ここのブロックはただ天然染めだから、というだけじゃない、もっとパワフルなエネルギーを感じます。

おじさんは布の話になると夢中になって説明してくれる。きっともう何百回と同じ説明を訪れる人ごとにしているんだろうけれど、それでも。みんなが彼の布が好きになる理由はそんなところにもあるんじゃないかなー、と思いました。

今回は色々考えてインディゴを使っていないタイプのものをチョイス。ほか、昔の版を見せてもらって、こんな柄でつくれたら、みたいなマニス的リクエストもしてみました。これらは来年、服となってお目見えしますのでお楽しみに!

お昼ごはんは、場所は不明だけどなぜかマクドナルド。ドライバーさんのお心遣いにて。ともこさんがダブルマックみたいな「マハラジャバーガー」というのを頼んだら、「マックなのになぜかカレー味」だったそう。私は生のレタスが入っていないものを慎重に選び(エコメニューというベジ向けシリーズ)、こっちはもちろんカレー味。ポテトとコーラだPhoto_12けがいつもの味。

午後は別の地域の工房へ。サンガネールという町を中心にある昔から続くブロック工房へ。

サンガネールは、ジャイプールみたいな城塞都市の内側が旧市街みたいなことになっている、たぶん。いまだに全貌がはっきりしないのだけど、内側は車で入れないようなグラナダみたいなことになっている。斜面、坂道にみっちりの家。その中にブロック工房が点在しているもよう。

はっきりした地図もないから、とにかく入ったところを覚えておいて逆戻りするような探索の仕方。Photo_13

今回はいくつかの工房をまわってみましたが、中には紙にブロックをして包装紙をつくっているところとか、さきほどグラナダっていいましたが、本当に、スペインのそれにそっくりなブルーの素焼きの器などをつくっているところもあり、手作り、手仕事好きの私たちには楽しいものがいっぱい。

あらら、また荷物が増えちゃいました。

それから。Photo_14

この地域で時たま目にするのが、マサイみたいな足長の男性。

本当に手足が長くて頭がすごく小さいの。

ちょっと写真も撮ってみました。 身長がうんと高いから、というだけではないこのバランス。何頭身だろう?

写真、撮ったら、周りの人から笑われましたー。

ラジャスターンの人種なのかな?

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あんまりにも長いので、「つづき」にします。

また近日中に!

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2010年10月20日 (水)

シンガポールふたたび

皆さま、こんにちは!

作品展前の「まめしんぶん」から早3週間たってしまって、あゎゎゎゎゎゎゎ。

49回目の作品展は2日間だけの開催でしたが、いつもに増してたくさんのお客様にきていただくことが出来ました。遅ればせながら、皆さま、本当にありがとうございました。おかげさまで「インディアンブルー」のシリーズはすでに終了した服もあれこれ。若干のリピート分もバリから先週送り、制作終了しました。

そうして、一息ついたところでブログ再開です。

きょうから、しばし連載の予定、ただし、不定期かも知れませんが、ちょっと頑張ってみたいと思いマス。

作品展の翌日、10月3日から1週間のインドの旅のご報告です。

まずは乗り継ぎ寄航地シンガポールから。Photo

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10月3日、日曜日。

2年前からの同じフライトスケジュールで、朝の便でバリを発ち、夜出発のデリー行きに乗り継ぐあいだシンガポールの町なかへ。シンガポールへ行く度のお迎え&案内役は旧友ドロシー。そして今回はシンガポール駐在中のIさんが合流してくださいました。Photo_2 そして今回はバリからインドへ同行するお友達、ともこさんもいます。私以外は初対面の皆さんばかりなのに、もうすっかりわいわいと賑やかに。

ドロシーのことはもう何度か書いていますが、文化服装学院以来のお友達、というか、もうお姉ちゃんのような感じ。でもあちらは玉の輿、某著名アナリストの旦那様と暇さえあれば趣味の布集めの旅なぞしているオクサマです。同じ布集めでも、私の「買い付け」とは大分違うんだなー。

出発が決まってからメールでやり取りするうち、ドロシーの娘ジョセフィンは数日後からお受験本番という。そんな大事な時期にどうするんだろう、と思っていたけれど、いつものように「ダーイジョウブよー」って。かなり、のんき。すっごく優秀らしいし、きっと、もう合格間違いなしで余裕なんだろう、なんて思っていたら、この日、私たちとランチしたりショッピングしたりする間に3件の家庭教師のところへ送り迎えもするんだという。そんなー。無理しないでよかったのにー。しかし、彼女はへいちゃら。

シンガポールのデパートのぐるぐる回る立体駐車場でなかなか空きを見つけられなくても、娘から「ママ、まだ~?」とお迎えの催促電話が鳴ろうとも、ぜーんぜん慌てないところがこの人のすごいところ。しかも、ほぼ、我々としゃべりっぱなし。(時々それをやってて全然違う斜線に入っちゃったりもするんだなぁ、これが……。)

さて、上の2つの写真は空港にお目見えしたターミナル3です。入国審査上へ向かうアトリウムの中には“木”が植えられ、シンガポールシチズンは“自動改札”みたいな入国審査でスルー。車のETC化も日本よりずーっと早かったシンガポールですからね(ふうむ、成田もいつか自動改札になるのかどうか?)。Photo_3 すすんでいます。

空港からオーチャード通りへ出て、ランチです。

Iさんの案で連れて行ってもらったところは、デパ地下の屋台村風ながら席をキープするのに一苦労する人気店。フロムバリの我々は「シンガポールチキンライス」です。無駄がなく、しっかりバランスの取れたこの定食、お値段も好景気シンガポールにしては庶民的ですばらしかった!

……感心しながら食べていると、横からティッシュがすーっと伸びてきたり、「スターフルーツのジュース、飲んだことある?」、とジュースを買ってきてくれたり。私も一応おかあさんやってるけど、ドロシーにゃ適わないなー。ジュースは体に良さそうなじわ~っとした青っぽい味。

食べたら今度は、デパ地下探索よ。Photo_4

ヨーグルトデザートのお店で立ちどまり、またちょっとして、「これ、シンガポールに昔からあるココナッツのお菓子なの。おいしいよー」って、また買っちゃう。歩きながら、早速食べちゃう私たち。しかし内心、お願い、もうこれ以上買わないで~、と叫びながら、ぽんぽんのお腹の皮を伸ばしながら。

同行のともこさんも「すっごい、ドロシーさんって」って大笑い。ほんとだよねー。このもてなしぶり。私なんか、もう20年以上これやってもらってるから慣れちゃってるけど(!)。

ココナッツもち、その場で蒸すんです。ピーナッツ餡のがすごくおいしかったけど、もう胸もお腹もいっぱいだったもので。

ジョセフィンの次の塾があるので一旦デパ地下から出て、その後はIさんの邸宅へ「いっちゃう?」。違う、違う、Iさんを送ってあげようとしたはずが、「ちょっとお邪魔しちゃいましょー」、とこれまたドロシー案。休暇中でお休みの旦那様、押掛け隊でごめんなさいでした。

でもね、シンガポールの赤坂と呼ばれる一等地のペントハウスなんです。階下にはプール、屋上にはジャグジープール付きですよ、皆さん。夢のような暮らしですね。見せていただけただけでも、何てゼイタクなことよ、と思いました。Photo_5

こうして。

行く前なのにさんざんシンガポールで遊んでしまうのが、私のインド往路。そうです、まだイントロダクション。明日以降に本編いきますよー。

ドロシー、おみやげ買って送るからねー。といって、今頃は彼女一家は娘の受験も終わって日本で遊んでいるはずです。

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