香苗ちゃんのこと
先日、香苗ちゃんがスタジオに遊びに来てくれた。
香苗ちゃんとは、まだわたしが日本からバリへ通っていた頃に知り合ったからもう10年近くになります。
前回会ったのは子供が生まれる直前だったから、もう7年かー。マニスの小さいスタジオがUBUDの町なかにあった頃です。
知り合ったきっかけは、バティックを見に行くために多分はじめてチレボンへ行った時。バリからジョグジャ行きのガルーダで隣り合わせになったこと。香苗ちゃんは当時、ジョグジャの美大に通っていたのです。
バリを出発前、登場待合室で「同じ飛行機に日本人の子がもひとり乗るんだな」と後ろから見ていた。彼女はとても行動がすばやいため、目だって見えた。そのため、実はUBUDからのプラマバスに彼女がいたことも分かっていた。よっぽど急いでいるんだろう、と思った。
ところが、ヒコーキで隣の席になったときに初めて気がつきました。彼女は聞こえないってこと。聞こえるのかもしれない、でも、私みたいなあまり応用が利かない人とは「筆談」を使う。早速、書いて書いて書きまくりのおしゃべり。そのスピードったら。走り書き、じゃなくて会話が走ってる! そうか。だから、何でもすばやいんだなー、と思った。
筆談って、こんな感じです。 →
「さっき言った○○のこと××の事なんだけどさー」みたく言わなくても、さっき書いたところに矢印を伸ばして、「これのことなんだけどー」って一言書けばいいのがいい。その分早くしゃべれます!
今回はスケッチブック持参で旅先の絵も色々見せてもらった。 一番上の写真はうちの主人の似顔絵を、これまたあっという間に描いて。……くれたんだけど、何か目とかキラキラしてて、そういう風に見えるのかなぁ。アートだなぁ。前向きだなぁ。
好きなところへはどこでも出かけていき、やりたいことは何でもやる。誰にでもできそうでいて、結構できないことだったりします。
私も結構やりたいことは大抵やる度が高いけど、香苗ちゃんと比べたら自分は平民だと感じます。
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話し変わって、ここから先も是非お読みください。写真がなくてゴメンナサイですが。
来週は待ちに待ったtoko manis specialです。皆様のお手元にご案内状が届いているでしょうか? 今回は柿渋染めかばんの冨沢恭子さんのスペシャルです。
冨沢さんは毎回展覧会のたびにテーマを変えてひとつずつ違うものをつくられます。
今回のtoko manisでは、布のリサイクルがテーマになりました。冨沢さんの柿渋の断ち落とし、マニスのはぎれ。小さな断片を自由に組み合わせ継ぎ接ぎしたものです。
小さくいろんな形に切られた残り布に「potong potong(ポトンポトン)」というタイトルをつけました。インドネシア語で「いっぱい切る」みたいな意味です。
柿渋とマニスのはぎれでは、エスニックっぽくなりがちですが、そこは冨沢流。見事におしゃれ&かわいいカバンになりました。
大変人気のある作家さんであり、すべて一人で作っていらっしゃるので数に限りがあります。そこで、今回だけは「売約」方式を取らせていただくことになると思いますが、皆様ご了承ください。今のところ作品は展後すぐにお送りする予定です。
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