こぶくろさん
toko manisのお知らせのハガキが、もうそろそろ皆さまのお手元に届く頃かと思います。
マニスの作品展がはじまってから、まる10年経ちましたが、それよりも少し前から私たちがつくっていたものはくるみボタンでした。
服の仕事に長くブランクがあったので、バリの人たちの手を借りて服づくりをやろう、と決めたものの、少し時間がかかったせいでもありました。
99年にクラフトフェア松本でくるみボタンを販売させていただきました。
すると、たくさんの方から喜ばれて、このボタンをつけた服(バリ布のチャイナ服少々)のオーダーメイドは行列でした。この経験に後押しされて、真面目に(!)アトリエマニスをやろうと思ったのでした。
あっという間の10年にびっくりです。
こんなにやらせてもらえたのも、着て下さる皆さんのおかげです。本当にありがたいことです。
それとは全然関係なくて、先日、toko specialで販売したちこちゃんのアクセサリーに何かラッピングを、と思って小さな入れものをつくりました。久しぶりに服でもバッグでもなくて、小さいものをつくったら何だか新鮮で。
たぶんそれがきっかけなんだけど、また急にちっちゃいものがつくりたくなってしまった。
やりはじめたたものの、蓄積がないわけで。
大層困りながら、つくりました。
フクロだけをつくるんでは、何かつくりたいもののイメージと違う。同じ布を扱いながら、同じビーズやボタンやテープのたぐいをつかいながら、思いのほか試行錯誤してしまいました。
そしてこれまた大層ワガママなことに、このちっちゃいフクロをtoko manis展でお披露目するなんてことまで決めてしまった。
しかも、今バリ部は産休の人が多くて余分な手がないため、試作から完成までかなりの部分を自分でつくる状況に。
いつもはここのスタッフたちが私の手になってくれてたくさんの手が服をつくってくれているんですけど、自分で最初から最後までやると何て時間がかかることか。自分の身の丈を越えてたくさんのものをつくるために、たくさんの手を借りているってことも、改めて認識しました。
今になってもっとこんなのもつくりたい! と、欲が出てきちゃったりしますが、これはもうタイムオーバー。
2月からはじめたこぶくろさん、今週までに80点ができます。
皆さんもし良かったら見に来てください。
追記:
テポチについて。
この前マクロのレジに並んでいたとき、レジ向こうにあった屋台にteh pociというのがありました。一瞬、ザ・ポチかと思った。ではなく、テポチと読みます。テはインドネシア語でお茶のことです。ポチは? 子供に犬のポチ君のことだよー、とジョウダンを言っていたら、すっごくこの言葉の響きがかわい思えて、しばらくの間うちで大流行。
ポチってティーポットのことを言うようですが、ジャワにはテポチというお茶ブランドもあって、この言葉とともにテポチ、完全にハマリマシタ。
チャイの紅茶みたく濃く入れるととてもエスニックでおいしいです。
そんな訳でテポチのこぶくろさんも、つくりました。