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2010年9月29日 (水)

まめしんぶん 10,秋 つづき

今回の新しい服たちのつづきです。Op

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シェットランドウールリネン×ヘンプ

前シーズン、ヘンプの効用について調べたり考えたりしていたら、だんだん世の中ヘンプものが増えてきました。

この生地は横糸は昨年と同じシェットランドウール&リネンで、ナチュラルな濃淡があります。縦糸が黒のヘンプ。鹿の子風のおうとつがあって、さっくり暖か。薄くなくて重くない、ちょうどいい秋~冬ウールに仕上がりました。

上はスクエアワンピと呼んでいるもので、袖はだいたい四角、スカート部分は台形で、前後あまり差のない直線的な服。季節柄ニットの上のオーバードレスです。Pt_2

生地端を袖口とウエストトップに使いました。縫い代控えめ、裾は断ちっ放しです。ビッグシルエットだけど軽めに仕上がっています。

下はポケット口が開きを兼ねたスリムパンツ。小さいパーツに使っているコンビの生地は昨年のシェットランドの残りです。

後ウエストのサイズ調節用のボタン&ベルトが アクセント。

このほか、シュミゼと呼んでいるコート丈のTOPがいい雰囲気に仕上がっています。ここに写真は入りませんが、麻やヘンプの入ったこの生地にぴったりな服になりました。おすすめです!

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コンビの服Photo_4

似たような色で似たような生地が少しずつあったのでこんな服もたまには。夏にサリー生地などでつくったブラウスのパターンで、後の裾にゴムが入っているバルーン風。

こういうふうにつくるとベストですね。地味というか、ベーシックだけど色々な色が入って、ちょっとした存在感。

コンビの服はこのほかパンツもあります。

そうそう。

これもコンビシリーズの仲間です。

四角い形に袖だけつけたスクエアポンチョと呼んでいるパターンをたたき台に、ざくざくフPhoto_5リーに編んだニットです。身頃はウール、袖はアクリルのモヘア風ですが肌触りはマル。ネック周り、フロントの留めはずらずらとつけたボタンを自由にかけてください。ちなみに袖がかなり細めです。

但し、スミマセン、今回は1点しか間に合いませんでしたー。 あと2点ももうじき仕上がります!

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ヘンプヘリンボーンの服

メンズライクなヘンプとリネンのヘリンボーン。生地の仕上げ時に何度か洗っているので着易くなじみやすい風合いになっています。

パンツはこの生地の強度から裏付きにしています。ワークパンツとショート丈のマリンパンツがあります。スカートはお馴染みボタンループスカート。←スカート、かわいいです。おすすめ。Photo_6

そして写真は今回のニューフェイス、ロングチュニック。…… お分かりのように、大分ずるっとでれっとした感じの性質です。後にたくさんタックが入っていて、前後のボリュームの差があります。肩のタックはパターンメーキングでは多少意図的だったのですが、服になるとあまり目立たない存在。ただ左右それぞれの着方があります。

それからちょっと見づらいですがフロントの留めはかぎホック、袖口とポケット口にはトーションレースでトリミングしています。

この服もまたそれなりにクラシカル。

でも、いまどきはデニムや切りっぱなしの服など自由に着てみたいです。私も着ます、これ、たぶん。

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ヒマーチャルのシュミゼPhoto_8

2年前にヒマーチャルのインディゴ染めチベッタンウールを使いました。岩立さんが現地に頼んでくださったもの。今年も同じ産地に注文するものがあるとのことで、ご一緒にお願いしました。

今回のものはインディゴのものよりずっと糸がしっかりとしていて堅いです。ヘリンボーンです。黒糸の部分は天然染めだと思われますが、泥染めみたいなものかなぁ、と推測しています。このワイルドで個性の強いウールで何つくろう??? 今回は、シュミゼのパターンに、リネンの薄地で裏地をつけました。

チベッタンウールと呼ばれる、中国サイドのチベットでつくられる獣毛をインド側のヒマーチャルに国境を越えて入ってきて、織られているというもの。前にも素材説明に書きましたが、織りの村は標高4000mの桃源郷。電気がないため外国からの支援でソーラーシステムをつかっているという現代の秘境だそうです。

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このほかいろいろ、作品展でご覧ください!

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